転生機族の異世界記∼機族に転生したら異世界に飛ばされました∼ TSならぬTM-トランス・メカ-転生者な星船は、ヤマト世界で何を成す?   作:オーキッドとグロリア欲しい

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第12話 国連記者会見と各タスクの進捗とヤマト随伴艦 (ハイブリッド型次世代型標準地球戦艦(仮)の挿絵追加)

「その時に現れ、遊星爆弾の発射拠点となって居た冥王星を含め、太陽系内のガミラス勢力を一掃してくれました。その勢力の名前は機械の種族である彼女たち、機族と呼ばれる機械生命種族が乗る平行世界からの難破船だったです」

 

演台で会見する国連事務総長の斜め後ろで、私は身体を成恵の世界原作で出て来た機族の女王の姿形にしていた。

 

精神に影響があるから本来やりたくない事ではあったのだけど、姿を変えて知ったそれは恐らく女王に"成った"時に知らず精神強化がされて、大丈夫な事に変わるのだと分かった。

 

自分がそれとなって、機族の女王の寿命が数百年で代替りしない理由が分かるとは思わなかった。

 

機族の女王は、長命でも数百年といわれる一般機族と比べて大きく長く、少なくとも銀連の遡れる歴史の範疇では単独の機族でありその寿命は銀連でも謎だったからだ。

 

たぶん、これが機族本来の性能なのだろう。

 

人間と寄り添う為に大多数の機族は脆弱な精神をしていたというのは、いかにもありそうな話ではある。

 

「地球の皆さま初めまして、紹介頂きました機族の女王です。このたびは私たちを惑星地球に受け入れて頂いたこと、感謝の念に絶えません。

私たちは故郷の平行世界を見失い、この太陽系に漂着いたしました。

ガミラスとの戦いに助力したとは言え、部外者である不審な私たちを温かく迎えて下さった地球は既に第2の故郷です。

新たな地球の一員として、私たちの持つ技術の全てを地球へと提供し、地球復興への助力をさせて頂きたく思います。これから共に歩み、その歩みが未来永劫つづく事を願います」

 

偉くなった第2次銀河大戦時から演説は苦手だ。

 

それっぽい事は言えるけど、どうしても気が進まない。

 

知能拡張を繰り返しても、そういう性格というか性向はあまり変わらず簡潔な内容になってしまうんだよね。

 

大部分の人間に対する人好きする表情、人好きする声色、人好きする所作を計算しながら、無難な挨拶を終えて席へと戻り、そんな事を少し考えてる間に会見は次の記者質問へと移行した。

 

支援内容の資料は事前にマスコミや情報端末の非常用機能で地球人に広く配布されてるから、記者質問はそれに関する事だ。

 

と言っても、各行政府が問題ないとして送り込まれた代表記者たちなので、前世の様なマスゴミは弾かれてるから安心だ。

 

それ以前に事前に質問内容を提出してもらって、国連や軍令部、各行政府や私との擦り合せを行ってるのでシナリオの存在するプロレス会見でしか無い。

 

事務総長や私が事前の取り決め通りに記者の質問に答えて、1時間の会見は何事もなく終えた。

 

事前提出に無い質問内容が飛んでくる事も覚悟してたけど、それが無かったのは拍子抜けだ。

 

流石に現状が分からない記者は居なかったと言う事だろうが、それはそれでマスコミまで今までと現状の確かな認識がある事を意味して憂鬱な気分になった。

 

「早く、地下都市の環境を改善しないといけないにゃ」

『鹵獲及び取得したガミラスとガトランティス技術情報の解析は全て完了してデータベースにアップ、地球向けのマニュアル化も全て終わったにゃ。重要事項としては波動エンジンとワープ、波動砲は四次元収納と干渉しないと分かったにゃ』

 

『こちらで並行していたクリピテラ級の波動エンジンを利用した反物質/ベクトル機関併用のヤマト随伴艦の詳細設計及び、運用シミュレーションも完了にゃ。

今は艦内工場での改装船体とガミラス波動エンジンの仕様変更パーツの生産及び、制御体(レギュレーター)の設定が終わり、解体してたクリピテラ級の波動エンジン取り付けに移ってるにゃ。

