転移したらクソ強い奴らがめっちゃいた件 byベジット   作:天下無敵の肩こり

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今回のシリーズの導入の導入、前日譚です。
トランクスで終わるのはいいとして、全王ほんとにいらない。




ドラゴンボール超未来トランクス編if ベジットブルーEnd(前日譚)

 

 

闘いは、佳境に入っていた。

身を滅ぼす程の力を手にしたかつての神に、最強の人間同士の合体が立ちはだかる。

 

「はん、随分と汚らしくなっちまったんじゃねえか?

カミサマ。」

そう毒づいた男の視線の先には、1体の異形。

もはや神と呼ぶことすら烏滸がましい、怪物と成り果てたモノ。

「黙れ…我は人間によって穢れたこの世界の膿を、一身に背負ったまで!」

認められぬ自己の崩壊、故に全ては人間によってもたらされたと、そう解釈していた。

「じゃあオレがその穢れとやらをお前もろともキレイサッパリ消し去ってやるよ」

瞬間、地を割り大地を揺らす神速の踏み込みが異形を襲う。

爆発するような蹴りをかろうじて左豪腕で受け切った刹那、視界が回転、

愚かな人間の奢りを正そうとした神の瞳に、蒼金の閃きが映り込む。

「がっ!?」

突如として世界が割れた。

否、それは視え方が変わったから。

「神にしては脆いんじゃないか? 簡単に卸せちまったぜ」

あろうことかこの人間は、神である自身の肉体をまるで魚介を調理するかのごとく斬り捌いたのだ。

そう理解した時、元来から身を焦がしていた壮絶な怒りが、限界を超えて満ちるのをザマスはどこか他人事のように感じていた。

「おのれ人間…!神である我に手向かうだけでは飽き足らず…我が身を愚弄するかァ!!」

思わず怒気が言葉となって飛び出す。

「なにか勘違いしてねえかカミサマ」

氷のように冷たく、だが燃えるような闘志が異形の総身を打ち貫いた。

蒼い輝きは増していき、矮小な人間から放たれる圧に

無敵なはずの身体がもはや残っていないであろうと思ってすらいた生存本能に警鐘を鳴らす。

「オレはキサマを消すって言ったんだぜ」

その一瞬を逃すほど、その男の覚悟は甘くはなかった。

どこか、有り得るはずが無いと、そう思っていた。

神であり尊ばれるべき存在である自分を、全力で屠ろうとする相手がいるなどと。

「が…あ…」

ここまでコンマ何分の何秒であっただろうか。

意識が現実に回帰するまで都合数百回に及ぶ凄まじい連撃、人間の肉体が混じったことによる細胞のエラーは、もはや再生不可能なほどに及んでいた。

 

「その目に焼き付けておくんだな」

朦朧とする中、耳朶を打ったのは不死である自分にとっては無縁な死の宣告だった。

否、それは慈悲であったのかもしれない。

「ああ…なんと…美しい」

理解る。この壮絶な輝きは、間違いなく我が身を消し去り、無へと帰すものであると。だが、迫りくる蒼光を前に

かつて正義を志しながらも世の理不尽、矛盾を悟り、そしてそれを変えられぬ事実を嘆き悲しみ、怒っていた自分の本質を思い出した気がした。

……

………

響き渡る轟音、地上に直撃しないよう調整した必殺の奥義が遠い宇宙の端に光を残して消えていったのを見届けた後、男はふと呟いた

 

「…お前は自分に嘘をつかなかった」

「素直さってのは、ほっとくとどうしようもなく増長しちまう。孤独ってのは、辛いもんだぜ」

 

己の全身全霊を持って 初めて自分と向き合おうとした人間の手向けの言葉に、神…否、第10宇宙の界王ザマスは、

安堵したのかも…知れない。




スパーキングゼロやったけどベジットでトドメ刺せるifルート無くて泣きました
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