Side陽月
「ふ〜ん『なよ竹のかぐや姫ねぇ~』」
「そうなんだよ、お父様がその人に付きっきりで構ってくれなくて」
「嫁もいるのに、その父君が悪いのか、その姫とやらがすごいのか、それでも子はしっかり見ないと」
団子屋の前で団子を食いながらのお悩み相談、今は藤原妹紅という少女の相談を聞いていた
「しかし『かぐや』か」
「まさか陽月もとか言わないよね」
「それについては問題ない、ただ旧友の知り合いにかぐやという名前があっただけだ」
「ふ〜ん、そういえば陰陽師でしょ、赤黒い髪を持った男を知らない?」
「なるほど恐軻は藤の花にお世話になってるのか」
「知ってるんだ」
「そいつも旧友だ、よくやりあったもんだよ」
「そうなんだ、それじゃあ行くね」
「ああ、気をつけろよ妹紅」
ちなみに陰陽師はそれなりに金のあるものにしか使えない。命がかかわるのに平民の端金では釣り合わない。だがその分必要としている人は多いのだ、この団子屋は俺がお悩み相談として使っている。店の店主は人が入るからと許可してくれた。
「なあ恐軻、かぐや姫について知ってるか?」
「あっ?そうかそうか、お前も男だもんな」
「勘違いしてんじゃねえ、都市時代の件だよ」
「……わかった…………この屋敷だ、俺も中まで入ってはいないがな」
「わかった、行ってくる」
「キュルッ!」
「なんだ、ついてくるのか?」
娘を連れながら恐軻の行っていた屋敷に行く、門番もいるほどしっかりした場所だ。恐軻も入れないとなると、正面からは無理、残るは妖狐状態での侵入、
「ッぷは、流石に二匹同時にくわえるのはは大変だな」
二回ほどに分け、娘とともに侵入する。中は竹が生えたごくごく普通の屋敷だった。空いた瞳を見ると、美しいとはほど遠い、顔だけの少女がいた
「あ〜暇だ、暇だ暇だ暇だ、暇すぎて永琳の雷が降ってくる。もっといろいろあると思ってたのに〜」
「永琳の雷とはなんなんだ、」
「そんなの、怒号に決まってるじゃない」
「なるほど、随分手を焼かせてたみたいだな」
「それは言いが…か……私は誰と話を…」
「ようやく気づいたか」
誰もいない前提の独り言、故に反応が遅れたのだろう。だがこれでわかった理由は知らないがこいつは蓬莱山輝夜、月の貴族て永琳を教育係としていたわがまま娘だ
「どこから」
「ここだここ」
「妖怪!何でここに」
「ちょっと特殊なんでな、しかし地上でも迷惑をかけているんだな」
「あんた、何者?」
「この姿じゃわからんか」
質問されたので変化をとき人の姿へ
「その姿、いやあり得ないだって彼は」
「お〜い、聞いてるか?」
「本当に何者なの、そしてその姿は」
「そうだな、元浄魔隊、零番隊隊長、桜咲陽月。顔を合わせるのは今回が初めてだな。永琳がよく愚痴を言ってたぞ」
「本物?」
「ああ」
久しぶりに都市での名乗りを使う、元をつけたのは俺が浄魔隊に復帰する気がないからだ
「でもあの気配は妖怪のもの」
「元から妖怪だよ、永琳から聞いてないのか」
「そんな事を言ってたような…」
「使えん奴め…………」
納得してくれているかは知らないが、本題を切り出す。この六億年、月についてからのことを
「…………なあ、いま月はどうなってる」
「…そうよね、知りたいわよね、…最初の頃はかなり大変だったわ…………
永遠「ようやく語られる、陽月の居ない月の話」
陽月「ジジイどもが苦しんでいればそれでいいけどな」
永遠「やっぱ嫌いか」
輝夜「うんうん、月でも苦労したわ、自分勝手しか言わないのだもの」
二人「………………」
輝夜「なによ」
陽月「……いや、何でもない」
永遠「そう何でもない、」
輝夜「……そう」
永遠「それじゃあこれ以上はネタバレになるんでな」
三人「「「次回も、縁を待ちに!!!」」」