あらすじ 超特化ステータスだった
〜2年後〜
「第四階梯、クアト・テール・ツヴァイヘンダーっ!!」
岩の大剣がまとを貫くイメージでっ!
ボゴボゴボゴ…ズッ…ドッゴォン…!
「やっ、やっっったぁ〜〜〜!」
「成長したものだねぇ。この年齢でここまで成長するとは思わなかった」
やった、やった!主大四属性の第四階梯、オールマスター!
「先生のおかげです!ありがとうございます!」
この先生じゃなかったらここまで出来るようにならなかったと思う。もう感謝しかない。
「いんや、アンタの努力の結果さね。アタシはやり方を教えて多少助言しただけ。上達したのは自分のおかげ、誇るがいいさ」
先生が近付いてくる…右手を前に出して…俺の頭に…
あ、今俺撫でられてる。
「先生…!」
なんだよもう!かっこよすぎでしょ!俺が純粋な男の子だったら惚れてたよ!?頭まで撫でてさ!そんな優しい蕩けるような笑顔浮かべちゃって…
…良いよね、良いよね?、良いよね!
まだ子供だし!あくまで「大好きで尊敬してる先生」だし!これ以上感情抑えられそうにないし!
抱きついても許されるよね!
「っ先生!」
「わっ」
ぎゅ〜〜〜
先生に思いっきり抱きつく。先生の背が高くて俺が小さいから先生のお腹辺りに顔があたる。
「先生大好き!お…わたしの先生になってくれてありがとう!」
本心からの感謝を込めて!
「…ああ、ありがとうね。アタシもハルが教え子になってくれて嬉しいよ」
「! 名前、始めて…!」
全然読んでくれなかったのに…
「もうハルはアタシの娘も同然さね。
かわいいかわいい大切な一番弟子。こんなに人に時間を割いたのも初めてだったよ。それともこんなおばさんにそういうふうに思われるのは嫌かい?」
「そんなことないです!すごく、すごく嬉しいです!」
ヤバいもう好き。大好きだよこの人。家族とおんなじぐらい大好き。今のお父さまお母さまリズ姉さまアル兄さまアリス、前世の母さん姉ちゃんに並ぶぐらいに好き。娘みたいに思ってるとか、大切な一番弟子とか、もう惚れさせに来てるんじゃないか?
……大丈夫、一応ラブじゃなくてライクだから。セーフ…のはず…まぁライクの上限値いってるけど…いやでも親愛?師弟愛?そういうラブならあるか…?
それはそうと…めっちゃ良い匂いする。百合のような濃厚な甘さ、それでいて芯の通った良い匂い…
……マジでヤバい。脳がとける…良い匂ひ…撫でられてる頭も心地いい…ふわふわする……好き…
「…せんせぇ…」
「お嬢さま」
ビクゥッッッ!??
「あっ、ありす!?」
「休憩されてはどうですか?紅茶と茶菓子の用意ができています。マギカプルウィア様もご一緒にどうですか?」
「ああ、ご相伴に預かろうかね」
「では準備してまいりますのでしばしお待ちを」
「…お嬢さま、先ほどちらりと見えましたがかなり良くないお顔でしたよ」(ボソッ
あ、そういうことか。確かにちょっと、いや、かなりヤバかった…
「ありがとね、アリス。助かった」(ボソッ
アリス以外に見られてたらヤバかったかも…リズ姉さまとか…想像しただけで恐ろしい…
「気をつけてくださいね。あの顔は良くないです。老若男女手を出しかねません」(ボソボソ
「いやいやさすがにそんな…」(ボソボソ
「お気をつけくださいね?(⌒▽⌒)」
「あ、はい」
逆らったらダメな黒アリスだ。いっつもはああなのにこうなると怖い。
「それでは一旦失礼します」
「い、いってらっしゃい」
〜ティータイム〜
「ん〜♪美味しい。さすがアリス。いつもありがとね」
今日のお菓子はマドレーヌです。バターと砂糖たっぷりの高級お菓子。貴族の大家に生まれたおかげだね!
「いえ、メイドとして当然のことです」
んーやっぱりウチのアリスはカッコいい
「本当に美味しいね。茶菓子も良いが紅茶が良い。淹れるのが上手いんだねぇ。アタシのところに来ないかい?」
「せっか…」
「ダメ!いくら先生でもアリスは渡せない!」
「おやおや」
「あっ…」
恥ずかしい…アリス目ぇまん丸だし…先生ニヤニヤしてるし…穴があったら追加で掘って埋まりたい…
「マギカプルウィア様、せっかくのお言葉ですが私はいけません。私はお嬢さまのお付きなので。…あんな言葉もいただきましたしね」
「ふふふ、そうかい。まぁアタシもかわいい弟子の大切なメイドを奪ったりしないさね」
「先生…もうやめて…恥ずかしい…」
「ふふ、そうだね。少し意地悪をしすぎたよ」
先生のいじわる〜っ!バカ!アホー!
「ああ、そうだ」
「?」
「ハル、混属魔法を学んでみる気はないかい?」
「こんぞくまほう?」
「ああ、そうさね。二種以上の“属”性を“混”ぜて発動させる魔法だよ。全く別の魔法を同時に二種、それも全く同等に使えなけりゃ失敗する。よっぽど魔力の操作技術が上手くないとまず使えない」
「じゃあわたしには使えないんじゃ…」
「いや、ハルなら可能性があるんだよ」
「どうしてですか?」
「適正が軒並み同程度だからさ。そして全体的に適正も低い。本来なら適正は優劣が大きくて同じ感覚で魔法を使っても威力が変わってしまう。それに適正が高ければ高いほど調整が難しくなる。それがないハルならアタシのように使えると思うんだよ」
「貶してませんか?それ」
あー、でもそっか。適正が変われば同じ感覚で撃っても威力が変わるよな。身長とか筋肉量とかが違えば同じように
ボール投げても飛距離とか速度とか全然違うし。
…ん?「アタシのように」?
「ちなみにアタシは魔力の操作技術が卓越しているからこそできることだよ」
マジかよ聞き間違いじゃなかったよ。ウチの先生やっぱりすごいな。
「ちなみに最初に開発したのもアタシさね」
うっそだろオイ
もうなんで教師の依頼受けてくれたのかわかんないな。
「さぁハル、自分で決めてもらうよ。混属魔法を学びたいかい?」
すごく真面目な顔だ。きっと一度断ったら先生からこの話を持ちかけてくる事は二度とないだろう。
…答えは決まってる。
「よろしくお願いします、マーリーン先生」
最初は憧れの魔法が使いたいだけだったけど…
「ああ、時間の許す限りアタシの知る魔法のすべてを教えることを約束するよ」
今は、敬愛する先生に近づきたいと思うから。
香水に詳しかったらもっと例えられたんですけどねぇ…
残念