と戦っていた
それは、突然のことだった…。
〈我が身、既に鉄なり…。
我が心、既に空なり…。》
という、謎の通信が入ってきた。
「誰だ?」
と、ビビが訊き返すや…
〈天魔伏滅…!!》
という、謎の言葉とともに…
そして
が、何者かの攻撃により、撃墜されたのだ…!!
「アリアァッ!!
ヴァンッ!!
ちくしょうッ!!
誰だッ!!
出てこいッ!!」
と、激怒するビビ。
まもなく、レーダーが4つの機影を捉えた。
4つの機影は、ガンダムデスサイズだった。
その内の1機は、頭にV字アンテナが付いている。
〈名も無く、地位無く、姿無し…。
されど、この世を照らす光あらば、この世を斬る影もあると知れ…。》
という通信が入ってきた。
声の感じから、かなり年配の男性のようだ。
「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよッ!!
人様の戦いに乱入してきたんだッ!!
覚悟はできてんだろなッ!?」
と叫ぶビビ。
〈覚悟無き者は、ここに立つ資格無し。》
と言う年配の男性。
「一応、言っておくが…
私は
『ニュータイプ』
だぞ?」
とビビが言うと
〈ゑっ!?》
と、驚く年配の男性…。
どうやら、彼らも『ニュータイプ』の恐ろしさは知っているようだ。
そして、年配の男性の
もっとも、男性の『ニュータイプ』というのは、あまりいないのだが…。
〈も…もうすぐ、帰還時間だ★
戦っている時間も無いし、ここは勝負を預けないか?》
と、年配の男性は命乞いを始めたが…
「ふざけるなッ!!」
とマジギレした
〈我が身、鉄にあらず…
我が心、空にあらず…。》
という、年配の男性からの通信が途絶えた後…
4体のガンダムデスサイズは爆散した…。
その直後、通信機からシクルとナージャの悲鳴が響き、レーダーからも2人の
どうやら、地上にいる仲間達が苦戦していると思い、
・
アミオ達は、ハイパージャマーが使えない30秒の間に、【影の軍団】のガンダムデスサイズを撃破しようとしたが…
やがて、ガンダムデスサイズの姿が消えた。
レーダーからも反応が消えていた。
ハイパージャマーを使ったのだ。
「くそっ!!
30秒経ってしまったか…!!」
と悔しがるアミオ。
(か…影を…!!)
と、地面に映っているはずの影を探すアミオ。
ビビッ島のガンプラバトルにおいて、ハイパージャマーを使うと、モニターとレーダーから姿を消せるが、地面に映る影まではごまかせない。
だから、ハイパージャマーを装備した敵がハイパージャマーを使ったら、落ち着いて、地面に映る影を探せばいい…
…のだが、実際には
理想論
にすぎない…。
なぜなら
戦闘中に地面に映る影を探しているヒマなど無い
からだ―。
「うおぅっ!?」
と、ガンダムデスサイズが撃ったバスターライフルの大出力ビームが、
「くそっ!!
ダメかっ!!」
と、うつ伏せに倒れる
(ちくしょう…!!
でも、モロにくらうよりかはマシか…!?)
と考えていたら…
《うわあああ…!!〉
と、通信機から、ノブヒコの悲鳴が響いた。
「ノブヒコ…!?」
と叫ぶアミオ。
レーダーに
ノブヒコだけでなく、他の部員達の悲鳴も聞こえてきた。
陸高ガンプラバトル部の部員で、男子生徒はアミオとノブヒコだけなので、ノブヒコが撃墜された後に通信機から聞こえてくる悲鳴は、全て女子生徒の悲鳴だ。
正直、女性の悲鳴を聞くのは、あまり、いい気分ではない…。
ハイパージャマーの制限時間である10秒が、とてつもなく長く感じられる…。
すると、レーダーに反応があった。
ハイパージャマーの制限時間が過ぎたことで、ガンダムデスサイズの姿がレーダーやモニターに映るようになったのだ。
正面モニターを見れば…
(!!)
倒れている
(ビビ…
助けてくれ…!!)
というアミオの願いが通じたのか…
倒れている
《アミオッ!!
大丈夫かッ!?〉
と、ビビからの通信が入った。
「ビビ…!!」
と、正面モニターに映る
《コイツら、地上にもいたのか…!!〉
と言うビビ。
「どういうことだよ?」
と訊くアミオに
《この、わけのわからん連中のせいで、アリアとヴァンがやられた…。〉
というビビからの通信を聞いて
(ヴァンが…
こいつらに…!?)
と、驚くアミオ。
・
「どうやら、ハイパージャマーが切れた、最高のタイミングで来たみたいだな…☆」
と、ほくそ笑むビビ。
《僕も手伝う…!!〉
と立ち上がる
「そんな状態で、まともに戦えるわけないだろ!!
おとなしく、ひっこんでろ★」
と、ガンダムデスサイズにビームショットガンを撃つ
ビームショットガンの連射をくらい、爆散するガンダムデスサイズ。
その後、次々とガンダムデスサイズを撃墜していく
(これが『ニュータイプ』…
ビビの強さか…。)
と、いとも簡単にガンダムデスサイズを撃墜していくビビの強さに畏怖するアミオ…。
5機目を撃墜したところで、生き残っていたガンダムデスサイズは逃走し始めた。
《追わないのか?〉
と訊くアミオに
「無理だな。
もう時間だ。」
と言うビビ。
《何の時間だよ?〉
と訊くアミオに
「試合終了だ…★」
と言うビビ―。
ガンプラの性能が全開される『悠久の地』といえども、ガンプラが活動できるのは、地上と同じく30分間だけだ。
生き残った陸高ガンプラバトル部のメンバーも、帰還していった―。
◇
部屋に戻ってくると
「みんな、よくがんばってくれた…。
そして…
すまなかった…。」
と、部員を褒めつつ、顧問でありながら、一番最初に撃墜されてしまったことに頭を下げるヤス。
「しかたないですよ。
相手があんなに強かったんですから…。」
と、ヤスをフォローするアミオ。
「いや…
相手が強い弱いの問題ではない…。
上に立つ者が真っ先にやられるというのは恥なのだ…。」
と、アミオにフォローされてもなお、落ち込んでいるヤス…。
一番最初に撃墜されてしまったことが、相当ショックのようだ。
アミオも思い返せば、たしかに、ヤスが撃墜された後、統制がとれなくなっていた。
さらに【影の軍団】の奇襲で、チームは完全に瓦解した。
「アイ先輩。
何なんですか?
あの【影の軍団】って?」
と、アイに訊くアミオ。
「奇襲を得意とするガンプラバトルチームといえば聞こえは良いけど、実態は
不意打ちするしか能がない
連中だよ。」
と答えるアイ。
ウイングガンダムのバスターライフルを持ったガンダムデスサイズが、ハイパージャマーを起動させてバスターライフルを撃つ…
最凶の不意打ちだ…。
この不意打ちで、シクルやナージャをはじめ、多くの仲間がやられた。
ビビの話だと、『ニュータイプ』であるヴァンもやられたという。
『ニュータイプ』ですら敗れるというのだから、ビビやアリアにとっても手強い相手だ…。
1回出撃する毎に、1時間の休憩時間があたえられる。
『悠久の地』は
永遠に時の止まった世界
なのだが
時間の概念はある。