【悲報】貞操逆転世界のドスケベ配信者、事故物件の心霊現象が効かない模様   作:ナロウ・ケイ

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第5話

 とある警察の調査記録より抜粋。

 

 Bさん「あ、あ、あー、聞こえてますか」

 Bさん「あ、大丈夫ですか、はい、じゃあ、通話いけそうですね」

 Bさん「あの、ついこの前の話ですけど、はい、そうです、猿夢です」

 

 Bさん「あのー、ほら、有名な『猿夢』って怪談あるじゃないですか」

 Bさん「気がついたら駅に立っていて、遊園地にありそうなお猿さんの電車がやってきて、それに乗ったら怖いアナウンスが流れるってやつです」

 Bさん「次は〜、活け造り〜、活け造り〜、みたいな」

 Bさん「で、乗客がそのアナウンス通り、順番にどんどん殺されちゃうやつ」

 

 Bさん「あれ、私知らなかったんですよ」

 Bさん「よく分からないんですけど、何か、プラットフォームから『この電車に乗ると、ひどい目にあいますよ』とか流れてきて」

 Bさん「何か普通に、お猿さんの電車乗っちゃって」

 Bさん「えー何なんだろー、どうなっちゃうのー、みたいな」

 Bさん「ほんと今思うと背筋寒くて、怖くて」

 Bさん「馬鹿なことしちゃったなって、私⋯⋯」

 

(すすり泣き)

 

 Bさん「ぁ、ぁい、ずみません⋯⋯」

 Bさん「あの、私、電車の最後尾だったんです」

 Bさん「隣に、格好いい若い男の人がいて」

 Bさん「はい、覚えてます、その人と一緒でした」

 

 Bさん「何か、トンネルに入ったんですよ」

 Bさん「じめっとした、生暖かい空気が来て、えーめっちゃキモいーってなって」

 Bさん「そしたらアナウンスが流れて」

 Bさん「『次は〜、活け造り〜、活け造り〜』って」

 

 Bさん「え、何、活け造り? ってなって」

 Bさん「そしたら何か、耳元でチョキチョキ聞こえてきて」

 Bさん「ハサミじゃん、やば、って笑ってたら、私の服がチョキチョキチョキチョキって」

 Bさん「もうすっごい声で叫びました」

 

 Bさん「で、そしたら、男の人もびっくりしてて」

 Bさん「何か、何だっけ、えーと」

 Bさん「『エッ、女体盛り⋯⋯ってコト!?』とか言ってて」

 Bさん「そっち見たら、その、ズボンからはみ出るぐらい、すっごい、勃起してて⋯⋯」

 

(笑い声)

 

 Bさん「いや、ほんと! ほんとなんですよ!」

 Bさん「で! そのイケメン君、私のことめっちゃ見てたんです」

 Bさん「私もうほぼ全裸で、いわゆる髪ブラ状態で、靴下ぐらいしか残ってなくて」

 Bさん「あの、笑わないでくださいよ! その! そのね! ⋯⋯毛の処理、全然できてなくて!」

 

(笑い声)

 

 Bさん「ヤバい見られた! イケメン君にガッツリ見られたって!」

 

(笑い声)

 

 Bさん「そしたら、その、イケメン君が『アッ』って」

 Bさん「ピュッピュッピュッピュッ」

 

(笑い声)

 

 Bさん「全然、止まんないの! 私笑い転げてたら、なんか、夢が終わっちゃって」

 Bさん「ほんと、何の夢なのかよく分かんなくて」

 Bさん「まあでも、夢って支離滅裂なことが多いし、そういうものかなって思ってました」

 

 Bさん「友達もめっちゃ笑ってて、Bちゃん欲求不満爆発してんじゃんとか、早漏系イケメンのAV見すぎとか、なんかそんな感じで」

 

 Bさん「でも絶対あれって、私、危なかったですよね」

 

 

 

 

 

 担当官追記:

 その後、他の乗客の顔や人数など、他に覚えている情報がないか情報聴取を行ったが、詳細は不明だった。また、本調査から一年以上経過しているが、Bさんはまだ『猿夢』の続きを見ていない。

 

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