転生ELダイバー×デュビアスアルケー 作:ガンプラオナシャス!センセンシャル!
思ったより筆が乗ったので、今年一発目の投稿ですm(*_ _)m
ライフルモードのバスターソードと、合計10基のGNファングから一斉掃射でビームを放ち、リ・ガズィとデスアーミー達の間に距離を空けさせる。
「で、大丈夫かい?」
「あ、ああ…なんとか」
「早速なんだけどさ。あれ、なんか心当たりある?」
「あるわけないだろ……俺だってわかんねぇよっ!」
「……だよねぇ」
今も尚グチャグチャ、ギチギチと音を立てながら、歪に蠢いているデスアーミー達。
とりあえず……もう一発!
再度ビームを放つことで、反応が少しでも減ったことを確認してから、リ・ガズィに向き合う。
「飛べる?」
「無理だ。エネルギーもそうだが、ダメージがキツイ」
「むぅ……」
確かに、リ・ガズィを見てみると、各部のアーマーには深い傷が刻まれていることが見て取れる。
これを見るに、相当な激戦を繰り広げて来たのだろう。
……腕の損傷酷いけど、ル〇コン神拳でもやったりした?
だとすると相手が悪過ぎたみたいだけどね。
「というか、アンタはなんで助けてくれるんだよ?」
「ん?言ったじゃないか。通りすがりのダイバーだって」
「言ってたけどよ……普通は見ない振りでもするとこじゃねぇの?」
ウッ、それを言われると否定できない……
でもこっちにも事情があるんだよなぁ。
「個人的にアレを野放しにしとく訳には行かない理由があるんだよねぇ」
「は、はぁ…」
「ところで、君は逃げないのかい?」
さっさとリザインしちゃえばいいと思うんだけどね。
楽になれるよ。
「それが……」
「おっと」
話の片手間に、またしても復活の兆しを見せたデスアーミーを撃ち抜く。
「いいよ。続けて」
「お、おう……。リザインしようとしたんだが、画面がバグっちまってて、選択出来ないんだよ」
「……」
「こんなこと初めてだ…わけわかんねぇ」
うーん……かなりマズいことになってるかも。
急にこんなことになるとは思えないし、やっぱり"私”が近くにいたせいか?
そうなると本当にマズいんだけどね……一刻も早くバグをなんとかしないといけなくなる。
「おっと」
無意識に操縦桿を握る手に力が篭っていたらしい。
一度操縦桿から手を離し、深呼吸。
改めてデスアーミー達を見据え、勢いよくバスターソードを振り上げたタイミングで、後ろで立ち尽くすガンプラから悲痛な声が漏れた。
「もうダメだ…俺たち、お終いだ……」
まあ当然ながらリ・ガズィのダイバーである。
「おかしいだろうが、なんで俺が……なんで俺なんだよ!?」
……言いたいことはすっごくよく分かるんだけど、ちょっと黙ってくれないかなぁ。
「あんなのチートだチート!クソチーターがよ!」
残念だけどチートじゃなくてバグなんだよね。
しかも運営も全容を把握できてないという、めちゃくちゃタチ悪いタイプの。
「おかしい…おかしいって……もう無理だ。勝てっこない」
………。
嗚呼、なんかもう言ってやらないと気が済まなくなってきたね。
「君のガンプラはまだ諦めてないみたいだけど?」
「――は?」
「『まだ諦めたくない。まだ戦える!』、君のガンプラはそう叫んでいる」
「お、おい、アンタ――」
「それでも、諦めるというのかい?」
「――頭おかしいのか?」
「は?」
その時、”私"の思考回路は完全に停止した。
今この男はなんて言った?頭がおかしいだと?
この”私"が、か?
……ふ、ふふふ。いいねぇ、いいねぇ!そんなにお望みならさぁ……!
