基準としては小説版龍騎、ファイズを読んで、ちょっと辛かったけど大丈夫です、な方。
苦手な方向けにあとがきで適当にまとめたものを用意いたしました故、苦手な方はどうぞご確認下さい。
最近水曜どうでしょうにハマっているこの頃。サイコロ振って一人旅(と言うか移動)に出たくなります。
魔女結界はさやかに纏わり付いた魔力をもとに探せばすぐに見つかった。
ほむらが単身で向かった場所は外れの廃ビル。これまで皆が行った事のある場所では無く、経年劣化で相当ボロボロになっており、近隣からは『お化けマンション』と呼ばれ忌避されている場所であった。ここの処理に関わった人間は悉く何かしらの事故に遭い、取り壊しにも金は掛るし縁起が悪すぎるという事から何十年も放置された建物である。不良の溜まり場になりそうな場所ではあるが、その噂の効果もあって誰も立ち寄っていないそうだ。
エントランスにて念のために人が居ない事を確認してから結界に穴を開けて侵入し、魔女の居場所を目指して歩き始めた。
取り敢えず、まどかを重症に追い込んだ魔女を許すつもりは無い。持てる限りの火力の全てを持って跡形残らず綺麗さっぱり消滅させるつもりだ
「――――ッ」
……ったのだが、勢いよく結界に侵入したものの、一抹の不安がほむらの脳裏を過った。進めば進むほど何か悍ましい感覚がほむらを襲い背筋が凍る。戦い始めた時なら兎も角、長い期間戦って来たベテラン同然のほむらにとってはそれは奇妙な感覚であった。
進めば進むほど道は暗くなり、何か黒い瘴気が渦巻きほむらの身体に纏わりつく。
――――妙だ。
これまでにこのような魔女結界に入った記憶は無い。ここまで不安と恐怖を感じるような結界は。
『ォォォォォォォォォ…………!』
「っ」
その時、頭の中に直接悲鳴に似た声が響いた。ほむらは倒すべき最大の敵を上回る悍ましさに恐怖した。
これは怒り? 悲しみ? 憎しみ? 恐怖? 或いは――――
――――それらを全て綯い交ぜにした……
このような道中でラスボスダンジョンじみた魔女結界が有るとは思いもしなかった。黒い瘴気を振り払いつつ、ライト付きの銃を構えて奥へ奥へ進んでいく。正直銃は瘴気の所為なのかは分からないが役に立つことは無かった。進めば進むほど腐臭が漂い鼻を突き、ほむらは思わず顔を顰めた。
歩いて行くと何か重いものを蹴ってしまったか、前のめりによろけてしまう。
ほむらは一体何なのかと慌ててライトを下に向けると、真っ赤に染まった肉の塊が転がっていた。それには足も、腕も無く、顔だけが繋がっていた。その顔も目玉を失ったのか空洞が出来ている。胴体も残っているとは言え、腸が有る筈の部位も内蔵を抉られたのか空洞となっていた。言うまでも無く完全に死んでいる。もうそれはとうの昔に。
蠅が周囲を飛び回っている。
「――――ッ」
思わず息を飲んだ。ここまで惨殺された人間を見るのはほむらでも見て見ぬふりする事は出来なかった。様子からして他殺。殺した者の狂気や残忍性が伺える。幾ら魔女でもここまではすまい。奴らには本能しかなく殺すなら跡形も残さない筈だ。相当偏屈な魔女では無い限り。
若しくは魔法少女がやったのだろうか。
これ以上直視出来ずほむらは死体を跨いで再び歩き始めた。一刻も早く魔女を片付けたい理由が増えたお陰か、先ほどより少し早歩きだ。
道中他にもいくつか死体を見つけた。どれも欠損があり女性であった。推定年齢は状態が悪いため確認不可。女性に恨みでもあったのだろうか。魔女結界の中は死体を捨てるに持って来いの場所ではあるがここまで惨殺された者を見るのは初めてだ。
