ヒロジェネが欲しくて仕方ないこの頃しかし金と時間が無いっていう(´・ω・`)
(´・ω・)私だ
(´・ω・)呉島だ
(゚Д゚) 貴虎だァッ!
そしてこのネタをいつか使いたい……
鍵真ハルトは魔法が使えない人間だった。
魔法世界では魔法が使えない人間が生まれるのは非常に稀な出来事であり、イレギュラーだった。魔法世界では魔法が使える事が大前提であり、魔法が無ければ生きていけない社会構造であった。
それ故に、ハルトは生まれながらにして孤独であった。
両親はハルトを奇異の目で見て、周囲の人間はハルトを見下し、軽蔑した。そして、ハルトは捨てられた。理由は簡単。魔力を持たないからだ。子供が魔力を持たない事で周囲に迫害、見下される未来に耐えられなかったのだろう。
ある人間のもとへハルトを押し付けられるようなで引き取られて暮らす事となった。その人物は魔法塾の先生だった。
だが、魔法が使えない人間であるハルトを奇異の目で見ず、見下すようなこともしなかった。彼の教え子である千鳥トウゴと蛇島ミアもまた、そうだった。
『魔法使えない奴って生きる価値の無い屑なんだろ? ママが言ってた』
しかし、やはり周囲からの風当たりは強くて、他の教え子に嗤われたりもした。それからミアもトウゴも庇ってくれた。味方の少ないハルトにとって二人は数少ない友達だった。育ての親である先生と、ミアとトウゴが居るだけでも、ハルトはこの辛い世界でも生きていけると思えていた。
……だが、あの日。そんな日々は――
/
放たれた銃弾は目の前で座って馬鹿にしたように見ているトウゴだった男の頭に向かって飛んでゆく。……だが、その銃弾は寸前の所で方向を変え地面に突き刺さった。
「へっ……おらよ!」
吐き捨てるように一笑しウィザードを立ち上がると同時に殴り飛ばした。
吹っ飛ばされ、地面を転がるウィザード。その途中でトウゴの姿は赤い異形の姿へと姿を変えた。背中にはオレンジ色の炎を上げて翼のような形を成している。その姿はまるで不死鳥だ。
トウゴ……いや、フェニックスは大剣を炎と共に出現させ、それで倒れているウィザードに容赦なく振り下ろした。
「っ!?」
ぎりぎりの所で転がって回避。地に膝を着いた状態であるが身を起こしてソードガンで銃弾を放つ。だが、フェニックスが大剣の巨大な刀身を盾にする事で完全にシャットダウンして反撃。ウィザードを袈裟斬りの要領で叩き切り、ウィザードは大きく火花を散らした。ウィザード自体非常に強度の高い体を持っているので致命傷にはならなかったが、生身ならば間違いなく真っ二つにされていただろう。
ウィザードは体勢を立て直すべく、ハリケーンの能力を利用し魔力風を起こして無理矢理後方へと下がりながら銃弾を放つ。フェニックスは先ほどと同じ方法で大剣で防ぎ、ウィザードに向かって走り寄る。フェニックスの後ろではミアにだった女は薄ら笑いで静観している。幸い2対1にはならなかったので僥倖ではあるが、フェニックス自体強力な魔力を持っており、そう簡単に倒せない。……寧ろ勝てるかどうかすら怪しい。
2体もファントムと戦っていれば消耗するわけで、ウィザードには体力も魔力も残っていない。そして、精神的状態も宜しくない。本来ならば逃げるのが得策だが、ウィザードの脳内には『逃げる』という発想は無かった。ここで潰してやる。なんて思ってはいるものの、銃を持つ手が震えている。
「っらぁ!」
ウィザードの迷いを知る訳も、たとえ知っても止めないだろうフェニックスは魔力炎を大剣を持っていない手に発生。その手を横に一振りすることで、手のひらサイズの火の鳥を数羽作り、それをウィザード目掛けて飛ばした。
――来たッ!
