贖罪少年くれしま☆ミツザネェ!   作:ヌオー来訪者

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 曽野村にえらく逆補正が掛ってます。

 後、警察がまともに機能していないのはご愛嬌。


#7 龍の咆哮Ⅶ/『変身』出来なかった者

 初級インべス如きに手こずるようなザックと光実ではなかった。

 魔女やランク上のライダーとやり合い己の戦闘スキルを上げた光実と、もとより素質が十二分にあったザックに更なる力を与えたのだ。……負ける訳が無い。

 

 戦闘は2分も経たずして決着が付いた。

 

【スターエナジースカッシュ!】

【ブドウスカッシュ!】

 

 下級インべスでも攻撃力は無くても、耐久力はある。その秘密として再生力が挙げられるのだが、そんなもの再生力を上回る攻撃で越えてしまえば良いという物だ。

 一ヵ所に集めた所で合図も無く龍玄とナックルはそれぞれ必殺技を発動させて飛び蹴りをほぼ同じタイミングで放った。

 蹴り抜かれたインべスたちは悲鳴を上げ乍ら叩き込まれたエネルギーに対処し切れずオーバーフローをおこして爆発四散。跡形もなく消し飛んだ。

 

「…!」

 

 インべスたちの敗北を確認した物陰に隠れてインべスを操作していた少年は焦って脱兎のごとく逃げ出すが、既にそれを察知していた城乃内が逃げ場所を塞いでいた。

 

「逃げようたってそうは行かないよ?」

 

 少年は城乃内を掻い潜って逃げようとそのまま城乃内に向かって走り出すが凰蓮仕込みの運動神経で難なく少年の襟首を掴んで拘束した。

 

「離せよ!」

「いやだね。こちとら迷惑してんの。せめてそのロックシードを何処で手に入れたか教えて貰うよ」

 

 暫く襟首掴まれてじたばたして暴れたものの、大人と子供の力の差は歴然としていた。しかも大人側が元軍人に鍛えられた城乃内だから猶更である。全く動じない城乃内に観念したか次第に少年は大人しくなって行き、終いには抵抗しなくなった。

 その代り、少年の目じりに涙が溜まっており変身解除して駆けつけた光実とザックは怪訝な表情をするのだった。

 

 

 DrupeRsへと引き返して、パーティルームに少年を連れ込んだ光実たちは何故このような事をしたのか。そして、ロックシードの入手経緯を問うたが少年は頑なに話さなかった。

 城乃内は食べ物で釣ろうと、少年にパフェを奢ったのだが全く手を付けないまま沈黙がこの場を支配した。

 

「しっかし、妙なメンバーだな……」

 

 DrupeRsのマスターである阪東清治郎という男は物珍しそうに、来店した4人を、他の客に珈琲を出しながら横目で見る。光実、ザック、城乃内。ここまではまだ良い。そんな中に小学生が混じっているものだから驚きもするというものだ。

 

「あの子ビートライダーズに憧れて弟子入りでもしに来たとかじゃないですか?」

 

 店員のイヨは興味が無さそうに、レジでレシートとお釣りを渡してからそう言うが、阪東は納得の行かなさそうな顔で、首を傾げつつ仕事を続けるのだった。

 

 

 

「……困りましたね」

 

 光実はどうすれば良いのか分からず、険しい顔で向かいに座っているだんまりの少年を見た。その様はまるで取り調べだ。だからあまり警戒させないように光実たちは少年に出来るだけ柔らかい物腰で接したものの、まるで効果が無かった。

 

 流石に子供相手に強硬手段はとれない。あれこれ聞いている内に日が暮れてしまい、DrupeRsは閉店時間に至り仕方なく少年を解放させてしまう羽目となり、3人は大きく溜息を吐いた。

 

 

 

 

 沢芽市は復興作業と町おこしに全力を注いではいるのだが、一度崩壊した物を元に戻す事は容易な話では無い。中心街こそ殆ど元通りに戻ったのだが、他の復興はお世辞にも完全とは言えなかった。

