四大企業 アトラース 作:スキル素材年中枯渇ニキ
7:いや無理か分かんないだろ!
複数の視線に晒される。
ここまで来いと指定されてきた場所は、やっこさんのテリトリーとなっている酒場であった。
こっちは軽めの武装をしたニケを三名随伴させているが、やっこさんだってニケという戦力がある程度はいるだろう。気は抜けない。
とは言え、相手が相手だし、話をするだけだから流血沙汰にはならないだろう……と思いたい。そもそも組織自体が割と手段を選ばない。確率で言えば半々といった所だろうか?
「あの……アドルフ、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫じゃなかったらすぐに
私の指示通りに周りに目を光らせるリーゼロッテとマルグリットとロミー。彼女達の反応で周りの人たちは興味をなくしたかのように酒を飲み始める。どうやらあちらも話をしたいだけというのは嘘ではないようだ。
……暫くすると、目当ての人物がこの酒場に入ってきた。強化アーマー(?)を身に付けたその女性は、原作と比べて顔色も隈もそこそこマシなように見えた。
「待たせてしまったかしら」
「いえ、さっき来たばかりです」
「……貴方が、ダークヴェール?」
「そう呼ばれているらしいですね。私は自称した事はありませんが」
「貴方がそう呼ばれる事になったであろう所以こそが、私が貴方と話がしたい理由でもあるわ」
「そうですか。……お互いゆっくり雑談できるほど暇でもないでしょう。早速本題に入りませんか?
E・Hさん」
今から三日前。私が8歳になり、ニケも14人に増えた時だった。
「ダークヴェールだな?」
レイチェルとロミーと一緒にアウターリムの大通りを歩いていると、唐突に横から声を掛けられた。
「自称した事はありませんが、おそらくは」
知らない顔だった。現代人基準で見れば痩せているものの、アウトローとしてはマシな顔色だった。この時点で多少は大きい組織に属していると分かる。
「隊長がお前と話がしたいと。三日後、指定された場所に来い」
そう言って無理やり手渡された紙に書かれていたのは、酒場の名前と場所だった。この酒場の名前を私とレイチェルは知っていた。有名な場所だった筈だ。この男の言葉の真意が理解できる程度には。
「……夢見がちなロマンチストが何の用だ? 悪いがこっちは暇じゃ――」
「レイチェル、煽らないでください」
レイチェルの言葉で露骨に顔を歪めかける男。寸前の所で私がレイチェルを抑える。
「アドルフ、相手が誰だか分かってるのか? 目的の為なら手段を択ばないぞ」
「なら尚のこと慎重になりましょう。相手を怒らせて何の得があるっていうんですか?」
一先ずレイチェルの説得をしたと考えた私は、男と向き合った。
「隊長が私と話がしたいと言いましたか? 『エンターヘヴン』が私に如何なる用があるというのでしょう?」
「自分でも分かってるんじゃないのか?」
男がそう言ってレイチェルとロミーを指差す。確かに男の言う通り予測のついていた私は口を開こうとし、男はそれを手で制した。
「今なにかは言わなくていい。話は指定した店でするとしよう」
「……分かりました。三日後に時間を作――」
「断る」
「なっ……レイチェル、何を」
先程からいい顔をしていなかったとはいえ、こうも真っ向から反対するとは思っていなかったためレイチェルを抑えきれなかった。
「大方、ガキに不相応なニケを何処で調達してきたのかってとこだろ? 何も言えることはねぇよ。少なくとも、叶いもしない夢を追いかけてアウターリムを危険に晒すような連中にはな」
「何だと?」
「だってそうだろ? アークにテロを仕掛けて人権ゲットを目指すなんてラリってるとしか思えない思考回路で、それで中央政府がどんな反応するのか考えもしないで人を殺す。はた迷惑もいい所じゃねえか」
「貴様……!」
どうこの場を収めようか考える時間すらなかった。私が悠長に逡巡している間に二人の口論がヒートアップした。