性能としては、同規模の反物質/ベクトル機関搭載の機族船と比べると波動エンジン単体だと40%だけど、反物質炉併用時の最大機関出力は280%にもなるにゃ。そしてベクトル機関を併用した場合の亜光速領域での加速力は毎分0.8光速にもなるにゃ。

事前のシミュレーション通りガミラス製の波動コアはこの程度が限界で、ヤマトで予定されてるイスカンダル製と同等性能のコアが使えたなら、併用時の最大出力は最低1200%以上の物が同じ船体規模で作れる筈にゃ。

燃料を自前で生産して必要な時に一気に使うという使い方が出来るのは、やはり大きいにゃ。また、それを意識した反物質/ベクトル機関の設計を始めたにゃ』

 

『動力を別にした外部駆動型波動砲のシミュレーションと原理検証が完了したにゃ。波動コアへのエネルギー注入と余剰次元の展開放射プロセスのシミュレーションが有ったからどうにか出来たにゃ。真田さんには感謝にゃ。

これで投入エネルギーさえ賄えるのなら、波動エンジンを使わない波動砲や応用して波動砲爆雷的な物が作れる筈にゃ。波動カートリッジ弾との類似性は不明にゃ。今は拡散波動砲の開発と反波動格子の確保に取り組んでるにゃ。

だけど反波動格子はいわゆる特異点の1種なので、作成するというより、モノポールみたいに捕集時間というか存在の希少性、エンカウント率が入手の問題となるにゃ』

 

『各地の残存地下都市への救援物資の搬入と配布、陽電子転換炉の第一陣の設置と稼働、それに伴う最低限必要な生存系インフラの復旧は完了。国際送電ネットワークの復旧も8割方は最終点検作業も終わり、既に実稼働には問題ないにゃ』

 

『鹿児島、富士、北海道の受電及び変電設備群の設置と稼働準備はあと1時間12分という所にゃ。極東行政府のリストより設備が劣化してて6分の遅延が出てるけど、試運転時間には余裕で間に合うにゃ』

 

『月の捕虜収容所で派遣された取調官による捕虜の虐待があったにゃ。サーブボットの立ち合いと全面的な思考読み取り装置での尋問に切り替える事を軍務局と合意したにゃ』

 

『会見後の関係者との挨拶が終了したにゃ。ネットやマスコミの反応はいわゆるオーバーロード的な扱いに対するそれと、救世主という扱いが3と6で、後の1割は私たちを単純な使役ロボットやよく解らない物と考えてる感じにゃ』

 

『月の砂を使ったナノ素材工場が稼働を開始したにゃ。クリピテラ級60隻が産み出すエネルギーを使うだけあってかなりの物にゃ。

既に68万トンのナノ素材を生産、10万台の中型サーブボットに加工して地球の各地下都市の地表に降下させたにゃ。

今の設備でも本稼働すれば日産400万トンのナノ素材が作れるにゃ。利用するか分からないけど、一応トリチウムや金属資源も必要量以外は分別してるにゃ』

 

『波動エンジンのエネルギー伝導に必須なコスモナイト90の合成に成功したにゃ。今は歩留まりが悪いけど改善の見通しは付いてるにゃ。

しかし、これがどうやって作られたかは今のところ分からないにゃ。少なくとも単純な超新星爆発や惑星衝突の圧力や雰囲気をへて作られる原子構造ではない筈にゃ。

これは私たちの既知世界とは異なる微細な物理法則の差が原因かもしれないにゃ』

 

『ガミラス製波動コアの複製に成功して、鹵獲ガミラス艦での稼働も確認できたにゃ。これがどうすればイスカンダル製波動コアと同等の性能を発揮可能となるのか、取っ掛かりが無いにゃ。

現状、ガミラスの研究データに加えて、モンテカルロ法的な総当たりに近い手法で探索してるけど、これくらいは高出力化研究の過程でガミラスでもしてるから、現物のイスカンダル製コアと比較したいにゃ。