 その際たる例として、街の片隅にある崩壊したユグドラシル笠下の比較的古い工場地帯は殆ど手付かずであった。復興作業を後回しにされたこともあり、そして荒れた場所には荒れた者が寄り付くという法則もあって、ならず者たちの溜まり場となっている事は言うまでもない。

 事件終息後、街から去っていた者たちの一部はこの沢芽市に戻って来たものの、その中にはならず者が混じっていた。目立ちたいがためだけに沢芽市を荒らした者と、それに同調する愚か者が。

 

「しっかしガキを扱うたぁやるじゃねぇかよ」

 

 錆の匂いが鼻に突く廃工場内の片隅で赤いジャケットに赤い鍔の付いた帽子を逆被りにしたラフな格好をした青年がヘラヘラ笑いながら、黒いスーツを着込みシルクハットを被った紳士風の男の背中をバシバシ叩いた。

 周囲には木箱や廃材、拾って来たソファ等が我が物顔で置かれており、まさにならず者の根城と化していた。札束をペラペラとめくりながらニヤつく男も居れば、宝石を手の上で転がす者や、いかにも高価そうなワインを一気飲みしようとする者まで居る。

 どれも柄が悪く普通の人間なら近寄りたがらない光景なのに、その中で一人真っ当な姿をした紳士風の男だけが妙に浮いて見えた。しかも青年よりはずっと年上に見える。スーツの男はそんな光景に違和感を抱かぬ赤い服の青年に背中をバシバシ叩かれながら不気味な笑みを浮かべながら口を開いた。

 

「喩えあの子供が捕まっても、口を開けば父親がタダでは済まない事は分かっている筈。捕まっても真相は話さないでしょうねぇ……」

 

 紳士風の男の言葉に赤い服の男―――曽野村は己の天下を予感していた。噂によると、鎧武は既にこの街には居らず恐らくはインべスと化して死亡しているとの事。そしてその上に他ビートライダーズはロックシードを悉く手放しており、現状持って居るのは元鎧武の仲間である龍玄のみ。

 インべスの強さは曽野村が一番良く知っていた。警官程度の武器ではインべスを倒す事など到底出来ない。

 

 少年を利用する案は紳士風の男が提案したものである。最初は曽野村も警戒こそしたのだが、彼の作戦は効果的で自分の尻尾が掴まれる事無く済むのは魅力的な作戦だった上に下準備は彼が全てやってくれた。あまり時間が経たない内に曽野村は紳士風の男を信用し切っていた。これ程有り難い存在は無い。取り巻きは少々男を不信がっていたが、現状不都合を被った事は無かったので曽野村は疑いもしなかった。もし疑わしい動きをすればインべスを使ってタコ殴りにしてしまえばいいのだと考えてていた。

 

 ……男の提示した作戦。それは市長の息子を利用する事だった。

 

 少年に両親を人質に取る事で、息子である少年を脅して強盗をやらせる。無論、逆らったり真相を言おうならば両親を襲う事も辞さない。

 比較的両親と仲の良かった少年はその脅しに屈してすんなりと従い、今に至るのだ。

 

 何故市長の子供で少年なのか、曽野村には分からなかったがまた、自分の時代が来たのだ。警察程度の装備ではインべスを倒す事も叶わないし少年が捕まっても、黙秘するだけだからそれだけで事件を終息させることも可能なのだ。

 

 曽野村はほくそ笑みながら、近くにあった空きのソファに座ってピザを摘まんで豪快に頬張った。きっとこのまま何とかなるだろうと、そんな普通に考えても愚かしい事を思いながら……

 

 

 

「教えてよ! 何時になったら終わるんだよ!?」

 

 光実から解放された市長の息子である少年は廃倉庫内に侵入してから、曽野村に問うた。曽野村はソファに座って寛ぎながら何かを食っていた。周囲の取り巻きも、少年が操るインべスによって手に入れた宝石を眺めたりしてヘラヘラ笑っている。

 もうこれで充分だろう? 沢山欲しいもの手に入れたろう?

