ONEPIECE ロッキーポート事件   作:空き缶_たおたお

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第二話「ハチノス」

髑髏の島が燃えている。

強者は喚き散らし、弱者は泣き叫ぶ。

ここは弱者強食の海賊島、その名はハチノス。

その島の長と黒ひげが相対している。

 

その名は王直。最も四皇に近い男である。

 

「王直‥‥!てめぇなんで『死なねぇ!?』」

 

不敵に笑う王直と焦るマーシャル・D・ティーチ

 

両者の立ち位置は強者が誰なのか弱者は誰なのかが目に見えてわかるほどである。

 

「さぁ、なぜだろうな!もしかしたら一生死なぬかもしれぬぞ!?」

 

冗談ついでに嘲笑う王直。へし折った首が見る見る元に戻る。

 

その再生と同時に黒ひげの後ろから火の手があがる

 

「船長!もう持ちません!」

 

「くそ!また攻略失敗かよ!」

 

「また挑戦するといい!ハチノスを攻略しようとする海賊なら誰でも歓迎だ!」

 

「だが!手痛い仕返しは覚悟するんだな!カッカッカッ!」

 

「ちくしよおおおおおお!」

 

誰かが言った言葉がある

 

1対1 (サシ)でやるならカイドウ。

 

しかし、この言葉には続きがある

 

しかし、多対多(長期戦の戦争)をやるなら王直の右に出る者はいないっと‥‥

 

雨のように降る大砲の衝撃を耐え

脱兎のごとく、ハチノスから逃げ出す黒ひげ海賊団

 

「王直!てめぇの首必ず取ってやるからなあ!!!」

 

「カッカッカッ!あの小僧!俺の全ての攻撃を受けているのによく生き残る!」

 

「やはり最悪の世代共は良い!新しい創意工夫!勝つための戦略!弱者から強者になりたいという欲望!これこそが『戦争』よ!」 

 

「だが足りん!ゴッドバレーのような死闘にはほど遠い!!!誰か俺の渇きを癒す者はいないのか!」

 

「艦長、相変わらずわざと逃がしているんですかえ?」

 

「俺は常に本気だ!本気で殺しにいって死なぬなら仕方なし!」

 

「ハチノスから外に出てない時点で私にはわざとにしか見えませんねぇ」

 

「それはできぬ。ロックスの約束に反するからな!」

 

「約束といっても数十年前のことでしょう?」

 

「男の約束というのはちゃんと守るのが真の男というものだ」

 

「はぁ・・・?女である私には分からない感覚ですねぇ」

 

「しかしその約束もそろそろ良いだろう」

 

「では・・・そろそろハチノスから出るので?」

 

「ああ、『スマイリー』もそろそろなのだろう?倭よ。」

 

「ええ、ドフ坊には話を通してあります。ロッキー王国行きの船を2隻送らせ1つはダミーの船、もう1つはロッキー王国の航路に偽装し、ハチノスに向かわせます」

 

「ではその密輸船にスマイリーが?」

 

「ええ、カイ坊に送っている完全ではなく完全なスマイリーとの事です」

 

「あの天夜叉!よほど四皇を潰したいのだな!だがあえてその話に乗ろう!」

 

「標的はやはりビックマムもしくはカイドウが良いだろう!」

 

「これは良い戦争になるぞ!」

 

「流石に古巣の仲間を攻撃するのは心が痛みますね」

 

「口が笑っていると何の説得力も無いぞ!同類!」

 

「いやはや、殺しの快感には逆らえませんね」

 

「カッカッカッ」

 

笑い合う二人、その周りには無数の死体の数々。

返り血のようなその姿は悪魔のようにも見えた。

 

---------

一方その頃

 

「ここが最終試験の場所・・・」

 

「やっとここまできたんだなコビー」

 

「ええヘルメッポさん。」

 

「死ぬかもしれないガーブさんの辛い特訓を乗り越えたんだ。ここで結果を出さないと!」

 

「うおお!やるぞおおおー!」

 

「はしゃぐのは分かるけどよ、コビー。俺たちゃ最終試験に挑むんだぜ?もうちょっと落ち着いてだな」

 

耳にかけるようの小型のでんでん虫の電話が鳴る

 

「よし、お前ら準備は出来ているな?」

 

「はいグルスさん!」

 

「はぁー俺の事は王子と呼べって何度も言ってるだろ。」

 

「いやーすいません慣れなくて」

 

「では最終試験を行う」

 

でんでん虫先の声にもう一つの声が聞こえる

 

「はい、ドレークさん」

 

「まずは簡単な復習だ。俺達SWORDの組織というのは何だ」

 