魔女の居場所は直ぐに見つかった。真っ直ぐ進むと辿り着いた広場の奥に居た。広場は通路よりは多少明るく大体視認できるレベル。だが薄暗い事には変わりは無い。
対峙している魔女はあの黒い瘴気を長い間受けたのか、色は真っ黒な魔女であった。壁から上半身が生えているような形状で、脚は無い(あるのかも知れないがここでは見えない)。頭に2本の角を生やし、血のような紅い目を6つ。腕を6本持って居た。
大きさはほむらの何倍あるだろうか。考えたくもないぐらいに大きかった。多少距離が開いている為にさして大きく見えていないが、至近距離から見れば相当でかい。
コイツは危険だ。本能が警鐘を鳴らし、悪寒がほむらを襲う。
ほむらは無言でドラえもんが四次元ポケットから大きな道具を取り出すように、バックラーから4連ミサイルランチャーとガトリングガンとグレネードランチャーを取り出した。
出し惜しみしたら――――殺られる。
来たるべき日の為に温存して置こうと考えた高火力の武器を取り出して、手始めに4連ミサイルランチャーを全弾発砲し、着弾寸前でバックラーに手を掛けた。すると、時が止まり、ほむら以外総ての物体が動きを止め、グレネードランチャーを放ち、最後にガトリングガンを放った。
ありったけの弾丸、爆薬を放ち、時間停止を強制修了。全弾魔女の身体に吸い込まれ凄まじい爆発音と煙がこの場を覆う。
「……やった?」
だが、煙が晴れた所で魔女の健在は確認された。魔女の損傷度は致命傷にすら至っておらず、まだ動けそうだ。証拠に六本ある腕の一本に携えた巨大な大剣を緩慢な動きで振り下ろしてきた。
「――――ッ」
ほむらは咄嗟にそれを避けるが、空ぶった大剣は地面を斬り衝撃波がほむらを襲い、ほむらの身体は宙に舞った。空中で体勢を立て直して、地上に綺麗に着地する。
相手魔女の防御力の高さに、ほむらは歯噛みした。
一体何なんだこの魔女は。
尋常でない防御力。そして攻撃力。機動力は無いので逃げようはあるのが幸いだ。
この魔女とは
こんな事ならば和哉を連れて来た方が良かったかも知れないとほむらは後悔した。複数居ればありったけの火力と、かく乱が可能なのだが。
そうこう考えている内に第2波がやって来た。魔女は拳を振り上げ、ほむら目掛けて振り下ろす。
機動力が比較的あるほむらはそれを軽々と避け、拳銃を発砲するも魔女の目の前に巨大な盾が突然現れ、本体に当たりすらしなくなってしまった。銃弾は虚しくキンッと音を立てて地面へと落ちていく。
盾まであるのか。
他者の負の感情を一身に受け、喰らい続けた結果このように悍ましい形状となり圧倒的な力を手に入れたとでも言うのだろうか。
「チッ……!」
ほむらは舌打ちし敵の射程距離外までジャンプで後退。銃をバックラーに仕舞い、別の武器を取り出そうとしながら、魔女を見上げる。ラスボスじみたその外見から醸し出される威圧感は相当なものだ。こいつか移動するようになれば第2の脅威となりかねない。壁と一体化して動けないのが幸いだが……
一時退却も考えた方が良いかも知れない。
ほむらの脳裏にはそのような考えがあった。動けないのであれば街の人間に害を成す事は殆どあるまい。時間を掛けてでも戦力を整え出直した方が建設的である。
この手で完膚なきまでに叩きのめす事が出来ない事は非常に悔しいが。
退却しようとしたその時、二つの影がこちらに向かって歩んでくるのが見えた。片方は背の高い黒コートを着た青年らしき影。もう片方は青年より一回り小さい髪の長い少女の影。
それが一体誰なのか、直ぐに分かった。
