転生先知らないけど、インパルス頼んだし大丈夫だろ!   作:INUv3

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脱稿!即ち解放の時!


[秋の大運動会・中編] この学園はランチで死人が出るんだなぁ

 

午前のプログラムが終了してから数十分ーーー

一夏と共に秋刀魚を焼き終えた為、生徒会室に

向かっている時に、楯無さんから個人回線で

アリーナ外縁部の大芝生エリアに呼ばれた

何時も思うけど、この学園の芝生は

何故か何時も寸分違わぬ長さで揃っている

…どんだけ園芸に金かけてんだろう?

そんな事を思いながら呼ばれた場所に来た訳だ

周りには一夏とイツメンに他の生徒達が居るな

まぁ、イツメン共はジャンケンをしながら

一夏の左隣を占拠できる権利を争ってるが…

なんなら、山田先生と織斑先生は2人揃って

レジャーシートを引いて山田先生が作ってきた

おにぎりを食べながら休んでるよ…

んで、のほほんと虚さんに秋刀魚渡してから

俺が来るのを待ってるだろう二人の元まで来た

ま、それまでは良かったんだがなぁ…

 

「あの、楯無さん?俺の膝に乗って居るのは何でですか?」

 

「あら?何時も簪ちゃんが座ってるもの簪ちゃんの姉であり、真くんの彼女の私が座っても良いじゃない?」

 

「いや…それは良いんですけど…」

 

「……( ⩌ ⩌ )」ジーーーーッ

 

左隣からの圧力がヤバいんですよ!

俺の左腕をギュッ…って握ってるのまでは

可愛いんですよ!?でも、俺の顔をジーーーーッって

瞬きもせずに訴えかけてくるのは怖い!

だから、心の声が聞こえてくるんですよ!

「そこは私の専属の特等席なのに…何でお姉ちゃんを座らせてるの…?ねぇ、真、説明して、早く」

って!俺の腕ミチミチ言ってる!?

 

「ちょ!?簪!たんまたんま!俺の腕が引きちぎれちゃううぅぅぅ!!!!」

 

「お姉ちゃんばっかり…ずるい」

 

「あら、なら真くんの片膝に座る?」

 

「…うん、ありがとうお姉ちゃん、真、座るね?」

 

「あぁ…うん、わかった、座っていいよ」

 

おぅふ…俺の負担が倍増しちゃうんですがァ!?

ま、まぁ、2人とも、すっごい軽いのは変わらないけど

流石に人間2人を支えれる膝じゃないんですよ!?

んで、簪と楯無さんを支える為に両手使ってるから

箸を持つ事出来ないから、俺は昼食食べれないのは

別に良いんだけど、いや、うん、分かってた事だけど…

2人とも細すぎるぅ…こ、こわぃ…

 

「でも、コレだと俺が昼食を食べれないじゃないですか…」

 

「「なら、私達が真(くん)に食べさせてあげる♪」」

 

「そこでハモらないでくれますか!?」

 

そう言うと、俺が朝早くに叩き起された後

部屋を追い出された後に来た楯無さんと

俺を叩き起した張本人である簪が朝早くから

二人共同で作っていた昼食のお弁当を簪が

拡張領域から取り出して二人で準備していく

 

「それにしても、俺、男の癖に買い出しも手伝いも、なんもして無いのに2人が頑張って作ってくれたお弁当を食って良いんですか?アレなら、今から購買に走って買いに行っても…」

 

「真、相変わらず鈍い…(ジトーッ)…ふぅ、私とお姉ちゃんは真に食べて欲しいから作ったの、それに2人での調理だったから楽」

 

「真くん、簪ちゃんが言ったことは本当よ?ほら、良いから真くんは、私と簪ちゃんが丹精込めて作った愛情を沢山込めたお弁当を食べて感想を言うのよ♪」

 

「う〜ん…簪が愛情言うなら良いけど、楯無さんが愛情言うのは怖いな…」

 

そう言うと、直ぐに楯無さんと簪が

お弁当箱から卵焼きと焼き鮭を箸で取り出し

俺の口に向かって差し出してくる

楯無さんの顔は笑顔だけど怖いし

簪の顔も何故か、何時もより無表情!?

