初投稿なので色々と至らない所が多いと思いますがよろしくお願いします。
まだ日が明けきっていないイギリスの小さな街を1人の少年が走っていた。
少年の名前はアルゴ・レイブ。
今年11歳になる。
アルゴが肩から提げているカバンには新聞紙がたくさん入っており新聞配達の仕事をしているようだ。
順調に新聞紙を配り最後の一部だけをカバンに残したままアルゴは自宅である孤児院に帰り着いたついでに郵便受けを確認すると中には1通の手紙が入っていた。
宛名を確認すれば、そこには自分の名前があり驚くが直ぐにズボンのポケットに入れ孤児院の中に入り、もう起きて朝食の支度をしていた孤児院職員へ新聞紙を渡した後まだ寝ている同室の子供達を起こさない様に部屋へと入り、二段ベッドの下段に入りカーテンを閉めた。
カーテンで閉め切られたベッドの中で手紙を確認すればやはり、自分宛のようであったが差出人の名前にはアルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアと書いてあり全く知らない人物であった。
手紙の封を開け中を見るとホグワーツ魔法魔術学校なる所に自分が入学をすることを許可する旨の内容が書かれていた。
これまでの11年の人生で初めて自分宛に届いた手紙が荒唐無稽な内容であったことにアルゴは動揺するしかなかった。
イタズラにしては手が込んでいる。
かといって、マトモな人間が魔法等と言うのだろうかとアルゴは考える。
考えても答えが出ないまま1日が終わろうとしたが、1人で考えても埒があかないと考え孤児院の院長に相談することにした。
夕食を食べ終え院長の部屋の前に立つ。
深呼吸を1つした後にドアをノックした。
中から入室を促す声が聞こえてもう一度深呼吸をした時に左手に持った手紙を握り潰していることに気付き、小さく笑った後にドアを開けた。
中では中年でふっくらした体型の女性が人好きしそうな笑顔を部屋に入ってきたアルゴにむけていた。
「アルゴ、こんな時間にどうしたの?」
「実は今朝俺宛にこんな手紙が届いていて」
笑顔のまま尋ねてきた院長に握り潰してしまいクシャクシャになった手紙を渡しながら応えた。
手紙を見た院長は少し驚いた顔をした後にいつもよりも優しそうな笑顔で手紙を読んだ。
手紙を読み終えたのか、一呼吸を置いた後アルゴに目を向けた。
「まさか、あなたにもこの手紙が来るとはね」
そう言った後、いつもの人好きしそうな笑顔をアルゴに見せた。
その言葉に疑問を覚えたアルゴはそれを院長にぶつけることにした。
「俺にもってことは、院長はその手紙のこと知ってんの?」
「ええ、私が院長になってからは初めてだけど、何度か届いているわ」
「そんな昔からそのイカれから手紙届いてんの?そいつ何考えてんだ」
自分に来たのと同じ手紙が昔から届いていたことに辟易しながら、手紙の内容がイタズラであったと、判断し自分に手紙を送りつけたやたらと名前の長いアルバス何某に対して怒りを感じていると、院長が優しく笑いながら首を振って教えてくれた。
「違うのよ、アルゴ。
これはイタズラなんかじゃない、本当に魔法学校から来たあなた宛のお手紙よ」
そう言われて、アルゴは呆然としてしまう。これまで魔法なんてファンタジーなものとは無縁な生活をしてきたし、それらは創作の中にしか存在しないものだと思っていたのだから当然である。
「そ、それじゃあ、本当に魔法なんて物があってその学校に通うっての?俺が?」
「ええ、そうよ。
そうと決まればやることはいっぱいあるわよ。
学用品は週末に学校の先生が来て引率してくれるからいいとしても、あなたの着替えなんかを纏めないといけないわね。」
「ちょっと待ってくれよ!院長!」
自分の入学が決定しているように話をどんどん進める院長に待ったをかけた後アルゴは自分の中の疑問をぶつけ始める。
「俺はそんな訳の分かんないとこにいくつもりはねぇよ。
うちの院だって金がある訳じゃないんだし、いくら金がかかるか分かんないとこに行けるかよ。」
アルゴは院長に渡した手紙の内容を思い出しながら言う。
学費についての記述は無かったが、学用品に関しては金貨や銀貨が幾らと云った記載があり、知らない貨幣ではあるものの高価である事が伺えたのだ。
そんなお金がかかることが目に見えてる学校にアルゴが通うことになると、孤児院に暮らす他の子供たちに使えるお金が無くなってしまうとアルゴは思ったのだ。
しかし、院長はアルゴの発言に少し驚いた表情をした後に、ゆっくり笑い語りかけた。
「私はあなたには魔法学校に行かないという選択をして欲しくないのよ。
人生には何回も選択する機会があるわ。
選択肢によっては後から選び直す事もできる。
でも、この選択は選び直すことは出来ないのよ。
たから、あなたが少しでも魔法を学びたいと思う気持ちがあるなら、我慢しなくていいのよ。」
そう諭されて、アルゴは逡巡したが自分の中にあるが封をした気持ちを口にする。
「ほんとにいいんだな、院長」
「もちろん。
私だって通えるなら通いたいんですから。
あなたが負い目を感じることはないわ。
それに、学費は掛からないからそこまで心配してくれなくてもよかったのよ」
「なんだよ、それ」
最後に茶目っ気のある顔をして言う院長にアルゴは力の抜けた表情をしたが、表情を引き締めて院長に頭を下げた。
「俺の我儘を許してくれてありがとうございます。
ホグワーツに行くことを許してくれてありがとうございます。」
「ええ。」
そう言って頭を下げたアルゴに院長はまた優しく笑って一言そう言ったのだった。
アルゴのいる孤児院は親が魔法使いだったりスクイブの子供たちの為の場所で院長はスクイブなんて設定を考えたりしてましたけど、結局無くなりました。
誤字脱字等ありましたら教えて下さい。
読んでくださりありがとうございました。