EG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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ヂョーシンカップ(6)


 

ある程度、距離が詰まったところで

「くらえッ!!」

と、胸部のビームバスターを撃つGN([ビビ])スベイン。

 

ジン・ハイマニューバ2型は、GN([ビビ])スベインの攻撃をシールドで防ぐ。

 

だが、それにより、一時的にだが、ジン・ハイマニューバ2型は動きを止めてしまった。

 

その隙をついて、GN([ビビ])スベインはジン・ハイマニューバ2型の背後に回り込み、ビームバスターを撃った。

 

この攻撃は会心の一撃(クリティカルヒット)だったようで、ジン・ハイマニューバ2型の耐久値は一気に60パーセントを切った。

 

もちろん、ビビは攻撃の手を緩めない。

 

さらにジルスベインガンで追い撃ちをかけるが、態勢を立て直したジン・ハイマニューバ2型は振り返ってシールドで防御する。

 

それを見て、ビビは

(コイツ…

高機動型ガンプラの扱いに慣れてないな☆)

と確信した─。

 

 

高機動型の機体(ガンプラ)の戦い方は

基本的に止まらないこと

 

その機動性(スピード)をもって、敵からの攻撃を回避し、敵の懐に潜り込む。

 

もちろん、回避できない場合はシールドで防御しなければならないが、それでも足を止めるのは厳禁だ。

 

だが、ジン・ハイマニューバ2型は回避ではなく、足を止めてシールドで防御している…。

 

これは

高機動機の扱いが下手(または向いていない)

なガンプラファイターの典型だ…。

 

 

いくぞッ!!

と、GN([ビビ])スベインはスラスターから赤いGN粒子を噴出させて、ジン・ハイマニューバ2型に突進する。

 

ジン・ハイマニューバ2型は、グングニールに内蔵されている120ミリ砲で迎撃するが、回避したGN([ビビ])スベインは、そのままジン・ハイマニューバ2型の隣を通り過ぎ、背後に回り込んでジルスベインガンを撃つ。

 

対応できなかったジン・ハイマニューバ2型はGN([ビビ])スベインの攻撃をくらってしまった。

 

その時、GN([ビビ])スベインのレーダーが2時方向から接近してくる機影を捉えた。

 

ビビが正面モニターを見れば、赤いGN粒子を噴出させて飛んでくる機体(ガンプラ)が見えた。

 

「ラミアか…!!」

 

接近してくるのは、ジン・ハイマニューバ2型のファイターの相方のラミアの愛機(ガンプラ)・ルリジューズ。

 

ビビにとって、ラミアはビビッ島ガンプラバトル大会での因縁がある。

 

「ガンプラバトル大会での借りを返させてもらうぞッ!!」

と、ジルスベインガンを撃ちながらルリジ([ラミア])ューズに向かうGN([ビビ])スベイン。

 

〈あらあら、何のことかしら?》

と、とぼけるラミアだが、その表情は余裕の笑みではなかった。

 

それは

ラミアがビビの実力を認めている証拠

でもあった。

 

〈見せてもらうわ…

貴女の新しい機体の性能(ガンプラのちから)を…!!》

と、ルリジ([ラミア])ューズは右手に持つGNビームガンを撃つ。

 

ルリジ([ラミア])ューズからの攻撃を回避しつつ、ジルスベインガンで反撃するGN([ビビ])スベインだったが、ルリジ([ラミア])ューズはGNフィールドで防御する。

 

(厄介な…。

でも、ジルスベインソードにGNフィールドを展開すれば…!!)

と、GN([ビビ])スベインは左手に装着しているジルスベインソードの表面にGNフィールドを展開する。

 

ジルスベインソードの表面が赤く淡く輝く。

 

それを見たラミアは、ルリジューズのGNフィールドを解除した。

 

GNフィールドを展開(コーティング)した武器だと、GNフィールドを突破できるからだ。

 

ルリジ([ラミア])ューズも、右手に持つGNメイスの表面にGNフィールドを展開(コーティング)する。

 

いくぞッ!!

