EG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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ビビッ島中央区ガンプラバトル大会
ビビッ島中央区ガンプラバトル大会(1)



 

6月―。

 

ついに

ビビッ島中央区ガンプラバトル大会

の日が来た―。

 

 

朝―。

 

いつものように、後ろにビビが立ち乗りする自転車を走らせるアミオ。

 

向かう先は、本来、ビビッ島中央区ガンプラバトル大会が行われるはずだった、ノブリス中央体育館―。

 

 

ノブリス中央体育館に到着し、駐輪場に自転車を停めて、正門前に向かう、アミオとビビ。

 

正門前には、顧問のヤスをはじめ、ガンプラバトル部のメンバーがそろっていた。

 

「おはようございます!!」

「おはよ。」

と挨拶する、アミオとビビ。

 

「みんな、そろっているんですか?」

と、シエルに訊くアミオ。

 

「いんや★

アリアとティナが、まだ来ていない★」

と言うシエル。

 

 

待つこと数分―。

 

正門前の道路を、1台のサイドカーが爆音を轟かせて通過した。

 

そのサイドカーは、左に曲がって、駐輪場に向かっていった。

 

「ようやく来たか★」

と言うシエル。

 

そう。

 

あのサイドカーは、アリアの愛車なのだ…。

 

 

しばらく待つと、アリアとティナが走ってきた。

 

「遅れてすみません…!!」

と謝るアリア。

 

「大丈夫だ。

時間には間に合っている。」

と言うシエル。

 

そして、ヤスの方を向き

「ガンプラバトル部、全員集合です。」

と言う。

 

「よしッ!!

行くぞッ!!」

と、ヤスを先頭に、体育館に入っていく陸高ガンプラバトル部のメンバー達―。

 

 

館内は、大会参加者で騒然としていた。

 

何チーム参加しているのかはわからないが、少なくとも千人はいるのではないだろうか?

 

ちなみに、今回は大会が『悠久の地』で行われるため、観客はいない…。

 

 

やがて、開会式の時間となった。

 

「みなさん、おはようございます!!

私は、大会委員長のフォイルです。

ただいまから、ビビッ島中央区ガンプラバトル大会の開会式を行います!!」

と、ステージに立つ大会委員長のフォイルが大会の開催を告げると、大会参加者達から拍手喝采がまき起こる。

 

続けて

 

「みなさんもご存知の通り、今大会は『悠久の地八戦神』のアリス様のご好意により、『悠久の地』にある『アリス様の世界』で行われます。

では、今大会の会場を提供していただいた、アリス様のご挨拶をいただきたいと思います。

アリス様、こちらへ。」

と、フォイルがアリスを呼ぶ。

 

すると、ステージにアリスが登壇した。

 

アリスの容姿は、はだけた黒い軍服の下に、袖の無い白いワイシャツを着て、セミロングの金髪に、鳶色の瞳の美少女にしか見えず、正直、神の威厳というものが全く感じられない。

 

そして、額には、笑顔の絵文字

[(⁠´⁠⁠‿⁠⁠`)⁠]

が表示された液晶ディスプレイを着けている。

 

この額のディスプレイには、アリスの感情が絵文字で表示されるのだ―。

 

 

アリスは、一度、館内を見渡すと、小さなため息をついてから

「今日は…

思う存分、楽しんでね…★」

と、何だか、他人事のように言い放った。

 

何だか、ガンプラバトルに興味が無さそうな態度をとっているが…

 

しかし、額の液晶ディスプレイには、別の笑顔の絵文字

[(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)]

が表示されていた。

 

つまり、アリスは、表向きはガンプラバトルには興味が無いという態度をとっているが、実際には、とても楽しんでいるのだ。

 

そもそも、ガンプラバトルに興味が無ければ、自分が住む世界をガンプラバトル大会の会場として提供しないだろう。

 

