転移したらクソ強い奴らがめっちゃいた件 byベジット   作:天下無敵の肩こり

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ベジットみたいなやばいのが来たら、まぁあの世界基準で強い人なら気づくよねって話。



第3話 幕間・テンペストにて

 

第3話 幕間・テンペストにて

 

ーベジットがこの地に降り立つ少し前ー

 

「ーッ!?なんだ?」

今日も普段通り業務を続けていた魔国の盟主、リムルの万能感知に、突如として巨大な反応が現れた。

《告。巨大なエネルギーを持つ何者かが出現。距離にしてー》

「流石に気付くって!これ、数キロも離れてねーんじゃねえか?にしてもなんでいきなり…」

リムルの補佐役として常に解析や鑑定、その他の補助をしている智慧之王(ラファエル)も、どこか焦った様子で情報を伝えてくる。

明らかな異常事態だ。どうしたものかと思案しようとしたその時、執務室のドアを蹴破りかねない勢いで扉が開かれた。

「リムル様!ご無礼をお許し頂きたく!」

美しい浅葱色の長髪を激しく揺らしながら部屋に入ってきた美女は、リムル専属の第一秘書、シオンだった。

「大丈夫、今俺も声をかけようと思ってたところだったからさーディアブロ!」

「は。リムル様、ここに」

まるで影から出てきたかのようにどこからともなく現れた

黒の執事服の男は、同じくリムル専属の第二秘書のディアブロだ。

「分かってると思うけど、非常事態だ。ここまでデカい反応はミリム以来感じたことがない。」

リムルは先程決断した方法を、前置きもそこそこに単刀直入に告げた。

「俺が出向く。」

「ですがリムル様!」

主をまざまざと得体の知れない物の前に晒すことにシオンが強い懸念を示す。が、これも仕方のないことなのだ。

「もう決めたことだ。それに以前のミリムの時みたいに、何かあってから事に臨むってのは嫌なんだよ。完全に俺の我儘だが、許してくれ」

自分達の身を案じ自ら出向くと宣言されたシオンは意気消沈する。

「ディアブロも、それで構わないか?」

側で控えたまま微動だにしないディアブロに確認をするが、

「リムル様の仰せのままに」

(コイツはこういう時は絶対食い下がってくると思ったんだけど…何か考えがあるのか…?)

いつになく従順で普段の厄介オタクぶりを感じさせないディアブロに若干の不信感を覚えたリムルだったが、思案に要する時間は無かった。

「分かった。一応他の皆には思念伝達で伝えてあるけど、混乱が起きないようにいつも通りで頼む」

どことなくぎこちなさそうにウズウズしている2人に気付くと、リムルは苦笑気味にこう言った。

「俺が行くって言っただけだから、別に付いて来てもいいよ 変な事しなければ、だけど」

「感謝を。リムル様」

ディアブロが待ってましたとばかりに返礼、シオンは鼻息荒く頷いた。

「御身は必ず私がお守り致します!!」

「物騒なこと考えてないよな…?」

 

話はここまでとなり、時は戻る。

 

ミリム以来の強者の来訪に、どこか楽しみでもあったリムル。

だがこの日、あの時の上を行く衝撃が待ち構えていることには、気付きようが無かった。

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