と、GNフィールドを展開(コーティング)したジルスベインソードでルリジ([ラミア])ューズに斬りかかるGN([ビビ])スベイン。

 

GN([ビビ])スベインの斬撃を、GNメイスで受け止めるルリジ([ラミア])ューズ。

 

ジルスベインソードとGNメイスがぶつかりあい、真っ赤なGN粒子が飛び散る。

 

真っ赤なGN粒子を飛び散らせながら、激しい剣戟を繰りひろげるGN([ビビ])スベインとルリジ([ラミア])ューズ─。

 

 

GN([ビビ])スベインとルリジ([ラミア])ューズの一進一退の攻防を見る大会の参加者達が喝采をあげる。

 

「ビビッ!!

がんばれぇッ!!」

と、アミオも声援をおくっていた─。

 

 

もらったぁッ!!

 

それは、ビビが見つけた、ほんのわずかな隙─。

 

ルリジ([ラミア])ューズがGNメイスを振り上げ…

 

右の脇腹がガラ空きになった─!!

 

GN([ビビ])スベインは、ガラ空きになったルリジ([ラミア])ューズの右の脇腹めがけてジルスベインソードで突いた─!!

 

ルリジ([ラミア])ューズの右の脇腹から火花と赤いGN粒子が散った─

 

その直後─

 

ルリジ([ラミア])ューズがGN([ビビ])スベインの左腕にGNメイスを振り下ろした。

 

その衝撃で、GN([ビビ])スベインはジルスベインソードを手放してしまった。

 

だが─

 

あああ…ッ!!

と雄叫びをあげながら、GN([ビビ])スベインは右手に持つジルスベインガンを撃った。

 

さすがのラミアも、至近距離からの射撃は回避も防御もできなかった。

 

GN([ビビ])スベインの射撃をくらい、火花を散らして吹き飛ぶルリジ([ラミア])ューズ。

 

GN([ビビ])スベインは連続攻撃(ラッシュ)をかけようとしたが…

 

そこに、ラミアの相方のジン・ハイマニューバ2型が駆けつけた。

 

「ムダだッ!!

お前じゃ、私には勝てないッ☆」

と言い放つビビ。

 

〈なにをーっ!!》

と、グングニールをかまえて突進してくるジン・ハイマニューバ2型。

 

GN([ビビ])スベインはジン・ハイマニューバ2型の突進をかわす。

 

ジン・ハイマニューバ2型は、そのまま突き進んで、遠くで左旋回する。

 

その間に、ビビは武装スロットから『アビリティ』のTRANS-AMを選択する。

 

すると、GNスベインの全身が赤い光に包まれて、凄まじいスピードでジン・ハイマニューバ2型に向かっていく。

 

そして、両手からオレンジ色のビームサーベルを出して、止まって見えるジン・ハイマニューバ2型をメッタ斬りにした─!!

 

ビビがTRANS-AMを解除下直後─

 

耐久値がゼロになったジン・ハイマニューバ2型は爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。

 

 

これで敵はラミアのみ…。

 

ビビにとっては、ガンプラバトル大会での因縁に決着をつけれる絶好の機会だったが…

 

あと2分で、試合終了時間だ…。

 

如何にラミアといえども、たった2分ではビビには勝てない。

 

ルリジューズもGN([ビビ])スベインとの戦いでダメージを受けているため、仮にビビに勝っても、完全無傷なアリアが残っているので判定負けだ。

 

こうなると、ラミアがとるべき道は、たった一つ…

 

降伏

である…。

 

 

試合終了1分前で、ルリジ([ラミア])ューズの頭上に降伏を示す白い長方形のエフェクトが表示された。

 

これにより、ヂョーシンカップ『ニュータイプ』の部準決勝第2戦は陸高ガンプラバトル部の勝利となった─。

 

 

コクピットルームから出てきたビビとラミアが握手する。

 

「次こそ決着をつけさせてもらう。」

と言うビビに

 

「それはいつかしら?」

と挑発するラミア。

 

「できれば『悠久の地』で…。」

と言うビビ。

 

「楽しみにしているわ☆」

と微笑んで、ラミアは相方とともに去っていった。

 

 

ビビはただ、去りゆくラミアを見送るしかなかった。

 

ラミアの背中が、妙に遠くに感じたのは気のせいだろうか…?

 

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