悪役令息(♀)のドタバタ救国記   作:黎川暁明

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今回短めです。妄想を文字化するの難しい。


第7話 しかし逃げられなかった!

あらすじ よく知らない大人の挨拶って覚えられないよね

 

ヤバい…あそこにいるヤツ…『Fantastic Love Story』の攻略対象の一人、“ユージーン・ジーニアウル”だ。男にしては長いストレートの黒髪に、四角い銀縁メガネ。ほっそい痩せぎすの体に鋭い目。作中じゃあ学園でもトップクラスの秀才…なんだけどお兄さんがそれ以上に優秀過ぎて…。どれだけ頑張ってもお兄さんに及ばず劣等感に雁字搦めにされてる…って言う設定だったはず。ヒロインがユージーンを攻略するには、「ユージーンの成績を超えてライバル関係になり、少しずつ交遊を深める」か、「自主勉強中のユージーンを発見し、話しかけることを繰り返し好感度を上げていく」必要がある。

どちらのルートでも途中でお兄さんへの劣等感を聞いて励まして…という感じで攻略する。

…これさぁ、ヒロインより先に攻略してしまえばユージーンルートの破滅無くなるんじゃない?成功したら破滅ルートを1つ潰せる。ダメでもきっとやる価値はあるよね。

なんか、いける気がする!まずは友達になることを目標にしよう。よし!ちょっと声をかけてみるか。

「こほん、はじめまして。ハレーティア・ノーブルリリーと申します。今日はお…わたくしの誕生会に来てくださりありがとうございます。しばらくご一緒させていただいても?」

「……はっ!は、はじめまして!ユージーン・ジーニアウルと申します!」

顔赤い…?子供にお酒はまわらないようになってるハズなんだけど…

ちなみに『Fantastic Love Story』の世界、つまり我らがエクステリア王国ではワインなら15歳から飲める。もうちょっと強い蒸留酒なら20歳を過ぎてから。ウイスキー(仮)(実際何なのか分からん)飲んでるお父さまとかもう一枚の絵画みたいで超絶カッコいい。ついでに言うなら婚約を結べるのは10歳からで、結婚が出来るのは18歳からだ。

なおこの国で結婚していない相手に手を出すのは最大で懲役30年にも及ぶ重罪。相手が婚約者でもキス以上はアウト。なんでも5代?6代?前の国王様のどら息…ご子息様が下半身に忠実な大馬鹿や…頭のできがあまりよろしくないドブカ…人だったそうで。無駄に良い顔と血筋でメイドやら平民やらを引っかけまくって手当たり次第に手を出してそりゃあもうヤバい事に…

そこから法改正があって今の法律になったんだとか。何やってんだよばっかじゃねえの?もちろんウチの国に風俗店なんぞ存在しない。

 

閑話休題

 

「ユージーン様ですね。同年代の方があまりおられなくて少々寂しい思いをしておりまして。しばらくご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」

どうだ。この完璧なお嬢様言葉!めっちゃ頑張ったよ!超練習した!

なのに一人称の「俺」がなかなか抜けない…ハァ…

「は、はい!どっ、どうぞ!」

「ありがとうございます。」ニコッ

「………」

「ユージーン様?」

やっぱりお酒でも飲んだのかね。顔真っ赤っか。親父と姉ちゃんはザルだったし、母さんは飲まなかったし、お父さまは飲むけど親父以上にザルっぽいし、お母さまは嗜む程度だし。

酔ったらどうなるか知らないんだよな。つーかお酒って美味しいの?

「は、はい!何ですか!」

「お話しでもしませんか?同じくらいの年の方に会うことがありませんでしたのでいろいろとお話ししてみたいのです」

ちょっとずつ、ちょっとずつ交遊していくんだ…いきなり押しちまうと失敗しちまうからなァ…

あと純粋に友達が欲しい。出来れば男友達が。俺中身は男だし。

「ぼ、ぼくでよろしければ!」

「ありがとうございます、ユージーン様。」

「あ、あの!」

「? 何でしょうか?ユージーン様」

「ぼくのことはジーンとお呼びください。親しい人は僕をそう呼ぶので…」

最後の方はだいぶ声が小さくなってたけど一応聞こえた。これは向こうからも友人になろうとしてくれてるって事で合ってるよね。うっしゃあ!

「ありがとうございます。ユージー…、ジーン様。それではわたくしのこともティアと。友人になんと呼んで欲しいか考えていましたの」

これはホントの話。呼び方は、家族は“ハル”で、友達には“ティア”って決めてた。前世でも家族はハルで友達は晴都呼びだった。なんか特別感出るよね。

「…! ありがとうございます!ティア嬢!」

「はい。あなたが初めての友人です。これから仲良くしてくださいね」ニコッ

「………」

「ジーン様?」

へんじがない。ただのしかばねのようだ。

ぺちぺち、起きろ。俺はどうお父さまに説明すれば良いんだ。

「ジーン様、起きてください。レディを一人にするんですか?」

「……はっ! いえ、そういうわけでは!」

「じゃあお話ししましょう。ジーン様のことをお聞かせ願えますか?」

「はい!えっと、僕は…」

 

長ったらしいのでカット

 

まぁ他愛ない話をした。好きな食べ物とか勉強についてだとか。きっと仲良くなれたと思う。ともだち、ゲットだぜぃえいえいえいえ〜い♪

たまに怪人トマト頭人間になってたけどまあ大丈夫だろ。




今後脳破壊予定のユージーンくん
ceroB〜Cの予定だからセーフ
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