転生先知らないけど、インパルス頼んだし大丈夫だろ!   作:INUv3

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ヒロイン複数の選択肢が出てきた…!
しかも、姉妹丼の可能性が!
い、嫌じゃ!更識新党に殺されとうない!
でも、関わり薄いイッチーに惚れるのも解釈不一致…!
誰かぁ!助けてくれぇ!

あと、今回はキャラクター目線と
ナレーターもどきが入り交じるので
読みずらいと思いますが、ご容赦を

曇らせてぇな〜


[ワールド・パージ編] 守護者、又の名を人格破綻者

如月 真がバイクに乗り、学園を目指している同時刻

IS学園の食堂ではシャルロット・デュノアと凰鈴音の2人が

居たのだが、その顔には元気の文字は無かった

その理由は…

 

「はぁ…なんできょうなのよぉ〜……」

 

「しょうがないよ、セカンドシフトしたISなんて、全然いないし、一夏は男の子だからね。更に珍しいよ」

 

「それ言ったら、一夏より更に早くセカンドシフトしてる、真の方のデータを取りなさいよ〜…」

 

「如月君は、所属は実家と言える黒崎インダストリアルだから、夏休みの時とかに既に取ってると思うよ?」

 

「そっか〜…にしても、この間の無人機襲撃で、一夏の白式、真のインパルス、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、簪の弐式、本音の九尾ノ魂以外は纏めて専用機は修理か〜、確か、生徒会長も修理なんだよね?」

 

「そうだね、それに真は別の場所でイモータルジャスティスが大破、デスティニーもドラグーンが全滅だから、作り直しだ〜って言ってたし、まだ身体も治ってないから、ISの搭乗は認められてないって話だしね。」

 

「簪も倉持に呼ばれてるから、実質的に今、IS扱えるの1人…?」

 

「そうだね。2年のサファイア先輩も、3年のダリル先輩もダメージレベルCだから本国に戻ってるからね。怪我が無かった事だけ奇跡だよね。」

 

「そうね〜、まぁ1人だけダメージレベルD超えて肉体的にも死にかけてた真が居るんだけどね…」

 

「それは言わない、お約束だよ…でも、真がそこまでのダメージを負うって相当な敵だったって事だよね?…もし1年最強所か学園最強レベルの真が負けかけた敵と僕達が戦ってたら勝てたのかな?」

 

「無理じゃない?真が1回死にかけた、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスを、真が操縦してたとは言え、片方だけでの戦闘でも、私達は負けたんだもの」

 

「そうだよね…それにインパルスを総攻撃で武装を破壊してPSダウンまで持って行っても、腰部からフォールディングレイザー対装甲ナイフ取り出して、軽快な動きだけで僕達の攻撃を全て交して倒されたのは、流石にドン引いたよ」

 

「あはは…あれは地獄だったわね…」

 

「一種のトラウマものだよ…しかも、そんなナイフが存在してたのかすら知らなかった…」

 

「まぁ、アイツ自身が言ってたんだけど、リーチが無さすぎる武装だから本当に使いずらいから、オススメ出来ないんだとさ」

 

そんな風に呑気に話している時だった

突然、食堂の灯りが落ちた。

見える限り、食堂だけでなく廊下の方も全て

それだけでなく…

 

ーーーガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!

 

防御シャッターまで落ちたのだった

 

「ねぇ…シャルロット…!」

 

「うん、緊急用の電源にも切り替わらないし、非常灯も付かない…おかしいよ」

 

「そうね…さて、IS用センサーは付けたとは言え、どうしようかしら」

 

他の生徒は突然の出来事に困惑し不安そうにしながらも

暗くなった為、その場から動けずにいた

 

「まずは、生徒の避難からかしら…?」

 

そう呟いた鈴音は行動に移そうとしたが

突然、プライベートチャンネルを経由して

織斑先生から連絡が来た

 

【専用機持ち達は全員、今からマップを転送する地点、地下特別区画へ集合。途中で防壁が降りていた場合は、破壊も許可する。可及的速やかに集合しろ】

 

織斑先生からの指令と共に、マップが転送されてくる

転送されてきたマップに赤く光る集合地点。

普段、立ち入り禁止区域になっている地下の領域だった。

 

「行くわよ、シャルロット、途中でラウラでも居たら拾いたいわね〜」

 

「え、ラウラを?何で?」

 

「そりゃ、肉弾戦なら真に扱かれてるラウラが1番強いからよ」

 

