転生したと思いきや……ピチューでした!?   作:瓶詰め蜂蜜

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十六話

「キャタピー、『たいあたり』!」

「キャッピー!」

 

 2番道路にて、新入りのキャタピーを鍛える為にカレンちゃんは野生のポケモンを相手にバトルをしていた。

 俺は、力量的にちょうど良さそうなポケモンを連れて来る役を行っている。

 

「つづけて、『むしくい』!」

「キャピキャピッ!」

「ピッ、チュッチュー(おっ、倒したなー」

 

 『むしくい』でナゾノクサを倒すと、キャタピーの体が光で包まれ始めた。

 

「ピチュッピ……(もう進化か……)」

 

 流石むしポケモン。進化までが早いな。と、感心して見ていると、

 

「ピチュー、どうしよう!?キャタピーが光ってる!?」

「チュピ……(あー……)」

 

 そう言えば進化見るの初めてなんだっけ。と、思い返しつつ、テンパっているカレンちゃんを落ち着かせる。

 その間にも、キャタピーの進化は進み、キャタピーはトランセルとなった。

 

「……ってあれ?キャタピーの姿が変わった?」

「ピチュ(ほれ)」

「へっ?スマホロトムがどうしたの?」

 

 戸惑っているカレンちゃんに説明しようと、近くに置いていた荷物からスマホロトムを取り出し、ポケモン図鑑アプリを開いてカレンちゃんの眼の前に浮かばせる。

 

「……あっ!進化したんだ!えーっと、トランセルね!よろしく、トランセル!」

「セル」

 

 理解が追いついたカレンちゃんは、嬉しそうにトランセルを抱え上げて話し掛ける。トランセルはキャタピーの時とは打って変わって、物静かになっていた。ここまで変わるものなのか。

 

「よーし、トランセル!もっと強くなるぞー!」

「……セル」

 

 気合十分に、現れたマダツボミへ勝負を挑むカレンちゃん。

 

「チュピー……(張り切ってるなー……)」

 

 バトルを始めたカレンちゃんとトランセル。俺も、ジム戦に向けて『ちきゅうなげ』の練習を始めた。

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

 夕方。日が完全に暮れる前にポケモンセンターへ戻る。

 

「〜♪」

 

 鼻歌を歌って上機嫌なカレンちゃん。その腰についているモンスターボールの中では()()()()()がゆったりと休息を取っていた。

 ……そう、トランセルは早くもバタフリーへと進化したのだ。いや、むしポケモンといえど、流石に早すぎじゃないか?

 そう思ったが、上機嫌なカレンちゃんに水を差すのは憚れるので口を噤む。

 

「もうジム戦に行っても良いんじゃないかな〜」

「チュチュッピ!?(流石に早すぎるわ!?)」

 

 が、時期尚早な挑戦は止めさせてもらう。うん。もう少し準備しないといけないからね。だから膨れないで、拗ねないで!




 完全復活!
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