転生したと思いきや……ピチューでした!?   作:瓶詰め蜂蜜

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十二話

 その後も野生のポケモンとバトルしたり他のトレーナーとバトルして小遣い稼ぎをしたりしつつ、1番道路を通り抜けて俺とカレンちゃんは丁度昼飯時にトキワシティへと到着した。

 

「お腹すいたねー」

「チュ〜(そうだね〜)」

 

 そう会話をしながら、カレンちゃんはトキワジムへとそのままの足で向かった。

 トキワジムの中へと入ると、でんきタイプのポケモンを連れた新人がカントーのジム最難関と言われるトキワジムに来たのがおかしいのか、カレンちゃんを不審そうに見てくる人や小馬鹿にした視線を向けてくる人ばかりなのを、俺は感じていた。恐らくカレンちゃんも気づいているだろう。

 しかし、そんな視線を気にも止めずに、カレンちゃんはジム受付に座る事務員さんへと話しかける。

 

「あの……」

「はい、ジムチャレンジ希望の方ですか?」

「あ、いえ。違います」

 

 否定したカレンちゃんに怪訝な様子の事務員さん。カレンちゃんはスマホロトムを取り出して、自身のトレーナー情報を表示させる。

 

「トキワジムジムリーダー、ロクロウさんに会いに来ました。私、マサラタウンのカレンです。一応連絡を入れていたと思うんですけど……」

 

 その言葉を聞き、手元のパソコンをカタカタっと操作した事務員さんは改めてカレンちゃんの持つスマホロトムの画面を確認する。

 

「……はい。確認できました。しかし、今はジムチャレンジ期間の真っ只中の為、ジム営業中は、ジムリーダーのロクロウさんはお忙しく……。ジムチャレンジ営業が終了する夕方6時以降に改めて来て頂けるでしょうか」

「あ、はい」

 

 事務員さんの言葉に頷いたカレンちゃんは素直に引き下がってジム受付を後にしようとしたその時、

 

「いや、その必要はないぜ」

 

 と、ジムの奥からグリーンこと、ロクロウ君が姿を現した。

 

「グリーン兄!?」

「丁度昼飯を食おうと思ったところでな。ちょっと留守にするぞ」

「あ、はい。分かりました」

 

 事務員さんにそう宣言すると、グリーンはこちらへ近付いてきた。

 

「それにしても、たった三年会わないだけで立派になったなカレン」

「まあね」

 

 照れくさそうに笑うカレンちゃんに、グリーンは「どうせ飯まだだろ?話ついでに一緒に食おうや。奢るぜ?」と笑いかける。いやー、イケメンだな相変わらず。

 

「良いんですか?」

「可愛い妹分なんだ。遠慮すんな」

 

 おずおずと聞き返すカレンちゃんを見てカラカラと笑うと、グリーンは颯爽とジムの出入り口へと向かう。

 

「ほら、早く来いよ。美味い飯屋があるんだ」

「あ、はい!」

 

 慌ててグリーンの後を追うカレンちゃん。俺もその後をついていくのだった。

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