そう言いながら、鈴音とシャルロットは

表示されたマップを頼りに走り出した

 


 

「それでは、状況を説明する」

 

途中隔壁を2枚吹き飛ばし、マップを見ながら移動していた

ラウラを発見した鈴音とシャルロットは

そのまま、ラウラと合流しIS学園の地下区画

その一番奥の部屋で、織斑先生と山田先生

そして、学園最強の楯無先輩が待ち構えていた。

どうやらここだけは完全独立で動いているらしく

灯りも点いていれば、旧式ながらディスプレイにも

様々な情報が表示されている。

 

「現在、IS学園の全システムがダウン、緊急システムも起動しないことから、電子的攻撃、つまりハッキングを受けていると断定している」

 

「今のところ、生徒に被害は出ていませんが、何としてでも学園のコントロールは取り戻さねばなりません!そこで皆さんには、コレからISコアネットワーク経由の電脳ダイブをして頂きます!」

 

織斑先生と山田先生が現状説明をし始めるけど

ハッキングねぇ…中々に肝が据わって、面白いことするじゃない

っと鈴音は思ったが口には出さなかった

 

「で、電脳ダイブ!?それってもしかして…」

 

「IS操縦者、保護神経バイパスから電脳世界へと仮想化しての侵入…と言う奴か」

 

「理論上、可能なのは知ってるけど…」

 

「理論上所か如月が可能にしてたわよ?アイツのデスティニーには、そういう機能を用いたシュミレーション装置が組み込んであるからね」

 

「よし、では各人所定の場所に付き準備をしろ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

そう意見を述べていると、織斑先生の声で

全員、ISスーツに着替えてからアクセスルームに行く

白一色の内装で6台のベッドチェアが中央の太い柱を

囲むように配置されていた。

 

「布仏本音は外部からのバックアップを」

 

「分かりました」(`・ω・´)ゞ

 

そうして、専用機持ち5人はベットチェアに横になり

それぞれのISをベッドチェアに内蔵されている端末部に間もなく、接続した。

 

「それでは、仮想現実の世界に接続するね!皆はシステム中枢の再起動に向かってね〜!私も頑張ってサポートするよ!それじゃあ、始めるね!」

 

本音の宣言とともに、システムの接続が行われ

ーーー次の瞬間、意識が落ちるような感覚に包まれた。

 


 

「…さて、お前には別の任務を与える」

 

「なんなりと」

 

「何らかの勢力が学園にやってくるだろう」

 

「排除…ですね」

 

「そうだ、最高戦力である如月は全治に時間がかかっている事と、現在バイクを使って帰宅中だ、更識妹と織斑は倉持に居る、布仏はバックアップだ、つまり、お前しか居ない…悪いが、頼らせてもらう」

 

「はい!」

 

そう言うと、楯無…いや、更識家当主は外に向かった為

ブリュンヒルデ(元世界最強)も準備をするために

山田先生に頼んでから動き出した

 

「では、山田先生、私も迎撃に出ます。後は頼みました」

 

「はい!お任せ下さい!」

 

そうして、短い、されど長く感じる学園襲撃は

幕を開けたのだった

 


 

IS学園地下区画の真っ暗な通路を

米軍特殊部隊『名も無き兵たちアンネイムド』の隊長がIS

ファング・クエイクのステルス仕様型を纏って疾走していた

この部隊は米国防総省のデータベースにも存在しない

名前通り『名も無き』存在である。

その証拠に、彼女の纏っているISには

部隊章等の、身元を示すものはない…

 

「…………」

 

目標は、米国の第2世代機[アラクネ]コアの回収

そして可能であるならば如月 真の機体である

デスティニー、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス

この合計3機体を回収する目的もあるのだ

かつて米軍基地から強奪された機体をテロリストが使用

IS学園を襲撃したのが先々月…

そして逆にテロリストを撃退したIS学園が

コアを保管しているらしいとの情報を手に入れたのだ

政府としては返却を要求したいが強奪された事を

IS委員会に『ISが奪われた』と報告していないため、

今更言い出すことは出来ない。

更に、自国に栄光を齎すため最新技術の塊である

三機体の回収を果たす…

だからこそ『アンネイムド』が投入されたわけである

 

そこに、謎の人影が現れた為、ファング・クエイクの

浮遊による前進を停止し、敵を見据える

その姿は、極東の刀という剣を両手に持ちながら

特殊な戦闘スーツを着込んだ、ブリュンヒルデ(織斑 千冬)だった

 