 

「あら、失礼しちゃうわね、ほら!口開けなさ〜い♡」

 

「真、あーん」

 

「あ、ちょ、まっ!」グホォッ!?

 

俺の弁明をしようとする心意気すら折るように

2人は問答無用で俺の口の中に料理を突き刺す

その瞬間に感じたのはとても美味しい味と共に…

俺の口内を突き刺した箸に少しだけ付着した

俺の血液の味であった…いひゃい〜…

 

「あら?ごめんなさいね、真くん♪」

 

「…真って、こんな味なんだ」ペロッ

 

あ、こら!簪、俺の血液が付着した箸を

ペロッと舐めるんじゃありません!

汚いでしょ!ペッ!しなさい、ペッ!

え?ヤダ、じゃありません!

 

「あ、いやでも…うん、すっごい美味い、卵焼きと焼き鮭、どっちも丁度いい焼き加減で味も美味いよ、簪、楯無さん!」

 

血液が付着してしまった以外は

本当にその点が勿体ないくらいに俺好み…

さ、さすが、常日頃から何かと強請ってきては

俺の料理を食ってる簪だ…さらに言えば

簪向きにしてたからか、俺の味覚が

完全に簪向きになっているのもある

く、悔しいけど、負けましたぁ…!

 

「ふふん、私達のVだね、お姉ちゃん」

 

「そうね♪」

 

「な、なんか釈然としないぃ…!」

 

 


 

 

あの後、本音が何処からか取り出してきた

冷や汁に虚さんが綺麗に身を取り出した秋刀魚を

混ぜた物を事前に用意しただろう冷や飯にぶっかけて

ズルズルと食っている光景を目の当たりにした

留学生組は懐疑的な目を向けていた事は目新しいな

俺は良く休み日の生徒会室で、その光景を見てたから

いつも通りだな〜って思ってたが、そりゃそうだわ

この炎天下で何で冷や汁持ってきてんだよ、この子

それから、問題と言うわけではないんだが…

 

『…(チーン)』

 

『い、一夏さぁぁぁぁん!?』

 

『『『コレは酷い』』』

 

オルコット作り出した特級呪物(料理)にやられ

天国に送られそうになっていた一夏を黒崎脅威の

メカニズムで何とか蘇生してやったんだが

まさか、赤く辛いものは活性化するという事で

馬鹿みたいに香辛料をぶち込んだ劇物カレーを

問答無用でアーン(食わせる)するなんてな…

 

「で?意識が戻った感想はどうだ?一夏」

 

「な、何とかな…本当に死ぬかと思った、箒の日本らしいが手の込んでて本当に美味しかった弁当とか、鈴の俺好みの味付けをされてたエビチリにシャルの時間をかけて作った味なんだなって感じたブフ・ブルギニョン、ラウラの作ってきた伝統的なポトフの素朴だけど優しい味とか全部吹き飛んだ…」

 

「そうか、死ぬほど辛かったんだな?」

 

「対岸で知らない白のワンピースを着た少女が手を振ってると思って近付いたらぶん殴られた…そしたら意識が戻ってたんだよ…」

 

「それ、俺の開発したポータブルリサスティションの絶対蘇生電気ショックだな」

 

そんな死にかけてた一夏なんだが

何とか借り物競争に参加するために

救急治療室からカムバックしてきたが

本当に大丈夫なのだろうか、コイツ…

まぁ、大丈夫だろう(適当)

オルコットはどうなったのかって?

そりゃ…織斑先生に連れてかれたけど?

