ご観覧の皆さま、どうもありがとうございます!
これからも頑張って書いていくので!どうぞ続きも読んでください!
感想、ダメ出し、評価、全てモチベに繋がるのでどしどし書いていってください!
それでは本編どうぞ!
あらすじ ダウナー無気力系美女が先生になった
〜ノーブルリリー家 領庭〜
「どんな魔法かを想像するんだよ。色は?大きさは?速さは?温度は?それらを頭の中で想像して魔力を練り、呪文を唱える」
「はい!」
「良い返事さね。ふぅ、さあ復唱」
「「第一階梯魔法 ウノ・フラム・クーゲル」」
ぽすん
ヒュッ……ドォン....
「はぁ、アンタ、やっぱりヘタクソだねぇ」
がくっ、どしゃっ
「ちくしょお…」
時は少し遡って....
「ふぅ、今日から魔法の授業を始めるよ。」
「はい!よろしくおねがいします、マーリーン先生!」
「ご健闘をのほどをお祈りします、お嬢さま」
「気合いは十分。まずは座学、魔法の基本法則からだよ」
「…フンス!」
昨日は楽しみで全然寝られなかった。早く、早く教えてください先生!
「魔法には六つの属性がある。火、水、土、風、影、光の六つだ。曜日にもなっているからここまでは良いね?」
「はい!」
「じゃあ次だ。魔法には七の階梯がある。一般的に使用されるのはせいぜい第二階梯。第四階梯にもなれば一般の使用は厳禁だ。第五階梯が使えれば歩兵一師団相当級、最高位の第七階梯を使えるなら一人で小国の相手が出来る。…才能のある人間が十年単位で鍛錬を積んでようやく使えるようになる代物だけどねぇ」
へ〜、そこまで火力高かったのか。こっわ。ゲームの最終決戦の辺りじゃわりとポンポン撃ってたけどアレヤバかったんじゃない…?
「先生は使えるんですか?その、第七階梯ってヤツ」
「ふぅ、使えるよ。習得してから片手で数えられるほどしか使ってないけどねぇ。…見せないよ」
おーぅ、ジト目もステキですおねえさ…フザけてる場合じゃねえ!
「言いません言いません!絶対に言いません!」
「なら良いんだけどねぇ。はぁ、さあ次さね。魔法において最も重要なことはイメージだ。色は?大きさは?速さは?範囲は?形は?それらを具体的に想像するんだよ」
イメージなら任せろ!軽度だけどアニヲタだったし妄想は茶飯事だぜ!
「そして、魔法でもう一つ重要なのが祝詞。つまりは呪文だ。呪文は基本的に階梯番号+属性、そして形で形成される」
「こんな風に」
第一階梯魔法 ウノ・フラム・クーゲル
先生が前に出した右腕の指先から、紅い火の弾が放たれる。
それは高校球児のストレートぐらいの速さで飛んでいって、用意されていた木製のまとに当たり…
当たったまとを消し炭にした。
ウソやん。マジで?十分人死ぬよね?最下級呪文って何?
「と、こんな感じだねぇ。安心しな。ここまで火力を出せるのはアタシぐらいさ」
「か…」
「か?」
「カッコいいです、先生!」
ビビったけどそれ以上に超カッコいい!あの、「今のはメラゾ◯マではない。メ◯だ。」みたいなこと出来そう!
「ふふん、だろう?一応これでも王国最強の魔女さね。さあ、呪文の意味の勉強といこう」
自慢げな先生かわいいね。
「お願いします!」
「まず前詞。第何階梯魔法という必要はない。なんなら呪文を唱える必要もない」
「え?」
「呪文を唱える理由は二つ。一つ、自身の中でイメージを固定化させる。二つ、周囲に使う魔法を教えるというマイナスを抱えることで魔法を安定させる」
ほえ〜なるほど、つまりは縛りか。魔法を叫ぶのはそんな意味が…
「次は魔法の構成だ。呪文は三つの呪詞から形成される。階梯、属性、形状。階梯は“ウノ”、“ドス”、“トレス”、“クアト”、“シンコ”、“セイス”。そして最上級の“リミテ”」
ふむふむ、なるほど?
「属性はさっきも言ったが曜日と同じさね。火は“フラム”、水は“オー”、土が“テール”、風なら“ヴォン”。影が“ニュイ”で、光は“ルミエール”。」
ヤバいな…頭がこんがらがり始めてる…外国語は苦手だったな…
「まぁ、“ニュイ”の使い手の時点で滅多にいなくて、“ルミエール”にいたっては100年に一人いるかいないかだけどねぇ」
「先生は使えるんですか?」
「アタシが使えるのは“ルミエール”以外だよ。と、言っても“ニュイ”は第五階梯までしか使えないけどねえ」
…ってことは火でも水でも土でも風でも国と戦えるレベルで魔法使えるってことじゃん。すンげ。
「ところで、それなりに色々説明したけどちゃんと理解出来てるかい?」
「はい!大丈夫です!」
前世の影響で高校生ぐらいの理解力があるからね!