「参る!」

 

その言葉と共に、ISですら吹き飛ばされそうになる

一撃を放ちながら、横を通り過ぎた

生身の人間で出来る限界点を軽く超越した一撃に

よろけるが、隊長はすぐ様立ち治し

織斑千冬が居る方向を見据えた

 

「ブリュンヒルデ…!」

 

「どうした?かかってこい!お前の目の前に居るのは初代ブリュンヒルデだぞ?…全身全霊を持って来るがいい、ソルジャー(ニヤッ)」

 

そうして、ISを生身の人間が圧倒する

世にも奇妙な光景が幕を開けた…

 


 

侵入者の迎撃に出た更識 楯無は

地下区画の上層を進む敵影を発見。

織斑先生に下層通路の防衛を任せて

敵影を確認していた。

 

「さてと…」

 

(ナノマシン散布開始☆)

 

「随分と短時間で突入してきたわね〜?常時監視してるって事かしら?」

 

(森林地帯迷彩服ギリースーツ? いえ、あれは最新型の光学迷彩…ミラージュコロイドに比べたらわかりやすいわね〜☆)

 

周囲に付いた枯草のような特殊フィルムが

稼働時には服に密着して周囲映像を映すことで

迷彩効果を発揮するって代物よね〜

真君が教えてくれたから分かりやすいわ〜

 

「くっ!」

 

すると、敵は銃を乱射する

普通ならば、そこで射殺される

でも残念、なんちゃってAICによって

全て止められたのだ

 

「ポチッとな」

 

ーーーードドドドドドォォォォンッ!!

 

「う、うわぁぁ!?」

 

「ぐうぅぅ!!」

 

「どぉ?清き激情(クリア・パッション)のお味は?あら、気絶しちゃったわね〜」

 

清き激情によって、最初のチームは撃退

気絶まで持って行ったのだ

 

「アルファチーム! くそっ! 敵はどこに――!?」

 

あら、別チームも合流してきたわね。

でも、やることは変わらないわよ。

それじゃあ、アクア・ナノマシン、散布開始~

 


〜そうして、肉弾戦を交えたりしながら撃退を繰り返す〜


 

「うん!こんなもんかしら」

 

特殊ファイバーロープで侵入者達を縛り終え

ふぅと一息をついた。

ざっと10人ぐらいは縛ったかしら

そうしてから、私は侵入者の持っていた装備を確認した

 

「国籍はアメリカと違いないわね。でも、システムダウンから侵入、突入までの時間差が余りにも違うわね…」

 

(最新型の迷彩服に、特殊合金製の強装弾を射出するアサルトライフル…でも、こんな部隊がアメリカに居るなんて情報は無い…名無しの部隊…ね、さて問題は、このハッキングもこいつらの仕業なのかしら…?)

 

「まぁ、考えても仕方ないわね〜、真君が帰ってきたら逆探知で探してもらいましょ☆…さてと…先生の方は大丈夫かしら?」

 

敵がこれだけとは思えない。

もしかしたら、さっき合流したのとは

別部隊が先生とぶつかってるかもしれない。

 

「心配は要らないと思うけど、様子を見に行きますしょうか」

 

そう言って、敵を見なかった事が

彼女の隙であり、彼女が常人である証拠である

 

ーーーパスンッ

 

サプレッサー付きの銃声と共に、呆気に取られた

そこで、損傷はしていても使える状態ではある

ミステリアス・レイディを使わなかった時点で

彼女の敗北は決まってしまった

 

「……え?」

 

腹部に熱と痛みを感じ、そこで私は初めて

自分が撃たれたことに気付いた。

力が入らず膝をつき、そのまま倒れこんだ。

 

「やっと隙を見せたな……!」

 

(しまっ、た……!)

 

拘束していたはずの男の一人が

片手に対弾ナイフを、もう片手に小型拳銃を持っていた。

私としたことが、隠し持ってた武装を解除し損ねるなんて…!