「悔しくないのか!? 生まれがアウターリムだった。ただそれだけで空腹を強いられる、今日生きるのも精一杯な生活! それを尻目にアークは贅沢の限りを尽くしているんだ! 空の光を享受しながら!」
「現実を見ろよ……! 人類がアークに移住してから8~90年、アークの意識が変わったことがあったかよ! 最近だって列車を爆破して、アウターリムに向けられる目が厳しくなったんだろ?」
「それはッ……! その爆破テロは我々としても寝耳に水だったんだ! それに、我々には手段を選べなかった!」
「んな事情知った事かよ! 結局、アウターリムを危険に晒したのは変わんな――」
これ以上はマズいと判断した私は、レイチェルの口を手で物理的に塞ぐという手段に出る。
「今の話は忘れてください。三日後にそちらに伺わせていただきます」
「もっ、もごごごご!」
「……そ、そうか。まぁ、お前が来てくれるなら何でもいい。それでは、三日後に」
その後、その男から逃げるようにその場を去る。その男が肉眼で見えない程距離が離れた段階でレイチェルの口を塞いでいた手を退けた。
「ぷはっ……アドルフお前なぁ! 百歩譲って誰かと手を組むのはいいとして、エンターヘヴンだけはないだろ!」
「手段を選ばないからですか?」
「分かってるなら何で応じた!? 合理性よりも信念を優先する連中が一番質が悪いんだぞ!」
確かにその意見については私も心の中では同意した。フィクション、ノンフィクション問わず思い当たる前例はいくらでもあるだろう。
ここで、9番目に作られたニケであるロミーも首を縦に振って同意した。
「アドルフくん、ニケを作ってるって事は言っちゃいけないんだよね? わたしも、あの人たちには言わない方がいいと思うなー」
確かにそれは秘密にすべきだ。エンターヘヴンから情報が波及して広まり、誰かが私の成果を奪いに来る……だけならまだマシだ。最悪中央政府の介入もしてくるだろう。
しかし、こと今に至っては……
「レイチェル、その質の悪い信念こそが、今私にとって一番都合のいい物になるんです」
「どういう事だよ? ……アタシは、アンタは合理性で動く人間だと思ってた」
「その通り。私は合理性で動きますよ」
「だったら何で!」
「レイチェル、それとロミーも。考えてみて欲しいのですが、彼らは何を信念として行動していると思いますか?」
「……そりゃあ、アウターリムの自治と人権保護だろ……?」
「それと、アークへの復讐かなー?」
復讐目的でエンターヘヴンに加入する人間も確かにいるだろう。だがアークへのテロ自体はただの手段に過ぎない。
「そう、彼らの目的がアウターリムの安定に帰結するのであるとしたら、彼らを効率よく使える可能性がある。合理性を重視する組織だとこうは行かない。煩わしい取引を乗り越える必要がありますから」
「てことは何か? 上手い事アイツらを騙くらかして搾取しようってのがアンタの考えか? ……おまっバカか!? エンターヘヴンはバカだがアホじゃねぇ。搾取されてるって気付かれたら、復讐先がアークからお前に切り替わるぞ!?」
「搾取とまでは言いません。そこら辺も含めて、三日後の話し合いですり合わせます。思想も、利益も、全て……」
「本気かよ……」
これが、三日前の事になる。
こうして指定された酒場に来たのは私と、4番目に作られたリーゼロッテ、8番目に作られたマルグリット、そしてロミーだ。
リーゼロッテもレイチェル程ではないが同じようにエンターヘヴンと手を組むのを反対しており、ロミーも反対寄りの中立だった。
対してマルグリットは賛成の立場を取っていた。 もっとも、「エンターヘヴン? ヒャハハ! いいじゃねえか! アークの連中もムカつくし、一緒にテロでもやるかぁ!」等と問題発言を繰り返していたため、私の考えに賛同しているという訳ではないという点に留意しておくべきだろう。
レイチェルは連れてきていない。三日前の事もあるし、最後の最後まで反対していたためこの場に連れて来れば話し合いがこじれる可能性があったからだ。
丸テーブルに私も含めた四人が座っている所にE・H、エリシオン・ハーパーが加わる。
