平原を進む
「あの…
アイ先輩…。
相手の『カテゴリーF』の能力…
『質量を持った残像』
って…
つまり、どういう能力なんですか?」
と、アイに訊くアミオ。
《アミオは
【機動戦士ガンダムF91】
を観たこと無いのかい?〉
と言うアイ。
「いや…
観たことありますけど…
ただ…
あの『質量を持った残像』の原理が、イマイチよくわからなくて…。」
と言うアミオ。
《そうだね…。
あんなの、あくまで
F91がスゴいモビルスーツだってことを印象づけるための演出にすぎない
からね。〉
と言うアイ。
「理屈的には…?」
とアミオが訊くと
《F91が最大稼動状態に移行すると、機体各部の冷却フィンを展開させるんだけど、それでも機体冷却が追いつかない場合は
高熱を帯びた装甲表面を剥離させるMEPE*1
という現象を発生させ
装甲そのもので強制冷却を開始させる
んだ。
その時
機体各部の微細な塗装や装甲が剥がれ落ちることによって、モビルスーツの形状に残留した熱を伴う金属微粒子を、敵機のセンサーがモビルスーツと誤認してしまう
んだ。
それが『質量を持った残像』の原理さ。〉
と教えるアイ。
「それを…
意図的に発生させる
能力なんですか?」
とアミオが訊くと
《そう考えるのが自然だね。〉
と答えるアイ。
(そんなの…
どう対策すりゃいいんだ…?)
と悩むアミオ…。
すると
《2時方向から来たよ…!!〉
とアイからの通信が入ると同時に、
正面モニターに、敵のデータが表示される。
【機体名】
ファイターズZガンダム
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 △
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG REVIVE Zガンダム
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ファイター】
ニッポ
【機体名】
イーグルスザク
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◯
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG シャア専用ザク
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ファイター】
ラクテ
【機体名】
ライオンズザク
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◯
水中戦
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG シャア専用ザク
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ファイター】
セイブ
《
アミオとシオリはザクを頼む。〉
という、アイからの指示を聞いたアミオは
「大丈夫なんですか?」
と訊くと
《私が何の対策も無しに『カテゴリーF』に挑むとでも思っていたのかい?〉
と言われてしまった。
「いや…
そんなことは…。」
と謝るアミオ。
(だよな…。
アイ先輩が何の対策も無しに『カテゴリーF』と戦ったりしないよな…。
でも『質量を持った残像』なんて、どう対処するんだろう?)
と考えていたら
《シオリと一緒に、ザクの相手を頼んだよ。〉
とアイに言われたので
「了解!!
行こう、シオリ!!」
と、アミオはシオリとともに、
◆
平原を進む
ニッポの
ラクテの
セイブの
(ん…?)
とレーダー画面を見れば、1機、飛び出した
(
と、鼻で笑うニッポ。
「ボクは、あの飛び出したヤツを殺る☆
ラクテとセイブ先輩は、残りのヤツらを頼みます!!」
と言って、
◇
(来たか…!!)
と、正面モニターに映る
「相手は、色は違えど、ベースキットがシャア専用ザクだから、普通のザクよりも性能が若干高い。
シオリ、油断しないで!!」
と、シオリに注意を促すアミオ。
ビビッ島のガンプラバトルは、ガンプラは原作の設定がある程度反映される。
その理屈でいえば、アミオのJガンダムも、シオリのガズRヴィオーラも、ベースキットの性能は、シャア専用ザクよりも遥かに上だ。
だから、アミオとシオリも、普通に戦えば、負ける要素は無い。
だが、何が起きるか、わからないのがガンプラバトルだ―。
(やっぱ、素のままじゃないか…!!)
と、
「くらえっ!!」
と、右手に持つHWF GMG・MG79-90ミリ ブルパップマシンガンを撃つ
しかし…
アミオの『カテゴリーF』の能力は
『最初の一撃が必殺』
しかも、その能力は
防御無視
シールドで防御されても敵は即死
という、チート級の能力だ。
だが
当たらなければ意味は無い…。
(な〜に、負けるもんか…!!)
と、
◇
シオリは、耐久値を確認する。
(88パーセント…。
これだけ残っていれば、まだ多少の無茶はきく…!!
ダメージ覚悟で、一気に接近しよう…!!)
と、
だが…
◆
セイブは太平洋学園高等部の3年生で、身長は180センチ近くある、黒髪短髪の小太りの男子生徒だ。
セイブは、二刀流の流派として有名な
ワザロコト流剣術免許皆伝
という剣豪でもある―。
(来るか…ッ!!)
と、ヒートランスを持って接近してくる
「あいにくだが…
私は
ワザロコト流剣術の奥義で斬り捨ててくれるわッ☆」
と、武装スロットから『