その男が他の連中の拘束を解くと

私は10人近い兵士に囲まれていた。

 

「どうしますか?」

 

「我々はアラクネのISコアが目標だったが、思いがけない拾い物だな」

 

「では?」

 

「止血と応急処置をしたら、強めのモルヒネを投与。ブラボーはこの女と、このISを持って撤収、アルファはターゲット…如月 真の捜索を再開する」

 

「了解」

 

リーダーの指示を受けた兵士達の動きは早かった。

私は自殺防止用に巻いたタオルを噛まされ

首筋に無痛注射を打たれた。

おそらく、それがモルヒネだったのだろう。

腹部の痛みは引いていったけど、一緒に意識も薄れていく。

 

(かんざ、しちゃん……に、げて、……し、んくん…たすけ……)

 

無意識のうちに二人の名前を呼んで…意識は落ちた。

 

《学園side終》


《如月 真side》

 

一方、楯無先輩が倒される3分前に

バイクで爆走中の彼はと言うと

 

「(ピキュイーン!)はっ!楯無さんが危ない!(突然来た電波による反射的思考)」

 

突然の電波を受信した結果、バイクをパーキングで止め

拡張領域に入れてから、物陰でISスーツに着替え

すぐ様、デスティニーを展開し学園に飛んだが

未だに過度な運動では痛みを伴う肉体を

幾ら軽減するとはいえ並のISでは

到底追い付けない速度を出す、デスティニーを使用し

光の翼を展開すれば、その分の代償は支払う事となる。

そう、治りかけの骨折の悪化だ

 

「イデデデデデデデデデデッッッ!!!!!!」

 

そんな激痛を耐えながら、美しい翼をはためかせ

デスティニーは学園に向かって行ったのだった

尚、一部始終を見ていたドライバーはこう言った

「まるで、世界を包み込み護るような守護者」っと

尚、中身は忠犬と同じ様な動作をしている犬である

 


 

如月 真のデスティニーが学園に急速で向かってから

5分後…更識 楯無が通信途絶する前

学園内部…地下区画にあるアクセスルームでは

とある事態の急変により、余り良い状況ではなかった

 

「山田先生!ダイブ中の専用機持ち5名との通信途絶です!」

 

「再度、通信回復に専念して下さい!」

 

そうして他の教員にも指示を出しながら

物凄い速度でタイピングしている

山田先生の元に、ファング・クエイクと

その操縦者を捕らえ、地下収容所*1

収容してきた織斑先生が戻ってきた

 

「山田先生、どうしましたか?」

 

「あ、織斑先生!大変です!ダイブ中の5名、全員との通信途絶!5名共にIS電脳ネットワークの内部に囚われています!予想ではトラップを敷かれていました!」

 

「では、再度、接続回復をしつつ、別のルートからアプローチをお願いします。それと更識生徒会長は戻りましたか?」

 

「いえ、まだです…」

 

「大変です!更識 楯無さんとの通信途絶!倒された可能性があります!」

 

「何っ?直ぐに私が救助に行きましょう。」

 

そうして、織斑先生が楯無先輩を救助しに行こうと

動き出した所に、ずっとダイブした5名に呼び掛けていた

本音が呼び止めた

 

「織斑先生〜!外に居た、シンニィと通信が繋がったよ〜!今、デスティニーで急行中!」

 

「分かった、布仏、私と繋げてくれ」

 

「了解〜!シンニィ〜、織斑先生と変わるね〜!」

 

「此方、布仏本音から変わった、織斑だ、如月、後、何分で到着する?」

 

[此方、如月 真、現在IS学園から5km程度の位置!あと1分で到着します!俺はどうしたら良いですか!?]

 

(私が更識姉の居る区間に走るより早いな…それに更識姉には申し訳ないが私が此処に居座り、全員を護る方が合理的か…)

 

織斑先生は、その思考を5秒で決定づけると

通信先で重傷人にも関わらず急行中の如月 真に向けて

怪我人を扱う非道であるが、1番安全な方法を伝えた

 

「如月、お前には通信の途絶えた更識姉の捜索を願いたい…そして賊…アメリカ軍の特殊部隊を殲滅、もしくは捕獲を可能ならば願う…行けるか?」

 

[分かりました、殺人は?]

 

「可能ならば避けて欲しいが、そうも言ってられん、自己判断で頼む、更識が最後に確認出来た箇所のマップは既に送った、コレを頼りに見つけてくれ…非道な頼み事になるが、どうか未来ある若者である、更識を助けて欲しい…頼む」

 

[了解しました!必ず連れ戻してやりますよ!では!]