「そんなの簡単ですよ、SWORDは機密組織の特殊部隊。基本的にスパイや工作活動を行うCP-0とにちゃいるが致命的に違うのは天竜人のクソ野郎の指示を受けなくていい点ですよね」

 

「概ね正解だ。では、swordの存在理由は?」

 

「たしか、えーと・・・?」

 

「守らなければいけない人達をいち早く助けるためですよね」

 

「そうだ。しかし、それを実行するには色々な判断を迫られる時がある。その判断の結果。大事な仲間を失う事だってある。」

 

「だからこそ自分のポリシー、自分の正義を持たなければならない」

 

「コピー、ヘルメッポ。お前らの『正義』は何だ?』

 

「・・・・」

 

「・・・その答えをこの作戦後、改めて聞くとしよう」

 

 

「隊長ありがとうございます。では最終試験について説明をするぞ。最終試験はハチノスの潜入だ。お前らはハチノスに向かう密輸船に海賊として乗り込み、ハチノスを調査せよ。その調査内容で合否を決める。」

 

「この潜入は遊びじゃない。バレたらお前達の命は無いと思え」

 

「はいっ!」

 

「ではお前らの目の前にいる黒服から密輸船のチケットと変装用の服を貰え」

 

「うお!いつのまに!?」

 

「頑張れよ新人。」

 

「はい、頑張ります」

 

変装用の服装とチケットを渡された。

そのチケットにはLocky Ticketと書かれている。

 

 

「また、ハチノスには妨害用電波があるためこの小型のでんでん虫は使えん。俺達からは何も指示は出来ないので注意しろ」

 

 

「最後にこれだけは言っておく・・・結果がどんな結果だったとしてもこれだけを俺と約束しろ」

 

 

「『絶対に死ぬな!』だ」

 

「「はい!王子!」」

 

「フッ」

でんでん虫の音声が途切れる

 

「船の場所はこの地図を見ろ、船の出発は今から1時間後後だから色々と準備した方がいいぞ」

 

「ううう緊張してきた俺トイレいってくるー!」

 

「ああ、ぼくも!」

 

-----------------------------

 

「ああ、緊張する。こんなに緊張したのは海軍に入隊しようとした以来だ」

 

「あれ、ヘルメッポさん。居ないや?まだトイレなのかな?仕方ない、ベンチに座ってよっと」

 

ベンチに座ろうとした刹那、女性の叫び声が聞こえる

 

「キャー!何ですけェ!あんたらぁ!」

 

「へっへっへ良い女だ。奴隷にしたら高値で売れるかも。いや俺の女にしてもいいな」

 

「ほらこっちに来い!奴隷にしろ俺の女にしろまずは『男』を知ってもらわんとな・・・ぐへへえ」

 

「いや!やめて!離してくだせぇ!」

 

しかし、誰も耳を傾けない、いや誰も見ようとしていなかった。

それもそのはず、相手は海賊だからだ。

 

「やめろ!手を離せ!」

 

「ああん!?誰だ。おめぇ?みたところ、海賊のようだが?」

 

「・・・?ああ!そうだった!えーと・・・僕、いや俺は!お前が気に入らない!だからぶっ飛ばす!!!」

 

「うーんこんな感じで良いんだっけ?」

 

「おうおう、言うじゃねぇか。この俺様に盾つこーうとは良い度胸だ!」

 

「どうせおめーロギア系の能力で調子乗ってる馬鹿だろ?俺様はよぉ!覇気を習得してるんだぞ!」

 

「覇気・・・!」

 

初めて戦う覇気持ちの海賊

 

「おー覇気ぐれぇは知ってるか流石は新世界の海賊だぁ!じゃあ死ね!」

 

不自然な武王色を纏い硬化に近い何かを拳にまとわせている。

 

「遅い!」

 

明らかに相手のパンチの方が先に放ったのにも関わらずそれより先にコピーの拳が相手の海賊の顔面に放たれていた。

 

「す、すごい・・・」

 

 

「わ、わわ」

 

腕をつかんだ海賊が突然倒れたため、身体の耐性が崩れそうになるが彼女が倒れる前に彼女を支えるコビー

 

「大丈夫ですか?」

 

「あ、ありがとうございます。」

彼女の頬が少し赤くなる。

 

「とりあえずベンチに座りましょうか。」

 

「しかし災難でしたね。でもこの街で女性が1人で出歩くのは不用心ですよ」

 

「すいません。ウチ色々あって家出してもうて、そろそろ家に帰ろうと思ったところだったんですけぇ」

 

「そうなんですか、帰る場所はすぐそこなんですか?」

 

