Side 陽月
「のう、山に侵略してきたのは貴様か?」
「この道を通りにきただけだ」
「なら回れ右して帰れとはならん、ここまでしたんだ覚悟はできておるな?」
「てめえがな」
「減らず口を、妖怪の山総括、飯綱丸
さて、〝吹く風に散れ畜生よ〟」
「災害縁の白狐、桜咲陽月、さあ〝縁を結ぶとしようか〟」
烏天狗、先ほどの白狼天狗と同じ大妖怪、そして総括、つまりこいつをボコせば通れるというわけでないのがめんどくさいところ、勝って認めさせて通るこれが正解かな。
「〈星火燎原乱舞〉」
「風、見たとおりだな〈集雷・黄の覇弓〉〈八重奏〉」
風の攻撃を切り裂く用に雷の矢が飛ぶ。しかし撃った時には後ろに回られている。
「〈星火燎原の舞〉」
「早いな〈集雷・雷麟針〉〈雷神・散弾華〉」
「無駄じゃよ」
「みたいだな」
威力は低くなるが、広範囲に撃てる技を全て避けられる。白狼天狗みたいに眼が特殊な訳では無い、ただただ速い、最速の妖と豪語するだけのことはある。では風に乗れない場所なら?
「霊桜神楽〈風章雷章、入り乱れ〉」
「風は我らの味方じゃぞ、〈天の八衝〉」
「〈八重奏〉弓引きの動作が少なくなるのはいいねぇ、それと味方じゃないぞ、これら全て俺が作り出した災害だからな」
吹き荒れる風、俺が発動させたのだが失敗した。確かに動きづらくはなっただろう。俺が常時風を操れば。風を読み乗るのに長けている、おかげでさらにスピードが増した。もはや目で追うことは不可能だ。
「〈風神木の葉隠れ〉もはや声しか届かないであろう。謝罪すれば少しの罰で許してやるぞ」
「誰ものを言ってるんだか、七尾、〈流し雹〉目に見えないなら風を頼りにすればいい、ちょうどお前も乗っていることだしな」
「ずいぶん無理な考え方じゃ、それでも当たりはせんがな」
ムカつくな、流石は傲慢を背負う者。この風解いてみるか、急に流れていた風がなくなったら、
「解除」
「風が?!」
「ようやく崩れたか〈雷神・一点突破〉」
「〈巻木の浮遊〉相手の風ということを忘れとったか」
「妖力噴射、鬼拳術〈発勁〉」
「ぬっ?!」
風を止めたことにより、動きが鈍る、そこに穿たれた矢は防がれるが、それはお取り。尾を後ろに向けそこから妖力を噴射することにより莫大な推進力を得る、その勢いを余すことなくぶつける。
「な、めるな!!〈風神木の葉隠れ〉!!」
「それは見た、縮地ならぬ〈縮天〉」
「速い、それも天狗を越すほどの」
妖力噴射の移動法はかなり効果があるみたいだ。すぐに止まれないのが難点か。だがこれで速度は同じ。
「〈飯調修験 智羅永寿〉」
「〈縮天・月光〉」
「これも避けるか」
「鬼拳術〈魂ge「飯綱丸様!!〈阿邪詞の比良夫貝〉」
「はぁ、〈縮天〉」
横槍が入る、どうやら部下のようだ。白狼天狗よりかは強いみたいだが、飯綱丸とやらよりは弱い。
「射命丸…」
「すみませんがここからはわt「辞めだ、辞め、」
「何を言って」
「大将の一騎打ちを邪魔するやつがいるか、いくら不利でそいつが必要でもな」
「だいたい貴様が来なければよかっただろう」
「俺は山を通るためだけに登ってたんだよ」
「……本当にそれだけか?」
「当たり前だ」
「射命丸、落ち着け。さて、この度は失礼したな。こちらの勘違いで仕掛けたあげく負けるとは情けない話だ。」
「いや、いい、そのかわり俺もここに住んでいいか?永住はしないがな」
「それくらいならばいいだろう。歓迎しようぞ」
勘違いから始まった戦いは幕を閉じ、俺の新たなる生活が幕を開ける。
陽月「やっぱ一騎打ちは邪魔するのはだめだな」
永遠「流石鬼を親に持つ狐、搦手が一つしかない」
陽月「そりゃな、ところで、飯綱丸と射命丸って」
永遠「ああ親だ。ちなみにこの二人は子がいるぞ、」
陽月「なるほど、これから相手するのか」
木槿「十数年後に私の子も生まれるぞ」
飯綱「そろそろか」
射命「仲良くさせないとな」
陽月「…………」
永遠「あんたら、どうやって来た!!」
親馬鹿三妖「子の宣伝だ!!」
永遠「次回にしろ」
陽月、永遠「次回も縁を待ちに!!!」
親馬鹿三妖「語らせろ!!」
陽月「うるせぇぇぇぇ」
永遠「まだ生まれてないやつもいるだろ」