十人十色の人の道
同じはなくて皆違う
出会い別れが作る縁
また交わることを
by陽月
Side陽月
「それじゃあ、またな」
「またな、か。変わってるな」
「あの日から六億と少し、また会えたんだ、そう簡単に切れる縁かよ。俺は縁結びの神だ」
「そうか、」
不安定な軌道で浮上する戦艦、それに乗っているのは綿月さんのみ。他は俺が全員殺した。あの日と同じようにこの場所に地上に残る、違うと言えば…
「上手く伝えてくださいよ総隊長」
「わかってる、ツクヨミ様には伝えるがな」
「伝言頼めるか?」
「なんだ」
「神在月、いつかの宴でまた会おう」
「…わかった」
一人ではなく、永琳がいる。昇ってゆく戦艦を眺めながら、都市でのことを思い返す。
森の中で目覚めて、数十と生きて妖怪と知り、一人目の親、鬼の一鬼と出会った。
酒を求めて、人の住まう都市を目指して、永琳と会った。
成り行きで、都市に住むことになって、二人目の親、永琳とともに過ごした。
軍に入って、龍浄さんを始めとした、依姫や玄武、風花などいろんな出会いがあった。
試験では、怒られるくらいに暴れたり、再開した一鬼とぶつかって、心配させたな。
穢が活性化して、月に行くことになり、妖怪との戦争になった。
一鬼と最後の親子喧嘩をして、共闘して、やっぱり人と妖怪は相容れないと決めて、皆を、月に送った。
それから、核爆が落ちてきて、一鬼が庇ってくれて今生きている。
いろんな出会いがあった。別れがあった。それが積み重なって今がある。
「……」
「陽月」
「なに?」
「もう、心配させないでよ」
「それはわからないな、でもそう簡単には別れはしないよ」
「そう、」
もう見えなくなった戦艦、それでも輝く宵の月。気を使ってくれたのか、この輝夜邸には俺と永琳しかいない。そのまま月をみながらの酒盛りだ。
この六億年を語り合う………
別れてからの旅路のこと、
月での政策のこと、
出雲での戦
上層部の処罰がされていないこと
諏訪での恋路のこと
求婚者は実験で黙らせたこと
「いろいろあったんだな」
「そうね、貴方が女誑しになっていたのは驚いたけど」
「いや、不可抗力だろ」
「でも、今度は問題ないわよね」
「?」
「私は不死、蓬莱人となった。人ではない、つまり貴方と共にいれる」
「…そうだな、」
―互いにプロポーズをして受けたことに気づいていない、それを遠目に、スキマを使って覗いていた、輝夜と永琳、神五柱はイライラしているのだった―
「さて、それじゃあ」
「ええ」
「「除きをする不届き者は成敗しないとな」」
「「「「「「「えっ?」」」」」」」
「〈六幻神楽・籠目〉」
「取り敢えず、筋弛緩剤から逝ってみましょうか」
―その夜に悲鳴が響いたのは言うまでもない―
永遠「まず、最終回ではないです。まだ続きます。そして陽月の正妻は永琳となります。して、今回から語りを入れてみました―で閉じられているものがそうです。たまに出てくると思いますので今後ともよろしくお願いします」