「お前コロス」
「はっ!?ちょ、どワァァァァ!?」
「逃がすかァァァ!ツヴァイトランザム!」
太陽炉2基によるツヴァイトランザムの超高出力に物を言わせ、機体各部に備わったスラスターと、腰部両横に装備されたガンダムアスタロトのブーストアーマーから火を吹かし、全力で逃げるリ・ガズィを追い縋る。
「邪魔!」
AIが好機とでも判断したのか、襲いかかるデスアーミー共を次々薙ぎ倒し、あるいは粒子ビームで消し飛ばしながら、リ・ガズィに向けてバスターソードを振り下ろす。
「く、クソがァ!」
「な!?」
「いつまでもやられっぱなしだと思うなよ!」
「ウワァァァ!?」
が、振り向きざまに行われた真剣白刃取りによって、バスターソードを受け止められ、逆に投げ飛ばされる。
「ギャン!?」
土煙を上げながらゴロゴロと転がり、再生を進めていたデスアーミー達を吹き飛ばしながら、なんとか勢いを殺し、立ち上がる。
「ボウリングかよ」
「よくも、やってくれたねぇ…!」
ハッと鼻で笑った様子のリ・ガズィのダイバーに、額に青筋が浮かぶのを自覚する。
「いや、急に訳分からんこと言って襲いかかって来ただけだろ?正当防衛正当防衛」
「なにぉ!親切心で教えてあげたってのに――行けよファング!」
またしても邪魔をしに来たデスアーミーをGNファングで串刺しにし、即座に変形させたバスターソードの引き金を引く。
トランザムに勝てる訳ないだろうが。百万年早いわ。
「何が親切心だよ。ガンプラが諦めてないとか、まるでガンプラに感情があるみたいじゃんか」
「あるよ」
「そもそもガンプラに感情があったりしたら、甲殻類に痛覚云々みたいな――は?」
「確かに、痛み感じるのに真っ二つにされるカニとかエビには同情するけどさ、ガンプラ達のそれは違う」
立ち上がる素振りを見せた瞬間からファングをぶっ刺し、それでも止まらないならば拳をねじ込みながら、言葉を紡ぐ。
「君のガンプラは叫んでる。『まだ終わってない!』と、君と『勝ちたい!』とね」
「アンタ……」
「"私”から見ても、君のガンプラには色んな想いが篭っているように思える。注いだんでしょ?情熱を」
「俺は……」
「ま、最終的に決めるのは君だからね。とやかくは言うまいよ」
え、ちょっとなにこれ?
デスアーミーが、集まって行って……は?
ちょ、ちょちょちょちょ!?なにこれなにこれなにこれ!?え、ちょっと!?聞いてないんだけど!?
「ええ…(困惑)。ウォルターガンダムとか嘘でしょ……」
いや、本当にどっから来たの?ここ地上ステージだよ?
確かにお互いデビルガンダム関連だし、DG細胞製だけどさぁ……これはないでしょ。
「リ・ガズィは、情けなくなんか……俺は、それを……」
「マズいマズいマズい…GNドライヴはまだ持つけど、このままじゃ……」
「リ・ガズィ、アレックス、アスタロト、そしてイージス……俺に力を、貸してくれ…!」
「話まとまった!?じゃあ行くよ!」
「あぁ!……と、その前に」
「コレでいい!?」
「お、おう。……思ってたのと違う」
何かを言われるより早く、リ・ガズィの装甲をひっぺがし、過負荷により機能の大半に制限が掛かっていた核融合炉へ、無理矢理GN粒子を流し込むことで、
あとで爆発四散しようが知ったこっちゃないけど、バグだけは勘弁して欲しい。
「うっわ一瞬で『HAZARD』状態になった……」
「元々レッドゾーンでしょ」
「そりゃそうだけっど!」
ボール形態になり、突撃してきたウォルターガンダムをリ・ガズィが受け止め、脚部からビームサーベルを出力しながら蹴り上げた。
「もういっちょ!」
そこでブーストアーマーの角度を変更することで、更に勢いを付け、左腕のガトリングを放ちながら所謂ライダーキックで追撃する。
「やるね。ならこっちも!」
GNファングを射出し、ファングと合わせてライフルを一斉掃射。
ちょうどぽっかりと開かれ、鋭い牙を覗かせていた口内に粒子ビームをぶち込む。
「えげつないことするな」
ウォルターガンダムの口内で爆発が起き、再び大きく仰け反る。
チャンスだと判断し、リ・ガズィと共にスラスターを全開にするも、タダではやられないとばかりに放たれた伸縮式クローの連撃に堪らず後退。
「ちいっ!」
「なかなかやるな…!」
オマケに、体制を崩した隙をつくかのようなビームの連射。
……正直めちゃくちゃ厄介な相手だ。
こちとら早めに方をつけなきゃならないってのに……
各太陽炉のリアルタイム情報が記された画面を見遣り、段々と上昇していく負荷率のパーセンテージに呻き声を漏らす。
当のウォルターガンダムはとっくに体勢を立て直しており、流れるように再びボール形態に変形、突撃を繰り出してきた。
バスターソードで受け止めようと、刀身に手を添え身構えたが、それよりも早く、加速したリ・ガズィが全スラスターの推力を持って突進した。
「…それ大丈夫なの?」
タダでさえ限界ギリギリな機体に、更なる負荷をかけるかのような僚機の行動に不安になったが、当のリ・ガズィのダイバーは少しの不安も感じさせずに叫んだ。
「やらないで後悔するより、やってからの方がいい!」
「――フフ、違いない!」
