EG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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夏休み
新しい愛機(ガンプラ)



 

ビビッ島中央区ガンプラバトル大会から1週間後―。

 

 

陸高ガンプラバトル部の部室のバトルステージで、アミオとビビが、アリアとフェリシアを相手に模擬戦をしていた。

 

バトルフィールドは平原。

 

アミオが使っているのは、Jガンダムにかわる愛機(ガンプラ)が見つかるまでの繋ぎとして、ビビから返還されたスタークゲルググ(イェーガー)だ。

 

ビビは太陽炉搭載機の操作の練習用にと、ガンダムキュリオスを使用している―。

 

 

グフ・ハイモ([フェリシア])ビリティからの攻撃を回避するスター([アミオ])クゲルググ(イェーガー)だったが…

 

《そこでスロットルを絞れッ!!

ひっかけられるぞッ!!〉

と、アミオにスタークゲルググ(イェーガー)の操作の指示をするビビ。

 

しかし…

 

「無茶言うなよ!!

こんな時に絞ったりしたら…!!」

と、スラスター出力の調整をしない…というよりもできないアミオ…。

 

その結果…

 

操縦桿を前に動かすと…

 

うわぁっ!?

 

旋回機動から直線機動に切り替わる時、余計な慣性が働き、スピンして転倒してしまった…。

 

「な…なんで…!?」

と困惑しているアミオに

 

《遠心力が残っているから、それを打ち消すためにもスロットルを絞ってスラスター出力を落とすんだッ!!

そうしないと、そうやってひっかけられて転ぶんだよッ!!〉

と言うビビ。

 

(そ…そうなのか…?)

と困惑するアミオ。

 

自分が作ったスタークゲルググ(イェーガー)が、これほどピーキーな機体(ガンプラ)だとは思いもしなかった。

 

《どうやら、アミオにはゲルググ系はダメだな★〉

と言うビビ。

 

「ア・バオア・クーの戦いで、ゲルググに乗った学徒兵の気持ちがわかったよ…★」

と言うアミオ。

 

それと同時に、こんなピーキーな機体(ガンプラ)を、いとも簡単に使いこなしたビビの技量に驚嘆するしかなかった…。

 

 

下校するアミオとビビ。

 

いつものように、アミオが漕ぐ自転車の後ろにビビが立ち乗りする。

 

「情けないよ…。

自分が作った機体(ガンプラ)を使えないなんて…。」

と嘆くアミオ。

 

「ガンプラバトルのあるあるだ。

気にするな★」

と言うビビ。

 

「ビビの方はどうなんだ?」

と訊くアミオ。

 

「コツはつかんだ☆

あとは、キュリオスに匹敵するような機体(ガンプラ)が欲しいな☆」

と言うビビ。

 

「だったら、キュリオスを使えばいいじゃないか?」

と言うアミオに

 

「どうも、ガンダム系は好きになれなくてな…。」

と、こだわりを語るビビに苦笑するアミオ。

 

「アミオも、なんちゃってガンダムじゃなくて、純正のガンダムを使ったらどうなんだ?」

と言うビビ。

 

「僕にガンダムは似合わないよ。」

と言うアミオ。

 

「なんちゃってガンダムを使っていて、そのセリフは説得力が無いぞ★」

とビビにツッコまれ

 

「そういうわけじゃ…。」

と、困惑するアミオ。

 

「そういえば、アミオの部屋の棚にストライクガンダムがあったな?