「じゃ、今から、私の世界と人間界を繋ぐから、しばらく待っててね…。」

と言って、ステージから降りて、体育館の出入口に向かうアリス。

 

その容姿からは神としての威厳は感じられないが、堂々と歩く姿には、不思議な神々しさがあった。

 

やはり『神』なのだ―。

 

 

数分後―。

 

『準備できたよ。

体育館の出入口から来て。』

と、館内にアリスの声が響いた。

 

「それでは、本年のビビッ島中央区ガンプラバトル大会の開催を、ここに宣言いたします!!」

と叫ぶフォイル。

 

参加者達は、次々と体育館の出入口に向かう。

 

そして、陸高ガンプラバトル部の部員達も、体育館の出入口を通った―。

 

 

体育館の出入口をくぐり抜けると…

 

そこは、白い壁に緑の床の、ホテルのロビーを思わせるような広い部屋だった。

 

ふいに、部屋の正面奥に設置されている液晶ディスプレイが起動し、画面にアリスの顔が映し出された。

 

『私の世界へようこそ。

では、大会のルールを説明するね。

ルールは簡単。

殺し合い(バトルロイヤル)だよ。

準備ができ次第、出撃していいよ。

出場可能時間は30分。

帰還後、1時間休憩。

3回撃破されたら、人間界に強制送還。

なお、ルールについての質問、お問い合わせは、一切受け付けておりません。』

とアリスは一方的に言って、映像は終わった…。

 

「聞いてのとおりだッ!!

部屋割りが決まったら、10分後に出撃だッ!!」

と言うヤス。

 

部屋の左側には、扉が7つある。

 

ここには

ヤス

シエル

ラグノ

ルミエール

パッツィ

エイミー

アイ

ポーラ

アミオ

ノブヒコ

ランチ

ジュリア

シムナ

ナージャ

ビビ

シオリ

アリア

ティナ

シクル

フェリシア

リトリ

男性3人

女性18人

の計21人がいる。

 

つまり、1部屋につき3人づつ入ることになる。

 

「アミオッ!!

ノブヒコッ!!

2人は俺の部屋に来いッ!!」

と言うヤス。

 

「イヤだけど…★」

「しゃぁねぇよな…★」

と渋々、ヤスの部屋に向かうアミオとノブヒコ…。

 

部屋割りは

ヤス・アミオ・ノブヒコ

シエル・ラグノ・アイ

ルミエール・パッツィ・ポーラ

エイミー・ランチ・シムナ

ビビ・シオリ・ジュリア

ナージャ・シクル・フェリシア

アリア・ティナ・リトリ

と決まった―。

 

 

ヤスの部屋で、出撃準備をするアミオとノブヒコ。

 

「アミオ…

その機体(ガンプラ)は…!?」

と言うノブヒコ。

 

「あぁ。

Jガンダムに、ちょっと手を加えた☆」

と言うアミオ。

 

アミオの愛機(ガンプラ)・Jガンダムは、首から下はジェガンのままなので、ジェガンのバリエーション機のオプション装備を装着することができる。

 

上半身には、ジェガンD型エコーズ仕様の増加装甲を装備し、両足にはスタークジェガンの増加スラスターを装備している。

 

防御力と機動性を高めたわけだが、上半身の増加装甲は通常装甲なので、防御力が向上したといっても気休め程度である。

 

「2人ともッ!!

準備はできたかッ!?」

と訊くヤス。

 

「「はいっ!!」」

と答えるアミオとノブヒコ。

 

「では、行くぞッ!!」

と、コクピットルームに入るヤス、アミオ、ノブヒコ―。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「ヤスッ!!

ザク・アグレッサー、行くぞっ!!」

 

「アミオ!!

Jガンダムプラス、出るぞ!!」

 

「ノブヒコっ!!

ジム・テムジン、行くぞっ!!」

 

 

ヤス・アミオ・ノブヒコの機体(ガンプラ)が出撃していった―。

 

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