感想、ダメ出し、どしどし書いていってください!
あらすじ てーれーれーてれれれれれってれー♪ おめでとう! ハレーティアは魔力操作を覚えた!
こそっ…ちら、ちら…
誰もいない…よな?
たったったった…
「‥‥‥お嬢様〜!おーじょーうーさーまー!どこですかぁ!出てきてくださぁ〜い!淑女教育の時間ですよ〜!」
うげっ、もう追いついてきたのか…
「………」
よし、逃げよ。
たったったった…べしゃっ
「いたっ!」
「ようやく見つけましたよお嬢様!」
「せ、セバス、どうしたの?何のよ…何か用かしら?」
「誤魔化されませんよ、お嬢様。大人しくしてください。淑女教育のお時間です」
「きょ、今日はお腹が痛くて…」
「騙されるとお思いですか?前回の授業も、そのまた前の授業も、さらにそのまた前の授業もそう言って受けませんでしたでしょう。今回は駄目です。さあ、行きますよ」
「いやだ〜!アリス〜!助けて〜!セバスに拐われる〜!」
「人聞きの悪いことを言わないでください。それにそんなこと言っても誰も助けには来ませんよ」
「はくじょ〜もの〜!」
「日頃の行いです」
「またやってるわよ、お母さま。」
「私は頭が痛いわ…」
「まあまあ。でも元気なのはいい事だと思うわ」
「元気というか腕白というか…まあ、そうね。ハレーティアが元気に育ってくれているのはとても嬉しいわ」
転生してから五年の月日が経った。
今の俺は五歳と半年ぐらい。かなり成長して身長は100センチぐらいでちょっと小さめ。半年ぐらい前から早めの淑女教育を受けてる…んだけど逃げては捕まってを繰り返してます。
だって!だってキツいしつまんないし俺中身男だし本気でやりたくないんだもん!
上手く逃げて来られた時はお父さまの書斎で魔法の本を読んでる。六歳になったらお父さまに頼んで魔法の授業を受けさせてもらうつもり!超楽しみ!
あ、そうそう。お父さまは精悍な顔に髭の似合う偉丈夫だった。黄金のような髪をオールバックにしてて整えられたあごひげが四角めの顔によく合っている。背も190センチぐらいあるんじゃないかな。筋肉もしっかりついててカッコいい。見た目はザ・イケおじ!って感じ。
もちろん内政もだけど戦争とか魔獣討伐での実績が凄いんだって。お母さまが聞かせてくれた。
前世でもこんな感じのカッコいいおじさん好きだったなぁ。毛利のおっちゃんとか万おじいちゃんとか一龍会長とか。ヒゲの似合う大人の男ってカッコいいよね。
おっと話が逸れた。そんなカッコいいお父さま。こんなにカッコいいのうえでさらに子煩悩で愛妻家。もうギャップに殺されそう。『Fantastic Love Story』本編には登場しなかったけど出てきてたら間違いなくあの無駄に顔のいい攻略対象どもよりぶっちぎりで推しになってた。
今さっき俺を追いかけてたのは俺の専属執事のセバス。お父さまの騎士団に入隊してたらしくて、誠実さを見込んで引っ張ってきたんだって。黒髪に紺色の瞳のメガネ男子だ。歳は…20代前半ぐらい?武芸はあんまり得意じゃないらしいけど頭が良くて逃げた先をしょっちゅう当ててくる。コイツさえ居なけりゃ淑女教育だってサボれるのに…
あと専属メイドのアリスもいる。燻んだ赤毛と目が特徴的な可愛らしい笑顔を周囲に振りまく優しい人だ。この人はお母さまの乳母の孫娘らしくて俺にかなり甘い。セバスから逃げる協力をしてくれたり、お母さまに秘密でお菓子をくれたり。たまーに目が怖いけどあれはなんなんだろ…なんていうか、獲物を前に舌舐めずりする猫みたいな…
他にはいろいろあった。例えば3歳のときにリズ姉ちゃ…お姉さまが学園の小等部に入学した。全寮制で会いづらくなったのが少し寂しい。寮に入る日にはボロ泣きしてた。