計算力の増強は高優先度で継続するとして、更に真田さんを始めとした地球技術陣との協力体制を既に始めてるにゃ』

 

『次元エナーシャルキャンセラを応用して時間経過を遅延させる事で、単一原子演算器の作成難易度が大きく下げられたにゃ。

効率としてはベクトル機関と時間停滞だけで水素原子の内部を弄ってた時と比べて歩留まりが700倍以上向上して、今のままでもサーシャが来るまでに3個は作れる計算にゃ。

でもこの難易度なら限定AIでの生産ラインも作れるから、演算力と同時に幾何級数的に増やせるにゃ。

3人娘としては今更らしいから、生産ラインを構築するにゃ。これならこっちに半数を残すとしてもヤマトに6個は載せられるにゃ』

 

『ガイデロール級に搭載されてるガミラス製波動エンジンと波動コアの生産ラインが月で稼働を始めたにゃ。今の設備規模だと日産3基といった感じで、あまり生産性は良くないにゃ。

既に大部分をナノ素材で代替した生産効率の高いモデルの設計は完了して、稼働試験が済めば切り替えるにゃ。

切り替えたら日産22基は行けるから、保守作業が機族しか出来ないとしても当面のエネルギー所要を満たすまではコチラを生産するにゃ』

 

『予定してた水星及び、アステロイドベルト3箇所、カイパーベルト6箇所の資源収集拠点船の配置完了にゃ。

質量資源産出量を全てナノ素材にすると日産680万トンを確保できる予定で、6時間後に投射第一陣が受け取り宙域に到着するにゃ。もちろん人類が利用し易い金属や希土類とかは必要量以外は別に分別してるにゃ』

 

『音信不通だった地下都市の捜索は全て完了したにゃ。91都市を捜索して生存者は全部で4263人、大部分は比較的無事な最寄りの地下都市へ移送したにゃ。

拒否した人員の生活・衛生・医療環境維持も復興リソースへの有意な差へはならず誤差の範囲にゃ』

「アカシさん、どうされました?」

 

卓袱台の対面の席では、私-亜科詩-にお招きした芹沢軍務局長と沖田提督と古代守が湯呑みやおかきを片手に疑問符を浮かべた表情をしてコチラを見ていた。

 

突然考え込む様に黙り込んだ私を心配して、芹沢さんが声をかけた様だ。

 

4人で別の私が行う会見の生放送を見終わり、雑談というか、私が目指してるこれからの計画と地球の方向性を話してる途中だったから心配をかけたみたい。

 

「いえ、今していた話に関連する分割思考の記憶と資料を精査した物で少し反応が遅れてしまいましたにゃ。

そのヤマト随伴艦や次世代地球艦の話ですけど、私の分体が十六分前にガミラス製波動エンジンの完全な複製と量産化体制を整えたそうですにゃ。

暫くは、私の使う生産設備の増強の為のエネルギーリソースとして使いますが、これでガミラス艦に対して倍以上の性能の波動エンジン艦の量産が可能となりましたにゃ。

また、沖田提督が指揮されるヤマト計画の随伴艦の初期の性能仕様案が固まりましたにゃ。こちらですにゃ。因みにあくまでも初期仕様という事に留意して欲しいですにゃ」

 

そう言って、私は3人の手首に巻いたコミュニケに対してデータを送ってホログラムを表示させる。

 

因みにこれ、機動戦艦ナデシコのコミュニケを目指して跳ばされる直前に完成したガジェットの機能で、腕時計にしか見えないそれにはハプティクス機能を持った触れるホログラム、スキャナー機能やシールド機能にAED機能、

医療診断機能と各種の4次元薬剤庫にその注入機能、同機能を利用する最低1ヶ月分を想定したサバイバル資材収納庫、数十時間なら宇宙服にもなる環境操作と気圧シールド機能を搭載してて、銀連基準での非常用の簡易宇宙服に匹敵する機能を持つ。

 

そしてそこには、先ほど古代守が話題として出した、ガミラス製波動エンジンの複製品を使う、波動エンジンと反物質/ベクトル機関のハイブリッド型次世代型標準地球戦艦(仮)の概要から詳細までが記されていた。