あれを使えばいいじゃないか☆」

と言うビビ。

 

「あれは鑑賞(コレクション)用でバトル用じゃないよ。」

と言うアミオ。

 

「棚に放置して埃まみれにするくらいなら、戦塵にまみれさせろ☆」

と、アミオを煽るビビ。

 

(⋯⋯★)

 

苦笑して

「そうだな⋯☆」

と言うアミオ―。

 

 

ビビを送った後、帰宅したアミオは、自室の棚に飾ってあるビルドストライクガンダムを手に取る。

 

じつは純正品ではなく、リサイクルショップで買ったジャンク品で、強化ビームライフル、チョバムシールド、ビルドブースターが無い。

 

鑑賞(コレクション)用に買った物だが…

 

「使ってみようかな…?」

とつぶやいた―。

 

 

翌日の部活で、アミオはさっそくビルドストライクガンダムを使ってみた。

 

操作感覚をつかむため、背中にはストライカーパックは装備していない―。

 

 

バトルフィールドは平原。

 

ジム・テム([ノブヒコ])ジンとガズR([シオリ])ヴィオーラ相手に模擬戦を行った。

 

アミオの能力『初弾必殺』よりジム・テム([ノブヒコ])ジンを瞬殺したあと、ガズR([シオリ])ヴィオーラと一騎打ちだ。

 

シオリもいまや接近戦のエキスパートなので、そんなシオリに接近戦を挑むのは愚の骨頂だ。

 

もっとも、アミオは接近戦はそれほど得意ではないので、不用意に近づきさえしなければ、シオリの接近戦の餌食になることはないが…。

 

 

後退しつつ、ビームライフルを撃つビルド([アミオ])ストライクガンダム。

 

ガズR([シオリ])ヴィオーラは左腕のガントレットでビルド([アミオ])ストライクガンダムからの攻撃を防ぎつつ、距離を詰めていく。

 

どうやら、ビルドストライクガンダム本体のみでは、機動性においてはガズRに劣るようだ。

 

あるいは、シオリがガズRヴィオーラを改造しているのかもしれない。

 

とうとう、ガズR([シオリ])ヴィオーラに追いつかれてしまった。

 

ガズR([シオリ])ヴィオーラのヒートランスの突きを…

 

ビルド([アミオ])ストライクガンダムは左手の掌底で上に跳ね上げる。

 

そして、ガズR([シオリ])ヴィオーラのコクピットにビームライフルを突きつけた。

 

〈凄いわ、アミオ君☆》

と、一本取られたシオリがアミオを称賛する。

 

「僕も驚いているよ…。

ビルドストライクガンダムが、これほど使いやすい機体(ガンプラ)だったとは思いもしなかったよ☆」

と、アミオも歓喜する―。

 

 

コクピットルームから出てきたアミオは

「ビビ、ありがとう☆」

と、ビビに礼を言った。

 

「何のことだ?」

と訊くビビに

 

「ビルドストライクガンダムを使えと言ってくれたことだよ☆」

と言うアミオ。

 

「ふん★」

と、ビビは顔を赤らめて、照れ隠しにそっぽ向く。

 

「まさかとは思うけど…

もしかして、ビビはわかっていたの?」

と訊くアミオ。

 

「何のことだ?」

と訊くビビに

 

「僕とビルドストライクガンダムの相性が合っていることだよ☆」

と言うアミオ。

 

「そんなの、わかるわけないだろッ★」

と、アミオの発言を否定するビビ。

 

「それよりも、ビビはどうするの?

ガンダムが嫌なら、GN-X(ジンクス)とかアヘッドを使うの?」

と訊くアミオ。

 

「いろいろ考え中だ★」

と、お茶を濁すビビ…。

 

 

下校するアミオとビビ。

 

いつものように、アミオが漕ぐ自転車の後ろにビビが立ち乗りする。

 

「アミオ…

アウトレットホビーショップ【ホBオフ】

によってくれないか?」

と言うビビ。

 

「遠いな★」

と言うアミオ。

 

ここからアウトレットホビーショップ【ホBオフ】までは、だいたい1キロほど…。

 

初夏の夕方6時前とはいえ、西に傾いた陽はまだ熱い光を放っており、大気は暑く熱されている。

 

そんな中を自転車で…なおかつ、後ろにビビが立ち乗りしている状態で1キロも走るのは重労働だ…。

 

だが…

 

アミオは自分の彼女からの頼みを断るような男ではなかった…。

 

アウトレットホビーショップ【ホBオフ】を目指し、アミオは後ろにビビが立ち乗りする自転車を走らせた…。

 

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