巡り巡って返ってくる。
因果応報
いいこともわるいことも
すべては自分の行い次第
by 桜咲陽月
あれから二刻、あと一回首を落とせばいいのだが、消耗して、戦局が変わらない、大蛇も決め手にかけるせいか、大きな技が発動しない。このままじゃジリ貧だ完全に意識が素戔嗚尊に向いているわけでもない中途半端な現状、もう一押ししてほしいのだが。一応こちらも準備する。
火災、水災、天災、震災、風災、雪災、薬災、旱災、汚災、それぞれを尾にまとわせていく。火災は意味をなさないので、浄炎だが。
目を離した隙に、素戔嗚尊の太刀が首に届く、刃は入ったが、振り切れていないせいで離れない。
「浄炎・
あと一押しと、軽い補助をすることでようやく振り抜いた。大蛇も危機を感じ、動きが変わる。四回目の首狩で力を使い果たし打ち上げられる素戔嗚尊、八方から迫る頭にめがけて俺も落下する。さあご退場願おうか
「〈
浄炎をまとわせた尾で素戔嗚尊を回収、残る八尾で八頭を断頭する。生物が最も気を逸らす時それは獲物を仕留める時だ。空からの奇襲に対応できずに首を刈られた大蛇は、己の首を刈った相手に驚く
「貴様、なぜ」
「俺は妖狐だぜ、相手を騙すのが本分だ」
そう一鬼と共にいて真っ直ぐな性格ではあったがやはり妖狐、相手を騙すことは得意なのだ、月への移住の時も、最後まで腹の底を最後まで隠せていたのはそれが理由だ。
だが騙された側は傷つく、それが神をも殺せる蛇神は他のものより傷は深い。その恨みは、死を代償に出雲を覆い尽くさんとあふれていく、それは神も殺せる
「天狐、逃げるぞこれは信仰復活もできない消滅を縛る呪、災害だ」
「災害だろ、なら問題はない〈
集められた災害は武器となるそれは即席の神器だ、だが外部の力を集めれば常時固定される、真の神器だ。少し不思議に思ったのは八岐之大蛇の体が全て神器になったが一つの剣が残った。草薙剣という剣だそうだ、須佐之男に討伐の証に渡した。俺にはもう武器がある。
軸となる剣に七つの刃が付いた七支刀ならぬ八支刀、これがただの鉈から神となった陽月の正式な武器になる。素戔嗚尊の方を見ると、たった今起きた現象に驚いていた。
「大丈夫か?」
「それはこちらのセリフだ。その怨念の塊のような武器を神器とすることはできないぞ」
「問題ない、浄炎」
浄化の焔で剣を燃やす。これで怨念が消える、素戔嗚尊はそれを見て何とか納得してくれたようだ。多くの神を殺し、村を襲った蛇の末路、因果応報とはこのこと、今後も俺の気まぐれに付き合ってもらう。須佐之男は出てきた剣を持っていった。姉との仲直りに使うとのことだ。
新たな武器を手に新たな旅へ。
今章終了