嗚咽混じりのカレンちゃんの説明を纏めると、昨日言っていたお友達が森に行って、今日まで帰ってきていないと言うらしい。
「ピチュ……(まじか……)」
その話を聞き、頭が痛くなってきた気がした。
どうしたもんかと腕を組み考えていると、ヒョイっとカレンちゃんに抱え上げられた。
「ピチュー。私についてきてくれる?」
「ピチュチュピ。……ピ、ピチュ?(そりゃもちろんだけど……え、まさか?)」
「リンちゃん達を助けに行こう!!」
「ピチュー!?(やっぱりー!?)」
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マサラタウンの近くの森。……そう、かつて俺が仲間達と共に暮らしていた森に、カレンちゃんに抱えられた状態で俺は戻ってきていた。
「……?ピチュー」
「ピチュ?(どした?)」
「なんか元気無いけど、どうしたの?大丈夫?」
つい、一匹逃げ出すしか無かった過去を思い出してしまうと、何か感づいたのか、カレンちゃんはそう言って、俺の顔を覗き込んできた。
内心、気付かれたことに驚きつつも首を振って誤魔化す。
と、その時俺の耳が子供の声を拾った。
「ピチュチュピッ!!(カレンちゃん!!)」
「え、何?ピチューどうしたの!?」
慌てて伝えようとするが意思疎通が上手く行かず、カレンちゃんは不思議そうに首を傾げてばかり。仕方なしと俺はカレンちゃんの腕から抜け出すと、声のする方へ向けて駆け出した。
「もしかして、そっちに誰か居るの!?」
「ピチュッピチュッ!!(そういうこったよ!!)」
ようやく気がついたのか、カレンちゃんは俺の後をついてくる。それを確認しながら森の中を駆け抜けると、木の洞に三人の子供が蹲っていた。
「あ、リンちゃん!!」
「えっ、カレンちゃん!?」
茂みを抜け出し、カレンちゃんも見たのか、安心したように友達の名前を呼ぶ。
それに気付いた子供の内、青いショートの女の子が驚いた顔をした。
「無事で良かったぁ〜」
にこやかに近付こうとするカレンちゃん。しかし、リンという名の少女は険しい表情のままだ。何かがおかしいと思い始めていると、
「カレンちゃん!来ちゃ駄目!!」
「えっ?」
「あいつが……来る!!」
リンの声と同時に、森の奥からのっそりと大きなポケモンが姿を現した。
茶色くゴツゴツとした図体で、見るからにパワー自慢だと分かりそうなそのポケモンは……
「ガァァァルゥッ!!」
「ピ、ピチューピ……!?(が、ガルーラ……!?)」
ガルーラだった。