【悲報】貞操逆転世界のドスケベ配信者、事故物件の心霊現象が効かない模様 作:ナロウ・ケイ
とある警察の調査記録より抜粋。
Bさん「あ、あ、あー、聞こえてますか」
Bさん「あ、大丈夫ですか、はい、じゃあ、通話いけそうですね」
Bさん「あの、ついこの前の話ですけど、はい、そうです、猿夢です」
Bさん「あのー、ほら、有名な『猿夢』って怪談あるじゃないですか」
Bさん「気がついたら駅に立っていて、遊園地にありそうなお猿さんの電車がやってきて、それに乗ったら怖いアナウンスが流れるってやつです」
Bさん「次は〜、活け造り〜、活け造り〜、みたいな」
Bさん「で、乗客がそのアナウンス通り、順番にどんどん殺されちゃうやつ」
Bさん「あれ、私知らなかったんですよ」
Bさん「よく分からないんですけど、何か、プラットフォームから『この電車に乗ると、ひどい目にあいますよ』とか流れてきて」
Bさん「何か普通に、お猿さんの電車乗っちゃって」
Bさん「えー何なんだろー、どうなっちゃうのー、みたいな」
Bさん「ほんと今思うと背筋寒くて、怖くて」
Bさん「馬鹿なことしちゃったなって、私⋯⋯」
(すすり泣き)
Bさん「ぁ、ぁい、ずみません⋯⋯」
Bさん「あの、私、電車の最後尾だったんです」
Bさん「隣に、格好いい若い男の人がいて」
Bさん「はい、覚えてます、その人と一緒でした」
Bさん「何か、トンネルに入ったんですよ」
Bさん「じめっとした、生暖かい空気が来て、えーめっちゃキモいーってなって」
Bさん「そしたらアナウンスが流れて」
Bさん「『次は〜、活け造り〜、活け造り〜』って」
Bさん「え、何、活け造り? ってなって」
Bさん「そしたら何か、耳元でチョキチョキ聞こえてきて」
Bさん「ハサミじゃん、やば、って笑ってたら、私の服がチョキチョキチョキチョキって」
Bさん「もうすっごい声で叫びました」
Bさん「で、そしたら、男の人もびっくりしてて」
Bさん「何か、何だっけ、えーと」
Bさん「『エッ、女体盛り⋯⋯ってコト!?』とか言ってて」
Bさん「そっち見たら、その、ズボンからはみ出るぐらい、すっごい、勃起してて⋯⋯」
(笑い声)
Bさん「いや、ほんと! ほんとなんですよ!」
Bさん「で! そのイケメン君、私のことめっちゃ見てたんです」
Bさん「私もうほぼ全裸で、いわゆる髪ブラ状態で、靴下ぐらいしか残ってなくて」
Bさん「あの、笑わないでくださいよ! その! そのね! ⋯⋯毛の処理、全然できてなくて!」
(笑い声)
Bさん「ヤバい見られた! イケメン君にガッツリ見られたって!」
(笑い声)
Bさん「そしたら、その、イケメン君が『アッ』って」
Bさん「ピュッピュッピュッピュッ」
(笑い声)
Bさん「全然、止まんないの! 私笑い転げてたら、なんか、夢が終わっちゃって」
Bさん「ほんと、何の夢なのかよく分かんなくて」
Bさん「まあでも、夢って支離滅裂なことが多いし、そういうものかなって思ってました」
Bさん「友達もめっちゃ笑ってて、Bちゃん欲求不満爆発してんじゃんとか、早漏系イケメンのAV見すぎとか、なんかそんな感じで」
Bさん「でも絶対あれって、私、危なかったですよね」
担当官追記:
その後、他の乗客の顔や人数など、他に覚えている情報がないか情報聴取を行ったが、詳細は不明だった。また、本調査から一年以上経過しているが、Bさんはまだ『猿夢』の続きを見ていない。