 

そう言うと、光の翼を最大加速させた音と共に

通信が切れた…やってしまったかもしれないっと

織斑先生は後悔した…最大加速は今の真では

相当な痛みを伴うはずの行動なのだ…

戻ってきたら、誠心誠意謝ろうと思ったのだった…

そして…大事な生徒に非道な行為(殺人の許可)を容認した自分に

自己嫌悪しまくっているのを隠しながら

彼女は教師として、世界最強として

そして、生徒を守る大人として教師陣を指揮した

彼女は右手を握り、天井を見上げながら

今、突入してきた偉大な翼を持つ彼に祈った

 

(…更識姉を頼んだぞ、学園の守護者)

 


 

俺はデスティニーを解除して、化け物身体能力を駆使し

楯無先輩が居たであろう場所まで走っているが

肉体は移動の時に悲鳴を上げた…

調子乗ってデスティニーの最大加速なんてするんじゃなかった!

でも仕方ないじゃないか!楯無先輩が倒されたんだぞ!?

しかも、先輩は国家代表だ!そんな人が誘拐されてみろ!

絶対面倒な事になるじゃないか!それに心配だしさ…

そうして指定ポイントまであと少しというところで

俺はゆっくりと足を止めた。

曲がり角の向こうから、複数の男の声が聞こえるが

楯無先輩の声は一向に聞こえない…

 

「これよりブラボーチームは"重要人物"を回収し撤収する」

 

「了解」

 

「よし、アルファチームは引き続きターゲットを捜索する」

 

「了解」

 

どうやら侵入者連中が居るみたいだな…

重要人物…もしかして?いや、考え過ぎか…

さて、どうする? 織斑先生から聞いた話だと

こっちの侵入者は生身の兵士だって事だ

デスティニーやインパルスだと捕獲は厳しいな

過剰火力の権化だからな…

 

(なら、こうするか)

 

俺は拡張領域から取り出した

ミラージュコロイド・ステルスを搭載し

人体を覆い隠し隠密する為の腕輪を装着し

起動して姿を隠してから飛び出す

そこに見えたのは10人程のギリースーツのような

格好に小銃を持った連中…そして

 

ここからでも色がはっきりとわかるぐらい

赤い水溜まりを床に作りながら倒れ込んでいる

あの人の姿(更識 楯無)――

 

「ーーーーーーはっ?」

 

また俺は人を手放すのか?

また俺は友人から目を離すのか?

またお前は失うのか?

また、お前は大事な人を護れないのか?

 

 

 

その瞬間、頭の中が真っ白になった…

いや、透き通ったのか………

情報を吐かせるとか、捕まえて織斑先生に渡すとか

そんな考えは、頭から消え去った

あるのは、ただ1つ……

 

 

殺す

 

 

俺は拡張領域に腕輪を戻したと同時に、

人間では到底持てない質量兵器である

エクスカリバーレーザー対艦刀を取り出して

邪魔くさいヘルメットを脱ぎ捨ててから

敵に全力で走り出した

 

「!?っ!ターゲットだ!総員!fire!fi(」

 

「お前がァ…!お前らがァ!」

 

目の前に居た、リーダー格の様なやつを

エクスカリバーのレーザー部位で両断し

その両断した奴を踏み台にしながら

俺は敵に向かって飛び出した

 

「アルファリーダー!?」

 

「くっ!リーダーの仇ぃ!アヒュッ…」

 

「ギャァァァァァア!?」

 

敵は俺に銃口を向けるが、右手に持っていた

エクスカリバーを片手でぶん投げて当てる

すると、先端の部分が頭を貫き後ろに居た

敵にも重力落下の影響で腹部に刺さる、2枚抜きだ

左手に持っていたエクスカリバーを両手に持ち

目にも止まらぬ速さで敵を殺しに行く

 

「き、きえ!?グギャアァァァァ!」

 

「グブゥェ…………」

 

右腕を切り飛ばし、左腕も切り飛ばす

更に脚も切り飛ばす、コレで無力化完了

次に、切り飛ばした奴の横に居た奴の

首を切り飛ばしてから後ろを向くと

既に発砲の準備はされていたが

俺はそれを上に飛ぶ事で回避してから

地面に死体事刺さっているエクスカリバーを

引き抜き、エクスカリバーを連結させた

アンビデクストラスフォームにする

 

「ウォォォォォォォォォア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッッ!!!!!!!」

 

「ヒッヒィ!?こ、ころせぇッ!!」

 