 

『さて、お昼休憩で若干1名脱落者を出しかけた所で、ここから先は午後の部よ!それでは第6競技は学園名物 借り物競争!ルールはよくある借り物競争!ただし、借りるものが書かれた紙は封筒とかじゃなくて、あの箱の中に入ってます!それから箱の裏面はアクリル板になってますが、お題を取り出す時は真正面から引いてくださいね!真正面から引かなければ織斑先生からの折檻が待ってまーす!』

 

…その…箱があるのは良いし、織斑先生も良いが

チラッと生徒会本部を見てみると楯無さんと簪の2人が

ニコニコ座っているんだよ…普通なら笑顔で手を振るんだが

何故か2人揃って、覇気のような何かを纏ってるんだよ!

え?何、コレ、俺は何をさせられるの!?怖い!怖いよぉ!

 

『それとお題には当たりとハズレが5部5分になるよう仕込まれてマース!お題の確認と審判は厳正なる審議の結果、織斑 千冬先生に頼む事になりました〜!織斑先生は自己申告で数百m先ならネジの箱の中に入ったガラス片まで見分けられる程、視野が広いです!という訳で皆、不正などせず正々堂々と勝負するように!』

 

「手が込んでるというか、なんと言うか…」

 

「コレって、お題は会場内にちゃんとある物よね?」

 

「ISでも数百メートル先のガラス片を見分けるとか人間の視野的に無理なんだが?…え、逆に数百メートル先までならIS以上の視野してるって事だよな?織斑先生って本当に人間か?」

 

こっわ…やっぱり織斑先生には喧嘩は売れない

絶対的な種族差を感じたんだけどさ

あの人だけ進化して人間超越してない?

 

『それではさっそく1年生から、よ~いドン!』パンッ!

 

何の兆候もなくイキナリ、ピストル音が鳴った為

反応出来なかった皆が慌てて走り始めるが

俺は鳴った瞬間に直ぐに反応したからか

結構のリードを取りながら先頭を突っ走る

こういう時、脊髄反射で走れる様になれる

SEEDって便利だよなぁ〜

 

「如月君だけなんか早すぎなぃ!?」

 

「織斑くん!?凄く顔色青いけど大丈夫!?」

 

「うっぷ…う、ん…大丈夫だと、おも、う」

 

一夏はやっぱりオルコットの料理が効いてる

うん、可哀想というか何というか…合掌だな

そして問題の箱ゾーンに走っていき自身のレーン

そこにある箱に向かって突っ走るのみよ!

箱の側面裏側、つまり織斑先生のみ見れる面

そこを見ること無く、ズボッと手を入れると…

あれ?

 

「い、1枚しか紙が入ってない…?」

 

…も、物凄い嫌な予感がするぅ…!

俺の顔色は他人が見れば分かりやすい位

物凄い速度で青白くなっているだろう…

や、やばい、冷や汗が止まらない!

織斑先生に向けて顔を上げて抗議するが

諦めた様に顔を横に振られた…!

 

「くぅ…!お、男は度胸!ドンと来いやぁ!日本ばんざァァァァァい!!!!!*1

 

手に持った紙を頭上に掲げてから

即座に両手で綺麗に開くと其処に

書かれていた文字は…

 

 

【好きな人にキスをして告白し連れてくる】

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?ばっッッッッかじゃねぇのぉ!?」

 

 

俺の顔が有り得ない程の速度で真っ赤になる

何でこんな、お題なんだよォ!ま、まさか!

 

『あ、如月君がお題を引いたそうですね、ちなみにあの箱の中身には私達実行委員会は何も関与しておりません、生徒会長の独断によって決められております。』

 

くっそぉ!どうすればいいんだよ!

簪を連れてったら楯無さんに何をされるか

分からないし、楯無さんを連れてったら

確実に簪から折檻という名の捕食(意味深)

待っている!逃げられないんだけどこれ!

そ、そうだ!一夏!一夏と交換すれば!

 

『あ、勿論ですが、お題の交換は駄目ですよ?』

 

「終わったァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

一夏もハズレ引いてやがるゥゥゥゥゥ!!!!

てか、多分…一夏も1枚だったんだろうな…

トンデモお題を引いたらしく、めっちゃ頭抱えてる。

俺も頭抱えてぇよぉ!!!!!!!