 

 少年の心は疲弊し切っていた。

 当然だ。やりたくもない強盗を直接でないにしろやっている訳だし、学校の先生や両親の教えに背いているのだから。何で自分なんだ。何で小学生の自分なのだ。どうして―――

 

「おう、次で最後にしてやるよ」

「ホント!?」

 

 少年の顔が明るくなる。それに曽野村の背後に居る者たちはヘラヘラ笑う。それに居心地の悪さと気分の悪さを覚えたが、今は耐えねばならない。耐えれば解放される。自分も、両親も。

 

「でもその後、パパとママに言い付けたらどうなるか……分かってるよなぁ?」

 

 曽野村は下衆な笑みを浮かべて少年に詰め寄って笑う。何をされるのか分かったものでは無かった。不良、というものにはあまりリアリティが伴ったイメージがなかったので、校舎裏に屯って煙草を吸って喧嘩三昧な奴というものしか思い浮かばなかった。それ故に―――未知のものに対する恐怖が少年を襲う。

 それでも少年はめげなかった。これで両親に危害が及ぶ心配はなくなる。黙っていれば、自分が罪を被れば―――

 

 

 それに隅に立っていた紳士風の男が醜悪な笑みを浮かべたのには誰も気づかない―――そして男は、

 

「私も協力しますよ。こういう小さな子に辛い思いをさせるのは私にも些か抵抗というものがありましてね」

 

 自らそう名乗り出た。曽野村は驚きのあまり不審げに紳士風の男を睨んだが、全く動じないので咎めるのを諦めた。これまで自分たちの手助けをしてくれたのだ。今更自首とかする訳が無いのだ。

 

 

 

 

 翌日、光実たちは少年の尾行を行った。それは少年が喋らないならこちらから知ってやる。という魂胆からだ。そんな中―――

 

「おい」

「……?」

 

 背後から声を掛けられた。その声は少女の声で聞き覚えのある声……名前が中々思い出せずふと振り向いてみるとその声の主を思い出す事は出来た。―――佐倉杏子だ。

 

「お前、ハルトを……ウィザードを見なかったか? 季節外れのコート着てて指輪を取り付けて若干ヘラヘラしているような奴だ」

 

 酷い言い様である。だが、この様子だと―――

 

「見つかっていない……のか?」

「ああ。焼き鳥野郎との戦闘後白フード野郎に連れ去られてそれっきりだ」

 

 焼き鳥野郎……間違いなくフェニックスの事だ。あの白い魔法使いは一体何者なのだろうか。ハルトの使用している魔法と同系列のものでは有るとは思われるのだが……

 

「悪いけれど、何度か一緒に戦って来たけれど駐車場の件からはずっと見てないよ」

「そうか……悪かったな。―――所で」

 

 これで終り―――去ろうとしたと光実が思った矢先である、杏子は非常に真剣な顔で光実を睨んだ。それに一体何なんだと光実はたじろいだ。彼女の眼には疑いが籠っている、そのような目である。

 

「アンタ……何でマミと一緒に戦うんだ?」

「……え?」

「何でマミと一緒に戦うんだって訊いてるんだ。アンタにプラスになる事なんて有りはしない。寧ろ自分の身を危険に晒しているだけじゃねぇか」

 

 杏子には光実の行いが百害あって一利なしのものに見えた。何か別の狙いがあるのではないか、そう思ってしまう。もしかしたら何か碌でも無い事を考えているのではないか、と。

 人間なんて得てしてそんなものだ。自分に得にならないような事はしない。余程の変人か馬鹿でない限り。少なくともマミは―――杏子が定義する馬鹿の部類に入る。

 

「何か狙いでもあんのか?」

 

 杏子の問いに光実は首を横に振った。

 狙いがあるとすればそれは多分、清算だろう。これまで自分が行って来た事への。周子たちのような人間を作ってしまった一端を担っている呉島家として出来る責任だ。そして―――

 