「鍵真ハルトに佐倉杏子……」
片方は美樹さやかと早乙女和哉を助けた張本人。片方は以前見滝原に居た魔法少女で、マミの旧い戦友であった。
この戦力ならば勝てるのかと、ほむらは思っている内に二人は武器を構えた。
「先客が居るみてぇだけど……早い者勝ちだかんな!」
「おーい、分け合うっつー発想は無いのかい杏子ちゃん」
「無い」
「だろうね……でもまぁ、相当ヤバい魔力の塊だよアレ」
「その分デカいグリーフシードが期待出来るだろ? やってみるさ!」
そう言って、杏子は飛び出して、ハルトはほむらの前まで歩み寄って……
「何か、色々ごめん……」
と謝罪してからベルトを出現させ、もう少し魔女に近づいてから真紅の指輪を翳した。
「変身」
【FLAME】
魔力を受けた真紅の指輪を前方に突き出すと紅い魔法陣が真紅の指輪から現れ、それがじりじりとハルトに近づき、ハルトは迷う事無く魔法陣に向かって走り出した。魔法陣に触れた途端、炎が噴き出し、見た所熱そうに見えるが、当のハルトは涼しげな表情である。
そして魔法陣が完全に通り抜けたその時、ハルトはウィザードへと変身を遂げていた。
「さて、残留思念も死体も纏めてお掃除を始めようか」
言葉は軽くふざけていたが、声は笑っていないようにほむらには聞こえた。ウィザードはソードガンを持って魔女に向かって走り出した。
手始めに、杏子の槍による斬撃。だが、突如として現れる盾に阻まれ攻撃が本体に通らず、殴り飛ばされる。そして第2波として走り寄るウィザードが、空高くジャンプして、高度が魔女の頭部と同じまでに至った所で銃口を魔女に向けた。
銀弾が、数発放たれる。その銀弾は盾を避けて本体目掛けてホーミングし、全弾命中。それと同時に魔女の巨大な盾が消滅する。――――だが。
撃ちこまれた銀弾は魔女には確かにめり込んでいたが皮膚に押し返されたか、ばらばらと弾丸が落ちた。
「……ッ!?」
それには流石にウィザードも驚き、ピクリと紅い宝石をモチーフとした仮面が動いた。だが、ここで戸惑っている場合では無いと思い、ウィザードはソードモードに切り替えたソードガンを振り上げる。
だが、魔女も案山子では無い。巨大な腕でウィザードの斬撃を無視して殴り飛ばした。
「がはっ……!」
殴り飛ばされたウィザードは壁に向かって吹っ飛び、磔のようにめり込む。その間に杏子は復帰したらしく、地上で槍を構えて魔女を見上げた。
「なんなんだよ……コイツ!」
杏子が忌々しげに吐き捨てる。それにウィザードは壁から剥がれ落ちてふらふらしながら杏子の近くに歩み寄った。
「洒落になんないかもね……放っておいたらさ」
ガンモードに戻したウィザーソードガンに、紅い指輪を当てる。
ほむらもそれを黙って見ている気にもなれずに、スナイパーライフルを持って、魔女目掛けて狙撃した。だが、弾丸は総て盾によって防がれ無駄に終わる。
しかし、その隙にウィザードを杏子は魔女に向かって飛び掛かった。
「喰らえ……ッ」
【FLAME SHOOTING STRIKE!】
声に焦りの色を見せつつ、ウィザードは炎を纏った弾丸を放つ。それは総て盾を避けて本体に直撃した。衝撃で盾が消滅したその時好機と杏子は雄叫びを上げながら飛び掛かった。
「ハァァァァァァァァァァァァァァッ!」
流石に火炎弾は怯んだ魔女に、ノーガードである事を良い事に槍が深々と突き刺さり、そのまま掻っ捌いて地面に降り立つ。
魔女は大きな傷を作り、射程範囲から杏子が居なくなった所でほむらはおまけにガトリングガンを取り出した。