 

【挿絵表示】

 

仕様としては、全長240メートル、全幅30メートル、高さ60メートル。

 

主機にガミラス式波動エンジンと私が手直ししたアバロン製の反物質/ベクトル機関を併載するハイブリッド機関船で、最大加速力は波動エンジンで加速できる光速以下だと毎分0.8光速にも達する高速艦だ。

 

砲熕兵装としては、アバロン艦と類似する四角い砲口をした口径300センチの艦首大型フェイザー砲、艦底部の斜め下側面にアーム式で通常時は船体に半ば埋め込まれて隠蔽時も軸線砲としては使える、隠顕式100センチ電磁重力加速投射砲、

主砲として、実弾併用の36センチ3連装陽電子衝撃砲塔を艦の前方と後方の上部に2基つづ、前方と後方の下部に1基づづ、船体両側面に1基つづを装備してる。

 

誘導弾兵装としては、艦首6基、艦尾4基づつの対艦対深次元両用魚雷発射管、両側面に16基つづの大型対艦対深次元両用魚雷発射管、上部と下部に24基つづの垂直ミサイル発射機に加えて、人員物資と転送雷撃戦用の転送機を持つ。

 

対空兵装としては、ヤマトと設置規格を共通化させた、連装フェイザー砲塔、2連装埋め込みフェイザーモジュール、近接用の板状フェイザーモジュールの3種のフェイザーが有り。

 

砲塔式の物は、銀連製の連装対空フェイザー砲台にアバロン規格の部品を併用して人間でも維持が可能な物を上部構造物前部と後部に一基づつと、上構側面部に14基30門。

 

これは、私が保守に携われるヤマト随伴艦に限ってだと、ヤマト搭載品と同じ高出力な機族が扱う前提の物を搭載する上に、モジュールに内蔵されるフェイザー砲の数がヤマトの物と同じ4門へと増える。

 

船体部分に埋め込まれてる2連装フェイザーモジュールは、ヤマト仕様の4連装モジュールと設置規格を揃えて2連装化する事により、設置に必要な大きさの規格はその儘に、

射程で2割、出力で1割減り、最大発射速度は半減しつつも、歪曲機能や陽電子転換炉を人間が扱えるレベルにまで簡略化して、それを船体部に16基32門。

 

同じく板状のフェイザーモジュールも搭載フェイザー数を減らした物を多数設置する。

 

どちらも共通化と小型化による使い勝手を優先して、射撃数を増やしたい場合は、モジュールの設置数を増やしてカバーする方針にした。

 

機族戦闘機の主兵装レベルの物は、門数の半数が固定式となるが、設置数とビーム歪曲機能、砲門単位での個別目標割り振りにより、理想条件では門数が最大目標同時対処数とイコールなのでかなりの対空対艦火力となる筈だ。

 

シールド関連としては、波動コアの制約により波動防壁こそ無いが、常時使える力場装甲と時間的な制約が有るもののベクトル機関により時間停滞盾が使えるので、元にしたガミラス艦と較べたら桁違いに堅い。

 

更に言えば、銀連やアバロンレベルのアクティブステルスを備えるから、デザリアムの光学含めた電磁波ステルスを看破できないガミラスでは、微細な痕跡の検出すら難しいだろう。

 

デザイン的には、火星艦や村雨型を思わせる葉巻型船体と上構の組み合わせに砲身を有する砲塔やその他の装備を組み込み上構前後に備えた巨大なシールドジェネレータと推進器周りが特徴的なデザインであり。

 

後部の中央には棒状の外燃エンジンが配置され、その周囲の四隅に波動エンジンの分割推進ノズルが配置されてる。

 

このノズルはガミラス製波動エンジンの推進器を小型化した物で、これら2系統の推進器併載により高推進力、低放射、高機動の並立が可能となった。

 

人間だけでも動かせるけど、十全な性能を引き出す為にヤマト随伴艦以外でも制御体-レギュレター-を1体は、標準で載せる予定ではある。

 

追加で各種ガミラス艦艇との比較表を表示する。

 

その比較では最低性能の機関出力でもデストリア級を3倍以上突き放してる。

 

