Side恐軻
「……暇だな、藤原のとこ行ってみるか」
陽月がさって暇になった。金は貯まったがやることがない、金貯めるか…藤原のところはいい仕事をくれる。
「こりゃぁ…どうなってんだぁ」
京の、有力な場所は火の車とでもいうべきかほとんど機能していなかった。藤原は政に深くかかわっていたがここまでなるか?不比等は何も言わず話せる状況ではなかった。
「あんたは」
「おい、嬢ちゃんどういう状況だ」
「見ての通りだよ、かぐや姫のせいで、惚れて首ったけになってた父様達は居なくなってへこんでるんだよ。陛下も求婚してたらしいから、何の助言もなくてね」
「なるぼとねぇ」
「あいつのせいですべてが狂った。許さない」
これば随分な恨みだな、霊力も十分コイツで暇をつぶすか。
「復讐か?」
「うん、」
「手伝ってやる、だがその前にあいつと同じように幾億年を生きないとな」
「!どうすればいい?」
「まずは富士の山にいくぞ」
確か、天皇にも蓬莱の薬をわたしたとか言ってあったな。それを富士の山で燃やすとじいさんが言っていた。
楽しくなりそうだ。
―――
「まだなの?」
「まだ伊勢をすぎだところだぞ、こんなところでへばるな」
相手は人間、それなりのペースでも一月は掛かる、だから半月で富士に着くためにかなりの速さで歩いている。筋トレにもなるしな。
「仕方ない、飯にするぞ」
「わ、わかった」
しかしまぁ本当に暇だ、何をしたもんか…
―ひとり旅では、妖怪の虐殺など暇つぶしや寄り道などをしていた恐軻、妹紅に合わせて、ただひたすら進むことに飽きてきたのだ―
「おまえ、霊力についてはどこまで知ってる?」
「えっと人が、生まれながらに持つものでしょ?」
「少し違ぇ、いいか生まれながらに持つものではあるが本質は、力だ。これがなければ何もできない。つぅわけで」
妹紅の額を弾いてやる。すると、妹紅から霊力が溢れ出す。もともとの、血筋がいいせいかそれなりにはある。
「こ、これが」
「ああ、ちなみに止めなきゃ無くなるぞ」
「え?!」
「抑え込め、外から押し込むようにな」
「ふぬぅ、ぐぅ」
溢れた霊力はしだいに勢いが弱まり、安定する。センスはいいな、これなら期待できそうだ。
「よし、それを意地に続けろ。担いで言ってやる」
「わ、かった…」
霊力をまとっていればその辺の枝にぶつかっても問題はないだろう。
「そんじゃ行くぞ、舌噛むなよ」
「ッぁ゙ぁ゙ァァァァァァァ」
「うるせぇ」
駆け出すと、すぐに叫びやがる、ったくどんだけ怖いんだか※マッハ3
「着いたぞ、ほう、守ってるんだな」
「な、んと…か、ね」
「続けてろ……見つけた」
箱を抱えた旅のもの、ただし身なりはかなりきれいだ。
「よし、これだな」
持っていたものをぶんどり、妹紅に渡す。
「のめ、」
「わかった、ング、っぁ…」
「目は覚めたみたいだな」
「ああ、ってなんだこの髪型」
「副作用だろ。まぁこれで後戻りはできないがな」
「……わかった、ただ親父に報告だけさせてくれ」
「いいだろう」
決意に満ち溢れた目、どう成長するかね