転生ELダイバー×デュビアスアルケー   作:ガンプラオナシャス!センセンシャル!

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大変長らくお待たせしましたm(_ _)m

ネタが全く思いつかず、そのままモチベーションが無くなっておりました(建前)
某青春GTAに熱中しておりました(反省&本音)


初めてのフレンドって感慨深いよね

陽の光に照らされた、半壊状態の2機のガンプラ。

そして、その2機の足下にて、向かい合う2人のダイバー……もとい”私"達。

 

「改めて、”私"はアルナ。よろしくね」

 

「俺はチェイン。助けてくれてありがとな」

 

「ううん。さっきも言ったけど、あれを見過ごす訳には行かなかったし。――第一、”私"だけじゃ勝てなかったと思うもの」

 

先のウォルターガンダムとの戦闘を思い返すと、どうにも”私"の実力では足りないようにしか思えなかった。

 

それでも奴に勝てたのは、このチェインと名乗るダイバーの存在があったからだ。

彼がいたからこそ、”私"は勝つことができた。

 

「それはこっちのセリフだな。むしろ、俺なんか心折られてた訳だからな。助かったよ」

 

「ふふ、お互い様ってところかな?」

 

「はっ、そうかもな」

 

笑い合う"私”達。

心做しか、ディメンションに差し込む陽の光に照らされた、相棒達も喜んでいるように感じる。

 

……もしかして、彼なら。

 

「あ、あのさ」

 

「うん?どうした」

 

「わ、”私"と!えと…その……」

 

「お、おい。本当にどうしたんだよ」

 

情けない。

たった一言、フレンドになって欲しいと言えばいいだけなのに。

 

……その一言が、出せない。

 

"私”はELダイバー――人ではなくなってしまったのだという意識が、”私に"拒絶を恐れさせた。

 

「あ、う…」

 

何度口を開いても、その結果は口篭るばかりで、その一言が出ることはなかった。

 

もう無理なのかな…と"私”が諦めかけた、その時だった。

 

「……。なあ、俺とフレンドになってくれないか?」

 

「――え?」

 

なんと、彼からフレンド登録の打診が来た。

予想だにしなかった言葉に、思わず困惑の声が漏れる。

 

「嫌か?」

 

「っ!ううん!全然、大丈夫!!」

 

「そ、そうか。じゃあ、これ」

 

食い気味に返した”私"に若干引きつつも、フレンドコードを送って来た彼に、”私"は満面の笑みを浮かべた。

 

ウェ、ウェヒヒ……う、嬉しいっ!

 

そんな顔すんだな……

 

「?、ごめん。なんか言った?」

 

「いや、気にするな。独り言だ」

 

「そう?ならいいけど」

 

独り言ならわざわざ聞くことでもないし、スルーでいいよね。

……というか、聞いたら聞いたで嫌に思われそうだし。

 

「と、とりあえずさ、もう戻らない?」

 

気の利いた話題も思いつかず、悩んだ結果導き出したのは、帰還という選択肢。

リ・ガズィもボロボロだし、多分同意してくれると思うけど。どうかな?

 

「そうだな。あんなことあったけど、一応ミッション中だったし」

 

「あ、そっか」

 

よくよく考えたらそうだっけ。

ミッションの途中でああなったと思うと、結構な不運に見舞われたみたい。

 

「そういえば、元々どんなミッション受けてたんだい?」

 

「話してもいいが…、先に戻ってからにしないか」

 

そうしよう。

 

 

という訳で、ベース基地に帰還後、それぞれのガンプラを格納庫に固定、内部のカフェテリアで話す流れになった。

 

「で、どんなミッションだったのかな?あそこは一応フリーエリアの筈だけど」

 

なんとなくで注文したスムージーを、ズゴゴと吸いながら問いかける。

 

「ミッション自体にはなんも変なとこはなかったんだよ。途中であいつらと遭遇するまではな」

 

うんざりといった様子で吐き捨てられた言葉に、"私”は少しの違和感を抱いた。

 

それって……

 

「あのデスアーミー達は、また別枠ってことなのかな?」

 

今彼はミッション自体には異常はなかったと告げた。

ならば…異常があったのはそれ以外、外部ということになる。

 

「そうだな。元々は、新作のBWS(バック・ウェポン・システム)の性能チェックの為に受けたミッションだったし」

 

へーそうバック・ウェポ――へ?

 

「ちょちょちょ、待った!BWSだって!?そんなの付いてなかっただろう!?」

 

「まだ未完成だったし、捨てた」

 

「捨てちゃったの」

 

いくら未完成でも、BWSならあの数相手には役に立ちそうに思えるけど…という”私"の疑問が伝わったのか、チェインが肩を竦めた。

 

「俺も思ったんだけどな、うんともすんとも言わんかったし、諦めた」

 

……、そんなことあるの?