自身でも信じられない程の

怒りの底から湧き出た声を上げながら

俺は横薙や縦払いをして敵を殺していくが

やはり、それでも、俺は頭付近に

弾丸を食らってしまう…だがな

全てギリギリ避けているからかすり傷だ

この程度の痛みなんて、どうでもいい

楯無先輩の痛みや、簪が悲しむ事に比べたら

そんなもの…一欠片も要らない事だ

切って、切って、斬って、殺して、斬り飛ばして…

気付けば、俺の周りには敵は0人となり

目の前には血沼に倒れている楯無先輩が居た…

俺はすぐ様、楯無先輩を横抱きで持ち上げ

血のない場所に連れて行き、彼女に着いた血を

拡張領域から取り出した救急セットやタオルを用い

拭きあげていく…撃たれたであろう背部からの傷は

完全に血が止まっている為、止血処置は完璧なのだろう

 

「良かった…死ぬ事は無いな…それに、コレなら傷跡も残らない…良かった…」

 

そうして拭きあげていると、ふと彼女に新しい血が着いていた

どうしてだろう?と思うが、その新しい血の出処が分かった…

俺の身体に付着しまくった自身の血と返り血が混ざった物が

垂れ落ちていたのだから…良かった点は背部には銃弾を受けず

返り血も付かなかった事か……

 

「…ハハッ、正に、人格破綻者、だな…あんなに…あんなに、人を殺したのに、何も…そう、何も感じてない…やっぱり、俺の様な屑は、簪に相応しくない…ッ!」

 

そうして、俺は気絶している楯無先輩を背に乗せ

ゆっくりと、織斑先生達が待つ場所まで歩き出した…

その背には、多量の血痕と残骸を残しながら……

 

《如月 真side終》


《更識 楯無side》

 

 

 

私、更識 楯無…いえ、更識 刀奈(かたな)の人生は、

更識家の長女として生まれた時から

決まっていたのかもしれない。

更識は日本国の裏側、諜報を司る家系である

故にその当主には様々な技術や身体能力が要求される。

私がマーシャルアーツや古武術等の格闘技を習得したのも

当主候補として身体能力を高める、その延長からだった…

私はそのために努力したし、お父さん(先代の更識楯無)

そのつもりで私を鍛えてくれたし、面倒を見てくれた

私もお父さんも、まだ幼い簪ちゃんに更識の重荷を

背負わせたくなかったから。

ただ、それが逆に簪ちゃんに劣等感や楯無の妹としての重荷や

苦手意識を植え付けてしまったのは完全に誤算だったけどね…

そして私が中学生の時、先代から"楯無"を襲名した。

そのこと自体に後悔は無いし、今も誇りに思っている

ただ、もし、一つだけ我が侭が言えるなら…

それは、どれだけ、甘い蜜なのだろうかーーー

 

 

 

 

軽い揺れを感じた為、私は目を覚ます…

 

(あ、ら…?私は確か…そう、だ、背後からの、奇襲によ、って気絶させられ、た筈よ……!)

 

私はすぐ様、動こうとするが

左腹部からの強烈な痛みにより

動けなかった…

 

「あ、起きましたか?楯無先輩!あ、痛みとかは大丈夫ですか?」

 

「し、んく…ん?」

 

そう、簪ちゃんの恋人で

世界で2人目の男性操縦者であり

学園最強クラスの存在である

私の可愛い可愛い後輩である

如月 真だったのだ

 

「はい!先輩の後輩である、如月 真ですよ!」

 

「て…きは?」

 

そう、私が問うと、彼は何時も通りの声質で

軽快に話し始めた

 

「あ、大丈夫ですよ?俺が倒してやりましたから!安心してください!」

 

「そ、う…、それは、良かった…わ」

 

私は身体の怠さによって声を出す事すら

億劫になる状態になっている…

思考も、何時もより遅くなっている程に…

 

「今、織斑先生の所に向かってますから!ゆっくり寝てても大丈夫ですよ!」

 

「そう…それじゃあ…甘え、させ、て貰うわ…ね…」

 

そうして、私は真君に身を預けると気付いた

私は生まれて始めて、真君に背負われているという事に…

でも、案外…悪くないわね…

 

「真君の背中…あったかいね…」

 

「…大丈夫ですよ、楯無さん、ゆっくり休んで下さい」

 

「うん…ありがとう…真君…」

 

(こうやって、誰かにおんぶしてもらったの、初めてかしらね…)

 

少なくとも物心がついた時には

お父さんとは師弟の関係だった。

それ以外の男の人も、大抵は更識家当主と部下の関係であり

それが当然だと、私は思っていた……

そこまで思って、さっき目が覚めるまでに

朧気に覚えているだけの、見ていた夢を思い出す

 