原作ではアークテロ事件に登場し、ニケ専用武器での武装と、エレベーターを確保するために爆弾を入手した。結果的にそれは叶わず、ニケとなる事で罪を償う事を決断した。
それからの事は分からない。私が前世で死んだ後で、エリシオン・ハーパーがストーリーに登場したのか、それともニケとして実装したのか。
しかし今の私にとっては、エリシオン・ハーパーがテロを良しとしない穏健派というのがとても重要だった。
そんな相手が話し相手でなければ、流石にエンターヘヴンと手を組もうという考えには至らない。原作知識なので作ったニケの皆には言えなかったが……
「……では単刀直入に言うわね。ダークヴェール、そのニケ達の出所について教えて欲しいの」
驚きはない。寧ろこれが本題でなかったらどうしようかと思っていた。
「ダークヴェール、貴方の事は出来る限りで調べたわ。その出所の不明なニケ達で地上の多くの物資を収集する。それにパーフェクトではない、本物の農作物、それも合わせてブローカー経由で売ったりブラックネットに出品している。そうして貴方はアウターリムでは例のない莫大な富を得ている」
6歳の時の激動の一年間を乗り越えて、徐々に利益を得ていた。私としては全然足りないが、いつ頃か一目置かれる存在になったらしい。そのせいか誰が言い出したかダークヴェール等という異名も出来始めていた。
「本当に正体が子供だったとは驚いたけど……兎も角、貴方はそうやって稼いでいった。ああでも、儲けるのは悪いとは言わないわ。問題は、貴方の稼ぎに大きく貢献しているニケ達よ」
エリシオン・ハーパーがリーゼロッテ、マルグリット、ロミーを見て言う。
「私達も出所については調べたのだけれども、何一つ見えてこなかった。他の組織も同様よ。三大企業やニケを横流ししている企業全て洗ったり、時に強引な方法も取っても、手掛かり一つ掴めていない。だからダークヴェールと呼ばれている」
はた迷惑な……と零れそうになるのを堪える。強引な方法というのも心当たりがあった。7歳の時に何度かマフィアから襲撃されたり尾行されたりもしたが、恐らくそれだろう。
「ダークヴェール、貴方が何者なのかは分からない。でも、私達や他の組織は、アークに、貴方に協力している人間がいると推測しているわ。まぁ、恐らく単独犯では説明できないだろうという程度の根拠しかないのだけれど……その協力者について教えて欲しいの。もしかしたらその人は、私達の……アウターリムの福音になるかもしれない」
そういう推理をしているのか。と一瞬思ったが、冷静に客観視してみると確かに協力者がいる以外に現実的な説はないだろう。ましてや私が10歳にも満たない子供だというのであれば、ニケを自作しているなど論外もいい所だ。
「……一応聞いておきますが、その協力者とやらと手を結んでどのような事をするおつもりで?」
「ダークヴェール、貴方は今のアウターリムをどう思うかしら?」
「……不条理に溢れている。そう思います」
「そうね。認識チップがない。ただそれだけで人間である事を否定され、踏みにじられる。基本的に非市民は、その認識チップを手に入れる方法はない。未来が閉ざされているの」
その話を聞いて、母さんが辛そうにしている表情が思い浮かんだ。花を売っていた相手は恐らく中央政府の高官やロイヤル市民なのだろう。そんなのを相手にしてきた以上、色んな意味で踏みにじられた事は想像しやすい話だった。
殺意が芽生える。だがそれでも……
「しかし、それが人殺しを正当化する訳ではない……私はそう思います。ましてや、無関係の市民を巻き込んでのテロなどは特に」
「……そうね。私も、それには同意するわ」
「エンターヘヴンの指導者と聞きましたが?」
「止めて頂戴。エンターヘヴンだって一枚岩ではないし、好き好んでテロなんてする訳ないわ」
「貴女はそういう考えなんですね。しかし市街への崇高なテロを止めていないんですね。独裁体制ではないからかは分かりませんが」
「……」
「兎も角、私は貴女達の、無関係の人間の死を厭わないやり方には賛同できません」
「……? 旦那、なんか話違く――」
