『総員起床、直ちに着替え朝礼に向かえ』
学園での生活朝5:00に起床、朝礼を行い、ランニング、5:30から朝食6:00まで自由時間、そこから授業が始まる。かなり厳しいが、苦ではない妖怪時代は食を探して、長時間動き続けることもある、きっちりしている分休息が取りやすい。
「今日の授業は外だ、飛行訓練を行う。妖怪は飛べるものが多い、我々も飛べることに越したことはない」
「「「了解」」」
グラウンドにでて整列をする。ここで遅れると連帯責任で罰がある。Aクラスにいるものはそういったことはないので安心だ。
「お前ら、気が早くないか?」
火翼先生が少し呆れながら言ってくる。俺と依姫は基本教師より早く移動している。最後にくると文句を言われるからだが、早く来ても言われるのは納得しがたい。
「こういったことは周りに引っ張られることが多いですから、私達が早くこれば、それを見て集まりやすくなります」
「道理でAクラスは罰がないわけだ。卒業後も期待できそうだ」
「全員集まったようだな、それでは飛行訓練を開始する。まずは霊力を体全体に覆い持ち上げる。それができないならば各々の武器を浮かせるところからだ、それと班を作ってもいい意見を交換すれば見えてくるものもある」
「了解」
「これは難しいですね、気を抜くとすぐに落ちてしまいます」
「全然あがらねぇ」
「少し、動いた?」
数日しか経っていないのに、もう固定されているメンバー、依姫、玄武、風花、そこに俺、他のところも代々の班が決まっている、武器を浮かせられるのは俺と依姫だけで他は動かすこともできていない。
「苦戦しているようだな、俺から言えることはイメージそれだけだ」
ほとんど成果を得られず一限が終わる、イメージか、持ち上げるとか言っていたな、何かに引っ張られる感覚、各々が飛ぶということをイメージし始める。集中しすぎて不自然に風が動いたことに気づかない。引っ張られる、いや運ばれる?
「のわっ」
浮いてる?うん、浮いてる。飛行とは言えないが、地面から浮いている。
「浮けたか、後は安定させるだけだ」
「安定、安定」
風が吹き込んでくる。何かに支えられるように体が安定していく。ああなるほどそういうことか、【天候を操る程度の能力】それが俺の能力か、雷を使えたことにも納得がいくだが、妖狐の時の出力で天候操作というのも変な話だ。今度永琳に聞いてみるか。…………
「火翼先生、降り方がわかりません」
「まとっている霊力をといていけ、絡まった糸を解くように」
「了解、解く解く、とっ出来た」
「すごいですね、先を越されるとは」
「相性が良かったのかもな、能力名もなんとなく分かったし」
「でっ、どうやるんだ?」
「もう少し自分で頑張れよ」
できてすぐに聞いてくる。玄武、努力しろよ。でもまあ俺のイメージと合うかわからんか。
「ッたく、何かに引っ張られる感覚で浮いて、そこから風なりなんなりに支えてもらう。俺はこれでてきたな」
「なるほど、こういう感じですかね」
「なるほど、理解した」
「確かに分かりやすいですね」
「あのさぁ、教えた途端に出来るようにならないでもらえませんかね」
コツを教えだけで成功させやがった。どうなってんだこの三人、まあ、トップ四人ですけども。
「飛べるようになったら、すぐに飛べるようになっておけ、戦闘中に考えている暇はないからな、後は前後左右の移動だ」
「「「「了解」」」」
そこからは簡単だった、イメージの簡易化は難しかったが飛べるようにはなったので、十分位でできた。最終的には全員できるようになった。
「そうそう、言い忘れてたが来月は綿月総隊長が直々に稽古をつけてくれるそうだ。しっかり休んでおけよ」
クラス全員が驚きと歓喜にあふれる中、依姫と俺は絶望していた。絶対にボコボコにされる