「どうしてこうなりやがった。」
船の倉庫で立ち尽くすロー
なぜこうなったのかを冷静に考えてみる事にした。
数日前の事である。
「ロードポーネグリフがハチノスに?」
「そうなんですよボス!いやまぁ風の噂程度なんで信ぴょう性には欠けますがね。」
「王直による罠の可能性の方が高いが少しでも手がかりがあるなら行くべきだな。」
「でも俺達顔割れてますよ?まさか直接殺りあう気ですか?」
「そんな馬鹿な事するわけねぇだろ。俺達の実力は頂上戦争で嫌という程に分かったはずだ」
「確かに黄猿相手に逃げる事しか出来なかったですもんね」
「逃げられただけでも奇跡とも言ってもいい。」
「んじゃあどうするんですか?隠密行動とか?」
「そうだな、隠密でハチノスに潜り込みポーネグリフの手がかりを見つける。これが最善策だ」
「ハチノスに潜入って事はとうとう新世界に入るってことですか!?」
「燃料や食料とかどうします?結構遠いでしょ。ハチノス」
「いや、今回は俺一人で行く」
「えー!?船長一人で!?」
「理由は2つ。まず1つ目はハチノスに潜水艦で潜入するのはまず無理」
「なぜならハチノス周辺は撃退され沈没した船やらがあるせいで見つからないように潜行するのはまず無理」
「2つ目はお前らの力不足だ」
「お前ら覇気の一欠片も身に着けてねぇじゃねぇか」
「特にベポ。お前はもっと頑張れ」
「ガーン」
「けどよぉ船長。覇気なんてどうやって取得すれば良いか分かんねぇよ」
「泣き言言うんじゃねえそれを見つけるのがてめぇらの仕事だろうが」
「はーい」
「んじゅあ俺は行くからな。帰ってくる時までに絶対にに習得しろよ」
船長室に戻り、でんでん虫の受話器を取る。
「ああ、あんたか。『赤髪のシャンクス』」
「なに、気にするな。丁度暇だった頃だ。」
「で、要件は何だ。」
「単刀直入に言う。俺たちの部下を鍛えてやってくれ」
「このままじゃ、ワンピースを手に入れるどころか新世界に入る前に海の藻屑だ。」
「部下のために自分のプライドを折るか。」
「俺はあいつらには絶対に死んでほしくねぇ。俺は仲間を守るためなら何だってやってやるよ」
「気に入った。では俺の部下が「たまたま」居合わせて機嫌が良いから覇気を教えるという流れにしよう」
「しかし覇気の習得は生半可な事で習得する事は出来ない。最悪、死ぬことだってある。仲間にはその覚悟はあるのか?」
「俺の仲間にそんな奴は居ない」
「随分信頼してるみたいだな」
「船長が船員信じられなきゃその船は終わりだ」
「もっともだ。」
「では手配しよう。」
「あと最後にこれだけは言わせてくれ」
「ルフィを助けてくれて本当にありがとう。」
「よせよ。俺はあんたに借りを作りたくてやった訳じゃない。」
「君が打算的な人間じゃないのは嫌でもわかる。けどこれは言わなければならない」
「ルフィの友達として、そして憧れられる人として居続けるために」
「んならこれで貸し借りは無しだ。」
「後、俺からも言っておく」
「俺はあんたを超える男だ。だから首を洗って待ってろ」
「フッ‥楽しみに待ってるとしよう。」
少し笑みを溢し、でんでん虫を切る
その後船員と別れ、変装したうえで知らない街の酒場へと向かった
「さて、どうやってハチノスに潜りこむか」
酒場に佇んでいると海賊らしき奴らから会話が聞こえる
「おい!聞いたか?ハチノスに向かう密輸船の護衛を募集してるらしいじゃねぇか」
「聞いた聞いた。でも色々複雑らしいぞ。どうやって参加するかもどこから向かうのかも不明らしいぜ」
「まぁそんなのわかったら海軍が黙っちゃいねぇしな」
「まぁ俺達、頭悪いから海賊やってんだし関係ない話だよなー」
「だよなー」
「ハチノスに向かう密輸船か。」
俺が王直だとしてこんな海賊程度の奴らに護衛を頼む真似はしねぇ。
って事は護衛を募集している所はダミーの可能性が高い。
つまり本命の船に乗る奴らは既に決まっている事になるな
「そいつらの居場所が分からねぇ以上無駄足踏まされるって訳だ。」
いっそ偽の船をジャックして
「仕方ねぇ。アイツを頼るとするか」
パラダイスの海 ココヤシ村とローグタウンの中間にある町。ズータウン
ここを根城にしている海賊が1人いた。
「ジャボンディ諸島以来だな。ドレーク屋」
「1人で何の用だ。トラファルガー・ロー」
ローの周りにニヤつきながらも近づいてくるドレークの部下たち