余計な事を言いそうになったマルグリットの口を、リーゼロッテが咄嗟に手で塞いだ。話し合いの場にヒヤっとしたが、リーゼロッテのリカバリーに感謝しながらエリシオン・ハーパーの反応を待った。
「……正論だわ。確かに、貴方が正しい。でも、理想や奇麗事で自由は勝ち取れない」
エリシオン・ハーパーの握り拳がぎゅぅと固くなる。確かな怒りを感じた。
「貴方はいいわ。アウトローとしては例外的に稼ぎがある。協力者もいる。でもね……分かっているとは思うけど、アウトローは皆食い詰めている。ニケという戦力がいる貴方と違って、地上に上がっている人達は皆命懸けよ。当然生きて帰ってこれなかった人達は多いし、金目の物を拾える保証もない」
「……」
「そんな人達を見捨てられないわ。何でこんな目に合わなければならないのかというのもあるけど、私達は力の持たない人達の為に戦わなければならないという使命感もあるの」
そう言うエリシオン・ハーパーは苦虫を嚙み潰したような表情をしていた。持ち前の良心がある。そして本人が語ったような使命感もある。良心と使命感のジレンマに苦しんでいるのだ。
「それで、無差別な人殺しの正当化を? 亡くなった人達の遺族の生活や心の傷の事は何も考えなかったのですか? 中央政府だって人道を蔑ろにしている訳じゃありません。市民に寄り添い、アウトローに厳しい制裁を課す可能性も十分考えられます。単純に非合理的です」
「ッ……! では、貴方はどうすればいいと言うの!? 諦めればよかった!? 私達は永遠に、空腹を抱えて閉ざされた未来を歩まなければならないの!? 私達だって……人として生きていきたい……ダークヴェール、そういう事は恵まれた立場から言うべきではないわ」
「地獄ならとうに見ました。腹を抑えて、立つのもやっとな足で歩みを進める苦しみも……全てが敵としか思えなくなる気持ちも……」
「それが分かっていながら、どうして諦められるの? 協力者を得たから?」
「E・Hさん、私は諦めるべきとは一言も言ってません。……ただ、私が思うに、もう少し物事を柔軟に考えてみるべきではないかと、そう思うんです」
ジレンマに苦しんでいるのであれば、別の道を提示してみるのがいいだろう。
「……柔軟?」
「ええ、つまり……
自分達が人権を認めればいいのです」
私の言葉に一瞬理解が追い付かなかったのかフリーズするE・H。次の言葉を待っているかのように見えた私は話を続けた。
「E・Hさん、薄々思っているかもしれませんが、中央政府には最早アウトローに人権を与えてくれるような希望は見えません。それならば、自分で認めるしかない。私はそう思います」
「認め……待って? えっと……申し訳ないけれど、発言の意図がよく分からなかったわ。……人権を認めると言うけれど、具体的にどうするという事?」
「そうですね……まず、アウターリムで人権が踏みにじられているのはもう誰もが百も承知の話ではありますが、とりわけ深刻かつ改善の難しいのは、社会権の保証でしょう」
「社会権……って言うと……?」
「言ってしまえば、国家による自由です。ラプチャーが現れて、人類がアークで一まとめになってからは国家という概念自体が消滅したも同然ですが……それは置いておくとして、生存権、教育を受ける権利、勤労の権利、労働基本権、そのどれもが認識チップがない事でアークから保証されません。保証する気がないのか、保証できるだけのリソースがないのか、もしくは両方か……兎も角、それらの権利を自分達が保障するんです」
私はこの酒場に申し訳程度に光を与える蛍光灯を指さす。
「例えば、あの蛍光灯……電気の出所は聞きませんが、費用を払っているのは貴女方でしょう。それをより大きなスケールにまで発展してみるんです。つまり、アウターリムのインフラ改善、それと食品の生産もですね。それでアウトロー達の生存権を保証します」
分かっている。自分でも中々突飛な発言だとは思う。E・H含めこの酒場にいる全員が絶句している。
そんなことも構わず私は話を続ける。