即座にウィザードは左手のリングを変更。【LAND】を発動。緑色が基調のパーツが黄色へと変化して、右手のコモンリングで【DEFEND】を発動させた効果で現れた魔力土の壁でその火の鳥を受け止めた。
「しゃらくせぇ!」
フェニックスはその魔力土の壁を大剣を一閃させる事で崩壊させる。だが、そこにはウィザードの姿は無く……
【RAND SHOOTING STRIKE】
背後に回って、フェニックスの頭にガンモードのソードガンを突き付けていた。
「……終わりだ」
「どうだろうなァ?」
お前に撃てるのか? そうフェニックスが言っているように聴こえる。
――あぁ撃ってやるさ、ここで、終わらせてやる。
そう思っても、そう己に言い聞かせても銃口は震えるままで……
「フン……」
迷っている内にフェニックスが振り返り大剣をウィザードに横薙ぎに一閃。バットで野球ボールを打つようにウィザードを吹っ飛ばし、ウィザードの身体は駐車していた車に直撃。追撃で火の鳥を撃ちこみガソリンに引火。車は爆発、炎上した。
「オイオイ……もう終わりかァ?」
ヘラヘラ笑いながらフェニックスは炎上している場所に歩み寄る。
だが、そこにはもうウィザードの姿は無かった……あるのは爆発して使い物に成らなくなった車のみ。
「……チッ。逃げやがった」
舌打ちして、フェニックスは人間の姿に戻る。正直物足りない。八つ当たりにこの駅を火の海にしてやりたい気分だ。
「どうせ奴に出来るのは殆ど無い。これでフラストレーションは収まったろう?」
フェニックスに心境を理解しておきながらわざとらしくミア……いや、メデューサは言う。
「面白くねえ」
「ヘルハウンドは失敗したようだし、ここが潮時だな」
「……クソッタレ!」
面白くない。気に入らないぶっ壊してやりたい。何もかも総て。フェニックスにとって周囲のもの総て破壊したいものだった。だがそれは
……だがやはり面白くないものは面白くない。
近くにあった石ころを八つ当たりに蹴り飛ばして、メデューサと共にこの場から去って行った。
/
「オイ、大丈夫かよ! しっかりしやがれ」
ウィザードからハルトの姿に戻った状態で紅の髪をポニーテールに結んだ少女に裏通りまで肩車気味に引っ張られていた。ハルトと少女の身長差はかなり有り、少女の方が圧倒的に低いのに拘わらず少女はハルトを軽々と引っ張っていた。
「悪い……杏子ちゃん」
「ったく……らしくねぇじゃねえかよ」
人気のない所まで持っていくと、ビルの壁にハルトを凭れさせ、佐倉杏子はその隣に座り込んだ。杏子は『魔法少女』だ。ハルトとは違う『魔法』を使い、魔女と呼ばれる異形の怪物と戦う存在。そして彼女は同じ見影堂に身を寄せる居候であった。
「なんなんだあの焼き鳥野郎……ファントムか」
「あぁ。だから杏子ちゃんには関係無いし戦う必要もない」
「……だな」
何か思うことがあったのか、杏子は少し間を置いてから同意した。一体何を思ったのか。彼女はファントムは魔力を回復させる道具であるグリーフシードを持っていない事を知るや否や自分には関係が無いと言い切った。まぁハルト自身もファントムを部外者に無理矢理やらせる気は無かったし、協力を要請するつもりも無かったが。
「お前、自分で治せるか?」
問う杏子にハルトは無言で頷く。【TREAT】を使い傷を治そうとコモンリングを待機状態のウィザードライバーに近付けるも【ERROR】と発声し、何も起こらない。
……魔力切れだった。
ハルトは溜息を吐く。魔力切れである事が分かって杏子は大きく溜息を吐いてから「しゃーねーな」と言ってどこからか取り出したお菓子をハルトに差し出した。
「……喰うかい?」
ポッ○ーを一本差し出されてハルトはそれを受け取り、一口齧る。そうすることで少し、頭が冷えたような気がした。あのままでは間違いなくフェニックスに負けていた。
――俺とした事が何を……
それに何故撃つのを躊躇したのか。ハルトは自分を責めずには居られなかった。
「魔力、回復するまで居てやるよ。直ぐに回復するんだろ?」