 

「あっちゃったんだよなー、これが」

 

苦々しげな様子を見るに、彼自身BWSに期待を寄せていたのだろう。

けど蓋を開けてみれば……うーん、無情。

 

「でも、不具合とかエラー通り越して動作不良って……」

 

「普通はないよな。俺も初めてだったよ」

 

もしかして、そのBWSの不調も――

 

「いや、こればっかりは俺のミスだろうから、多分関係ないと思うぞ」

 

「そう、なんだ」

 

違うのか……じゃあなにしたんだろう?よっぽどの事がなければ、最低限動きはする筈だけど。

 

顎に指を当てながら考え込む。

そもそもうんともすんとも言わないてことは、動力系、駆動系、制御系のいずれか、あるいはこれら全てに異常があると考えられる。

 

けど実感何が原因なんだろうか…?気になるな。

 

「とりあえず、その新作のデータって見せて貰えたりする?何かわかるかも」

 

「……流石に会ったばかりのやつにそれは」

 

「た、確かに」

 

そうだ。

よくよく考えたら、"私”達まだ会って1時間も経ってないような関係だったか。

 

初めてのフレンドに舞い上がってしまったのは否定しないけど、流石に度が過ぎてたかも……

 

「ごめん」

 

「別に謝ることでもないけどな」

 

苦笑しながら言われてもね……、しょうがないか。

 

「わかった。じゃあこうしよう」

 

目の前に出した画面をタップし、IDデータに紐付けされたデュビアスアルケーの機体情報にアクセス。

 

「おい?何してんだ?」

 

"私”の行動が気になったのか、チェインが声をかけてきた。

頭の上にスタンプの?マークを浮かべる姿に、思わず吹き出してしまう。

 

「ふふ、大したことじゃないさ。大事なガンプラの話だからさ、こちらも誠意を持とうと思ってね?」

 

「いや、それはいいんだよ。それは。問題は……それがどうして、コレ(・・)に繋がるのかってとこだよ」

 

チェインは”私"と彼との間に表示されたコンソールを指差している。

 

別におかしなとこなんてないと思うけど…ちゃんとフレンド限定表示に設定してるし。

 

「俺達まだ会ったばっかだろ?」

 

「うん、そうだね」

 

「そんで、さっき俺はそれを理由に断った」

 

「さっきはどうかしてたよ。反省してる」

 

「だから気にしてないって」

 

そういう割には表情硬い気がするんだよねぇ……

とりあえず話を戻そう。

 

「あー、えっと、なんかややこしい話になりそうだから、理由話していいかい?」

 

「ああ、いいぞ」

 

話の脱線を嫌ったのか、眉間に皺を寄せていたチェインも頷いてくれた。

 

「じゃあなんでこんなことするのか。その理由についてだけど……まあ、単純な話なんだよね」

 

「というと?」

 

「……さっきの"私”、結構失礼なことしちゃってたからね。言い方もよくなかったろうし、大事なガンプラのことも…さ」

 

これが友達とかだったのなら話は変わるが、あくまでも"私”達はネット上の関係。

しかもフレンド関係もなりたてホヤホヤ。

 

そんなほぼ初対面の人から、色々言われたチェインの立場で考えてみると、自ずと答えは見えてくるもの。

 

余計なお世話。この一言に尽きる。

 

「だから、お前のガンプラを?」

 

「……うん。それに、”私"の持ってるものなんて、これくらいしかないし」

 

この世界で唯一の、元の"私”――いや、”俺"の存在を証明してくれるもの。

 

ここ(・・)は"俺”のいた世界ではない。

元の世界にはガンプラバトルなんてなくて、GBNもまた存在しなかった。

"俺”にとってのガンプラは、改造したり、見たりして楽しむ物で、戦わせるものではなかったのだ。

 

……だからこそ、”私"のガンプラに対する愛は、この世界(GBN)で歩むダイバー達に劣っていると感じる。

彼ら彼女らは、ガンプラと共に戦い、ライバル達としのぎを削り合い、ガンプラと共に更なる高みへ登っていく。

 

でも"私”は違う。

”私"には現実の体が存在しない。

誰かの力を借りなければ、相棒を強くしてあげることすらできない。

 

……なら、もういいんじゃないかって。

 

どうせ"私”は世界にとってのバグで。

このまま生きていられるかも分からなくて。

 

自分でも馬鹿なことをしているのは分かってる。

……でも、"私”がそんなみんなに迷惑をかけてるんだと思ったら、"私”は……

 

なんだかいたたまれなくなり、思わず目を逸らす。

机に視線を落としながら、チェインの反応を待った。

 

換装パーツだよ。多分そこの設計ミス

 

静かな声だった。

でも、その内容は…

 

「え?」

 

顔を上げた。

まじまじとチェインの顔を見た。

 

「だから、換装パーツだよ!」

 

「っえ、あ、うん」

 

違う、そうじゃない。

別に聞こえなかったとかじゃないんだ。

 

ただ、ちょっと意外だっただけで。

 