「行きがけの駄賃よ……全弾、持っていきなさい!」
けたたましい発砲音と共に、弾丸は魔女目掛けて全弾吸い込まれて行く。そして序でにスナイパーライフルも敵の図体がデカい為に狙う事無く放つ。
――――だが、それだけの連続攻撃でも魔女を倒すのには至らなかった。
爆煙が晴れて魔女の姿が露わになるも、撃破には至っていない。
「もう一回行くか」
と、ウィザードは苦々しく言った。あの先ほどの技で結構力を消耗したのだろう。それに杏子、ほむらはスナイパーライフルを構える事で答えた。
手始めに、学習を避けるように杏子が複数精製した槍を力一杯に魔女目掛けて投げる。それに便乗してほむらとハルトが銃撃を放つ。勿論、その一斉攻撃は魔女が盾を使う事でノーダメージに終わる。
それを待っていたと言わんばかりにウィザードは跳びあがってもう一度――――
【SHOOTING STRIKE】
盾を避けるホーミング性能付きの必殺の火炎弾を叩き込み、怯んだ所で杏子は傷口に塩を塗るように同じ個所を抉るように槍を突刺し、掻っ捌く。
そして杏子が射程範囲から離れた所でほむらが、ロケットランチャーを発砲した。
爆音が3人の耳を突きさし、思わず全員が耳を塞ぐ。
それでも――――魔女は健在だった。確かに弱っているが、全力を以て倒す事は難しいであろう。魔女が連続攻撃に激昂したか、紅い6つの瞳が強く光り3人をギロリと睨みつける。威圧感がそれだけでもひしひしと感じて、3人は2、3歩ぐらい後ずさる。
「……硬すぎんだろオイ」
あの杏子ですら威圧感に怯んでいた。ほむらもウィザードも例には漏れては居ない。威圧感とともに放たれる憎しみに近い感情の奔流を浴びて、3人とも完全に及び腰になっていた。ここまでむき出しで、悍ましい感情そのものを浴びて平気で居られるはずが無かった。
『グウォォォォォォォォォォォォォォ………………』
唸り声を放ったかと思うと、魔女は大剣を3人目掛けて振り下ろした。咄嗟に3人は散り散りになる事で回避する事に成功するが、3人とも撤退を考えていた。
ここまで硬い上に悍ましい力を持って居るとは思いも寄らなかったのだ。
大剣による一撃だけでは無く、次々と襲い来る拳、盾、棍棒、弓矢。それらを避けるだけでも精一杯で、逃げる事は困難を極めた。
そんな時、救世主が欲しくなると思うのだが――――とても都合の良い事に救世主はやって来た。但し、更なる脅威という名の現実を引っ提げて。
紫掛った長い黒髪の少女が、戦極ドライバーを腰に巻いて立っていた。
「政美……周子!?」
ほむらは思わず声を上げる。それに周子は構う事無く、暴れ狂う魔女を見据えた。
「変身」
周子が持って居たものは見た事の無い一回り大型のロックシードだった。色は赤。周子はそれを開錠した。
【風林火山!】
ロックシードというものは基本、フルーツを模したものという印象が有ったのだが、風林火山とやらは違ったようだった。強いて言うならば、形状はブラッドオレンジに近いか。
周子はそれを戦極ドライバーにセットし、閉錠。そしてカッティングブレードで切った。
【ロック・オン】
エレキギターの音が鳴り響き、クラックを介して巨大なアームズユニットが周子に覆い被さる。そして――――
【風林火山アームズ! 戦国の世、いざ、参らん!】
特殊なコールを放ち周子を銀武へと変身させ、重厚な装甲を形成させた。戦国時代の鎧を彷彿とさせる形状で、片手には軍配を持って居た。
銀武はそのまま魔女へと向かって、ゆっくりと歩み寄る。怒り狂った魔女が発砲する弓矢攻撃が銀武目掛けて飛んできたその時――――軍配に付いたトリガーを4回連続で引いた。