「船長!こいつやっちまいましょう!まとめてかかればすぐですよこんな奴!」
「ひゃや!三億ベリーの首だぁ!」
「ドレーク屋こんな雑魚どもを部下にするなんて器が知れるぞ」
「馬鹿にしやがってしねぇ!」
刃こぼれしたサーベルを抜きローの頭に振りかざした
「ルーム!メス!」
「がぁあ!俺の心臓が!」
「てめぇなんて殺す勝ちもねぇよ」
抜いた心臓をドレークの方に投げる。
その後、ローを囲い込んだ海賊共は後ずさった。
「俺は戦いにきたわけじゃねぇ交渉に来たんだ」
「交渉する雰囲気には感じないがな」
「ドレーク屋俺はお前の秘密を知っている」
少し眉が動いた。
「脅しか?はったりなら容赦はせんぞ。」
「ならこのワードだと分かるだろ。『シャボンディ諸島』、そして『黄猿』だ」
他の海賊共はまるでなぞなぞのように感じているがドレークは焦った表情をしている。
「お前、見ていたのか?」
「何偶然な。」
「お前ら席を外せ」
「良いんですかボス」
「ああ、大丈夫だ。」
そそくさとドレークの部下たちはその場から消え、ドレークとローだけになった。
「さっきのボス呼びの奴も海軍の仲間か?ドレーク屋」
「やはり知っていたか。」
「ああ、ここに来るまでは推測でしかなかったがさっきの光景を見りゃ嫌でもわかる。」
「側近の奴らと側近じゃない奴らの距離が露骨に遠い。まるで本当の部下たちが人質にされないような位置づけだ。」
「しかし偽物の部下にするにしたってあんな奴等を仲間にするなんて程度が知れるぜ。ドレーク屋」
「あいつらは勝手に着いてきた金魚のフンだ。ああいう手合はスケープゴートに役立つ」
「正義の海軍にしちゃらしくねぇじゃねぇか」
「市民の安全を脅かす海の犯罪者どもが(屑ども)が正義を語るか」
「正論だな。」
「で、用件は何だ。」
「ハチノス行きの密輸船について教えろ」
「ハチノスか、目的は?」
「何、海賊島の宝について少し気になったんでな」
「もしかしたら、そこにロードポーネグリフがあるかもしれねぇ」
「火の傷の男がそこに居るかもしれないと?」
「あの黒ひげが必要以上に狙う場所だ。何かはあるだろう」
「で、どうなんだ。協力する気にはならないか?」
「‥だめだ。信頼できない」
「今すぐ仲間にてめぇの素性を明かしてもいいんだぞ」
「別に最悪構わない。知った奴等を『消す』だけだ」
「政府に従うやつは政府みてーになるようだな」
「あんな屑どもと一緒にするな。海の犯罪者と罪のない市民では命の価値が違う。」
「俺は信頼に置けない奴とは組めない。理由は簡単信頼置けないよ者を信頼する事で海賊島の状況が悪くなる可能性があるからだ。」
「俺はもう2度と家族を失う人達を見たくない」
「‥‥」
「わかった。こうしようこの事件が解決したら俺が王下七武海に加入してやる。」
「それになんのメリットが?」
「足りてないんだろ?王下七武海のメンバー
「‥くつ!」
「今の海軍はガタガタだ。今の状況が続ければ海軍の信頼は失墜するだろう」
「確かそれは事実だ。しかし、それを信じろと?」
ローは自身の心臓を抜き取りドレークの方に投げた?
「!?血迷ったか!?」
「それは担保だ。海賊島に行って帰ったら海賊の心臓を持ってきてやるよ」
「どうしてそこまでやる。俺が裏切るとは思わんのか?」
「なに、丁度奴と同じ立ち位置が見たかったのと後理由を挙げるなら」
「俺とあんた。状況が違ってたら逆だったかもしれねぇって思っただけだ。」
「‥‥持ってけ」
「これは?」
「密輸船にのる乗客リストの名簿と住所だ。」
「こいつらのチケットを奪って潜入すればいい。」
「どうも‥‥」
ローは立ち退き、何処かへと消え去った
「隊長よかったので?本物のリスト渡して、偽物のリスキーだってあったでしょうに」
「まぁ自身の心臓も担保にされてはな。無下にはできんよ」
「後は奴にどれほどの実力があるかだ。」
「そういえば1人、チケット2枚持ってなかったでしたっけ?」
「ああ、確かダミーの方も念の為に渡された奴か」
「もしかしたら、奴間違えて船に乗っちゃう事とかあまりせんかね?」
「この中で2枚持ってるのはこいつな上にダミーの方は豪華客船だぞ見間違うはずかねぇ」
「まぁそうですけど」
(あいつ、変な所で勘繰らなきゃいいけど)
そして時間は現在へ(最初)へと戻る。
続く