(そっか…私、誰かに…一度でもこうやった事が欲しかったんだ…)

 

更識家の当主でなく、IS学園最強の生徒会長でもなく

ロシア国家代表としてでもなく一人の女の子

更識 刀奈(かたな)として…

 

ああ、一定テンポの揺れに

また私、眠くなってきた、かも…

真くん…お願い…ねっ…

 

 

 

《更識 楯無side終》


如月 真(人格破綻者)side》

 

 

楯無先輩が眠った事を確認しながら

俺は、マップを見ながら、どんどんと地下に進んで行き

織斑先生が居るであろう、オペレーションルームに到着した

そうして、扉が開くと中には

織斑先生、山田先生等の教師陣と、本音が居た

 

「如月君!無事でーー!?だ、誰か!担架を!」

 

「シンニィ!?」

 

「如月!待て!耐えるんだ!もう少し耐えていろ!死ぬんじゃない!」

 

え?皆どうしたんだ?

別に俺、死ぬ程の重傷じゃないぞ?

え?何!?怖いんだけど!?

そう思っていると、織斑先生が話してきた

 

「如月…まさか、お前……いや、良い、アドレナリンが出ているのだろう。」

 

「どういう事ですか?あ、とりあえず、俺より楯無先輩をお願いします!左背部に銃弾を受けたみたいで、貫通はしてるから弾が残っているとは思いませんが、なるべく早くお願いします!」

 

「あぁ、更識姉は任せろ…如月、とりあえず、洗面所に行き血を拭き取れ、良いな?」

 

「あ、はい、それじゃあ、先輩をよろしくお願いします」

 

俺はそう言って、先輩を担架に下ろした後に

洗面所に行ってから、鏡を見た…うわっ…

そこに写ったのは、目元は血で濡れた髪により

隠れていたが、中にはSEEDによってハイライトが無く

憎悪に染まった様な瞳と、返り血まみれの身体だった…

本音や山田先生に目元とか見られなくて良かったよ……

背中に血が付かなくて本当に良かったよ…

後、両手や脚から血が出てるのは…

まぁ治ってない肉体に無茶を重ねたからか

そりゃ心配されるよな……

とりあえず、身体を拭き、パイロットスーツを脱ぎ

洗面所の蛇口から出る冷たい水で頭を洗った

そうして、上げた顔は…何とか治ったな

SEEDは未だに切れてないけど

憎悪に染った様な瞳では無くなったからな…

 

そうして、オペレーションルームに戻ると

楯無先輩は既に保健室に運ばれたのか居なかったが

本音や、山田先生、織斑先生は居た

 

「…何とか、見せられる顔にはなったが、その目はどうにかならんのか?」

 

「無理ですね、極度の感情起伏による症状なので、もう少し時間が経たないと治りません、楯無先輩は大丈夫でしたか?」

 

「安心しろ。背部から銃撃を受けたのだろうが貫通していたからな、敵が連行しようとしたのか応急処置も完璧にされていた。先ほど医療用ナノマシン注射もしたから、安静にしていれば傷跡も付かない、何も問題はないぞ」

 

「そっか〜……良かった〜……」

 

それを聞いた俺は、途端に気が抜けて

その場に大の字に倒れ込んだ

情けない話だけど、本当に脚がな…

 

「シンニィ〜大丈夫〜?」

 

「大丈夫だよ、本音!俺は元気…とは言えないかな…?あははっ…腕や脚は御覧の通りだからね。」

 

「とりあえず、如月君も保健室に行きましょうね?」

 

「あ、ちょっと待ってください!専用機持ちの皆も迎撃に出てるんですか?それだけ教えて欲しくて」

 

「いや、出ていない…というかだな、如月、今、IS学園の全システムがダウン、緊急システムも起動しないことから、電子的攻撃、つまりハッキングを受けていると断定し、専用機持ちには、ISコアネットワーク経由の電脳ダイブで、取り戻そうとしているのだが…」

 

「そこに、トラップが仕掛けられていて、皆さんとの通信が途絶し、現在も通信回復が出来ていない状態です。」

 

「だから、どうしようか迷ってるんだよシンニィ〜」

 

そう教えられた為、俺は血液が軽く足りていない

脳の思考力を回転させ、1つの答えを導き出した

それは余りにも簡単であり、余りにも馬鹿らしいが

例のハーレムメンバーには効果覿面なのだ

その為の準備として、俺は織斑先生に聞いた

 