で、2組、4組の選手も

 

「ちょ!?ガラガラちゃんの当たり棒とか誰が持ってるのよ!?」

 

「あの…超合金模型のハイグレードモデルの100分の1スケール、ラファール・リヴァイブを持ってる人って居るの!?あれ、プレミアム限定販売だったよね!?」

 

いや、こっちの2人も難解なの出されてるぅ!?

超合金模型のハイグレードなら確かぁ…

あ、俺持ってる!だけど手元になんざねぇ!

 

「…くそっ!覚悟決めるしかねぇ!気張れ如月 真!」

 

向かう先は生徒会本部のテント!

2人の笑顔が怖いっていうか般若の面が

後ろに浮かんでいるけど、なんかバチバチと

幻聴が聞こえてるけど走れ俺ェ!

どうせ一夏も他の2人も来るのは遅い!

こうなりゃヤケクソじゃぁぁあああ!!!

 

「真…選ぶのは私でしょ?早く…もし、何かの間違いで違うなら…ユ ル サ ナ イ」

 

「あら、真くん、何か借りに来たのかしら?もう仕方無いわね、お題の答えは、オ ネ エ サ ン ヨ ネ ?」

 

コ、コワィィィィィ!!!!だ、だけど止まらん!

すまない…楯無さん、俺、簪が好きなんです!

だから、待っててください!俺は簪の肩を掴むと

そのまま唇を奪うように自身の唇を重ねる

勿論、両目を開けながら簪の顔を焼き付けるように

 

「んぅ…ん…っ…クチュ…ふぁ…」

 

「あ、あらあら?…ちょっと…あの?真…くん?…?///」

 

楯無さんに引かれながらも俺はタップリ

20秒近く簪にディープキスを続けた

終わった後に小さな簪の舌から唾液の線が

俺の舌と繋がったままだが、俺は口を拭い

そのまま告白する

 

「簪!返事はしなくてもいいんだ…ただ、俺の言葉を聞いてくれ!俺は君の事が世界で1番好きだ!俺がどうしようもない屑だとしても!簪は寄り添ってくれると、世界が俺の敵だろうと必ず俺の味方で居続けると!俺の横に何時までも居てくれると!そう言われた時、その時の笑顔の眩しさと綺麗さと可愛さと優しさに!俺の心は完全に簪の色に染まった!コレは変えようが無い事実だし、あの時からずっと決めてた事なんだ!何処までも一緒に歩いてくれる君だからこそ!俺の心を預けられる君だからこそ!俺は君に全てを預けられるんだ!君がどう思おうと知らない!俺は…俺は馬鹿みたいに変で可笑しくて、鈍感で屑でどうしようもない優柔不断男だけど!それでも、君が好きなんだ!俺が風邪を引いた時、慣れない手つきだけど俺の体を拭いてくれたあの感覚!二人でベットの中で見たアニメ、あの時、君の手が俺に触れた時の感情!朝まで語り合った漫画やゲームを話す君の声色から何から何まで!独り占めにしたい!そして君が俺に告白してくれた、あの時!俺は今も、その言葉を1字1句、景色から何から何まで一つも忘れていない!だから、君が、簪が、簪がァ!好きだー!簪が欲しいぃぃ!かんざしぃぃぃぃ!!!!!」

 

「は、はぇぇ…ふぇ…?あひゅぅ……/////」プシューーーー!!!!

 

あ、やべ、簪が情報処理出来なくて

ショートしてしまった…さて、腹くくれ!

俺!世界に公表してやるよ!俺の恥を!

俺が全て悪いって事だ!

今にも泣きそうになってる楯無さんの方を向く

既に目からは涙を流し、声を抑えながら嗚咽して

既に崩壊手前だが、こうしたのは俺のせいだ!

だから…頼む!俺!動けよ!口よ!