「次に、学校を建てて、教育を受ける権利を保障する。そしてアウターリム内で独自に法律を作る。これで勤労の権利と労働基本権を保証します」
「……えっと、言わんとする事はなんとなく分かったわ……でも、現実的にそんなことが可能だと思うの?」
「勿論課題は多いでしょう。ですが、私個人としてはそっちの方が可能性はあると思っていますし、精神衛生上テロよりずっといい」
詭弁に思うだろうか。だがこの議論は可能かどうかは本質ではない。今私は、エリシオン・ハーパーという人物を確認する為にここにいるのだから。
「E・Hさん、貴女はテロとインフラ改善、どちらに希望を見出しますか?」
「それは……分からないわ。確かに、血を見ずに済むのなら、それに越したことはないわ。でも……エンターヘヴンの指導者として、いい加減なことは言えないわ」
「……質問を変えましょう。E・Hさん、貴女個人は犠牲を強いるやり方と、犠牲を伴わないやり方、どちらを取りたいと思っていますか?」
「ッ……貴方は、卑怯だわ……」
「こんな環境ですから、多少は強かに生きていかなければなりませんでした。それで、答えを聞かせていただけませんか?」
「…………私は……」
……この苦虫を嚙み潰したような表情をするあたり、流石にもう十分だろうか。
「……いえ、分かりました。どうしてもというのであれば、ニケの出所を教えましょう。答えはその後でお聞かせ願えれば十分です」
そう言って私は席を立つ。リーゼロッテ、マルグリット、ロミーも私に続いた。
「えっ? ……自分から求めておいてなんだけど、いいのかしら?」
「構いませんよ。貴女の人となりは十分わかりました。ただし、私の拠点までE・Hさん一人で来ること。これが条件です」
私の言葉を聞いたエンターヘヴンの構成員の1人が、早歩きでエリシオン・ハーパーに近づいて耳打ちをする。
「危険じゃないですか? 単身で奴らの拠点に来いなんて……隊長に何かあったら……」
「その時は逃げに徹するわ。相手にどれだけニケの戦力がいるのか分からないけど、逃げるぐらいの事は出来る筈よ」
「それでも……俺はコイツらを引き入れるのは反対です……! さっきから聞いていれば、好き勝手な事ばかり言ってるじゃないですか……!」
部下と問答をしているようだが、エリシオン・ハーパーは私の話に乗り気なようだ。恐らく大丈夫だろう。
「アドルフ」
今度はリーゼロッテが耳打ちしてきた。
「レイチェルもだけど、私は私の判断で動くわ。それだけ危ない橋を渡ろうとしているって事は自覚して頂戴」
エリシオン・ハーパーという原作知識がなければ普通はこんなものか。
「――ダークヴェール。貴方達の拠点には今すぐにでも行ってもいいのかしら?」
「ええ。出来そうならば」
「善は急げ、ね。早速だけど、案内してもらえるかしら」
「……アドルフ」
「えっ?」
「私の名前です。ダークヴェールなんて呼び名は好きじゃないんです」
「……分かったわ。アドルフ」
エリシオン・ハーパーが最低限の荷物を纏めた所でマルグリットが口を開く。
「E・H……だっけ? 俺っちたちのアジトに行く前に、一つ答え合わせでもしておくか。お前らはアドルフの旦那が、アークに協力者がいるって推測してるみてぇだが、そいつは全くのハズレだ」
また何を言い出すのかと口を抑える準備に入ったリーゼロッテはその内容に多少はほっとし、マルグリットの話を聞いた、エリシオン・ハーパー含めたエンターヘヴンの構成員は一斉に驚愕の表情を浮かべる。
「答えが知りたきゃ来な。ビックリするぜ? アタシも正直今でも信じらんねぇって思ってるからな」
それを最後に私達は酒場から出る。マルグリットの話を聞いて益々興味が尽きないエリシオン・ハーパーは私達の背中を追いかけた。
現在公開可能な情報
1人目 ハンナ
2人目 レイチェル
3人目 ゲルトルート
4人目 リーゼロッテ
5人目 カルラ
6人目 ベアトリス
7人目 エンマ(ラプチャーとの戦闘で死亡)
8人目 マルグリット
9人目 ロミー
10人目 ラウラ
11人目 ハルカ
12人目 レア
13人目 オルガ
14人目 サンドラ
15人目 クリスティーナ