新しい
ビビッ島中央区ガンプラバトル大会から1週間後―。
陸高ガンプラバトル部の部室のバトルステージで、アミオとビビが、アリアとフェリシアを相手に模擬戦をしていた。
バトルフィールドは平原。
アミオが使っているのは、Jガンダムにかわる
ビビは太陽炉搭載機の操作の練習用にと、ガンダムキュリオスを使用している―。
《そこでスロットルを絞れッ!!
ひっかけられるぞッ!!〉
と、アミオにスタークゲルググ
しかし…
「無茶言うなよ!!
こんな時に絞ったりしたら…!!」
と、スラスター出力の調整をしない…というよりもできないアミオ…。
その結果…
操縦桿を前に動かすと…
「うわぁっ!?」
旋回機動から直線機動に切り替わる時、余計な慣性が働き、スピンして転倒してしまった…。
「な…なんで…!?」
と困惑しているアミオに
《遠心力が残っているから、それを打ち消すためにもスロットルを絞ってスラスター出力を落とすんだッ!!
そうしないと、そうやってひっかけられて転ぶんだよッ!!〉
と言うビビ。
(そ…そうなのか…?)
と困惑するアミオ。
自分が作ったスタークゲルググ
《どうやら、アミオにはゲルググ系はダメだな★〉
と言うビビ。
「ア・バオア・クーの戦いで、ゲルググに乗った学徒兵の気持ちがわかったよ…★」
と言うアミオ。
それと同時に、こんなピーキーな
◇
下校するアミオとビビ。
いつものように、アミオが漕ぐ自転車の後ろにビビが立ち乗りする。
「情けないよ…。
自分が作った
と嘆くアミオ。
「ガンプラバトルのあるあるだ。
気にするな★」
と言うビビ。
「ビビの方はどうなんだ?」
と訊くアミオ。
「コツはつかんだ☆
あとは、キュリオスに匹敵するような
と言うビビ。
「だったら、キュリオスを使えばいいじゃないか?」
と言うアミオに
「どうも、ガンダム系は好きになれなくてな…。」
と、こだわりを語るビビに苦笑するアミオ。
「アミオも、なんちゃってガンダムじゃなくて、純正のガンダムを使ったらどうなんだ?」
と言うビビ。
「僕にガンダムは似合わないよ。」
と言うアミオ。
「なんちゃってガンダムを使っていて、そのセリフは説得力が無いぞ★」
とビビにツッコまれ
「そういうわけじゃ…。」
と、困惑するアミオ。
「そういえば、アミオの部屋の棚にストライクガンダムがあったな?
あれを使えばいいじゃないか☆」
と言うビビ。
「あれは
と言うアミオ。
「棚に放置して埃まみれにするくらいなら、戦塵にまみれさせろ☆」
と、アミオを煽るビビ。
(⋯⋯★)
苦笑して
「そうだな⋯☆」
と言うアミオ―。
◇
ビビを送った後、帰宅したアミオは、自室の棚に飾ってあるビルドストライクガンダムを手に取る。
じつは純正品ではなく、リサイクルショップで買ったジャンク品で、強化ビームライフル、チョバムシールド、ビルドブースターが無い。
「使ってみようかな…?」
とつぶやいた―。
◇
翌日の部活で、アミオはさっそくビルドストライクガンダムを使ってみた。
操作感覚をつかむため、背中にはストライカーパックは装備していない―。
バトルフィールドは平原。
アミオの能力『初弾必殺』より
シオリもいまや接近戦のエキスパートなので、そんなシオリに接近戦を挑むのは愚の骨頂だ。
もっとも、アミオは接近戦はそれほど得意ではないので、不用意に近づきさえしなければ、シオリの接近戦の餌食になることはないが…。
後退しつつ、ビームライフルを撃つ
どうやら、ビルドストライクガンダム本体のみでは、機動性においてはガズRに劣るようだ。
あるいは、シオリがガズRヴィオーラを改造しているのかもしれない。
とうとう、
そして、
〈凄いわ、アミオ君☆》
と、一本取られたシオリがアミオを称賛する。
「僕も驚いているよ…。
ビルドストライクガンダムが、これほど使いやすい
と、アミオも歓喜する―。
◇
コクピットルームから出てきたアミオは
「ビビ、ありがとう☆」
と、ビビに礼を言った。
「何のことだ?」
と訊くビビに
「ビルドストライクガンダムを使えと言ってくれたことだよ☆」
と言うアミオ。
「ふん★」
と、ビビは顔を赤らめて、照れ隠しにそっぽ向く。
「まさかとは思うけど…
もしかして、ビビはわかっていたの?」
と訊くアミオ。
「何のことだ?」
と訊くビビに
「僕とビルドストライクガンダムの相性が合っていることだよ☆」
と言うアミオ。
「そんなの、わかるわけないだろッ★」
と、アミオの発言を否定するビビ。
「それよりも、ビビはどうするの?
ガンダムが嫌なら、
と訊くアミオ。
「いろいろ考え中だ★」
と、お茶を濁すビビ…。
◇
下校するアミオとビビ。
いつものように、アミオが漕ぐ自転車の後ろにビビが立ち乗りする。
「アミオ…
アウトレットホビーショップ【ホBオフ】
によってくれないか?」
と言うビビ。
「遠いな★」
と言うアミオ。
ここからアウトレットホビーショップ【ホBオフ】までは、だいたい1キロほど…。
初夏の夕方6時前とはいえ、西に傾いた陽はまだ熱い光を放っており、大気は暑く熱されている。
そんな中を自転車で…なおかつ、後ろにビビが立ち乗りしている状態で1キロも走るのは重労働だ…。
だが…
アミオは自分の彼女からの頼みを断るような男ではなかった…。
アウトレットホビーショップ【ホBオフ】を目指し、アミオは後ろにビビが立ち乗りする自転車を走らせた…。