ヂョーシンカップ一般の部(1)
8月―。
ビビッ島の島都ノブリスにある家電量販店
ヂョーシン ノブリス店
において、ガンプラバトルの大会
ヂョーシンカップ
が開催された。
このヂョーシンカップは、これまでにない、かわったルールで行われた。
そのルールとは
タッグマッチ
ガンプラバトルでは異例のルールだった。
大会はヂョーシン ノブリス店の6階にあるイベントスペースにて行われたが、バトルステージは2台しかない。
しかも
1号機は一般の部
2号機は『ニュータイプ』の部
に使われるため、実質、1台しかない。
さらに、大会期間が1日しかないため、参加チームも
一般の部8チーム
『ニュータイプ』の部8チーム
だけだった。
この大会の一般の部に
アミオ
ノブヒコ
シオリ
ティナ
『ニュータイプ』の部に
ビビ
アリア
が参加した―。
ヂョーシン ノブリス店の6階にあるイベントスペースだが、店内スペースに比してバトルステージ2台は、かなり無理をしている。
そのため、観客はおらず、大会参加者しかいないが、試合は店内各階に特設されている大型モニターに映される。
大会参加者達は開店前に集合し、6階に移動。
午前10時の開店とともに、店長による開催宣言が行われたあと、10時20分から1回戦の第1試合が始まった―。
・
一般の部の1回戦の第1試合は
大会主催者のヂョーシン ノブリス店チーム
と
との対戦だった。
ヂョーシンチームはフリーダムガンダムとストライクガンダムのコンビ―
鉄花団はオルフェンズ系の
バトルフィールドはジャングル。
ヂョーシンチームのフリーダムガンダムは、腰のサイドアーマーを無くし、かわりにバックパックに付いている能動性空力弾性翼を付けている。
それにより、M100【バラエーナ】プラズマ収束ビーム砲を背中と腰、あわせて4門も装備している。
腰のサイドアーマーを無くしたことで、MA-M01【ラケルタ】ビームサーベルも無くなってしまったわけだが、両腕をセイバーガンダムの腕に換えたことで、両肩のMA-M941【ヴァジュラ】ビームサーベルを装備している。
鉄花団のガ・ゾウムはモビルアーマー形態でフリーダムガンダムに挑むが、元々、宇宙用の機体ゆえ、モビルアーマー形態でも地上ステージでは機動性が低下する。
そんな状態では、フリーダムガンダムの相手など、つとまるはずもなく、4門のM100【バラエーナ】プラズマ収束ビーム砲で撃たれて撃墜された。
ガ・ゾウム敗退後、モビルアーマー形態のガザDがフリーダムガンダムに挑む。
ガザDはミサイルとナックルバスターを撃つが、ナックルバスターから放たれたビームはシールドで防がれ、ミサイルも、実弾兵器に絶対的な防御力をほこるフェイズシフト装甲によって防がれた。
逆にガ・ゾウム同様、4門のM100【バラエーナ】プラズマ収束ビーム砲で撃たれて撃墜された…。
1回戦第1試合は、主催者のヂョーシンチームが勝利し、準決勝に駒を進めた―。
◇
第2試合は、G国工科大学ビビッ島分校ガンプラバトル同好会が出場。
対戦相手は、ビビッ島ガンプラバトル大会で陸高と対戦した
G国工科大学ビビッ島分校ガンプラバトル同好会が使用する
スラッシュギラ・ドーガ
と
ソードジェガン
が出場した。
・
第2試合のバトルフィールドは宇宙空間。
エールストライカーを装備しているとはいえ、G国工科大学チームのジェムズガンは地上用モビルスーツなので、宇宙ステージでは機動性が低下するが、それでも、
しかも、スラッシュギラ・ドーガは接近戦用の
不利を悟ったスラッシュギラ・ドーガは、ソードジェガンと交代する。
ソードジェガンも接近戦用の
ソードジェガンはシールドをもっていないため、ジェムズガンからの攻撃は回避するしかないのだが、ソードジェガンのファイターは回避が苦手らしく、何発か被弾している。
ジェムズガンは、その高い機動性をいかして、一気にソードジェガンの懐に飛び込むと、ビームサーベルで斬りつけた。
接近戦仕様にカスタマイズされているはずのソードジェガンが、宇宙ステージで性能が低下している地上用モビルスーツのジェムズガンに接近戦で敗れるとは、なんとも情けない。
ソードジェガンはスラッシュギラ・ドーガと交代するが、スラッシュギラ・ドーガもまた、ジェムズガンの機動性に翻弄されたあと、ビームサーベルで斬られてしまった…。
◇
「あのギラ・ドーガ…
エキドナのヤツじゃないのか?」
と、見物しているビビが言う。
「ビビは、試合まだなの?」
と訊くアミオ。
「あぁ。
第3試合
だ。」
と言うビビ。
「僕と同じじゃないか…。」
と言うアミオ。
つまり
アミオはビビの試合を見ることができない
ということだ。
「だったら、変わってもらえばいいだろ?」
と言うビビ。
「そりゃ…
まぁ…。」
と言い淀むアミオ…。
ビビは至極当然のことを言っているのだが…
しかし
もし、次の第3試合にアミオが出場せずに負けたら、もう、そこで終わり
なのだ…。
「なるほどな★
たしかに、そうなっちまったら、アミオがここに来た意味が無いな★」
と笑うビビ。
アミオは『1度きりの一撃必殺』という能力を持つ『カテゴリーF』である。
アミオの能力は
トーナメント戦で有利な能力
だ。
その能力を使わないまま敗退したりしたら、本当に、この大会に参加した意味が無い。
しかも、今大会は
アミオとビビの新しい
でもある。
だから、何が何でも、次の第3試合に出場する必要がある―。
◇
結局、第2試合は、G国工科大学ビビッ島分校ガンプラバトル同好会の勝利に終わった―。
いよいよ第3試合…
アミオとビビの出番だ―。
「じゃあな★」
と、『ニュータイプ』の部のステージに向かうビビとアリア―。
「よし…
いくぞ、ノブヒコ…!!」
と、ノブヒコに声をかけるアミオ。
「おぅッ☆」
と答えたノブヒコは、アミオとともにコクピットルームに入っていく…。
◇
午前11時40分―。
第3試合の開始時間だ―。
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal. 』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは月面。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「アミオっ!!
ガンダムフェネケース、出るぞっ!!」
「ノブヒコッ!!
ジム・テムジン、行くぜッ!!」
ノブヒコのジム・テムジン…
そして、アミオの新たな
ガンダムフェネケース
が発進した―。