「隊長、その服なんなんですか?」
「永琳の伝手でもらったものだ、これでもれっきとした戦闘服だ」
「そうですか」
「それじゃあ生きて会おう」
「「「はい」」」
月移住計画いよいよ大詰め、軍部は全員都市の外に集まっている。学生は都市住民の誘導だ。妖怪は良くも悪くも同じく方角からしか来ないという。総隊長の隣に立ち妖怪が来るのを待つ。神楽鈴を取り出し、すぐにでも舞えるようにする手加減はしない。あの日一鬼と再開した時、分かっていたことだ。次会うときは戦争だということを。
土ぼこりが見えてきた。開戦の合図は総隊長に一任されている。
「〈
「さすがだな。霊桜神楽〈
総隊長が生み出した巨大な津波に合わせ能力を発動する、竜巻を生み出し、海水を巻き上げる。これは切り札の準備でもある。行きますか。
津波が妖怪に届いた瞬間に軍部が動く。霊力で飛び舞を崩さぬように突っ込む。開戦の瞬間一鬼レベルの妖気を複数感じ取った。もともと一鬼は俺がもらうと言っていたので他の相手は総隊長と依姫がやってくれるだろう。木っ端妖怪を蹴散らしながら、一鬼を探す。
「依姫、陽月、左右に散れ」
「了解」
総隊長の命で一人突き進む。
「狐刀術〈春章・五輪大華〉」
舞の中に組込んだ狐刀術で妖怪どもを吹っ飛ばす。
「陽月ぃぃぃぃ」
「狐刀術〈秋章・楓〉」
戦闘が始まって数分、一鬼とぶつかる。他の上位妖怪も総隊長達にぶつかっているようだ。これで集中できる。
「二度目の親子喧嘩だな」
「俺は名前をつけただけなのだがな」
「名付け親、それでも立派な親だよ」
「そうか、だがこれで最後の喧嘩だ」
「ああ、狐刀術〈
「〈金剛武装・拳脚〉」
最後の親子喧嘩が幕を切る。変化は解かず人に化けたまま戦う。バレたらマズイし、何より人としてここに立っているから。お互いに周りを気にせず動き回る。
「〈白雷・昌華〉」
「〈晶洞・剣山〉」
「〈冬章・浸冬〉」
能力と互いの我流武術が乱れ咲く。一鬼の結晶を操る力で生み出された宝石に、陽月の雷光が反射する。戦いの中に生まれる幻想など気にすることなく、技が飛ぶ
「
「〈夏章・嵐雷〉」
「〈
妖怪とは卑怯なものだ、なぜ一騎打ちが続いているか、それは一鬼という鬼の嘘を嫌う性格。真っ直ぐなことを好み曲がったことを嫌うため、介入した瞬間に殺される。それでも一鬼を知らないものは、介入しようとしてくる。相手の攻撃を受け止め気がそれる瞬間に二人に近づく影が増える。目の前にいるものにしか見えない二人。それは悪くも一騎打ちが途切れることになる。
「陽月!?」