【風・林・火・山! 山モード! 動かざること山の如く!】
すると、アームズユニットが一瞬パージされ更なる変形をし、更なる防御を重視した形状へと変化。飛んできた弓攻撃は一切防ぎ、再び軍配のトリガーを引いた。今度は2回だ。
【風! 風モード! 疾きこと風の如く!】
再び、装甲がパージ。すると機動力を重視したかのような装甲形状へと変わり、変形して新たに取り付いたスラスターを吹かして、魔女に向かって凄まじい速度で空中へ羽ばたいた。
その速度はウィザードのハリケーンの比較にもならず、細かい動きで躱しつつ魔女に向かって肉迫する。そしてある程度勢いが付いて距離もそれなりに有る所で――――
銀武は無双セイバーと軍配を合体させた。すると、装甲が展開し通常形態へと戻った。そして装甲から排熱板が出て、合体した武器から紅蓮のエネルギー状の巨大な刃を形成。そして先ほどの風モードのブースト勢いのままに接近。そして――――
――――魔女を叩き切った。
信じられない威力であった。
魔女が咄嗟に出したあの強固な盾を簡単に切り裂き、魔女本体ごと切り裂いてしまった。
「何なんだよ……ありゃ」
杏子は驚きを隠せず、連続攻撃で結構弱っていたとは言え簡単に叩き切った風林火山アームズを凝視する。今の彼女の姿は戦鬼か地獄からの使者のように見える。
大剣のエネルギー刃は消失し、排熱板から湯気が勢いよく吹き出す。
そして銀武は足元にあるグリーフシードを拾い上げた。大きさは普通のものと同じだが、容量は他の比にならない。これ一つで暫くは持ちそうである。
魔女結界が消失し、鉄骨むき出しのお化けマンションへと景色が戻る。そして拾い上げたグリーフシードを手で埃を払って、3人の方を向いて口を開いた。
「今の力見たわね?」
危険だ。ほむらは警戒して、時間停止を用いて強奪を目論むが、それを銀武は察したか、時間停止する前に警告した。
「一応、無効化能力持ちが待ち構えて居るから無意味よ。そしてそうでもした場合は貴方たちを跡形もなく消し去るつもりよ」
ほむらはその警告に従い、手を下げた。
「そろそろ、この見滝原から手を引きなさい。若しくはこちら側に来るか。仲間と話し合う時間はあげるから選びなさい。降伏か、全滅か。第3の選択肢など無いと思いなさい」
その要求にウィザードは声を上げた。
「君の話は聞いているよ。周子ちゃんだっけ? 人を見捨て殺したりと色々やっているらしいじゃないの。……何故そうまでする? 何が君を駆り立てる?」
ウィザードの質問に一瞬の沈黙がこの場を支配する。そして銀武は笑いだした。何かを諦めた時、自棄になった人間の哀れな笑い声だった。
「他者を支配、奪う、殺す。悪いけれど、魔法少女が生きていくには……それしか残されていないのよ……!」
銀武の仮面の奥の瞳には確かな決意と覚悟が宿っていた。「生きてやる」そんな想いが。言いたい事だけ言って銀武は風モードのブーストで何処かへと飛び去って行った。
それに杏子も、ほむらも言い返す事は出来なかった。知る事は違えど、魔法少女というのはそういう物なのだから……一方ウィザードは持って居たソードガンを握りしめ、彼女の去った跡を見上げていた。
「うへぇ~、何だあの装甲の娘。あんな残留思念を喰らった化け物ブッ倒すなんて」
一連の戦闘を遠くから見ていた青年が居た。その者は派手な色の服を着ており、望遠鏡を片手に持って、呑気そうな声を出す。
「まぁ、死体置き場にしてはもう色々限界だったし、他の魔女結界探すか。……しっかしあの娘綺麗だったなぁ。あの二人も中々だし。どんな声で啼いてくれるのやら」