「やっぱり学校行きたくない…」
「どうしたの?ついこの間まで凄く楽しみにしてたじゃない」
「ハルと離れたくない!」
「ハルだけ!?僕は!?」
「そうは言っても行かないわけにもいかないだろう」
「それは分かってるけど....それでもハルと離れたくないの!可愛いハルが大きくなっていくのを見たいの!」
「10歳になったら学園に行くのが貴族の義務であることはリズも知っているだろう?」
「そうよ、リズ。あまり我儘を言うんじゃありません」
「うぅ〜〜……、じゃあハルも連れていく!そうしたらハルの成長を近くで見れるから!ハルも大好きなお姉さまが近くにいた方が嬉しいでしょ?」
「ねーしゃま!?」
「ねえ僕は!?」
「むぅ…」
「…ねぇリズ。こう考えてみたらどうかしら。今はあえて離れておくの。」
「…なんで。ハルと離れるなんていやよ」
「でも学園には夏休暇や冬休暇があるでしょう?その時に帰ってくるの。確かに貴女は毎日リズを見ることは叶わないかもしれないわ。けれど、きっと久しぶりに大好きなお姉さまに会うことになるハルはいつも以上に貴女に甘えるでしょうね」
「!?」
「どうかしら?」
「行く!行ってきます!」
「どう?エド。こんな風に利点を示してあげれば案外頷いてくれるのよ?」
「…まったく、君には敵わないな、フィナ」
って。実は結構嬉しかった。こんなにリズお姉さまに愛されてるなんて思ってなかったからさ。でも今ではすっかり学園を楽しんでるみたい。最低週一回は文を交換してるし、友達も出来たって言ってた。
…それでさ、娘とか妹の成長を知ったみたいな気持ちと妹離れ?が近づいてるのかなっていう気持ちが混ざった複雑な気持ちでリズ姉ちゃ....お姉さまの話を聞いてたらお父さまに「どうした?ハル。お姉さまがとられて寂しいのか?」なんて茶化してきたせいでその日は一日中お姉さまに抱きつかれて撫で回されてた。
来年アル兄ちゃ....お兄さまも入学するんだって。俺は今五歳だから五年後の発芽の季節に入学。確か『Fantastic Love Story』本編が始まるのは高等部だからさらに6年後。入学したタイミングできっちりフラグが立たないように優しくいい人に見えるように立ち回りを気をつけよう。
あとはアル兄ちゃ…お兄さまの魔法の授業が始まったり、お父さまとお兄さまでの武器を使った鍛錬が始まったり。お兄さまもかなり頑張ってるっぽい。やってみたいって言ったらどんな反応されるかな。やっぱり武器にはロマンを感じるわけですよ奥さん!俺も男だしね!少なくとも精神は。だからこっそり筋トレしてます。腕立て伏せとか腹筋とかスクワットとか。あとランニングもしてる。子供の体だから体力が全然なくてすぐ疲れる。お父さま超え目指してゆっくり鍛えていくぜ!もしフラグをへし折るのに失敗しとき逃げて傭兵とかになれそうだし。そういう未来も良いよね。っていうか破滅フラグのへし折りに成功したところでこのままだとどっかの令息と結婚することになりかねないし。中身男なのに!俺ノーマルなんですけど!?恋愛するなら女の子がいい。でも今からだは女の子なんだよねえ…どうしよ。
あ、そうだ。六歳の誕生日にお披露目会?みたいなことするんだってさ。お姉さまの時は俺まだ生まれてなかったしお兄さまの時はまだ小さかったからアリスと一緒に裏に引っ込んでたけど今度は主役!ドレス着たくないです!普段はなんとかゆったりした袴みたいなズボンで過ごさせて貰ってるけどそういうわけにはいかないだろうな。憂鬱。
お父さまの名前は
エドワード・ノーブルリリーです。
次回、ハル、お披露目会!デュエルスタンバイ!