 

「簪…すまないが、やっぱり、俺は強欲なんだ!楯無さん!」

 

「んぇ…ンクゥ…ゥゥ…い、いのよ…大丈夫よ…」

 

「煩い!俺は…俺はァ!」

 

直ぐに楯無さんの頭を両手でサンドしてあげる

それも優しく、包むように髪を梳かしながら

だが、情熱的に楯無さんの可愛いらしい唇に

スっと、俺の罪深い唇を重ね合わせる

 

「んぅぅッ…!?」

 

驚く楯無さんをテーブルを飛び越えて

優しくホールドして逃げられないようにする

そのまま、楯無さんの口内を蹂躙するよう

彼女の悲しみを全て忘れさせる様に…

楯無さん…いや、刀奈さん!受け止めてくれ!

大体30秒くらいかな…お互い、息がとぎとぎになり

刀奈さんの顔は見せられないくらいトロトロだけど…

告白しないと、ダメだからな、だから!

 

「楯無さん!俺は…俺は貴方の実の妹を愛しながらも、貴方という人すら愛してしまったどうしようもないクズだ!コレは前にも言ったけど優柔不断の屑なのは俺なんだ!だから…だから!順位とか、そういうのは無いけど…その…俺は!貴方の事も大好きで、1番好きなんだ!世界で1番好きなんだ!俺がヘマした時に健気に看病してくれた時も、貴方が朝にベットに潜ってきて俺の上で寝ていた寝顔も、俺のワイシャツだけを着ていた姿なんて簪にすら見せたくなかった!それくらい独占欲が湧くほど、あなたを愛してしまった!そんな…そんな異常な俺だけど!これだけは聞いてくれ!俺は貴方が大好きだァァァ!!!!楯無さんを抱き締めたいんだァ!潰しちゃうくらい抱き締めたい!貴方に向かう雑言なんて俺の心の叫びでかき消してみせる!愛しているんだよ!だから、この心の内の叫びをきいてくれぇぇぇ!俺は貴方を知ってから、貴方の虜になってしまったんだ!その一挙手一投足に魅了されているんだ!俺は楯無さんを俺の虜にしたいんだ!その美しい心と美しいすべてを魅了したい!そして、俺は貴方に魅了され続けたい!俺は貴方が望むならば何処でも、このキスを!この告白をしてみせる!貴方が俺に命令をすれば何でも行う!だから…俺を、好きになってください!」

 

「あ、あの…えっと…そのぉ…あ、あ、…ヒュゥ…///っ…あ、え…お、おねぇさん…ちょっと…許容おーばー///…って言うか…そのぉ…ごちそ、うさま…でした…?あ、ありが…とう…?////」プシュシュシュシューーーーーーッ!

 

俺は…俺はァ!盛大なやっちまったかもしれねぇ!

何で、こんなに可愛い顔をしながら満面の笑みで

返してくれた相手に見惚れて、赤面しながら

泣いてんだよぉ!くそ!泣きやめ馬鹿!

 

「その、本当…に、2人には迷惑ばかりかけてるけど…俺は!2人のことが大好きです!世間がどうとか、世論がどうとか、倫理的にとか、そんなのはどうでもいい!俺は、二人と住みたい!二人を満足させるまで愛したい!二人が居ないと俺は生きていけない!そんな俺に文句がある奴はかかってこい!俺が…俺がァ!俺の持てる全てを使って相手になる!二人には指先すら触れさせない!」

 

はぁ…はぁ…はぁ…ハァ…

よ、よし!一世一代の屑宣言を乗り越えた!

俺の思っている全てを、ぶちまけたぞ!

あとは2人を連れて織斑先生の元に急ぐだけ!

だから…だからァ!

 

「お願いします!2人とも、俺に抱かれてください!」

 

「「フェッ!!????/////」」

 

俺は二人を抱き寄せ、両手に抱える

勿論、お題を抱えたままだが

どうせ2人とも紙みたいに軽いんだ!

この程度、造作もないって物よ!

いや、2人とも俺の頭にしがみ付いてるから

2人の、その、柔らかい物が当たって

上手く集中できないけどさ!

