「どういう状況だ」
「陽月さん、どう考えても勝ち筋が見えないらしく」
「話してきた結果だ。聞くだけ聞け」
「なんなんだい?」
「結論から言って、全面戦争になってしまった。詫びとして、ある軍神以外の神の大半を俺が受け持つ、そして負けた時も、信仰がなくなることにはならない」
「どういうことだい?」
「たとえ負けたとしても、相手を信仰するかは民の意思、そこに我らが介入するのは、野暮だよ」
俺が大和国に行く前に、諏訪の民に聞いて回ったのだ。何とかしてここへの進軍は止める、それでも負けてしまった場合、諏訪子への信仰は消えるのかと。
帰ってきたのは、消えません、力のかぎり我らを守ろうと戦ってくれた諏訪子様に、信仰をやめようと恩を仇で返すような真似はしたくありません。
言い方は違ったが、皆このように言っていたのだ。後は諏訪子の強化、天照と戦う場合そちらに集中してしまう。諏訪子自身も強くなってもらわないといけない。
「さて、今のところお前が軍神に勝つことはできない。だからお前を強化、もといい修行させる」
「何をすればいいんだい?」
「とりあえず、洩矢神社の階段往復五十、飛ぶの禁止、一段とばしとかも禁止だ」
「ええ〜」
「文句言うな」
ちなみに不正がないか、俺も隣で走る。素でも諏訪子の倍はできるが、そこに瞬歩を利用することでさらに倍となる。
「終わったな、そしたら筋トレ」
「必要ないでしょ。私は祟り神なんだよ。鍛えても意味がない」
「俺の尾が二尾のときにな、人に化けながら人の住まう場所で軍人として動いていんだがな、身体能力のみで俺の能力を完封した人がいてな。筋肉があれば、能力を超えることが出来る」
「化け物じゃないか、何でそんな奴がいるんだよ」
「まあそういうわけだから筋トレだ。ちなみに俺も横でやる」
「鬼!!」
「それは名付け親だ」
本来修行では鬼拳術の一部をおしえようと思っていたが素の力が弱いので、筋トレさせている。
「それじゃあ、こいっ。見て覚えるのが一番だ」
「ああもう〈守谷の鉄の輪〉」
「鬼拳術〈
飛んでくる鉄の輪を流し、発勁を叩き込む。これで気絶はしないみたいだが、かなりのダメージみたいなので。筋トレを自習させる。なんか心配になってきた。とりあえず俺も用意をする。切り札とそのさらに上を。切り札を二つほど作るこれで倒したいが、須佐之男と天照この二人と戦うとなると一つ目はあまり意味がないかもしれない。