「素晴らしい性能ですが、建造コストはどうなのですかな?」

 

暫く3人が各部の詳細についての索引や比較表を読み込んで居たが、基本的にそれらの細目に関しては門外漢だからか、芹沢さんが自身の職掌である整備計面での懸念を聞いてきた。

 

「永久機関の波動エンジンの複製に成功したから、私がタダ働きをすればコスト的には月や小惑星の採掘権費用しか掛からないにゃ。

経済復興的には不味いんだろうけど、防衛に早急に必要と思える戦力を確保するまでは当面これで行って、そのあとは民間に委託しつつ私が独自整備という形で予備艦を造る形にしたいにゃ」

 

「委託後にもアカシさんが整備するのですか?」

 

芹沢さん的には、私が予備艦を整備し続ける事の必要性が有るのか?と言いたげだ。

 

「もちろん、設備増強や地下都市の復旧復興も疎かにはしませんにゃ。予備艦の必要性は言わずとも分かるでしょうけど、その予備艦の整備を経済や予算的な制約で制限されたく無いのですにゃ。

地球の経済力や人的資源は戦前と比べて文字通り最低でも7割減で、実態は更に酷いとの統計が出て来てますにゃ。これに付き合うとガミラス相手には勝てても次はという懸念がありますにゃ」

 

「アカシさんは、また敵対的な宇宙人が来るかもしれないと考えてるのですか?」

 

「もちろんですにゃ」

 

古代守がそう発して私がそれを断言すると、3人は息を呑んだ。

 

「ガミラスが把握してるだけでも、200以上の惑星で原住知的生命やその痕跡を確認してますにゃ。これは探査した母数からして、ドレイクの方程式の最大値よりも明らかに多過ぎるのにゃ。

更にそれらには地球人やガミラス人を含めて遺伝的な共通性があって、ガミラスでは古代アケーリアス文明により知的生命発現へと何らかの介入があったという説が主流にゃ。

そして、超空間ゲートの様にアケーリアス文明の遺産はこの天の川銀河にも存在しますにゃ。超空間ゲートがガミラスが把握してる物だけや、その他の遺物が無いとは考えづらいにゃ。

つまり、ガミラスが本拠地とする大マゼランより質量も範囲も大きなこの天の川銀河には、更に多くの潜在的ガミラスが存在する可能性が高いのですにゃ」

 

「ふむ」「なるほど」

 

「つまる所、同盟や友好関係を結ぶに値する勢力も相応に居るという事を意味してるのでは?」

 

古代守の意見はもっともだと思うけど。けど、だ。

 

「それはその通りですにゃ。でも、軍事力の裏付けの無い同盟関係や友好関係もまた存在しない事は地球の歴史的にも明らかだと思うにゃ。だから私はそれが必要な時の為に制限を受けないで準備したいのにゃ」

 

「……分かりました。私としてはその方向で動きましょう」

 

「芹沢さん、助かりますにゃ。そして沖田さんには、芹沢さんとの連携をお願いしたいのですにゃ」

 

「私としては、以前の様に芹沢に隔意が無いと言えるので言うのですが、今さら私が役に立ちますかな?」

 

ファーストコンタクトでの地球軍とガミラスの衝突を、ガミラス側は自作自演でも行う予定だった事を沖田さんが知ってから、息子家族の死を含めて避けられない事だったと割り切れたらしい。

 

そして中央委員会が警告を無視して太陽系に侵入した場合の攻撃を指示していたという事実も公表されたから、芹沢さんではどうしようも無かったという事もあるだろう。

 

「寧ろ私という部外者が来た事で、地球人の英雄としての沖田十三を持ち上げる気運が既に起きてて、私はこれは大きくなると予想してますにゃ」

 

「……分かりました。微力を尽しましょう」

 

不本意そうだけど、戦勝した指揮官に課せられた役割として飲み込むという感じだろうか。

 

どうにも心苦しいけど有り難い限りだ。

 

「お二方とも、古代さんも是非ともよろしくお願いしますにゃ」

 

私は3人に向かって深々と頭を下げた。

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