「……あぁ」
非情になり切れなかった。助かる訳が無いのに何処かであの二人が元通りになると思っている。あぁ、なんて愚かな。頭で理解しても身体が拒否しては話にならないのに。
ハルトは大きく溜息を吐く。
これではファントムを全員倒す事など到底叶わない。まだ煮え切らない自分に苛立つしか無かった。
/
今日は剣道部は休みだった。校内の掲示板に書かれていた理由は道場の緊急改修工事による閉鎖だった。これにより暫くは活動が出来ないという。放課後、掲示板を見た早乙女和哉は拍子抜けして廊下をふらふらと宛ても無く歩いていた。すれ違う生徒は帰宅部だったり部活動だったりと忙しそうで剣道部員だけ暇そうにうろついていた。
「暇そうっすね……」
和哉の様子を見かけた中沢もまた、暇そうに言った。
「……あぁ、中沢。お前も暇か」
「はい……」
暇を持て余した剣道部の部員二人。とぼとぼと理由も無く同じように暇を持て余している友人たちが居そうな食堂に向かいながら新作のネトゲの話でもしていると、背後から何者かが二人の肩を叩いた。
二人はだるそうに振り向く。背後に居たのは美樹さやかだった。
「二人とも暇?」
さやかに暇かと訊かれるのはこれまで無かったので、中沢が困惑しながら答えた。
「え、あぁ。剣道部がいきなり休みになったんでまぁ……」
「ちょっと、二人に頼みたい事があるんだけど……無論、お礼付で!」
お礼付き。その単語に惹かれた浅ましい野郎どもはさやかの頼みを聞くことにした……
/
「……なんじゃこりゃ」
和哉は顔を引き攣らせながら比較的高めの天井近くを見上げた。
和哉の目の前に聳え立つ大量のCDが納められたラック。今、和哉が居るのは古いCDやレコードを取り扱っている商店街内の古びた店だった。
ラックの高さは和哉の1.5倍くらいあり、台こそあれどぎりぎり手が届くか良くわからないぐらいだ。
さやかに頼まれたのは、あるCDを探して来て欲しいとの事だった。CDジャケットの写真は携帯で送ってくれたので何を探せば良いのかは分かっている。見た感じクラシック系のCDだった。恐らくは探している物はさやかの幼馴染であり、中沢の友人である上条恭介へのお見舞いの品にしたいのだろう。それも出来ればレアなものを。彼はかなりの音楽好きなので真っ当な選択肢と言えよう。
恭介は数か月前辺りに事故で腕を怪我して現在病院にて療養中だ。和哉にとって小学生時代から長い付き合いである中沢とは違って、まぁ恭介は間接的な知り合いなのだが。
和哉の隣でラックに圧倒され、見上げる鹿目まどかを一瞥し和哉は溜息を吐いた。CD捜索チームはまどか&和哉とさやか単独と中沢単独の3つに分かれている。一番捜索難易度が高い店なので、人手を増やすだけでなくサボらないようにという監視も兼ねているのだろう。
他チームはここみたいに乱雑に置かれている店では無く、TSUTAYAとか言った有名な店を数店で探すと言った具合だ。
「えっと……ダウド何とかって人のCDですよね」
まどかの取り出したスマートホンに保存された目的のCDのジャケット写真を見て何を探すのかを確認する。タイトルは英語で、英語が少し苦手なまどかと和哉には読めなかったので写真の方を注視する。……いかつい坊主頭のスーツ姿のおっさんがバイオリンを弾いている姿。背景は真っ白でシンプルなものであった。
「……鹿目は下、俺は上の方探すわ」
「はいっ」
まどかの気合いは充分らしい。背筋をピンと伸ばして何故か敬礼しているまどかが可笑しくて和哉は笑いを堪えながら捜索に入った。
この店は残念な事にジャンル別でしか分けられておらず、あいうえお順には分けられていない。その癖して馬鹿みたいにCDの量があるので、非常に厄介だ。
別の班は捜索を終えたらこちらに加勢するというから無理ゲーという訳では無いのだが、どっちにしろしんどい事には変わりないだろう。
何はともあれ、良い暇つぶしになりそうだ。
――まずは一番高い壇にある左端から手を付けてみるとしよう。