でも、俺…なんか、スッキリしました!

顔は真っ赤で、やばい事になってるけど!

 

「織斑先生!お題の確認をお願いしまぁぁぁぁぁす!!!!!」

 

「あ、ぁあ…分かった、よし、良いぞ…ゴールまで走るといい…その、お前の告白で全員硬直しているから独走のままだ、色々と…大変だろうが頑張れよ?」

 

「貴方の弟に比べれば大丈夫ですよ、アハハハハハハッッッ!!!!!!」

 

「おい!?それはどういう意味だ、如月ィ!!!!!あ、胃痛が…」

 

アドレナリンとかで可笑しくなってるな

SEED発動してて感情の起伏が薄くなるのに

それが限界突破して心の底から幸福を感じて

このまま二人を連れて走り回りたい気分だが

独走状態のまま、ゴールテープを切った

そのまま、用意されていた椅子に二人を下ろし

俺は、その目の前に座る、えーっと、どうしよ?

色々とやり過ぎたとは思うが…その、後悔は無い…

 

「えっっっと、その、二人には恥ずかしい思いをさせてしまったのは、本当に申し訳ないんだけど、その、俺、後悔はしたくなくてさ、だから…ごめんなさい!」

 

「…その、ね?真…私も嬉しかったし…その、恥ずかしかったのはそうなんだけど…それより、最後の…さ、抱かれてくださいって…その、そういう事…だよね?わ、私、それなら…真なら…いっ、つ…でも…///」

 

「ぇ、えぇ、そ、そうよね…?私もキチンと聴いたわよ…?真くんの口から直接…その、えっと…抱かれてください…って…えっと、あの、うん…その?わ、私は何時でもい、い…よ…?///」

 

あ、あれ?な、なんか盛大に勘違い生まれてない?

その、相互理解が上手く作用出来てないよね、コレ!?

やべぇ!早く!早く弁明しないとマズイって!

周りの視線がヤバいって!特に先生方の!

 

「あ、…いや、あの、…それはちが、ぁくて…あ、泣かないで下さいお願いします!本当に申し訳ございません!あれは二人を抱き抱えても大丈夫ですかって意味で…その!責任は取ります!でも、学生の内は勘弁してください、お願いします、そういうの以外は何でもやらせて頂きますからァァァァァァ!!!!!!」

 

「ヒッグ…う、ほ、本当…?」 「ウヒュ…ウゥ…ほ、んとう…?」

 

「はい!もちろん!誓います!二人に!えぇ!はい!なんなら、ドンと来いですよ!二人には迷惑ばっかりかけてるから!」

 

「「…なら、今度、3人で旅行に行くって約束して?」」

 

「…!!!…はい…約束します…ッ!」

 

拝啓、天国に居る、真由、父さん、母さん

お元気ですか?真由のお兄ちゃんで2人の息子の

俺は元気ですが、人のGO!を背負いまくってます…

あの、俺は天国に行けないだろうけど、将来のお嫁さん

で、妻になる事は確定している二人は行けるので

その時は…2人から沢山、お話を聞いてください

…息子は元気に生きていきますので、何卒…ォ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、一夏は何とビックリ、凰を連れてきた

えっと…なになに?一目惚れした相手だって?

つまり…一夏の初恋の相手は凰だったのかよ!

はぇ〜…すっげぇな…え?俺ですか?

刀奈さんと簪のダブルに挟まれて無の境地ですが?

いやね、精神統一しないとダブルで柔らかいのが

直接来て、煩悩退散!煩悩退散!煩悩退散ッ!!!!

それから超合金模型は何故か虚さんが持っていた為

それを持った四組の子が3位に入選、少し遅れて

ガラガラちゃんを食べていた、本音が食べてた奴

それが何と当たり棒だったらしく、食べ終わった物を

本音から借りて持ってきて4位入選となった…

えっ?2位の一夏とは何秒差だったのかって?

