転移したらクソ強い奴らがめっちゃいた件 byベジット   作:天下無敵の肩こり

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ベジットの魔国訪問回です
まぁあんまりここに時間割く意味ないんでサクっと終わらせます



第5話 来訪

 

第5話 来訪

 

リムルの客人として簡単な手続きを済ませ、正式に来賓として出迎えられたベジット。

面倒事を嫌うサイヤ人の特徴に配慮した結果、建前だけ早急に作り、混乱を避けた形となった。

 

「なぁ」

「?なにか」

リムルが思念伝達で各方面に大急ぎで指示を出しながらベジットに簡単な施設の説明をしていると、間隙を縫うようにベジットが尋ねてきた。

 

「お前、どうしてかは知らんが俺のことを知ってるだろ」

「ー」

まさしく核心を突くような質問だったが、リムルは無表情のまま、「どういうことだ?」とさぞ何もなかったかのように尋ね返した。

「へっ、またその顔だ」

「全く、感情でも消してるのか。まぁいいけどよ」

…どうにもこの合体戦士は頭だけでなく、感覚まで凄まじくキレがいいらしい。リムルは完全に表層心理以外での思考を読ませないようにはしている。

が、これまでの対応や初見の際に見せてしまった棒立ちなど、数々の隙を晒してしまったことで勘付かれてしまっていた。

ため息を隠すことも無く吐いたリムルは、思い切って言った。

「その…ベジット、さん」

「ベジット、呼び捨てでいいぜ」

「確かに俺はあんたのことを知ってる。けど色々と事情があってだな…その」

「今はそれを前提に動けない、と?」

流石のベジット、ここまでの流れはあらかた読んでいたらしい。話が早くて助かると言いつつリムルは疑問を口にした。

「俺の事情分かってたならなんであんなことを聞いたりしたんだ?」

ベジットはキョトンとした顔で頭を振った。

「俺はただよ てめぇがなんか我慢してるのが見るに堪えなかっただけだ。俺の見立てじゃお前は相当強いのに、何をくだらないことで心配していやがる、全部吐けってな。」

全てを強さで考える戦闘脳、まさしく脳筋とも言うべき回答に、リムルは苦笑した。

「やっぱり俺の前にいるのはあのベジットなんだなぁ…いかにもサイヤ人って感じがするよ」

「なんだそれ」

「そのツッコミはまた後でで頼む。個人的な話をする場は別で作らせてもらうから」

「ちっ、分かったよ なんか釈然としねぇが、これもこの国のしきたりってんなら仕方ない」

ここでこうしていても埒があかないのもまた事実。

取り敢えずベジットは、魔国が一体どういうものなのか、見て回ることになった。

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ベジットは驚嘆していた。

魔物の国というものを聞いてから、どうにも暗いイメージを想像しがちではあった。これも過去の経験からの先入観なのだが。 しかし蓋を開けてみるとどうだ。

鮮やかな街、整然とした道路、賑やかな人の声ー

おおよそ「魔」を想起するものでは全く無く、どちらかと言えば地球の西の都に近い平和な雰囲気であった。

「ほお…こりゃ驚いたぜ。てっきり魔物だっつーからよ…」

「確かにそうだよな。でもよ魔物だって豊かには暮らしたいって思うかもしれねぇだろ?」

「…どちらにせよ、それを本当に実現したんだから大したもんだ」

ベジットから飛び出す褒め言葉に、リムルは鼻高々である。

周りの従者たちも少し訝しがるぐらいには。

ここでリムルがベジットに提案した。

「それで、だ 普通なら他にも色々と客人には案内するところがあるんだけど…」

「ふむ、なるほど確かに。俺はそういうのには興味がない」

「だろ?最低限この街並みを見てもらえば、ここがどういうところなのかは分かってもらえると思ったしな。」

ベジットが視線で続きを促す。ここからが本題のようだ。

「だからさ…せっかくだし、訓練所とか、闘技場とかを案内させてもらいたいと思ったんだけど」

ようやく出てきた「力」の雰囲気に、ベジットは壮絶な笑みを浮かべた。

「分かってんじゃねえか。じゃあ早速案内してくれよ」

思った通りの食いつきの良さに苦笑しながら、リムルは目的地へと向かったのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

訓練所…それは国を守るための兵として、兵を率いるための将として日夜己を高める為の場。

ベジットからすればトレーニングルームといったところか。

今日も戦士たちの雄叫びや武具同士がぶつかり合う音が響き渡っていた。

 

リムルを伴ったベジットを出迎えたのは、それぞれ紅の装束に身を包んだ若武者と、対照的に白の装束を着流した初老の剣士だった。 

「お待ちしておりました。リムル様」

「ホッホ。ちょうどよく手が空いていた時でしたわい」

2人とも落ち着き払った態度をしている。武人だなとベジットは率直に感じた。感慨をよそに、リムルから紹介が入る。

「紹介するよ。こっちの若武者が、侍大将のベニマル。」

「そしてこの人が指南役をしてくれているハクロウだ。」

リムルの言に沿った形で、それぞれの挨拶が入る。

「で、ベニマル。ハクロウ。この人なんだがー」

「ベジットだ。よろしくな」

挨拶の瞬間、凄まじい闘気が迸った。

「こ、これは…」「なんと…」

別に威圧しているわけではない。ここに来て2度目の強者たちとの邂逅により、ベジットの気が荒々しく反応しただけ。

しかし、既にして感じる強烈なプレッシャー。

武人2人は、それだけで全てを理解した。

ハクロウが重々しく口を開く。

「これ以上の問答は、必要ありませぬな」

ベニマルも全くの同意見のようだ。

「ああ。もう決まったようなもんだ」

そう、強者同士が出会う。それはそのままゴングが鳴らされたのと同義なのだ。

「話が早くて助かるぜ」

ベジットもまた、笑みを浮かべていた。

「す、すげー…なんだかわかんないけどいきなり始まるのかよ…」

たった1人、場の雰囲気に馴染めていないリムルが、急速に進んだ展開に感心している。

「そうと決まれば…闘る場所はここで良いのか?」

「そうですな。ここら全体が訓練所であり、どこであっても実戦を行うには問題ありますまい。」

ベジットの問いかけに頷きながら、ハクロウは周囲の人払いを行った。

「へへ…準備はできたみたいだな?」

ベジットの問いかけに自然と身構える2人。

端で見守るリムルは、ドラゴンボール最強戦士の強さが実際にいかほどのものなのか。それを見られる事実に興奮していた。

(うおおマジか…!見られるのか…この目で!)

 

「さて…はじめようぜ」

 

魔国テンペストきっての武闘派2人とのこの試合により、ベジットは一躍話題の男となる。




次回、戦闘シーンです
あくまで試合なんで、小手調べ程度のものだと思っていてください
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