「でも、どうして?」

 

どこをどう考えても話す流れには思えなかった。

なんて言うか……"私”が勝手に自爆しただけだし?彼は関係ない筈だから。

 

今度は”私"が頭上に?を浮かべていると、チェインが虚空に手を伸ばし、呼び出したコンソールを操作しだした。

 

「ほら、これ」

 

「これって…」

 

”私"の目の前に移動してきた画面には、BWSと思われるユニットのイラストが表示されていた。

恐らくは、さっきの話の中に出てきたチェインの新作だろう。

 

……ERROR表示ばっかりだけど。

 

「設計ミスだけでこんなに?」

 

「他にも理由はありそうだけどな。GPDの時に使ってた廃品リサイクルとかもやったし、紛れ込んだりもしたんだろ」

 

そうなんだ。

てか、GPDやってたんだね。

 

「前はな。あっち(GPD)も楽しかったが、こっち(GBN)もこっちでいいとこがある」

 

なるほどね。

まあそれが普通か。みんながみんなシバ思考になる訳ないし。

 

「……GPDで、なんかあったのか?」

 

「あ、いや、何も。……そもそも、やったことないし」

 

その時この世にいなかったからね。

 

「そうか。まああれは人を選ぶからな。オマケにもうサ終してるから関係ないし」

 

サ終。サ終、か……

 

若干表情に悲しみが垣間見えるのを見るに、彼とリ・ガズィはGPD時代からの相棒なんだろう。

何度壊れても修復し、その度に立ち上がり戦った。

 

……今改めて、あの時のリ・ガズィの想いを理解できた気がする。

リ・ガズィが諦めていなかったのは、そういうことなのかもしれない。

 

「ある意味、このBWSは、君のGPDでの戦いを象徴するものなのかもね」

 

「そうかもな」

 

……でも、こうしてみると、かなり精密に手を加えられているのがよく分かる。

 

外観はそのままのBWSが維持されていて、一見しただけでは素組みにしか見えない。

ERROR表示の内容からして、その本質は中身にこそあるのだろう。

 

……それこそ、びっくりドッキリメカとでも言える代物になってたりして。

 

「でも、なんで見せてくれたの?」

 

確かにBWSも気になる。でもそれはそれ、これはこれ。

さっきも理由を教えてくれなかったし、聞いておきたかった。

 

「やっぱり聞いてくるか」

 

チェインは後頭部に手を当て、目を閉じた。

 

「まあでも話は単純だ。これから組む相手に情報隠しても意味ないって思っただけだ」

 

「組む、相手」

 

「そのガンプラ、好きなんだろ?」

 

―――え?

 

「違うのか?」

 

「ち、違わない!」

 

「ならいい」

 

「ならいいって」

 

ならいいってなに?

チェインは急に何を言ってるの?

 

内心パニックになりながら、なんとかチェインの言葉を噛み砕く。

何度もまばたきしながら言葉を反芻していると、不意に目の前の顔がニヤリと歪む。

 

「せっかくのガンプラバトルなんだ、ガンプラ好きなやつとやらなきゃな」

 

目を見開く。

正直、目から鱗だった。

 

「ただ勝ちたいだけのやつとやっても、楽しくないだろ?」

 

確かにと頷く。

実際その通りだと思うし、”私"も勝ちたいだけの人と、一緒に楽しめる人だったら、一緒に楽しめる人を選ぶもの。

 

「興味のあるやつと、ないやつの熱量にはかなり差が出てくる。俺の持論だが、ガンプラバトルってのは注ぎ込んだ情熱で勝敗が決まると思っている」

 

「それは」

 

合っているような、間違ってるような……

 

"私”がもっとも重要だと思うのは、そのガンプラへの想いそのもの。

例え素組みのガンプラでも、想いが強ければカスタム機にだって勝てる。ガンプラが応えてくれる。

 

”私"が見たガンプラバトルとは、そういうものだったから。

 

「そう思ったのなら、お前は間違いなくガンプラバカだよ」

 

「っ!」

 

閉じていた目を開き、後頭部に当てていた筈の腕を”私"に差し出す彼。

伸ばされたその手に、"私”も自分の手を伸ばし――

 

「一緒に好きなもん楽しむのが、一番楽しいってな」

 

――彼の手を、強く握った。

 


キャラクター紹介

チェイン

チェーン・アギを男性化させたようなアバターのダイバー。

グレーの連邦軍男子制服を着用している。

 

ガンプラはNEOリ・ガズィ。

 

過去チーム戦のゲームで色々あり、GBNでもソロで活動していたが、アルナとフレンドになったことで、その辺も変化が生じていく……かも?




アルナさんは、単なるELダイバーというだけでなく、『本来は存在しなかった筈の自分』という意識が加わっている為、マイナス思考になるとめんどくさくなります。

みんながみんな、主人公バリに心が強いって訳でもないからね。
しょうがないね。
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