転移したらクソ強い奴らがめっちゃいた件 byベジット 作:天下無敵の肩こり
転スラの読み込み進めないと後が続きそうにない…
第4話 邂逅
いざ飛び立たんとした時、目的にしていた者達が現れた。
「おっと…まさかそっちから来てくれるとはな」
急に現れたと言うのに大して驚きもしない男に、シオンはやはり強者ーそれもかなりの戦闘巧者であることを察し、身構える。
「何者だ。ここがリムル様の治める地と知っての来訪か?」
突然の問いかけにさしものベジットも面食らう。
「そう来たか…まぁそもそもここがどこだか俺にも良くわからんのだがな」
「何をごちゃごちゃと言っている!!」
的を得ない返しをするその男に、苛立ちを隠せないシオン。
「おっとっと、落ち着けよ。良くわからんが取り敢えずいきなりおっぱじめようってわけじゃねえんだ」
ベジットは純粋な闘争に属さない面倒事は好まない。どうにか当たり障りのない言葉を顰め面で選び羅列する。
唸り声を上げるシオンを尻目に、ディアブロは訝しげに尋ねた。
「…リムル様。どうかいたしましたか?」
先程から食ってかかるシオンを制止することもせず、ただ立ち尽くすのみの主人の姿に、違和感を感じるのも当然だろう。 その点、シオンは目の前のことにしか目が行かないようで、まだまだ未熟であった。
(お…おい…アレって…そうだよな!?そうでしか無いよな!?)
一方その時リムルは、有り得もしない現実に混乱中であった。
(せ、先生ー!ラファエル先生ー!)
自身の記憶との整合性をとるため、自慢の先生に頼る。
《告。マスターの記憶に存在する作品と比較した結果…外見的特徴が98.74%以上一致。現在解析中ではありますが便宜上、個体名:ベジットと呼称します。》
(本物かよ…だとしたらヤバくねえか?これ)
《…。解析完了。あくまで現時点のものですが》
(現時点…?どういう意味だ?)
《解。個体名:ベジットは、存在そのものを変化させる性質を持つ、特異な精神生命体です。今までにない特性であり、少々時間を要しました》
(一体何がどうなってそうなってんだよ…)
良くわからないことになっているベジットの情報を引き伸ばされた思考の中で整理した後、リムルは何事もなかったかのようにベジットに話しかけた。
…驚愕から思わず思考加速を切ってしまっていた数秒間についても、誤魔化した。
「俺は一応ここの盟主をやらせてもらってるリムルというものだ。良ければ貴方の名前を聞かせてもらってもいいかな?」
まずは自己紹介から。これが社会での鉄則だ。前世で社畜建築業者であったリムルらしい挨拶だった。
「なるほど…あんたがここの連中のトップってわけか。 俺の名はベジット。元は一人じゃなかったんだが…つっても分からんか。」
(いやわかりますけどね!合体してますもんね!)
と、叫びたくなるのを必死に我慢するリムルが、続く言葉を告げようとした時、一陣の風が吹いた。
一瞬にして距離を詰めたベジットを阻むかのように、黒髪長身の男が並び立つ。
ゼロ距離で向かい合う強者同士。威圧感がハンパじゃないことになっており、場所が場所なら卒倒するもので溢れかえっていただろう。
「えっと…ディアブロ?どうした…?」
リムル的には確かに会話するには遠すぎたかな、ぐらいにしか思っていなかったが、この男は別の意味で捉えたらしい。
「クフフフ、それ以上リムル様に近づくことは許しません。下がりなさい」
「俺の動きを読みやがったか…流石だな」
一触即発の雰囲気を漂わせる戦闘狂二人の間に、慌てて割り込んだ。
「ちょ、おい待てって!!落ち着けディアブロ!」
「畏まりました」
「む…」
大人しく引き下がるディアブロの姿に、ベジットはリムルを改めてまじまじと見つめた。
「ふん…なるほどな。どういうわけか知らんが、お前さんがここのトップだってのは間違いないらしい。」
「えっと…はは、なんか照れるな…」
「…おかしなやつだ」
「え?」
「いや、なんでもない。それより…」
さしものリムルも、ベジットにこれ以上無駄な気を遣わせるわけには行かなかった。被せるように言葉を繋ぐ。
「取り敢えず俺達の国を案内するよ。話はそれからでもいいかな?ディアブロとシオンだって、あんたの実力は認めたみたいだし」
チラと視線をよこすと、シオンはどこか悔しそうにしながらも文句を言う気配は無く。ディアブロもまた、笑みを返すだけだった。
ベジットからすると無駄な手間が省けたというもの。
「そんじゃあお言葉に甘えさせてもらうとするぜ。ここにはまだまだ他にも強い奴がいるみたいだし、興味もあるからな」
こうしてベジットは、転移初日にして
魔国を満喫することになったのだったー
クロスオーバーってされる方の世界の設定優先しないと話し成り立たないよな…
次回あたりベジットの設定集作るか…