転生ELダイバー×デュビアスアルケー 作:ガンプラオナシャス!センセンシャル!
ムスペルプロヴィデンスと激闘を繰り広げ、その先に勝利を掴んだ”私"ことアルナ。
ポイントはたんまり手に入ったが、代償としてデュビアスアルケーが大破してしまい、ベース基地まで戻れなくなってしまったのである。
乱入があったとはいえ、ミッションのクリア条件は満たした訳だし、早くクリアしたいんだけど……その為にはベース基地への帰還が必要不可欠。
リザインすれば戻れなくはないんだけど、せっかくクリアしたのにまたやり直しは流石に御免被る。
結局あのバトルで3番も自壊しちゃったし、2番は文字通り消失、1番も動かなくはないけど嫌な音してるし……うん、改めて思うけど満身創痍そのものじゃんね。
ハァァ…と大きくため息を吐き、デュビアスアルケーのコクピットに戻る。
「できればやりたくないんだけど……全アーマー、『パージ』」
コマンドを唱えると、出現したモニターに書かれていた『DUBIOUS ARCHE GUNDAM』の文字とイラストが、『ALUS CORE GUNDAM』、『DUBIOUS ARCHE UNIT』の二つに分かれ、その内の『DUBIOUS ARCHE UNIT』は損傷甚大という警告表示と共に消え去り、『ALUS CORE GUNDA』のみとなる。
パージされた各アーマーが、分解されるように空間に解けていき、その場には各部が破損しているアルスコアガンダムだけが残った。
「派手にやられたもんだよ、全く……」
これで負けてたらショックで引きこもってたかもねぇ。勝ったからよかったけどさ。
ボロッボロになり、別の意味で面影の無くなった愛機を見てふと思った。
相手さんが最後のリーオーやってくれてて良かったかも、と。
残された武装はコアスプレーガンと、右腕のビームブレイドだけ。左腕のビームブレイドはレーヴァテインを左手で受け止めた際に破損してしまったらしく、使用不可である。
アルスコアガンダム自体のスラスターも生きてるし、戦えなくはないんだけど、ねぇ……
「まあいいか、戻ろ」
アルスコアガンダムを離陸させ、先程のムスペルプロヴィデンスとの戦闘を思い返しながら暫しの遊覧飛行と洒落こんでいれば、ベース基地まではあっという間だった。
格納庫に機体を戻すと、まるで某鉄人ヒーローの装着シーンのように各アーマーが様々な場所から姿を現す。
ドッキングこそしていないものの、大まかに上から被せたような配置となったことで、アルスコアガンダム自体が大体隠れた為、これならまあ大丈夫かと安心できた。
大切な愛機ではあるけど、それはそれはとして複雑な事情もあるし、あんまり衆目に晒すべきじゃないからね。
「さてっと」
コンソールを開き、ロビーを選択。
ワイワイと賑わう広い空間に転移し、まずはとミッションカウンターへと向かう。
相変わらず面白そうなミッションのラインナップである。
GPDやファイターズのガンプラバトルなのならば、当分は修理や強化・改修に時間を擁することになるのだろうけど、GBNはあくまで電脳上の世界。遊ぼうと思えば今すぐできるのだ。
ま、さっきのバトルで疲れたし、相棒も休ませてあげたいから今はやらないけどね。
やるべき事をパパっと済ませ、次はどうしようかと考える。
んー、せっかくロビーにいるんだし、観戦でもしようかな。他の人のプレイとかも参考にしたいし。
多分あのモニターで見れると思うんだけど……じっとモニターに視線を向けると、運が良かったのかどこかのディメンションで開催中のバトルロワイヤルの様子が映し出された。
へぇー、総勢30名の生き残りミッションか。中々楽しそうでいいじゃない。
どうやらまだまだ始まったばかりのようで、無数のガンプラ達が続々と氷雪の大地に降り立って行き、思い思いに行動を始めた。
保護色を活かしその場に潜伏する者、積極的に動き獲物を探す者、暗殺を狙い影で刃を研ぐ者、通信エラーで退場する者などなどもう既に面白そうな気配が漂っている。
あ、陸ガンが吹っ飛んだ。しかも飛び方もろル〇ンダイブじゃん(笑)
これからの展開にワクワクしながら、モニターに視線を向けていると、面白いくらいに時間が過ぎて行った。
『クッソ運営がよぉ!』
『これでも喰らえやバケモン!』
『アホ!ビーム撃つんじゃねぇ!』
『なんでイベントでもなんでもない時にあんなの出してくんだよ!』