「……強いて言うなら一度助けて貰った恩かな。特に狙いは無いよ」

「ハッ、野郎でマミに近づこうとする人間なんざ信用できるかよ。もし……もしマミに何かしたら――――――アタシはアンタをブッ殺す」

「ッ!?」

 

 杏子から発せられる殺気は尋常では無かった。この女は―――本気だ。そう思わせる程の気迫が杏子にはあった。だが、特にマミに対して疚しい気持ちは無かったのでさして怯む事は無かったし、寧ろ佐倉杏子という人間が見えて来た気がした。

 

「もしアンタが自分を善人だとってんならンな事はしないよなァ?」

「しないよ」

 

 試すように問う杏子に光実はほぼ即答で返した。光実の瞳には一切の迷いが見えない。それに杏子は一瞬目を丸くしてから―――

 

「その言葉が本当か見させて貰うよ」

 

 そう言って杏子は何処かへと歩き去ってしまった。信用を獲得するには時間が掛るというもの。時間をくれただけでも有情なのかもしれない。

 それより彼女はハルトを探して居たようだが、まだ見つかっていないらしい。彼が居ればファントムとか色々知る事が出来るのかも知れないが……

 ……で、杏子と話している内に少年を見逃してしまった事に気付き光実は大きく溜息を吐いた。

 

 

 全く間の悪い事だ。

 

 

 

 

―――やられた。

 

 光実は歯噛みした。少年を見失ってから例の如く強盗が発生した。強盗に遭った場所は前回の現場から少し離れた場所。インべスにしては異質な形状をしたものが襲って来たという目撃者からの証言に光実は眉を顰める。

 

「どんな―――形状を」

「灰色で、何か槍を持ってて。ゾンビみたいだった。お巡りさんの銃もまるで効いちゃいなかった。中には数匹のインべスも居たけれど……ゾンビみたいな奴が多かった」

 

 まさかグール……なのか?

 新しいインべスという可能性も否定できなかったが、数で攻めて来るタイプは思いつく限りではグールしか存在しない。

 あの少年がファントムだとでも言うのか。だが一体何のためにこのような事をするのだろうか。そもそもファントムの狙いは一体……何故彼らは現れて悪事を働くのか。

 

 分からない。

 

「しかしアンタ、一体何をコソコソ動いてんだ? 何を追ってるんだ?」

 

 光実が現場を離れようとした矢先、杏子にばったりと再会した。丁度良い、彼女はハルトと関わりがあるようだからファントムについて聞いてみる事にしよう。そう考えた光実は早速切り出した。

 

「あれ……フェニックスの仲間が関わっているかもしれないんだ。ファントムについて……何か知っている事があるなら教えて欲しい」

「知ってどうするんだ?」

「……倒すよ、僕が」

 

 光実がそう言うと、杏子は呆れたように溜息を吐いた。

 

「全く類は友を呼ぶってか……更にメリットねぇじゃねえかよファントム狩りなんざ」

「僕の知り合いが彼らによって怪我をしたとしてもかい?」

 

 杏子は更に呆れたような表情をしてから、「仕方ないな」と言わんばかりに口を開いた。

 

「教えてやるよ。まぁ知っている事はたかが知れているけれどな」

 

 

 

 

 

 そもそもファントムと言うのは、魔法が発展した異世界から現れた存在なのだと言う。魔力構成は比較的魔女に近いものを持っており、相違点は結界を張ったりするか否かの違いだろう。

 

 ヘルへイムも別の惑星だったらしいがある意味異世界に近い存在だった。その為、あまり光実は動揺せずに済んだが、次が問題だった。

 

 ファントムの行動理由は、同族を増やす事だと思われる。その為にゲートと呼ばれる内に魔力を秘めた人間を絶望させる必要があるのだと言う。方法は様々だ。死への恐怖や心的支柱にある存在の末梢、等々。人間に擬態して行う。

