「やったじゃないか、アミオ☆」
と、
「ありがとう。」
と答えるアミオ。
その直後
「さっきの試合に出てた、ガンダム頭のジェガンのファイターは誰っ!?」
という、女の子の怒声が聞こえた。
声がした方を見れば、そこにはラクテが憤怒の表情で立っていた。
そして、ラクテの後ろには、太平洋学園側の部長のオーリがいた。
「僕だけど…。」
と、ラクテの前に出るアミオ。
「何よ…
アンタ
一体、どんなインチキをした
のよっ!?」
とまくしたてるラクテ。
「すまんな。
さっきの試合やけど…
バルカン1発当たっただけでザクが死ぬなんておかしいからな。
ちょっと説明してほしいんや。」
と言うオーリ。
(なるほどね…★
そりゃ、納得いかないだろうな…。)
と思うアミオ。
バルカン砲の弾が1発当たっただけで撃墜なんて、まず、ありえない。
だから、何らかの不正行為があったのではないかと疑うのも無理はない。
「僕『カテゴリーF』なんです。
その能力は『一度だけの一撃必殺』なんです。」
と言うアミオ。
「そ…
そんなのって…!?」
と、納得いかないラクテ。
しかし
「だから言うたやろ?
『カテゴリーF』か何かちゃうかって?」
と、オーリがラクテをなだめた。
「わかった…。」
と、オーリになだめられて、肩を落とすラクテ。
「そういうことやったら、こっちも納得や。
せやけど…
また、どえらい能力やな…★」
とオーリは言って、ラクテを連れて太平洋学園側の
いよいよ、第4試合の開始時間となった。
陸高側の三連勝により、陸高側にとっては消化試合だ。
しかし、太平洋学園側は最後の意地を見せてくるだろう―。
「頼んだぞッ!!
ビビッ!!
シエルッ!!
ラグノッ!!」
と、ビビ、シエル、ラグノを送り出すヤス。
「ビビ、ちょっと。」
と、ビビを呼び止めるアイ。
「何ですか?」
と訊くビビに
「相手チームのトウホに気をつけて。
彼女は『ニュータイプ』だ。」
と忠告するアイ。
「心配するな☆
私は負けない☆」
と言うビビに
「うん。
負けられたら困る。」
と言うアイ。
もし、ビビがトウホに負けようものなら、『ニュータイプ』ではないラグノとシエルでは、トウホに勝てないのだ。
「だから…
気をつけて…!!」
と言う、アイの真剣な表情を見たビビは
「わかりました。」
と、真剣な表情で答えた。
そして、シエルとラグノとともに、バトルステージに向かった―。
・
バトルステージ前に並ぶ
シエル
ラグノ
ビビ
と、太平洋学園側の出場選手である
ホッカ
トウホ
サイタ
(アイツが『ニュータイプ』のトウホか…。)
と、太平洋学園側の『ニュータイプ』にして、出場選手唯一の女子生徒のトウホを見るビビ。
身長は170センチはあろう、背の高い、ポニーテールの女子生徒だ。
サイタは、身長180センチほどの、肥満体の男子生徒だ。
そんな彼とラグノの目が合った…。
ニッコリと微笑んだサイタの顔を見たラグノは、慌てて視線をそらした…。
シエルとホッカが握手をする。
(高校生…だよな…?)
と、ホッカの顔を見るシエル。
というのも、ホッカの顔が、どう見ても10代後半に見えない…
少なくとも30代後半か40代前半にしか見えないのだ。
ちなみに、G国は日本と違って、成人が高校に入学することはできない。
だからシエルは
(メチャクチャ留年しまくっているか…
あるいは、たんなる老け顔なんだろうな…★)
と解釈することにした…。
◇
コクピットルームに入る、両チームの選手達―。
コクピットルームに入ったラグノは、天井に狙撃用コントローラーを取り付けた。
それは【機動戦士ガンダム
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal.』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは宇宙空間。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「あぁ、めんどくさ…★」
「ラグノ!!
ジムスナイパーⅡ、行きます!!」
「ビビッ!!
ケンプファー・ガニーヒェン、行くぞッ!!」
「ホッカ!!
ファイターズガンダム、行くぞ!!」
「トウホッ!!
イーグルスガンダム、出るッ!!」
「サイタ。
ライオンズガンダム、発進。」
両チームのガンプラが発進した―。
◇
バトルフィールドこそ宇宙空間だが、ステージ中央には【機動戦士ガンダム0083】に登場する、地球連邦軍の宇宙巡洋艦サラミスが浮かんでいた。
《じゃ、お前ら…
頼んだぞ。〉
と、シエルからの通信が入った。
「まかせろ☆
すぐに終わらせる☆」
と、|ケン[ビビ]プファー・ガニーヒェンと|ジムス[ラグノ]ナイパーⅡは、サラミスに向かって進んでいった―。
まもなく…
「来たよ!!
12時方向!!」
と、ビビに報せるラグノ。
ラグノの
正面モニターには、ジムスナイパーⅡのレーダーが捉えた敵機のデータが表示される―。
【機体名】
ファイターズガンダム
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG REVIVE ガンダム
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
ホッカ
【機体名】
イーグルスガンダム
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG REVIVE ガンダム
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
トウホ
【機体名】
ライオンズガンダム
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG REVIVE ガンダム
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
サイタ
「1機くらい、殺らせてもらうよ☆」
と、コクピットルームの天井に取り付けた狙撃用コントローラーを下ろすラグノ。
すると、ジムスナイパーⅡの頭部バイザーが下りて、狙撃体勢に入った。
そして、発砲―。
スナイパーライフルの銃口から飛び出した銃弾は…
コクピットに直撃をくらったライオンズガンダムの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
・
(うわっ…★)
と、はるか彼方に光った爆発光を見たビビが息をのんだ。
(あれで『ニュータイプ』でもなければ『カテゴリーF』でもないんだよな…。)
と、あらためてラグノの狙撃の腕に畏怖するビビ。
《あとは頼んだよ☆〉
というラグノからの通信に
「あぁッ☆」
とビビは答え…