残り時間5分。
生き残ったダイバーは画面に映っている4人のみであり、どういう訳か4人全員が並走して雪原を駆け抜けていた。
……どういう訳かって言ったけど、4人の後ろ見たら答え分かるんだよねぇ。
「いやー、まさかヤタノカガミデストロイ概念が現実になるとは。運営には恐れ入る」
『アンギャっ!』
『1人やられたぞ!』
『クッソあと4分もあんのかよ!全滅しちまうぞ!』
『ちくしょう!お前ら倒して勝てるなら勝ってやんのによ!』
『『『それやったらお前潰すぞ!』』』
『分かってるわい!』
ヤタノカガミとPS装甲の併用か、相手の攻撃はオールキャンセル。自分の攻撃は致命級というクソゲーの概念をこれでもかと体現したミッションとなっている。
こ れ は ひ ど い
「もうこうなったら直接ビームサーベルぶち込むくらいしか対処法ないよな」
「だな。そもそもできるかどうかだが」
「デストロイだもんな」
他のダイバーのみなさんもクソゲーの体現者に振り回される参加者達を憐れんでおられる。
ぶっちゃけ”私"なら絶対戦いたくない敵だねぇ。
ただのアルケーならともかく、デュビアスアルケーとは相性もあんまりだし。
あっ
『MISSION FAILED!』
あちゃー、惜しかった。
不意打ち極太ゲロビームの光に呑まれてまとめて消え去ったガンプラ達。きっとダイバーの彼らはブチギレていることでしょう。
と、次どうしようかな。
辺りに視線を彷徨わせ、何かないかと探したものの、あまり目を引くものはなかった。
「しょうがない。フリーエリアにでも行ってみようか」
格納庫から愛機に乗って飛び立ち、適当なディメンションで降り立つ。
「見た目だけで暑そう…」
選んだのは火山のディメンション。
地面となる岩と岩の隙間を真っ赤な溶岩が流れていて、遠くに見える火山は時折噴火する。
ここを選んだ理由は特にない。
本当に何となく、さっきのバトロワで見たのが雪原だったからというだけ。
にしてもリアルな溶岩……クオリティたっか。
細部まで作り込まれたディメンションを見て回ること恐らく数十分。
流石に退屈になってきた。なにか面白いことでもないかと頭の引き出しを漁り、一つ思いついた。
そういえば、ミッションって戦う以外にもあるんだっけ。
GBN総合掲示板を開き、その中からミッション報告板と書かれたものを選択、内容に目を通す。
ふーん。採取ミッションにお使いミッション、タイムアタック……いっぱいあるじゃん。
どうせ暇だし、やってみようかな。
様々なジャンルのミッション達の中で、この火山ディメンションで達成可能なものをピックアップし、ベース基地へトンボ帰り。
カウンターでミッションを受注し、更にトンボ帰りしてミッションを熟す。
クリアしたらまたまたトンボ帰りし、新しいミッションを受注。
ひたすらこれの繰り返し。
「このレバーを引けば!っと」
古びたレバーを引いて下げれば、遺跡全体がガタガタと震え出し、隠し扉が開いた。
今の震度は……5辺りかな。
くだらないことを考えながら扉を潜り、中に隠されていた財宝を根こそぎ奪い取りミッションクリア。
そして帰ってきたベース基地にて、気紛れにプロフィール画面を眺め、震えた。
「ランクD……」
なんと、Eすっ飛ばしてDになっちゃった!――という訳ではない。
どうせそんなすぐ上がる訳もないしと通知も切り、プロフィールすら開かずに何度も何度もミッションを熟し続けた結果、Eランクに上がったことも気付かずにいた訳なのだ。
その上、ウズウズを抑え切れず突然開催された緊急ミッションに乱入したりしたことで、ポイントを大量に獲得。
そんなことを集中力が切れるその瞬間までひたすら続けて、今に至る。
……要するに、そりゃ(そんな廃人みたいなプレイしてたら)そう(もなる)よ。という感じである。
にしても、Dランクか。
Dになったらフォース組めるようになるけど……あいにく組むようなフレンドもいないんだよねぇ。
というか、フレンド自体あまり増やしたくないし。主にアルスコアガンダムとその開発者とかいう厄ネタ関連で。
……フレンドになるならせめて口が堅い人じゃないとね。
「よし」
一旦忘れよう!難しいことを考えるのはやめだやめ!
遊んでたらそのうちいい友人達にも巡り会えるだろうしね。フォースとかはその時考えたらいいでしょ。
ネタが全く思いつかなくて困りもんです(´・ω・`)