古代から生けし狐の大妖   作:紡縁永遠

57 / 79
六つの難題

Side陽月

 

 「ふう」

 「落ち着いた?」

 「ああ、それじゃあもう一つ何でここにいる」

 

 都市の者たちは穢を嫌い月に移住した。それなのになぜ地上に来たのか

 

 「それは永琳が作った蓬莱の薬を飲んだからよ」

 「蓬莱の薬?」

 「ええ、飲めば不老不死になれる薬よ、暇だから飲んでみたの、ただ穢を宿すから、罰として地上に堕とされたの」

 「そ、そうか」 

 

 なんてものを作ってるんだ永琳は、しかし穢による老い嫌うのだから、不老不死を求めそうなものだが

 

 「ありがとな輝夜、俺はそろそろ行くよ」

 「待ちなさい、三日に一度は来てちょうだい暇はしたくないから、」

 「わかったよ」

 

―――

 

 「で、翌日に何のようだ」

 

三日に一度の筈がすぐに呼び出された、と言っても昨日と同じ、妖狐状態で侵入という形をとったが。

 

 「求婚者に力のある者が何人かいて断りきれないのよ」

 「それで、俺に?」

 「そういうこと、その辺の陰陽師だと下心しかないから、でっ何かいい案はあるかしら?」

 

 他人の色恋沙汰は傍観に徹するのが一番いいのだが、仕方ない、少し助言を出すか

 

 「そんなん無理難題押し付ければいいだろうが」

 「……そんなんでいいの?」

 「ついでに俺にも出せ、俺がいることに説明もつく、近くに大妖怪がいればそこに関わる物を作れ」

 「わかった」

 

―――

 

 「皆様のご意向よく分かりました、ですがここにいる者から選ぶとなると難しい所存ですので、それぞれに問題を出そうと思います。

 石作皇子。貴方には『仏の御石の鉢』を持ってきてもらいます。車持皇子には『蓬莱の玉の枝』を。右大臣阿倍御主人には『火鼠の皮衣』を。大納言大伴御行には『龍の頸の珠』を。中納言石上麻呂には『燕の子安貝』を、珍しいものですから難しいと思います、頑張ってください」

 

 どれも存在するかどうか怪しいものだ、それでもなよ竹のかぐや姫と呼ばれる美女を手に入れるという、称号が欲しい者は絶対に行動するだろう、後は俺だが

 

 「失礼かぐや姫、そなたの言い分はわかりました。ではこちらの白髪の者は」

 「ああ彼は」

 「陰陽師、月を守ると決めた陰陽師」

 

 印象に残ってたセリフを使ったがいいものだろう、月をかぐや姫と認識しているアホだと良いが問題はない

 

 「護衛候補です、彼には『太陽咲く花』を持ってくるようにと命じました」

 「そうでしたか、失礼した」

 

 『太陽咲く花』、この辺で花と妖怪といえば、西の花畑か、これは骨が折れそうだ。

 輝夜邸をでて、帰路につく。しばらくは娘にかまってられないからな




陽月「竹取物語の醍醐味?と言える難題だな」
永遠「慈悲も何も無い、理不尽の塊、完全に楽しんでるお姫様だな」
陽月「して次は、原作キャラだよな」
永遠「苦戦させるか、圧勝させるか、はたまた拮抗させるか、悩んでおります」
陽月「苦戦はしたくないな」
永遠「何があっても頑張ってください」

永遠、陽月「「次回も、縁を待ちに!!」」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。