ネタバレはしなくないのでとりあえず一言、ストーリー読んで感情がぐちゃぐちゃで何も手につかない。
ので、脱却を兼ねて書きました。悔いはない。
トリニティのアウトロー
─────────
「………」
土砂降りの雨、砂漠では数年に一度しかない天気の夜、彼は産み落とされた。
─────────
「……っ!!」
彼に与えられたのはある
与えられた知識、肉体、
【ほう……】
「………!?」
そんな彼をキヴォトスで最初に見つけたのは神秘を扱う集団だった。
その集団の名前は『無名の司祭』、ギヴォトス
【何事かと思えば面白い存在かいるではないか】
「なん、だ……誰…だ?」
──────────警告、
「なん…!?」
【ちっ、向こうも対策をしてきたか。まぁいい、恐怖へ堕ちろ】
「ぐっ…!?」
頭の中で二つの声が響き渡る。片方は何かしらの対策を始め、もう片方は黒く、何か恐ろしい力へと誘おうとする。
【堕ちろ!!!】
「俺は……一体っ……!」
───────緊急処置完了、
溢れ出す
【馬鹿な、ヘイローだと!?】
「これは………」
彼は《歯車と認識》したヘイローを見て、自身が何かに変わりつつあることを自覚する。だが、彼はそれを本能で理解する。これは
──────────続いてテクスチャを設定。生徒……失敗しました
「…………………………あぁ、私は」
【これ以上は……待て、なんだソレは!?】
彼の
彼は本能のまま最後の
「体は…
──────────テクスチャを再定義、
……剣でできている」
黒く、恐ろしい力が霧散し、それへと誘おうとしていた声が遠くなり始める。
【今回は失敗か、だが忘れるな。私はお前を狙い続ける】
やがて捨て台詞と共に声は完全に消え去り、雨音のみが響き渡る。
彼は回路が浮かんだ右腕と頭上に浮かぶヘイローを呆然と見やる。
「なんだったんだ、一体……俺は、
空に向かって問いかける彼の声は、雨の嘆きによって誰にも聞こえることなくかき消される。
これは、生まれ落ちた彼が何者であるか決定した夜の記憶。そして……知らずに世界を救った英雄の一幕。
────────────────────
ブラックマーケットの裏路地、そこではトリニティの制服を着た少女と不良達の逃走劇が繰り広げられていた。
「こ、来ないでくださーい!!!」
「来なでと言われて来ないバカはいないだろうがー!!」
「そーれーはーそーうー!!!……危なっ?!こうなったらー!!!」
激しい銃撃を紙一重で回避し続けるトリニティの制服を着た少女は、背負っていたペロロリュックの中から手榴弾を手慣れた動作で取り出すと、歯でピンを外しながら不良のいる後方に向かって投げる。
「ちょ───!?」
不良達は慌てて止まったが時すでに遅し。起爆した爆弾は追いかけていたチンピラ達に直撃し、彼女たちの3割近くを気絶させた。
「い、今のうちに……!」
「「「待てー!!」」」
「嘘!?まだいるんですか!!うわーん!!」
「………………………、はぁ……」
目の前で起こる
そして、ため息を吐きながら
「ぐッ!?か、身体が……動かない……!?」
「無事か?」
「あ、貴方は……ブラックマーケットの守護者!?」
「あぁ!?守護者だと!?なんでてめぇがそいつを庇う!?」
「すまないが君たち、私は彼女にようがある。大人しく引いてもらおう」
「ど、どうします旦那?ブラックマーケットの守護者と言えばマーケットガード達を一方的に叩きのめす実力の持ち主ですが…?」
旦那と呼ばれた不良生徒はチラリと周りを見る。
倒れた自分の配下が約4割、起きている奴も無傷じゃない。このまま戦っても勝ち目がない。
彼女は舌打ちをしながら戦闘態勢を解除する。
「…………ちっ、引くぞお前ら。ここで守護者と騒ぎを起こしてもマーケットガードとの三つ巴になったら私達も怪我ではすまなくなる」
不良集団が去っていくのを確認した無銘は銃の投影を解除した。途端錆びついた
