朝潮改二の鎮守府活動記録   作:ミサキサクサク

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5ページ:街からの脱出

サオリ達が廃墟から出ると、遠くから無数のサイレンとヘリのローター音が聞こえてくる。サオリ達は街を出るため、走り抜ける。

「クソガキどもが!お前達を逃しはしないぞ!」

上空のヘリがサオリ達を見つけ、ヘリのスピーカーから怒号を浴びせる。するとサイレンを鳴らして広い商店街にいくつも止まる。

「アリウススクワッド!ここまでだ!!」

サオリ達は、商店街の屋台の裏に隠れ、攻撃のチャンスを待つ。

「どうするんだ、サオリ。」

「ヒヨリ、援護を頼む。」

「は、はい!」

サオリが勢いよく飛び出し、銃を撃ち始める。敵の傭兵達も急いで障害物に隠れ、商店街は一気に戦場と化した。

提督も隠れながら傭兵に向けて銃を撃つ。

「くそぉぉ!!」

「うわぁぁぁ!!」

提督が銃を撃ち、敵の傭兵を殺す。初めての感覚に少しおそれを感じる。

「落ち着け…やらなきゃ死ぬ。ゲームで何度もやってきたことだ。」

そういいきかせ、落ち着かない気持ちを抑える。

 

銃撃戦は続き、サオリ達は傷を負いながらも傭兵達を押し返す。

「し、しまった…!!」

「ミサキ!」

店の中から重装備の傭兵が飛び出し、盾でミサキを押し倒し、隣にいた傭兵が倒れるミサキの頭に銃口を突きつける。

「こいつ死なせたくなきゃ動くな!」

商店街にその声が響き、サオリ達も、敵の傭兵達はサオリ達を取り囲む。

すると、近くに一際大きな装甲車が急ブレーキで止まる。中から、一人の女性が降りてくる。

「もー、ほんと派手にやってくれたねアリウススクワッドさん。」

黒い軍服に帽子、そして長い赤いマフラーをかけた女性が降りてくる。

「くっ…」

「私ミカっていうの。ふふー、あなたにとっても思い出深いんじゃ無い?」

「ミカ…?」

「まぁねー。それよりも、嬉しいお知らせがあります!秤 アツコちゃんがシルバーウルフに来たよ!」

「やっぱりそうだったか。」

提督はボソリと呟く。

「もう、がっかりだよサオリちゃん!そこにいる提督さんも殺さないし、シルバーウルフの傭兵は殺しちゃうし。」

「元々裏切るつもりだったのだろう?」

「まぁねー。私たちにとっても、秤 アツコちゃんって必要なんだよねー。一人くらいいいでしょ?」

「ふざけるな!アツコに手を出したら、貴様ら全員…」

ミカはミサキの元に歩いていき、ミサキを足で踏む。

「うぐっ…」

「ねぇ、あのさ。今の状況分かってる?そっちが偉そうな口きける立場じゃ無いのわからない?」

サオリと提督は、ただ立ち尽くすことしかできずにいた。

「カレン隊長ってさー、人怒らせるの得意なんだよね。家族も、友達もとっくにいないただの戦争孤児のくせに。何回隙見て殴ってやろうかと思ったよ。でも、私は良い子なのでやらないの。」

ミカはミサキから足を離し、サオリの方を向く。

「ねぇサオリちゃん。今からでも遅く無いからさ、そこの提督さん殺しちゃってよ。そうすれば私はハッピーになれるし、あなた達のアツコちゃんも帰ってくるんだよ?」

サオリは提督の方を向く。提督はそんなサオリに目もくれず、ミカの方を見る。

「…断る。」

「え?」

「断ると言ったんだ。この人は私の事を信じてくれた。それならば、私はこの人を裏切らずに、姫を救って見せる。」

ミカは拳を握り、帽子を地面に叩きつける。

「ふざけんな!!子供のくせに言うことも聞けないのか!ムカつくんだよどいつもこいつも私のことを舐めやがって!!カレン隊長も、お前も!みんな私のことをただの虫けらのように扱いやがって!!」

 

「ミカ、その辺にしておくんだ。」

 

声が聞こえ、後ろから誰かが歩いてくる。この場にいた傭兵達が全員、敬礼をしている。

「アリウススクワッド。どこまでも目障りな。」

「カレン…隊長…!!」

ミカが怒りの形相でカレンと呼ばれる女性を睨みつける。

「ヒヨリ…!!」

カレンの後ろから、傭兵に銃を突きつけられたヒヨリが歩いてくる。ミサキもゆっくり立ち上がる。

「どちらにしろお前達には救いはない。すでに秤 アツコはシルバーウルフの手にある。」

提督はカレンに近づく。

「アツコをどうするつもりだ。殺すのか。」

「殺すなら、すでに殺している。話す必要はない。お前達、もう撤退する。ミカ、君もだ。」

「チッ…」

傭兵達は装甲車に戻り、去っていく。そこには、アリウススクワッド、提督と、戦闘の跡が強く残る商店街の姿があった。

 

 




ミカさん


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