EG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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新入男子部員(1)


 

アウトレットホビーショップ【ホBオフ】に到着したのは、午後7時前だった。

 

さっそく店内に入り、ガンプラコーナーに向かう。

 

夕方とはいえ、灼熱の大気の中を、後ろにビビを乗せて自転車で走らせたアミオにとって、冷房の効いた店内は天国のようだった。

 

ジャンク品コーナーで、めぼしい物を物色する。

 

「たしか…これはガデッサとかいったな?」

と、アミオにガデッサを見せるビビ。

 

「たしかにガデッサだけど…

ちくしょう…前の持ち主め…

武器だけ取って、本体を売ったな…。」

と言うアミオ。

 

売られているガデッサは本体のみで、GNメガランチャーが無かった。

 

「武器なんて、どうにでもなるだろ。

それにしても…何だ、この足?

これじゃ立てないだろ?」

と言うビビ。

 

「うん。

基本的に宇宙戦用のモビルスーツだからね。

地上戦は想定されてないよ。」

と言うアミオ。

 

「だったらパスだな★」

と、ガデッサを戻すビビ。

 

「アミオ。

何だ、これ?

見た感じ、ガンプラじゃなさそうだけど…?」

と、次にビビがアミオに見せたのは、全身をダークグレーで塗られたゼイドラだった。

 

「これは【機動戦士ガンダムAGE】に登場したゼイドラというモビルスーツだよ。

でも、全身ダークグレーに塗って、ゼイドラの量産型のジルスベインにしたみたいだね。」

と言うアミオ。

 

「とてもモビルスーツには見えないデザインだが…

強いのか?」

と訊くビビ。

 

「ゼイドラは強かったけど、ジルスベインはな…。

一応、ビットがあるから、ビットを使いこなせたら、かなり強いと思うよ。」

と言うアミオ。

 

「おもしろそうだ☆

これを買おう☆」

と言うビビ―。

 

 

ゼイドラを購入し、家路につくアミオとビビ。

 

外はもう暗くなっていたが、いまだ大気は熱をもっている。

 

そんな熱い大気の中を、後ろにビビが立ち乗りする自転車を走らせるアミオ。

 

向かうは、ビビが住むアパート―。

 

 

「なぁ、アミオ。

このゼイドラに太陽炉を付けたら、どうなると思う?

と訊くビビ。

 

「どうって…

どうなるんだろう…?」

と、首をかしげるアミオ。

 

「明日が楽しみだな☆」

と言うビビ。

 

「え?

ビビ、ゼイドラに乗り換えるの?」

と訊くアミオ。

 

「あぁ。

おもしろそうだ☆

ガンプラっぽく見えないところが気に入った☆」

と言うビビ。

 

たしかに、ゼイドラは高性能モビルスーツだ。

 

そんなゼイドラに太陽炉を付けたらどうなるか―?

 

アミオも楽しみだった―。

 

 

だが、翌日―。

 

1人の男子生徒がガンプラバトル部の入部テストを受けに来た

 

そのため、ビビの愛機(ガンプラ)の改造はおあずけだ…。

 

 

「1年E組の

ジロー

といいます☆

よろしく☆」

と自己紹介するジロー。

 

 

「野郎だぜ…。」

と言うノブヒコ。

 

「これで、少しは肩身の狭さが解消されるな…。」

と言うアミオ。

 

 

陸高ガンプラバトル部は

男子2人に女子18人という大所帯

だ。

 

『アミオもノブヒコもハーレムぢゃねぇか☆』と言いたいが

男女の比率の差が大き過ぎると、男は却って肩身の狭さを感じる

ものなのだ…。

 

アミオとノブヒコがジローの加入を歓迎しているのは、そういう事情からである―。

 

 

「だが、タダで入部させるわけにはいかんッ!!」

と、部室内に響くヤスの野太い声。

 

「と、言いますと?」

と訊くジローに

 

「入部テストを行うッ!!」

と言うヤス。

 

「入部テスト…

つまり、オレの実力が知りたいと…?」

と言うジロー。

 

「そうだッ!!」

と言うヤス。

 

そして、部室内を見渡し

「アリアッ!!

ティナッ!!

お前達が相手をしてやれッ!!」

と言うと、ティナがすかさず

 

「ちょっと待ってよ、先生★

アリアは『ニュータイプ』だよ?」

と反論する。

 

「ジローが『ニュータイプ』だったら、ティナ…お前はどうする?」

とヤスに言われ、納得するティナ。

 

「あ、気遣いは無用です。

オレ『ニュータイプ』じゃないですから。」

と言うジロー。

 

「そうか…。

なら、ティナッ!!

お前がジローの相手をしてやれッ!!」

と言うヤス。

 

「了解〜☆」

と敬礼してコクピットルームに向かうティナ。

 

「よろしくおねがいします☆」

と、ジローもコクピットルームに入る―。

 

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal. 』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは平原。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「ティナッ☆

アサルトドムッ☆

急げ、急げぇ〜☆」

 

 

「ジロー。

ガズLサファイア、Let's Go!!。」

 

 

ティナとジローの愛機(ガンプラ)が発進した―。

 

 

 

「何だぁ、ティナのヤツ…?

アサルトドムじゃないか?」

と、ティナがアサルトドムを使っていることに首をかしげるノブヒコ。

 

ガンプラバトル大会では、ティナは新しい機体(ガンプラ)のジム・コンバットで参加していた。

 

それが、なぜ、昔の愛機(ガンプラ)であるアサルトドムを使っているのか?

 

ジム・コンバットは悠久の地戦用の機体(ガンプラ)

です☆」

と言うアリア。

 

「どういうことだ?」

と訊くノブヒコに

 

「悠久の地はガンプラの性能が全開されるとはいえ

地形適応は遵守される

からね。」

と言うアイ。

 

「ぅわぁっ!?

アイ先輩!?」

と、どこからともなく現れたアイに驚くノブヒコ。

 

「悠久の地は、いわば

擬似宇宙空間

なんだよ。

悠久の地は空を飛べても、元々、空を飛べない機体(ガンプラ)は宇宙の地形適応が適用されるんだ。

地上戦用のアサルトドムの宇宙の地形適応は△。

つまり、空に飛び上がると機動性が低下してしまう。

それを防ぐために、ティナは宇宙用ジムコマンドをベースにしたジム・コンバットを使ったんだよ。」

と説明するアイ。

 

「そうだったのか…。」

と、納得するノブヒコ。

 

ティナは何も考えていないようで、しっかりとした戦術眼を持っている

よ。」

と、ティナを称えるアイ。

 

 

 

アサルトドムのレーダーが、ジローの愛機(ガンプラ)を捉えた。

 

正面モニターに、ジローの愛機(ガンプラ)のデータが表示される―。

 



 

【機体名】

ガズLサファイア

 

【ベースキット】

1/144 ガズR/L

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ○

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◎

 

【ガンプラタイプ】

汎用型モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

 

【ガンプラファイター】

ジロー

 



 

ジローの愛機(ガンプラ)・ガズLサファイアは、ガズR色に塗られたガズLで、背中にはソードストライカーを装備している。

 

15.70m対艦刀【シュベルトゲベール】を使った、シオリのガズLヴィオーラとは違ったタイプの、接近戦仕様の機体(ガンプラ)だ―。

 

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