 絶望させると、ゲートの内部である世界『アンダーワールド』に侵入して内部からアンダーワールドを破壊。そしてアンダーワールド内に眠るファントムを外に解放するのだ。

 つまり、さやかはそのゲートの一人としてファントムに狙われた事になる。今回の件も誰かを絶望させるためにあるとしたら一体誰がターゲットなのか。

 尚、ウィザードの役目は、ファントムを倒すだけに留まらず、ゲートのファントムの末梢する事に有る。

 

 

 被害にあった場所は、銀行や宝石店などと言った店だ。だが絶望するにも対象範囲が広すぎて、ファントムの狙いがまるで分からなかった。

 あの少年がファントムの擬態なのだろうか……

 

「ファントム居る所にアイツも現れそうだし、アタシも付きあわせて貰うよ」

 

 杏子は魔法少女だ。ファントムの居場所を範囲こそ広くはないが探知する事が出来るのでこういう時は有り難いものだ。有り難く杏子の魔力探知能力の提供を受けたのだが―――

 

 

 

 そこは廃倉庫だった。あの世界中を巻き込んだ混乱以降行われた沢芽市の復興の際に後回しにされた事で関係者の間で有名な地区にあるものだ。

 確かに、言われてみれば碌でも無い事を企んだりする場所には丁度良い場所だろう。

 

 正面口の裏側の壁に幾つか隙間と呼べる場所もあったので、そこからのぞき込んでみた。迂闊な行為は光実にとって死そのものだ。杏子も光実の行動に同意して一緒に隙間をのぞきこんだ。

 

「曽野村……?」

 

 廃倉庫内にはソファや色んなものが置かれていた。そこには無数の柄の悪い男たちが寄って何やら騒いでいた。その中には見知った顔がちらほらと。以前、ロックシードを悪用して強盗を行ったチームレッドホットのリーダーである曽野村の姿もあった。

 

「知り合いか?」

「知っているけれど親しくないよ」 

 

 杏子の問いに光実は少し微妙そうな顔をしつつ返しながら再び廃倉庫内をのぞきこんだ。柄の悪い男たちの中に明らかに場違いな存在があった。

 そこには黒いスーツとシルクハットの紳士風の男が居たのだ。場にそぐわぬ存在に光実は思わず眉を顰めずには居られない。

 

 暫く覗き込んでいると、あの市長の息子である少年が現れた。それに光実はポケットに仕舞っていたスマートフォンを取り出して、録音用アプリを起動させた。音声データさえあれば、警察は信じてくれるであろう。そんな目論見を以て……

 

 

 

 これで終わりだ。仕事は果たした筈だ。品物は既に所定の位置にインべスに隠させた。これでもう悪い事をせずに済む。これで解放されるのだ。そう思う事で少年の心は少し軽くなった。

 これで報告すれば全てが終わる、少年はそう信じていた。

 

「インべスに盗んだものを隠させた。これで終りなんだよな?」

 

 少年が必死な形相で問うと、曽野村たちはゲラゲラと笑いだした「終わりなんだよな、だってよ」とわざとらしく少年の物まねをしながら。それに苛立ちを少年は覚えたがぐっと噛み締めて堪える。

 そんな中で紳士風の男は落ち着いた物腰で答えた。

 

「そうですよ。これで貴方は解放されます。後は、この件は多言無用です。約束ですよ?」

「う、うん! 分かったから帰って良いよな!?」

 

 少年が紳士風の男に問うと男は頷き、少年は曽野村から預かった悪事の道具であるロックシードを投げ捨てて出口へ向かって脱兎のごとくこの場から去って行った。

 

 

 

 あの少年は脅されていたのか。光実は怪訝な顔をしながらザックに携帯で連絡を取った。まず、曽野村を捕えなければならないのだ。そして事の真相を知らねばならないのだから……




杏子「マミに何かあったらオレァクサムヲムッコロス!」
光実「え゛」

 杏子のあれは百合ではないです。どちらかと言えば35%の友情と30%の負い目、35%の優しさで出来た行動です。……私にはGLとかBLとかあまり書けんのです(書いた事が無い)。

 それにしてもスマホは便利ですホントに。
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