…脅威の5分差だったよ、見てたけどさ凰を連れて

ゴールまで行くのにラウラを除く織斑ーズが総力を挙げて

邪魔しに向かってたからな、アレは一種のドラマだよ

てか、毎回思うんだが凰が正ヒロインだろアレ

 

 

 


 

 

 

『…え〜…放送席に座っていた放送部が借り物競争において、はい、"アレ"でダウンしてしまった為、司会進行を変わりまして、原因である如月 真がお送りします。え〜、先程は誠に申し訳ございませんでした』

 

ちなみに楯無さんと簪はトリップ状態で

仲良く肩を貸し合いながら夢に飛んでるし

織斑ーズはラウラが二人三脚で一夏と組んだ為

凰とラウラを除いた3人が打ちひしがれてる

スゲェな、天国と地獄が出来上がってるぞ

あ、簪は借り物競争の時、ちゃんと走ったぞ?

なんなら頼りにしてる人で俺と楯無さんを

連れて走ってったからな、え?その後は…まぁ

あの通りでございます、はい

 

『今回の競技で目玉選手は1年の織斑 一夏&ラウラ・ボーデヴィッヒの身長差がアリスギーズと2年のサラ・ウィルキンとフォルテ・サファイアの禁断の恋!?と、それに怒りを燃やし続けるダリル・ケイシー選手の2チーム&ボッチ1人となっております。』

 

「おいゴラァ!如月ィ!おまえ、私が3年だからって色々言い過ぎだろ!…でも、サファイアと組めなくて、ガナ"ジ"ィ"ッッッッ!!」

 

『えー、返答には草と返しておきましょう、では1年の部、開幕の時間となりました、第1コーナー2組、第2コーナー4組、第3コーナー3組、第4コーナー1組となっております。俺としては3組に勝って欲しいですね。では、スタート時刻となりました。』

 

一夏が呆れながらもラウラと共に

姿勢を固める、ん〜、身長差よ

他の選手は身長差が無いから不利だぞ?

 

《On your mark…Set……GO!》パンッ!

 

『スタートしました、ほぼ揃ったスタートとなりましたが、まずは先行争い、やはり果敢に先頭に立ったのは4組の絶賛恋仲中との噂が立っている陸上ペア、何と二人は幼馴染の関係だとか、そして二番手に着きましたのは1組のアリスギーズ、ほぼラウラ1人が一夏に合わせている状況ですが男の癖に恥ずかしくないのかと罵倒を浴びせておきます。3番手から先頭を伺うのは2組、この二人はバスケとバレーという互いに似た者同士じゃない?って事で決まったらしいですが、やはり息のあった連携で脚を貯めていますが、その更に後ろから虎視眈々と全員をマークする位置で走っているのが3組の二人、普段から脚が温まるまで時間がかかると言っている二人ですが、やはり最高峰からの競走となりました、さて第1コーナーを抜けて第2コーナーを抜ける所、ここから100mの長さを誇るオープンストレッチとなります。以前、先頭は4組ですが1組が差を詰めにかかる!まだ3コーナー手前です!そして何と、その横にピッタリと2組の二人がマークしております、コレは波乱となるか!さぁ、残り150!第3コーナーを曲がり最終コーナーを曲がれば後は高低差0の100m最終直線!先頭は変わった!ここで1組が僅かにリード!だが2組も追い上げる!だが、大外から、大外から、3組も上がってきたぞぉ!依然大混戦、大激戦!しかし、しかし!抜かせない、捉えさせない!1組の2人が身体半分で今1着でゴール!2着は3組、3着は4組と2組どちらかとなりました、コレは写真判定……僅かに…僅かにコレは…4組が残したか!…確定しました、1着1組、2着3組、3着は4組、4着は2組となりました。』

 

うん、実況はこんなんでいいだろ

競馬実況で予習してきたからな!バッチリだ!