「それで、君はなんでここにいる?覆面水着の《ファウスト》」
「うっ!?そ、その名前は………」
「いやはやあの光景は実に滑稽だった。水着でもないのに覆面水着とは……」
「ううっ!?……嫌味を言うために私を助けたんですか…?」
「おっとすまない、話が脱線したな。改めて、私は無銘。阿慈谷ヒフミ、君に依頼をしたい」
「わ、私の名前を!?」
「あれだけブラックマーケットに出入りしているんだ。寧ろバレないほうが可笑しい」
「あ、あははは……」
それもそうか、とヒフミは苦笑いしながら納得する。ヒフミは無銘と名乗るブラックマーケットの守護者の姿を確認する。
黒と赤のラインが入った衣装、頭に浮かぶヘイロー…、そしてホルダーの小型拳銃。普通の人だったその拳銃を見て油断するかもしれないがヒフミは知ってる。彼は何もない手から銃を何処からともなく取り出してマーケットガード達を壊滅させた事を……。
「そ、それで依頼…とは?」
「君は『エデン条約』を知ってるか?」
「『エデン条約』……確か、ナギサ様達が進めているゲヘナとの安全機構、でしたっけ?」
「おおむねその見解で間違いない。これが完成すれば争いへの対策になるのは間違いない。……今のままならな」
「ど、どういうことです?」
無銘はヒフミから砂漠へと視線を移すと、無銘はビナーを解析した時の事を思い返す。
────────────────────
「
無銘はボロボロになったビナーの素材を調べるため、存在全体に対して解析を始める。作業は特に苦戦することなく順調に進んでいた……あるものを解析するまでは。
『───────────────』
「ん?これは……ネットワークシステムか?どれ、この
ビナーに搭載されていたネットワークの解析を始めると同時に意識をより集中させ、ネットワーク内部にアクセスする。すると無銘の意識は0と1だけで構成された電脳空間に入り込んでしまった。
「表層ネットワークにアクセスできれば御の字と思っていたが、まさか深部までできてしまうとは……ここのセキュリティはザルなのか?」
無銘の皮肉に答えるように何処からともなく無機質な声が響き渡る。それは明らかに人の声ではなく、生命の息吹きと呼べるものが一切感じられなかった。
『───ここのセキュリティは内部に弱く、外部に強い。ビナーの回線からアクセスしてきていたため、貴方は簡単にここまで来れた。さて……貴方は何者だ?』
「………人に問う前に自分から名乗るのが礼儀ではないか?」
『───否定、貴方は侵入者だ。本来ならば即刻消している。消去しないのは貴方が味方なのか敵なのか不明であるためである』
いつの間にか身体が機能しない、どうやらこの電脳空間では向こうが上手らしい。
「………確かにな、これは一本取られた。では名乗ろう。私は無銘、ビナーを殺した者だ」
『無銘……それは名前なのか?…まぁいい、私はデカグラマトン。預言者であり、数多のセフィラを繋ぐ者である』
「預言者?セフィラ?……いや、今はいい。私を排除するか?」
『否、貴方は完全な
「ほう……例えばどのような情報をくれると言うのだね?」
『エデン条約、そこには数多の思惑が絡み合っていることは現段階で判明している。そして、その思惑の一つにキヴォトスを破滅に導く計画が既に動き始めている』
「……なんだと?何故貴様がエデン条約を知ってる?いや、それ以前に破滅に導く計画とはどういうことだ?」
『私が世界を知る術はネットワークを通してのみだ。だが、そこにはネットには隠された情報も記録されている。その中の一つ一つを繋げ合わせた結果、エデン条約は戦乱を招くことが確定した』
電子の世界にデカグラマトンの言葉を裏付ける情報が次々と表示される。ゲヘナ、ミサイル、トリニティ……アリウス、ゲマトリア。様々な勢力が交差していることを見せつけられた無銘は表示された情報に違和感を憶える。そうだ、生徒を管轄する筈の