「成程…電脳ダイブの空きってありますか?」

 

「あぁ、あるが、それがどうした?」

 

「まぁ、ダイブする空きがあるなら、眠り姫の5人を起こせる白馬の王子様って奴を送り込むのが手っ取り早いと思いまして。」

 

「つまり?」

 

「一夏を呼び出して、電脳ダイブさせれば良いんじゃないっすか?」

 

そう、一夏を電脳世界に叩き込んで

5人を引っ張り出せばいいだけの話なのだ

というわけで、俺はIS秘匿回線から

織斑に向けて、通信を開始した

 

[何だ?真、いきなり]

 

「おう、一夏!お前たしか今日は倉持に居るんだよな?」

 

[そうだけど…それがどうしたんだ?]

 

「いや、学園で少しトラブルが起きてさ、お前の力が必要だから、至急帰ってきて欲しいんだよ」

 

[あの、ここから学園まで、バスとか使っても2時間以上かかるんだが…]

 

「心配するな〜、ISである白式の飛行許可は織斑先生から貰ってるから、さっさと飛んで帰ってきてくれ〜」

 

[いやでも、今、まだ白式のデータ収集をしてる途中…]

 

「早く帰ってこないと、織斑先生の出席簿100連発食らって死にかけにされた後に、俺のデスティニーによる24時間捕まったらアウトの鬼ごっこが開催されるぞ?それが嫌なら、四の五の言ってないでさっさと帰ってこいや〜」

 

「は、はい!ただいま帰ります!」

 

そう言って、俺は通信を切ってから

織斑先生達の方を向く

 

「って事です、それじゃあ、担架に乗るんで保健室までお願いしマース!」

 

「あ、あぁ、分かった、私達は織斑を待つ、〇〇先生と□□先生は如月を頼みます!」

 

「「はい!」」

 

「如月君を、よろしくお願いしますね〜」

 

「バイバイ、シンニィ〜」

 

「本音〜それだと俺が死ぬ人みたいじゃないか〜!」

 

俺はそう愚痴を言いながら、運ばれて行ったが

途中でSEEDが切れ、アドレナリンも切れた為

気絶する様に眠りについた……

 


〜そうして気絶してから5時間後〜


 

おはようございます。

何かされた……何もされてねぇや

強いて言うならパイロットスーツから病衣になった程度

それと、色んな箇所に包帯が巻かれてた

まぁ重傷度で言ったら、俺が1番だもんな……

あ、死んでった奴らはノーカンな?

…いやまぁ、殺した俺が言うのもアレだけどさ

戦争の火種を作ろうとする奴らを生かしておくほど

俺は人間できてないんだわ。

だから、殺した方が良いって結論付けてる

勿論、俺って個人単体を狙った場合だけなら

生かして帰してやるよ?だって俺個人なんだから

だけど、周りを巻き込んで死者を出すのはNG

絶対に生きて返さねぇよ。

 

さて、起き上がった事だし

さっさと部屋に戻るか…

そう思って、隣を見ると…

 

「簪ちゃん…本当に…本当に心配をかけたわね…」

 

「グスッ…本当だよ…お姉ちゃん…私、お姉ちゃんと(ズビッ)真が運ばれたって聞いた時、(ウゥッ)生きた心地がしなかったんだよ…?(泣)」

 

「本当にごめんなさいね…」

 

うん!楯無先輩と簪の感動の場面ですね!

すっげぇー疎外感で俺、血を吐きそう!

とりあえず、肌身離さず持ってるデスティニーの

拡張領域から、ミラージュコロイド・ステルスの腕輪を取り出し

起動してから、姿を消して、ソロリソロリと抜け出す…

いや、抜け出す理由は疎外感とかじゃないですハイ

…説教…されたくないんです…

もうさぁ!何回もされてるからさぁ!キツいんだよぉ!

てな訳で、サイナラー!

 

「真、今、出て行くなら、お説教を伸ばすよ?」

 

「はい、ごめんなさい、戻ります。」

 

簪さんには勝てなかったよ…

*1
亡国の3人が居る場所




またもや自傷ダメージにより
戦線離脱を強いられる
またしても何も知らない 如月 真 (16歳)

あと、アンケート取りますね。
更識楯無をヒロインにするかどうかです。

更識 楯無をヒロインにする、ダブルヒロイン方式を採用するか否か

  • 採用!
  • 不採用!
  • ハーレム殺す!
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