古代から生けし狐の大妖   作:紡縁永遠

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第四章 風刃舞う山、妖縁をへて
千を見る白狼


Side陽月

 

 「ちっ しつけえな。いい加減諦めてくれても良いんだが」

 「あっちにいったぞ、」

 「追え!捕らえろ」

 「風もうざったいし、吹き飛ばすか〈集風・渦の覇弓〉」

 

 現在俺はある山を駆けている。というのも都に行くために山を突っ切ったほうが楽なので山登りを開始したのだが。中腹あたりで天狗どもが騒ぎ出したのだ。事情も説明せずギャアギャアとうるさい限りだ。

 取り敢えず、ひっ捕らえて理由を聞くか。指揮官はあれかな?

 

 「鬼拳術〈縮地・連歌〉捕まえた♪」

 「何が…」

 「さて、何でこうもうるさいんだ?」

 「この山は我ら天狗のものだ。侵入者は排除する決まりになっている」

 「俺はこの山を通りたいだけなんだけど」

 「それでも侵入したことには変わりない。ここまで侵入されたのは初めてだ。倒させてもらう」

 

 知らなかったとはいえ面倒なことをしたな、天狗は結束力が強い。妖怪では珍しい組織としての、仕組みがある。目の前にいるのは、白狼天狗かな?この時代ではかなりの猛者のようだ。それでも俺からすれば弱い

 

 「そうか、なら突っ切るまでだ。さあ〝縁を結ぶとしようか〟」

 「妖怪の山・ 白狼部隊総隊長、犬走木槿(むくげ)、参る」

 

 互いに、剣を振るい剣戟が始まる。現在俺の尾は五本大妖怪と同じ強さだ。軽く打ち合い剣では勝てないことを理解する。最近武器で戦えてないな。

 

 「〈集雷・黄の覇弓〉〈八重奏〉」

 「〈千里(せんり)開道(かいどう)〉」

 

 放った八の矢は当たることなく過ぎてゆく。それも相手のギリギリの位置で。もう一度撃つが結果は同じ接近を許してしまう。

 

 「ぐっ、 せいっ」

 「届かなかったか」

 「なるほど、眼か」

 「ほう、気づいたか」

 「最初は気づかなかったが、あんたは瞬きの回数が少ない。相手の一挙手一投足を余さず見ている証拠だ。俺が外したんじゃない、あんたが避けたんだ。いや犬走木槿、あんたを讃えよう。能力含め剣で上り詰めた最強の剣士に近い」

 「最強ではないか」

 「あれは化け物の領域だ」

 「なるほどお主のような強者が化け物というか、少しでも近づきたいものだ〈狼牙(ろうが)死喰らい(しぐらい)〉」

 

 その技は、あの浄魔隊、総隊長の一撃を彷彿とさせる、全霊を乗せた唐竹割り。狼は死ぬときでも相手に噛み付き相手を追い詰める。まさにそれだ。今までの天狗とは違う。実力も測れないような雑魚ではない。

 

 真正面から受ける、それが礼儀だ。

 

 「狐刀術〈秋章・百舌鳥〉」

 

 互いの武器がぶつかり合い、火花を散らす。

 

 

 

 「何で最後わざわざ受けた、避けれたはずだろう」

 「あれを避けるのは無粋だよ」

 「そうか、ありがとう」

 「ああ、動けるものに運んでもらえ総括がきた」

 

 「のう、山に侵略してきたのは貴様か?」

 「この道を通りにきだけだ」




陽月「いや〜強かったな〜木槿さん」
永遠「犬走椛の父だな。今章は短いけど今後、特に鬼や幻想郷での物語に深くかかわるからな。キャラの質もあがるってもんよ」
陽月「それなら、椛はどこで出るんだ?」
永遠「今章含め三章後だな、」
陽月「それは楽しみだ」
永遠「……」
陽月「……話すことなくなったな」
永遠「閉めるか」

陽月、永遠「「次回も縁を待ちに!!」」
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