和哉は端に乱雑に置かれたCDをラックから引き抜いた瞬間、
「……あ」
バラバラとほかのCDが床に落下した。
「きゃっ!?」
近くでCDが落下したものだからまどかは慌てて飛び退く。その拍子にまどかの足が台に触れて、台がバランスを崩し和哉も……落下した。
「いってぇ……」
後半のシリアス展開ならば間違いなく死んでいただろう。尻餅をついたせいで尻が痛い。和哉は苦虫を噛み潰したような顔で乱雑に置かれたCD群を睨みつけた。……おのれ店のスタッフめ。
店のスタッフである初老の男がぼんやりとポテチを頬張りながら週刊少年ジャンプを読んでおり、先ほどの落下事件に全く気付いていないようだ。万引きされても気づかないのではないだろうか……
「あっ、あの……ゴメンナサイ!」
まどかは慌てて、和哉のもとに走り寄り何をすればいいのか分からずあたふたしながらとにかく謝る。
「いや大丈夫だけどさ……」
後半ならば死んでいたという野暮なツッコミはしないで頂きたい。
「……あの、邪魔なのを私が持っておきますから、早乙女先輩はCDを探してください」
仕方ない。今はまどかの厚意に甘える事にしよう。邪魔なCDをまどかに渡し、さっさとCDをチェックしては戻す。
「CDって沢山あるんですね……クラシック系だけでも」
持たされているCDを見ながら驚くようにまどかが言う。まどかに持たせているCDを取って元に戻しながら(序でに綺麗に纏めながらも)「そうだな」と和哉は返す。
「J―POPとか洋楽とか併せたらどれくらいになるんだろうな」
和哉がそう言うと、律儀にまどかが考え始めて一気に顔を青ざめさせて小動物の如く可愛く項垂れた。
「うぅ……これだけでも温情な気がしてきました……」
「……だな。無駄に物事考えるのやめるか」
これ以上考えると疲れそうなので、考えるのはやめて作業を再開する事にする。
「……そうだ今の俺は冷酷なるCD判別マッスィーンだ。考えるのやーめた」
そう己に言い聞かせていると、まどかが唖然としたような顔で和哉の独り言を聴いていたが、和哉は気にしないし気にも留めない。そそくさとCDを引っ張り出しては仕舞う作業に慣れて来たか、和哉の手の動きもどんどんスピードアップして来た。
「漸く一段目終わりましたね」
やった、とまどかが嬉しげな表情をしているが和哉は……
「ツギノターゲット二イコウ、サギョウをカイシシマス」
冷酷なるCD判別マッスィーンと化して、言動が機械的になっていた。まるで一昔前のSFに出て来る作業用ロボットの如く。
「早乙女先輩がロボットになってるーっ!?」
まどかのツッコミを他所にター○ネーターの如く無機質にさっさと作業を終わらせてゆく。
「……冗談だぞ冗談」
「動きが機械的なままなんですが!?」
「動きは気にするな」
どうやら喋り方は態とだった事を知りまどかがホッと一息吐く。まどかをからかうのは案外面白いのでさやかに並ぶからかい常習犯の和哉はわざとらしく悪そうに笑い、機械的にどんどん片付けてゆく。だが、結局目的のCDが見つかったのはさやかたち増援が来て、上から6段目が片付いた時ぐらいで、結局増援の中沢が見つけたというオチだった。
CDの保管状態はあまり宜しく無く、埃を被っていたのでさやかは軽く顔を顰めたが払っておけば問題は無かった。値段は結構古いCDなので500円程度。
さやか曰く、ネットオークションでは5000円だったらしいので、結構得だったのではないだろうか。
/
「いやー皆ありがとうね、安くCDが手に入ったしさやかちゃん的には大満足ですよ」
駅前のハンバーガー屋のとある一席でさやかは呑気そうに礼を言う。
約束通り、お礼はあった。ハンバーガーセットを一人一つ奢るというもので、まどかは辞退したが野郎どもは遠慮無く高いのを選んだ。
「俺としてもただで高い照り焼きバーガーセット食えるから早乙女ちゃん的にには大満足ですよ。早乙女ちゃんカンゲキッ」
和哉がそれに便乗し、ぶりっ子っぽい仕草でさやかの喋り方を真似て言うと……