自信満々といったリ・ガズィのダイバーに触発された"私”も、受け身の体勢を取ることをやめ、本当の切り札を切ることを決めた。
「ごめんね。相棒、ちょっと付き合ってね!」
真紅色に染まり上がったデュビアスアルケーの頭部に、エルドラ文字が浮かび上がる。
「ドライトランザム!!」
ツインアイが更なる輝きを放ち、直結された各擬似GNドライヴが爆発的にGN粒子を放出し始める。
高濃度圧縮されたGN粒子が装甲表面に定着し、機体が赤く染まり上がるのはこれまでと変わらない。
……しかし、ソレを一目見たNEOリ・ガズィのダイバーたる彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、ウォルターガンダムを天高く蹴り飛ばすと、デュビアスアルケーにNEOリ・ガズィを並ばせた。
2人のダイバーの心中はたったひとつ。
「「お前を倒す!!」」
先んじて飛び出したデュビアスアルケーが、両手で握ったバスターソードを振り下ろし、空を舞うウォルターガンダムを天空から引き摺り下ろす。
ウォルターガンダムの落下地点に回り込んだNEOリ・ガズィが頭部バルカン砲、腕部ガトリング砲を一斉解放し、それでも尚勢いを殺せないウォルターガンダムに向けて、ビームサーベルを出力した右脚による回し蹴りを放つ。
「そこ!」
デュビアスアルケーが高速移動を活かした回り込みを行い、GNファングによる連撃と共に、バスターソードの一突きをお見舞いする。
「もういっちょ付き合えよ!」
堪らずボール形態を解除したウォルターガンダムに、半壊したマニュピレーターを握り締めたNEOリ・ガズィが接近、引き絞ったその拳を叩き込んだ。
爆発的な威力の一撃を受け、そのボディを大きく軋ませるウォルターガンダム。
やがて連鎖的にヒビが走って行き、機体の右半分がまるで崩れるかのように損壊した。
怒りの咆哮を上げたウォルターガンダムが残った左腕のクローを振り上げ、NEOリ・ガズィの頭部メインカメラが抉られるように吹き飛ぶ。
「大丈夫!?」
「たかがメインカメラがやられただけだ!……片方の」
NEOリ・ガズィの身を案じて、すぐさまウォルターガンダムとNEOリ・ガズィの間に機体を滑り込ませるデュビアスアルケー。
叫ぶように大丈夫かと問うアルナに対し、返ってきた返答は問題なしを示すもの。
ダイバーの言う通り、現在のNEOリ・ガズィはメインカメラの片方のみがダウンした状態であり―――言い方を変えれば、まだ視界は残っているということ。
アレックス然り、イージス然りと、数々の頭部を切り落とされてきたガンダムのパーツを有している以上、いっその事頭ごと吹っ飛んでしまえば……などという考えが頭を過ぎるが、詮無きことかと思考を振り払う。
「おっと」
思考している間にも怒り狂ったウォルターガンダムは襲いかかって来るも、その度に飛来したGNファングにより阻まれる。
「助かった」
「今落ちられると困るからね」
「違いない!」
デュビアスアルケーがバスターソードを構え、NEOリ・ガズィが脚部ビームサーベルを出力。
2機のガンプラは、互いに互いのメインカメラを向け――ウォルターガンダムへ向け突撃した。
「「うォォォォォォォォォォ!!!!」」
デュビアスアルケー、NEOリ・ガズィ共に機体は既に限界を迎えており、いつ自壊してもおかしくないレベルになっている。
……だが、ダイバー2人とそのガンプラは、それがどうしたと切って捨てた。
簡単な話、いつ自壊してもおかしくないのならば、それよりも早く敵を倒せばいいだけなのだから――!
「右!」
「了解!」
比較的無事な左側へデュビアスアルケー、損壊した右側へNEOリ・ガズィと分担し、ウォルターガンダムを相手取る。
まだ対抗できる武装があるデュビアスアルケーはともかく、NEOリ・ガズィがうっとおしいのか、歩行形態時に展開する脚部パーツまで展開しようとするも、先んじて放たれたNEOリ・ガズィによる回し蹴りの前に、呆気なく切り飛ばされる。
「悪いな。見えてんだよ!」
「今!」
思わずといった様子で口を開けたウォルターガンダムに、神速のバスターソードが叩き込まれる。
息付く暇も与えない連撃に、耐えきれなくなったウォルターガンダムは達磨へと変貌。
ダイバー2人がニヤリと不敵な笑みを浮かべ、頷きあった。
「これで決める!!」
「終わりだぁ!!」
四方八方を飛び交う、GNファングによるビームの嵐が吹き荒れる中、デュビアスアルケーの縦上段振り下ろしと、NEOリ・ガズィのライダーキックが炸裂、あれだけの暴威を振るっていたウォルターガンダムがついにその動きを止め――爆散。
閃光が、2機のガンプラを照らした。
| NEOリ・ガズィ | |
|---|---|
| 型式番号 | NRGZ-91 |
| 機体名 | NEORe-GZ |
| ビルダー | チェイン |
| 武装 | 頭部バルカン砲 脚部内蔵ビームサーベル ビームライフル 腕部90ミリガトリング砲 ブーストアーマー |
ウォルターガンダムが再生しなかった理由付けですが、ウォルターガンダムの姿を形作ることにリソースを取られ過ぎたということでご納得頂ければ……