「………」
「先生?」
どったのマーリーン先生。そんな呆けちゃって。
「…どうやら“銀百合の知姫”の噂は本当だったようだねぇ」
( ´Д`)ファ?
…
……
…………は? なんそれ
「何ですかそれ!?」
「おや、知らないのかい?」
「知りませんよ何ですかそれ!?」
想像したくないけどまさか…
「アンタの異名だよ。いわく、“エクステリア王国の公爵家が一つ、ノーブルリリー家に生まれた才女。未だ年端もいかぬ少女でありながら数多くの書物を読み耽り、学園高学年生に勝るとも劣らぬほどの頭脳を持つ。その髪は月光が如き白金で、瞳にはルビーが輝いている”」
「誰が呼んだか“銀百合の知姫”」
う、嘘だ、俺は信じないぞ…
「う、嘘ですよね…?」
一縷の望み…
「そこにいるアンタのお付きのメイドに聞いてみな」
「あ、アリス…?」
ウソだと…言ってくれ゛………!!!
「お嬢さま、本当ですよ。私としては誇らしいですが」
いやぁぁぁぁぁ!嘘だぁぁぁぁぁ!
「おや、膝から崩れ落ちたね」
「お嬢さま!?」
〜だいたい十五分後〜
「すいません、かなり衝撃が大きくて…」
一縷の望みは容赦なくぶった切られたよチクショウ!
「かなりの衝撃だったようだねぇ。ふぅ、まぁ、べつに気にしてないさね。さあ続きといこうか」
「はい!」
というわけで冒頭に戻る....
「ふぅ、言っちゃあ悪いけど吃驚するぐらい適正がないねぇ。普通どれほど弱くとも多少はあるから発動ぐらいはするはずなんだけど」
「なんでわざわざさらに抉ってくるんですか…」
「呪文は問題ない、なら想像の問題かねぇ」
「先生の魔法を想像して使ったんですが…」
「そりゃあ使えないよ」
「え?」
なんで?
「そりゃあそうだろうさ。王国最強の魔女たるアタシ。王都中噂でもちきりの“銀百合の知姫”とはいえ、学園にも入学していない幼女。そこに差はあって当たり前さね」
そっか…そりゃそうだよな…魔力量とか、イメージとか、絶対差はあるよな…
「あ、そうだ」
「どうしたんですか?」
「適正視るのを忘れていた」
「ウソでしょ先生」
マジかよ。そんなミスある!?
「ふぅ、すまないね。丁寧に視てあげるから許しておくれよ」
「べつに怒ってないですけど…」
丁寧に視てくれるならありがたいかな。結果が変わるかどうかは知らないけど。
「ふぅ、両手を前に出しな。ついでに魔力の知覚もやっとこう」
「それ最初にやることじゃないんですか…」
「すまないね。こっちも忘れてたんだ」
……もしかしてこの人結構ポンコツ?
「さぁやるよ。どれどれ…」
どうなんだろ!めちゃくちゃ楽しみ!
さぁマーリーン先生!お願いします!
「……!」
「?」
そんなに目ぇ見開いてどうしたんですか?
「……あっはは、こりゃあ驚いた。ここまで驚かされたのは長いアタシの人生の中でも始めてだねぇ。ふふふっ!」
「どうしたんですか?」
うわぁいきなり笑いだすな!
「アンタの魔法の属性適正と魔力量の話さね。ふふ、ダメだね。笑いが治らない」
え、何!?そんなヤバいの!?
「まずはアンタの魔法の属性適正だね。一点だけズバ抜けた影特化。それもアタシをゆうに超えるほどのね。それにちょっぴりだけ風適正。こんなの見たことも聞いたこともないよ。普通は多少歪で得意不得意があっても主大四属性の火、水、土、風は使えるんだ。それがアンタは…ほぼほぼゼロと言っていいほどにない…ふふっ」
「笑いごとじゃなくないですか…」
「それを笑いごとにするのがアンタの魔力量さね」
「どういうことですか?」
「もうすでに宮廷お抱えの魔法使いに勝るとも劣らないほどの魔力量だよ。魔力のすべりもいい。魔力を通す管が広いのかねぇ。アンタ、勝手に鍛錬してただろう?」
「あ!」
「心当たりがあるようだねぇ」
やってた!赤ちゃんの頃から暇さえあれば魔力(?)を動かす鍛錬してた!すべりがいいのはそういうことか!
でも魔力量が多いのはなんでだろ?
「いったい誰が教えたんだか。魔力をひたすらに全身に流し続けてたんだろう?量も多いから魔力炉から絞り出す修行もしてたとみえる」
そっちか!週2でやってたわ!やってて良かった!さすが小さかった頃の俺!
「そんだけ魔力があればいくら適正がカスでもある程度は使えるようになる。たっぷり仕込んでやるから覚悟しなよ?」
「よろしくおねがいします、マーリーン先生!」
目指せ!先生超え!
おまけ
ハ「そうだ先生、“長い人生でも始めて”って言ってまし
たけど先生は何歳なんですか?」
マ「アタシ?アタシは今57だよ」
ハ「!!?」
ビス◯とタメ!?