転移したらクソ強い奴らがめっちゃいた件 byベジット 作:天下無敵の肩こり
まあちょっとこっから転スラの設定おさらいしてくるので次回までは時間かかります
第2話 転移
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飛び込んだ時空嵐の中は、外から感じられた荒々しさとは裏腹に、静かなものだった。
(ふう…一時はどうなることかと思ったが、どうやらなんとかなったようだな)
侵入した瞬間に気を高めたベジットは無意識的に自身を高密度のエネルギーと化し、急加速。
特異点へと達し、無事次元の穴を塞ぐことに成功していた。
(だが…やっぱり向こうとは完全に切り離されちまったみたいだな)
穴を塞ぐことには成功したものの、次元の壁を無理矢理乗り越え続けたことで元の世界との繋がりは完全に絶たれてしまっていた。
(それにしても不思議なのは…いつまで経っても合体が解けないことだな。ここじゃ時間も流れていないのか?)
ベジットは以前、ブウに吸収された時、バリアを使ってブウのエネルギーと自分を切り離し、自身を仮の極小のエネルギー体としたことがある。
その時の経験によるものが、エネルギーの嵐とも言える時空間での順応を可能にした。
この時点でベジットは、後に語ることになる「精神生命体」という高次元存在へと成っていた。
これが大きなアドバンテージとなり、合体の持続時間という枷を人間であるという枠組みごと取っ払っていた事に、ベジットはまだ気付いていない。
無我夢中になって飛び込んだ時、色々とどこからともなく声が聞こえていた気がしたが、それも慣れない空間でのエネルギーの交錯による雑音ぐらいにしか感じていなかった。
どれだけ頭が切れると言っても根本の部分ではやはりサイヤ人。大雑把で、細かいことなど考えはしないのだ。
(さて…こんなところでいつまでも居ていられんし、適当に移動するとするか。退屈で仕方がないぜ)
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次元の狭間から瞬間移動で脱出したベジットが降り立った先で目にしたのは、全くもって未知の世界だった。
「うおっ、なんだこの粘っこいのは」
思わず口をついて出たのは、この世界の空気についての感想だった。
そこら中が、今まで感じたことのないようなエネルギーで満ちている…気では、ない。 気というものは本来、生物に存在する生命エネルギーである。
ベジットはここに来るまでの間に様々なエネルギーの波長を己の気付かぬままに解析し、順応していったが、これは初めて感じたものだった。
「どっちかっつーと あのダーブラが帯びていた得体の知れない気に近いな」
その考えは的を得ていた。魔界の王であるダーブラが扱っていた魔法の原動力である「魔力」…その大元となる「魔素」というもので空間が満たされていたのだ。
「まあ身体の動かし方とかそこら辺はあっちと大して変わりゃしねえな。この変な空気以外に気になることはねえか。」
この世界について現時点で得られる情報には限りがあったが、それならば誰かに聞けばいいこと。
「あっちの方に纏まった気の集団がある…へえ…随分とデカいのがたくさんいるじゃねえか」
まだ見ぬこの世界の強者たちに、心が躍らずにはいられないのが戦闘民族の性。どれもこれも自分以下だと断じている点を除けば、戦士として評価されるべき思考だろう。
何が生えてるかも分からないような草原の果てに、深い森が広がっているのが見えた。
「行くか」
天下無敵の合体戦士の新しい物語が今、始まろうとしていた。
設定どう擦り合わせするかな…迷うな…