「いえ、別荘・・・じゃなかった。家はロッキー王国辺りなんです。でもロッキー王国行きの船の場所がわからんくてぇ」

 

「ああ、それだったら僕が連れていきましょうか?」

 

「本当ですけぇ!?ありがとうございます!」

 

「じゃあ行きましょう」

 

「あ、あのお名前を聞いても?」

 

「僕はコビーです。海軍大将になる男です!」

 

「ああ、すいません。つい憧れてる人の口癖が」

 

「海軍・・・!」

 

「もしかして海兵の方ですけぇ!?」

 

「ええ、そうなんです」

 

「ウチ!ヒバリって言います!ウチも海兵になりたいんです!」

 

「ええ!?そうだったんですか!?」

 

「でも母がそれを許してくれなくて」

 

「まぁ命の危険がありますからね海兵はご両親が心配するのは当然ですよ」

 

「ウチ、腕っぷしも強くないし度胸も無くて」

 

「やっぱりウチみたいなもんが海兵には向いてないんでしょうか」

 

「そんな事ありません!僕だって最初は弱虫だったんですから!」

 

「ええ!?コビーさんが!?」

 

「僕も最初は海兵になれっこなんて絶対無理だと思ってました。それをルフィさんっていう人が僕の考えを変えてくれたんです。」

 

「だからヒバリさんも本当に海兵になりたいなら夢を諦めないで下さい!」

 

少し半泣きの表情になりながらコビーの手をつかむ

 

「はい!ありがとうございます!コビー『先輩』!」

 

「コピー先輩!?」

 

「ええ、ウチ絶対に海兵になりますけぇ!その時はコビーさんみたいな誰かを守れる人に絶対になります!」

 

「あはは、まさか僕も憧れられる時がくるなんてちょっとむずがゆいですね」

 

「じゃあ行きましょうコビー先輩!」

 

「ええ!」

 

(ヘルメッポさん。電話でないな。仕方ないでんでん虫の留守番電話に先に言ってるって言っておこう)

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「ここが船の停泊場か」

 

「おっとすまんね」

 

肩がぶつかりコビーとひばりが持っていた二枚のチケットが地面に落としてしまう

 

「すいませんコビー先輩、はいこれ」

 

「ありがとうございます。」

 

 

「じゃあ次会う時は海軍で会いましょう!」

 

「はいありがとうございます!」

-------------------------------------

 

「すいません。このチケットなんですけど」

 

「えーとああ・・・ロッキーチケット(Rocky Ticket)ね。んならそのロッキポート号に乗りな」

 

「これが海賊の密輸船・・・随分と豪華だなぁ」

 

「まぁでも密輸船なんて偽装ぐらいはするか!」

 

一方海軍本部

 

「ああ、心配だ!」

「何心配してんの王子。可愛いんだから♡」

 

「そりゃ心配になるだろ孔雀。ハチノスだぞ!ハチノス!あのガープさんが潰せない海賊島の1つなんだぞ!」

 

「別に正面切って戦うわけじゃないんだから大丈夫でしょ」

 

「それはそうだけどよ。ああ!心配だ!あいつら船を間違えて乗ってるなんて無いよな!」

 

「それは無いでしょ。読み方は同じ船はあるけど文字が違うし、仮にそれを間違えた時点でSWORDには向いてないわよ」

 

「流石に船を乗り間違えては無いか。もし乗り間違えて船に乗ってたらぶん殴ってやる!」

 

「しかし、swordの最終試験には少し厳しすぎやしないですかね。ガープさん」

 

「あれくらいで丁度良いんじゃ。命を懸けて夢に近づくってのはこれくらいせんといかん」

 

「もしこの試験が合格できたらグルス大佐よ。お主の良いライバルになるぞ。」

 

「コビーがライバルか。そうなったら俺も修行だ!行くぞ!孔雀!」

 

「全く男の子は元気だねぇ、可愛いんだから♡」

 

「全く元気の良い、やはり若い奴らは切磋琢磨してお互いに高め合うのがええ」

 

 

そこに若い海兵がやってくる

 

「ガープ中将!緊急です!倭寇海賊団と赤髪海賊団の同盟が解消されました!」

 

「何!?」

 

「どうやら王直は世界に戦争をしかけるとの事です!」

 

「そして倭寇海賊団船長 鬼人の倭もいます!」

 

「奴らが表舞台に出るとは・・・」

 

「何だが嫌な予感がするのう・・・」

 

-----

 

一方 ハートの海賊団船長ことトラファルガー・ローは船の倉庫に立ち尽くしている。

 

「ちっ!どうしてこうなった!」

 

その船の名前にはロッキポート号(Rocky Port)と書かれていたのだった・・・・

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

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