青年はそう呟いて、とても楽しげにスキップしながらそこから去って行った。
「じゃ、良さげな娘に出会えた前祝いとして綺麗な声を聴きに行こっか! 出来ればちょっと髪の長い娘がいいなぁ~」
その青年の顔は、鍵真ハルトと瓜二つであった。
今回のまとめ
ほむらはさやかに魔女の口付けを与えた魔女を探し、お化けマンションと呼ばれる縁起も色々悪い建物にある魔女結界に入る。その結界の道中には無数の無残に殺された女性の遺体と黒い瘴気を発見し、ほむらは無残な死体と黒い瘴気(残留思念)に若干驚きつつ、魔女を発見、対峙するもほむらは魔女の図体に圧倒される。
全然攻撃が通らない上に馬鹿みたい攻撃力はある。幸い下半身が壁と一体化しており機動力はなかったのでダメージは受けずに済んだ。キリが無いので遺憾ながら撤退しようと考えた矢先、ハルト&杏子が現れる。それでも倒せない魔女にハルトたちは撤退しようとしたのだが、周子は魔力による調整が終了した風林火山ロックシードをテストとして使用し、その魔女の撃破に当たる。魔力の補助、そしてロックシードそのものの攻撃力を持って魔女を圧殺してしまう……
そんな中戦闘をみていた男の姿が。それは服装は違うがハルトと瓜二つの顔で……
今回登場した魔女は仮面ライダー剣の14とか第3次スパロボαのラスボス等色々参考にしました。惨殺された人の怨念をたらふく喰ったのか化け物レベルの硬度を持ち、連続で技を叩き込んでも倒せませんでした。
あと、周子の能力は何となくわかったでしょうか? 他のハイブリッド連中より、なんだか滅茶苦茶強いのですが。威力が目に見えておかしいのです。風林火山の性能も相まって相当な強敵に仕上がりました。
そしてハルトそっくりの マ ジ キ チ あ ら わ る。
ハルト「僕じゃない」
:風林火山アームズ
戦極凌馬の遺産の一つ。モチーフはブラッドオレンジと武田信玄の鎧。赤が基調。
カチドキアームズに対抗して作られたもので、後の戦極凌馬が使用していた強化型ゲネシスドライバーの原型となっている。装甲はカチドキ同様重いが、火力と能力は相当なもの。アームズウェポンは軍配型の武器。それを利用して、複数存在する戦闘形態へと変化して戦う。
風:欠点であるスピードを補ったもの。速いがしかし、攻撃力と防御力が落ちる。
林:光学迷彩で姿を隠す。但し、この状態では必殺技が使えない。
火:更なる火力と攻撃範囲の向上。負担が大きい為タイムリミットあり。
山:防御力極振り。但し足が一切 動 か な い。
通常:ただのカチドキ
無双セイバーとの連動が有り、合体する事でエネルギー状の巨大な刃を形成したり、大砲になったりする(但しこの状態では、強制的に通常形態となり他フォームへの変更が出来ない)
常人には扱えない(負担過多で装着者死亡とか暴発とか日常茶飯事)レベルの欠陥品も甚だしい仕上がりで、スイカ同様使用後エネルギーチャージを要する。凌馬はこのロックシードの能力を参考に奪われた際に排除できるキルプロセスが適応出来るゲネシスドライバーに安全なレベルにまで調整したものを採用している。それ以降ヨモツヘグリ同様埃を被っていた。
現在周子が魔力で強制的に調整したため、多少の負担は避けられないものの安全性は保障されている。
余談ですが、風林火山の中に陰と雷霆がある事があまり知られていないのが残念。まぁこちらでは実装し辛い為オミットしましたが……
最後に一つ。排熱板はロマン。
次回から第3章。全体的に中盤戦。光実のターンです。