ストライクウィッチーズ-乙女たちにジュラルミンの翼を- 作:社畜新兵
指揮官はヨアヒム・ベルリッヒ
戦闘隊長がヘルムート・ビッツ
戦闘員のナタリア・ペトリャコーヴァ
同じく戦闘員の裏切りのウィッチ小早川比呂
ノヴォシビルスクの空軍基地に新しい風が吹く。ネウロイの巣はいまだ退けてはいないが、戦いは小康状態だ。今こそ戦力増強の時だ、狭い地下の作戦司令部で新人が紹介される。
「本日付で配属されました!!小早川比呂です!!」
黒髪の16歳のこの少女はとにかく元気がいい、胸は未発達、だがとにかくやる気がある。
「お!元気いいな!!戦闘隊長のヘルムート・ビッツだ!!ヘルムート隊長と呼べ!!」
ヘルムートは「右手」で握手を求めた。彼女には左手がないからだ。
「はい!!頑張ります!ヘルムート隊長!!」
小早川一飛曹は自然と握手に応じる。
「うん、扶桑海軍から派遣された「モグラ」なのその子」
ヨアヒムが紙巻をふかしながら言った。
「は??」
目を丸くするヘルムート。
「えへへ、もともとは前線でスパイ活動をしていたんですが、ヨアヒム中佐に見つかっちゃって」
恥ずかしそうに頭を掻く、小早川。
「それで、私が頭を吹き飛ばされるか、私の部下になるか、選ばせたのよ」
ニコニコとヨアヒムは笑っている。
「とっとんでもない話ですね」
戦々恐々とするナタリア。
「なので実力は折り紙付き!!新しい仲間を歓迎しましょう!!」
ヨアヒムが手をたたきいった。
「信用できるんですか?」
ナタリアが噛みつく。
「ええ、この子の「心臓」は私が握っているから」
意味深なことを言うヨアヒム。
「ならば戦争の話をしよう。戦況は??」
ヘルムートが腕組みをしながら言う。
「あまりいいとは言えない。今のところこちらの優位で進んでいるけれど」
いつの間にかタバコを吸い終え、ヨアヒムが紅茶をすすりながら話す。一杯の紅茶、それがヨアヒムのささやかなアイデンティティ。
役者はそろった!!
指揮官はヨアヒム・ベルリッヒ
戦闘隊長がヘルムート・ビッツ
戦闘員のナタリア・ペトリャコーヴァ
同じく戦闘員の裏切りのウィッチ小早川比呂
断章-悪夢-
「なんでだよ!!なんでもっと早く来なかったんだよ!!」
思い出すのは故郷の人々の侮蔑のまなざし。
「ヘルムート大尉、あなたが30分早く着ていれば、お父様は死なずに済んだのよ」
ヨアヒムも静かに怒っている。言い訳は通用しなかった。彼女には故郷のマンハイムがネウロイの攻撃にあっているということが、遅くに知らされた。住民たちへの避難指示はもっと遅かった。意図的に。ほかの大都市への攻撃をそらすために、住民たちは、生贄にされたのだ。
「父さんは?」
ヘルムートは震える声で父のことを聞いた。
「あのがれきの下だよ!!」
燃え盛らがれきの山と化した故郷を指さし、一人の兵士がわめいた。悪夢だ。
「!!!!!はー!!はー!!はー!!またかよ」
そうつぶやき飛び起きるとヘルムートはまたエバンスのところに向かった。慰めてほしいらしい。
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