「気持ち悪っ……ってか遠慮しろよ値段的に。中沢、おめーもだ」……とさやか。
「地獄に落ちろ」とさやかの発言と上下関係を無視したうえでの中沢の追撃。「似合わないですね……」苦笑いする数少ない良心のまどか。
「ひでぇ……ひでぇよお前ら……」
後輩達からの歳の差無視の容赦なき大顰蹙を受けて、和哉は撃沈、死人から生まれる何処かの怪人の如く灰となった。因みに中沢はビッグバーガーである。値段は照り焼きとあまり変わらなかったり。
突如、音程がめちゃくちゃな『風都タワー』と言う名前の歌が3人と和哉だった灰の耳に入った。音量的に着信音だが、一体誰だと周囲がきょろきょろしていると、灰から人間の姿に戻った和哉がポケットから携帯を取り出した。
「早乙女先輩かよっ」
その着信音おかしいだろという満場一致のツッコミをさやかが代表して言い、それを耳にした和哉は「何が不満なんだよ」と愚痴りながら電話に出た。
「はい早乙女です…………あい分かった」
一分も掛らずに通話を切ると、一気にポテトフライとハンバーガーを纏めて頬張り始めた。
「どうしたんですか」
「ひょっほひょうひふぉ……(ちょっと用事を)」
問うまどかに和哉は聞き取れない喋り方で答えつつ完食。目にもとまらぬ速さで店を飛び出して行った。
「……じゃ、これ喰ったら俺も帰るよ」
中沢も食べる速度を若干早めた。女子二人と男子一人では中々居心地が悪い。それに最近発表された新作のネトゲも気になる。
「じゃぁあたしとまどか二人きり……うひぇひぇひぇ……」
「ちょっとさやかちゃん……眼が怖い」
そして、気持ち悪い奇声を出しながら変質者感全開の表情で隣に座っているまどかに迫るさやかを尻目に中沢も外に出る事にした。
「はいはい、百合百合しい展開ご馳走様……それじゃ」
/
陽はもう沈み切っていた。街のイルミネーションと車のライトが綺麗に街を彩っている。
『アーマードライダー影武と龍玄。そして魔法使いというのも現れたけれど、どうする?』
そんな街を照らすものの一つである見滝原のとあるビルの屋上にて、小さな白い生き物は近くで銀色の卵型のオーブを持つ少女に問うた。だが、少女は不敵に笑って返した。
「大方沢芽市のゴロツキどもからの流れ者でしょ。あそこ例の騒動から結構人口減ったからね」
『だが、敵対するとしても彼らははかなりの強敵だ。影武は武術の……剣道というのかな。ロックシードが弱くても純粋に戦闘力は有るみたいだし、龍玄に限っては修羅場を一度潜り抜け、しかも一度人間としてのリミッターを切っている』
飽くまでも淡々と事実を述べる生物。だが少女の態度は変わりはしなかった。
「味方は沢山居るし別に問題ないでしょ。それにドライバーとロックシードならば沢山ある」
『そういえばそうだったね。騒動に乗じて職員の死体から量産型のドライバーを奪い取ったんだっけ?』
「人聞きが悪いわね。クソの役にも立たないへぼ職員より私たちが有効活用できるというもの。私の優しさよ。死人じゃ動かせないし、使える人が使ったら製作者もきっと喜んでくれるでしょ」
――それに、紅いベルトとSランクのロックシードもある。
「今の私は無敵よ無敵」
冗談交じりに言う少女だが、その後に自己嫌悪か溜息を吐いた。
『どうだろうね。まぁ、成功を祈っているよ』
そう言い残して小さな生物は歩き去る。少女は卵型のオーブ……いや、ソウルジェムとは別に錠前を何処からか取り出し、それを開錠した。
【オレンジ!】
以上、あんこ原作より早めの登場とちょっとした日常回、そして正体不明の魔法少女登場回でした。新たに現れた魔法少女はかなりの強敵になりそうな予感。
勢力云々ももややこしくなってきそうなので、ちょくちょく分かりやすく書いておきます。
マミ側 まどか、さやか、光実
ほむら側 影武
ハルト側 杏子
謎の魔法少女側 味方がいるらしいが不明
光実の所有ロックシード ブドウ、キウイ、ブラッドオレンジ、W、ローズアタッカー
影武の所有ロックシード マツボックリ
少女の所有ロックシード オレンジ +α(エナジー系もある模様)