漢の意地が決めるこの戦。さながらヤンキー漫画の青春バトル防御もせずにぶつかり合う
互いに余力は残っていない、それでも殴って殴られを互いに繰り返す、気合で立ち根性で相手に特攻する。移住計画の時よりひどい体格差、はたから見ればもういじめだ。当の本人たちは互いに笑い合う。
「まだ行けるよな?妖狐!」
「当たり前だぁぁぁぁ」
赫き炎の拳と極彩式の虹の拳が飛び交うその戦い、軍配が上がるのは、古くから神としての名を連ねてきた火之迦具土だろう、神をも殺せるその力、誰が考えても最強に近い存在だ。
それでも食らいつける陽月は、能力ゆえの規模と力による恐怖の畏怖の負の気持ち。人の負の感情が妖怪を強くする。
そのまま殴り合って幾分がたった、気合と根性も通じないほどにフラフラと不安定に立つ二人。これ以上時間はかけられない。
「〈集天候・
「〈滅神奥義・
互いに最後の技をぶつける。ぶつかり合う二つの拳。二人とも最高レベルの攻撃なのに余力がなく気力で動いていたせいで通常攻撃の二倍ほどしかでていない。真に力を使い果たした二人はその場に倒れる。
「負けなかったが、勝てなかったな」
「神と戦って生きてるのもすごいがな」
「これでも古代妖怪の生き残りなんでな」
「お前以外に生きてるやつは」
「知らんよ、少なくともあの爆発の後に俺の周りには誰もいなかった。俺を庇った父の体と自然しか無かったよ」
「そうか」
「なあ、そろそろ起きてるのもきついんだが」
「俺もだ」
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「おい、起きろ」
「うにゅう〜、にゃに」
「可愛いなお前」
「失礼だなおい、で何だ」
軻遇突智と戦いそのままぶっ倒れて寝た俺たち、何日くらいかはしらないがとりあえず全快した。
「お前、名前なんだ」
「今更だな、桜咲陽月だ」
「陽月かいい名だな。さてここは出会いの酒盛りをしたいとこなんだが、先の戦闘で、酒やらが粉砕してななにもできないんだが」
「だめじゃねえか」
酒盛りの提案に、久しぶりの酒だと心躍るが。最後の言葉で絶句する。
「諦めて旅を再開するか」
「それがいいと思う」
「俺は西に行くがお前は」
「悪いが東でね」
諦めて旅を再開することにし向かう方向が違うので別れる数十分拳で語り合っただけなのだが、生きていればまた会うだろう。特に俺たち寿命の概念ほぼないし
「それじゃあな」
「ああ」
互いに背を向け歩き出す。次の出会いは穏やかなものがいいと考える。だが現実はそう上手くいかないようだ
やっぱり、戦闘描写が苦手ですね、神との戦いなのでもう少し長くしたかったのですが。
章の題名にある『神殺しの"焔"』が終わりましだ次は、宵闇皆様ご存知のキャラでございます