諏訪大社、ただしい参拝方法
須佐之男と別れてはや一ヶ月、諏訪に来ていた。億年生きているとやることがなくなるので、こうやって旅をすることが多くなる。本来はもう少し早く着くが。調子に乗って八日崩を飲んでしまったのだ。酒自体も強いかも酔が数日残るのが厄介なことだ。
人が住む場所はそろそろなのでそろそろ人に化けなければならない、普段は物に変化をかけ振袖にしまっている旅の道具を取り出す。鉈を腰に下げ、神楽鈴を腰の後ろへ、八日崩は、常時左腰にぶら下げてにある。変化は人に化けると使えなくなるため先に用意を、「キャアアアアアア!!!」
「はぁ、こっちか」
聞こえてきた悲鳴の方向へ走る、向かった先には蜘蛛の妖に襲われそうになっている、巫女服を来た少女がいた。強く踏み込み、受け継いだ技で
「鬼拳術〈
鬼拳術、一鬼が扱っていた武術で一部俺も扱える。距離を詰め、妖力の衝撃を叩き込む。妖力が多かったのか蜘蛛は爆散してしまった。鬼拳術の発剄は内側に攻撃するもの、相手は爆発物を食ったようになる。
「ありゃ?弱いなこいつ。ところで大丈夫かい?」
「はいっ、ありがとうございます」
「俺も妖怪なのに驚かないんだな」
今の俺は耳も尾も出した状態、尾は一本だが妖怪であることに変わりはない。怖い物知らずの子もいたもんだ。
「問題ないです、だって危害を加える気はないでしょう」
「妖狐は人を騙すのが本分だ。あまり信用するんじゃないよ」
「それを言う時点で大丈夫じゃないですか、そうだ案内しますよ、諏訪大国を」
「たっく」
助けた成り行きで、諏訪を案内してくれることになった、この子の今後が心配だ、将来妖怪に騙されないといいんだが。巫女服を着てるし対処はできるかもしれないが。
長い階段を登り、神社に案内される。諏訪に住むものは俺をみても驚かなかった。この少女がいるからだろう。さて神社に来ればすることは決まっている。
まず衣服を整え、鳥居の前で軽く一礼そしたら境内に入り、
自分で手水を使うときの作法は、まず右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけて左手を清める。次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める。再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受け、その水を口にふくんですすぐ(このとき、柄杓に直接口をつけることは違反である)。口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手にかける。最後に水を入れた柄杓を立て、柄に水を流してから柄杓置きに伏せて置く。
続いてお賽銭
お賽銭を納めて姿勢を正す。賽銭箱に鈴がある場合は鳴らし、二礼二拍手一礼でお参りを開始する。
この一連の動作を行い、最後の一礼をした時、突き刺すような殺気を当てられる。穢れの塊の妖怪がくるのはだめだったか?でも月読や素戔嗚、軻遇突智も俺は穢れとはほど遠い妖怪と言っていたはずだ。
そのまま一礼をし、一歩下がる。
「なにも、間違ったことはしていないはずだが」
「妖怪が神社に来ること自体が間違っている」