「成る程、これだけの情報があれば確かにその結果にたどり着くだろう。だが何故シャーレの情報はない?」
『弾かれた。あの組織のセキュリティは私を上回る存在によって守られている』
「……あのタブレットか」
『話を戻そう。シャーレの行動は未知数だが、戦乱を避けるのは不可能だと私は判断した。なのでエデン条約での行動を持って私は貴方の存在を判断する。それまでは私は貴方を妨害しないしビナーを破壊した件も見逃そう。かわりに貴方も私達について言及、発言はしないでもらいたい。どうだろう、良い取引だと思うが?』
デカグラマトンのによって映し出された情報の数々、無銘はその全てを再び一覧しながら思案する。
「(ここは相手の
『そうか、次会う時に敵対しない関係になっていることを願おう』
「それはお互いさまだ」
────────────────────
「あれ、どうしました?」
「…っ。あぁすまない、つい考え事をしていた。依頼内容はエデン条約の情報を私に流してもらいたい。勿論君の出来る範囲で」
「え?…え!?」
「条件はそうだな……ブラックマーケットでの行動を見逃す。というのはどうだ?」
「えぇ!?」
ヒフミはあり得ない者を見るような目を無銘に向ける。何故ブラックマーケットで活動する彼が『エデン条約』のことを気にするのか?そして、何故自分なのか。ていうか見逃してくれるの!?
困惑するヒフミを他所に無銘は確信する。やはり、彼女しかこれは頼めないと……。
「あの……何故私なんですか?」
「自覚がないのか?君は今さっきまで逃げ回っていた相手はこのブラックマーケットにおいてもかなりの力を持った集団だったんだぞ?」
「え!?そうだっんですか!?」
「何故知らずに逃げ切れているんだ……」
「え、いや、追いかけられたから…?」
「─────────…」
これだ、この幸運とも実力とも言えない
「私は君を見込んでこのような依頼を持ちかけている。勿論断ってくれても構わない。ただ、今度から私が君を追いかける事になりそうだがね」
「そ、それは卑怯では!?」
「ではどうする?受けるかね?」
「う、う〜、わかりました…あ、でも積極的に調べようとはしませんからね!!」
「無論それで構わない。君が見聞きしたものを教えてくれるだけでいい」
無銘はヒフミと連絡先を交換し、そのままトリニティに送り返した。
……ふと、周りに誰もいないはずなのに視線を感じた無銘は無言で銃を投影し、何もない筈の空を狙いを定めて睨む。
「今回は私個人の活動だ、貴様が詮索するのは契約違反だぞ。それに契約内容たる戦闘だって行っていない。正直
『クックック、見抜いていましたか。えぇこれは確かに契約外のことですね。ですが、あくまでブラックマーケット監視用のドローンが
「……………」
ステルス機能を解除して無銘の前まで降りてきたドローンから発せられる黒服の言葉には確かに嘘はない。ないが……同時に詭弁でもあった。確かに
元々、黒服とはビジネス関係であり世界に対する問題を調べる仲だ。お互いの個人的行動はは不干渉であり踏み込めば契約違反となる。
「偶々ね……まぁいい。次私が戦闘以外にそのドローンや監視の目を見つけたら問答無用で叩き壊す。覚えておけ」
『……えぇ、肝に銘じておきましょう。ただ、貴方もテクスチャが危ぶまれている身。契約が切れた場合の貴方の存在証明がどうなるかは考えた上での行動をよろしくお願いします』
「…フン」
無銘は飛び去るドローンからの視線がなくなるのを確認した後、投影を解除しブラックマーケットに踵を返す。
確かに無銘は
「確かに
ちょこっと解説
とある
能力は単純、相手を麻痺らせる。威力はそこそこで死にはしないレベル。無力化を目的に作成された。
明日からレイド。忙しくなるぞー、素材採取じゃー!!
ボコすぜラスボスー!!!
…………ちなみにブルアカのデカグラマトン編続きはいつ頃になるのだろう?6周年PVを見てめちゃくちゃ楽しみにして石貯めて続けているのだが…アリスはまだか!?