新しい
ノブリスに戻ってきた陸高ガンプラバトル部の部員達は、駅前で通行人に邪魔にならない程度に反省会を行った。
通行人の邪魔にならない程度といっても、ヤスの野太い声は、十分、通行人に迷惑をかけてはいたが…。
「今日はみんな、よくやったッ!!
交流戦とはいえ、勝って終われたのは良かったと思っているッ!!
とはいえ、今日の試合で、各々の課題が洗い出せたと思うッ!!
ビビッ島ガンプラバトル大会に向けて、それらの課題を改善していってくれッ!!
では解散ッ!!」
というヤスの発言をもって反省会は終了し、このまま、現地解散となった―。
◇
アミオは、試合に負けて意気消沈しているビビと一緒に帰った。
夕焼け空の下、ビビの家に向かうアミオが漕ぐ自転車の後ろに立ち乗りするビビは、終始無言だった…。
ビビが1人で住む町はずれのアパートに着いて
「アミオ…。」
と、初めてビビが口を開いた。
「何だい?」
とアミオが訊くと
「泊まってくれ…。
今日は、1人で寝れそうにない…。」
とビビが言った…。
♡
ビビの部屋に入るなり、玄関でアミオはビビにいきなりキスされた。
そして、なし崩しにベッドにまで連れて行かれると、そのまま、ベッドに押し倒された。
「アミオ…ッ★」
と、無抵抗のアミオに、何度もキスをするビビ…。
そして、手際よく、アミオの服を脱がしていき…
ビビも服を脱いだ。
そして…♡
・
気がつけば、夜の11時過ぎだった…。
いくら若いといっても、この時間まで飲まず食わずで激しくシていたら、さすがに体力の限界はあって…
今はベッドの上に横たわっている…。
「すまんな…アミオ…。」
と、アミオの右隣に横たわっているビビが謝ってきた。
「まったくだよ…。」
と、気怠く言うアミオ。
これは、ビビがガンプラバトルに負けた時の…
憂さ晴らしと…
八つ当たり…。
しかし、アミオとて男…。
こういう憂さ晴らしと八つ当たりは…
イヤではない…。
ただ…
疲れるけど…
心地よい疲れだ…。
「相手が強すぎたんだよ。」
とアミオが言うと
「たしかにな…。」
と同意するビビ。
「なら…
どうすれば、私は強くなれる?」
と訊くビビ。
「そんなこと訊かれても…。」
と、答えに困窮するアミオ。
実際、ビビが負けたのは、トウホとの技量の差だ。
つまり、ビビ自身が強くならないといけない。
しかし、部活におけるビビの練習相手がつとまるのはアリアだけだが、アリアの技量はビビより下だ。
つまり、現状では、ビビはこれ以上、強くなれないのだ…。
こうなると、ガンプラファイターが強くなる、もうひとつの方法―
しかし、ビビの
だから、ヘタに手を加えようものなら、かえって性能を低下させてしまいかねない。
つまり、もう、これ以上、ケンプファー・ガニーヒェンは強化できないのだ。
しかし、今日の敗北で、ケンプファー・ガニーヒェンも限界にきていると思われる。
そうなると、新しい
「ん?」
と、自分のスマートフォンを見るアミオ。
メール着信のランプが点滅している。
メールの着信画面を開くと、差出人はアイだった。
内容は、今日の試合の動画だった。
そこで、ビビが出場した第4試合の動画を見てみる。
「そういえば、私と戦った赤いガンダムのファイターが言ってたな…。
ケンプファーは機動性は高いが、運動性は低いと…。」
と言うビビ。
「そりゃそうさ。
ケンプファーは強襲用のモビルスーツだからね。」
と言うアミオ。
「どうして、ケンプファーは運動性が低いんだ?」
と訊くビビ。
「強襲…
つまり、大火力をもって敵の前線を突破するのが目的だ。
だから、敵からの攻撃を回避するための運動性は最低限で、敵からの攻撃を防ぐ装甲も、それなりでしかない。
だから、ガンダムみたいな小回りの効くモビルスーツとの相性は悪い。」
と言うアミオ。
「じゃ、どうすればいい?」
と訊いてくるビビに
「新しいガンプラに乗り換えるしかないんじゃないかな?
じつはさ…
僕の家に
昔、僕の愛機候補として作った
んだ。」
と言うアミオ。
「それを私に?」
と訊くビビに
「うん。
じつはさ…
自分の愛機として作ったけど
僕じゃ使いこなせなかった
んだ…★」
と言うアミオ。
「おもしろそうだ☆」
と言って、アミオにキスをするビビ。
そして…
アミオとビビは、このあと…
疲れ果てて、寝落ちするまで、激しく…♡
◇
翌日の朝9時前―。
朝食を食べたあと、アミオの家に向かう。
ビビが後ろで立ち乗りする自転車を走らせること数分―
アミオの家に到着する。
家に入るなり…
「アミオ!!
どこに行っていたのよ!?」
と、朝帰りしたアミオを叱る母。
「ごめん、母さん…。」
と謝るアミオ。
そして
「おばさん。
おじゃまします☆」
と入ってきたビビを見たアミオの母は、小さくため息をついた…。
・
2階のアミオの部屋に入るアミオとビビ。
アミオはガンプラを飾っている棚から、とあるガンプラを手にした。
「何だ、それ?」
と訊くビビに
「昔、僕が愛機候補として作った
スタークゲルググ
だよ。」
と言うアミオ―。
かつて、アミオが愛機候補として作ったガンプラ―
スタークゲルググ
HGUC ゲルググ
しかし、あまりの機動性の高さに、アミオでは使いこなせなかったのだ…。
「機動性はケンプファーより下回るけど、運動性ならガンダム以上のはずだよ。」
と言うアミオ。
「『はず』じゃ困るんだがな…★」
と言いつつ、アミオからスタークゲルググ
「それと…
こっちは、ビビなら使いこなせると思うよ。」
と、ビビに
「何だ、これ?」
と訊くビビに
「
と答えるアミオ。
「ケンプファーの銃と、どう違うんだ?」
と訊くビビ。
「ビーム兵器に設定できる
点かな☆」
と言うアミオ。
これまで使ってきたケンプファーのショットガンは実弾兵器で、ビーム兵器に設定変更ができなかったため、フェイズシフト装甲を装備した敵には無力だった。
しかし、ビーム兵器に設定変更が可能な
「おもしろそうだ☆
早速、試し撃ちに行こう☆」
と言うビビ。
「あぁっ☆」
と、アミオとビビはガンプラバトルアリーナ【レイト】に向かうのだった―。