その後は…まぁ、普通に同じような実況をして

織斑先生に〆られそうになりましたとさ。

 

 

 


 

 

 

 

二人三脚が終わり、スプーン競走となったが

抜群の体感を見せた篠ノ之が1番を取ったり

フォルテ先輩が華麗に舞って余裕で1位取ったりと

凄い事になっていたぞ?まぁ…それくらいかな

で、パン食えよ競走は吊るされたパンをもぎ取って

自身以外の走者の口にねじ込んだ方が勝ちという

シンプルだけど異様な景色を生み出していたよ

いや…うん、放送事故ギリギリクラスだったから

言わないけど、1年の部は簪が一夏の口にねじ込んで

スタスタと歩いて去っていったし、楯無さんは

全員からパンをもぎ取って、自分の取った奴以外の

もぎ取ったので全員の口を塞いで悠々自適に帰ってきた

なんならパンを俺に食わせてもらってたしさ…

うん、本当に酷かったよ。

 

 

「と、言うわけでボーナスバルーンになった気分を言いたいんだが、一夏…お前はどう思う?」

 

「頼む、真…俺を助けてくれ、俺は死にたくないんだ…!」

 

「…諦めようぜ、下を見てみろ、虎視眈々とお前を狙う、お前の彼女候補共と呆れてる正妻ズラの凰、俺を撃ち落とした方があーだこーだ言い合ってるが互いに綺麗な笑みを浮かべてて既に怖い更識姉妹、そんなのを尻目にイチャついてるイージスの2人と、その光景に完全に呆れて苦笑してるウィルキン先輩だ、全員が専用機持ちで専用機持ち以外が居ない理由は単純だ…この競技自体に点数は付与されない、与えられるのは景品だけだってよ、俺涙出そう」

 

「状況解説助かるから、早く助けてくれぇぇぇぇ!!!!!」

 

さて、この競技の事の発端は至極単純

楯無さんの一言である、はい何時ものね

で、最初は織斑 一夏の所属を賭けて代表候補生を

リーダーとして運動会をするといったものだった…

なんなら勝利したリーダーには同室の権利も握られている。

相変わらず一夏の人権なんてあったものではないが

流石に実の弟である一夏が、そうなるのは可哀想だと

織斑先生の鶴の一声により、俺も一緒に人権が無くなりました

えぇ、その結果がコレです。泣きたくなるよ俺

ちなみに最後のバルーンを割った人が同室権限を

取得出来ますが、一夏のクラス所属は変わりません

俺?元からクラスなんざねぇよ状態なので

どうなろうと変わらないのが本音ですが、多分…

というか面白半分でも姉妹争いに巻き込まれたくないのが

全員の本音なのでしょうね、あの二人の周りだけ空いてます。

 

「…神は……死んだ」

 

「ちょ、真!?おい、待て!一人で諦めないでくれ!頼むってぇェェェェェー!!!!!!!」

 

もう全てを諦めた、見てみろよ下を…獣は4匹

可愛い子二人だぞ?勝てる訳ねぇだろ人間がァ…!

あぁ…出来る事なら、デスティニーを展開しながら

死にたいな〜…デスティニー…俺、逃げてぇよぉ…

 

『さて、男子組の悲壮感漂う顔と総てを諦めて運命に身を任せた顔を見ながら第五種目です!この競技は点数は有りませんが至って単純!織斑 一夏くん、もしくは如月 真くんが吊るされている風船を総て割り切り、最後に残った風船を撃ち落とし見事にキャッチ出来た人が男子生徒との同室権限を与えられまーす!一般生徒の皆さんは誠に残念ながら参加は出来ませんが、どうぞ!余興のように見てください!では、始まりマース!』

 

「始まりますじゃなぁぁぁぁい!いやァァァァァァァ!!!!!」

 

「佛説摩訶 般若波羅蜜多心経、観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 受想行識 亦腹如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減……」

 

「お経を読むなぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

俺のお経を尻目に、始まってしまった

地獄は凄まじい速度で一夏の風船が割れていく

やはり最多スコアはオルコットだが2番手はまさかの

篠ノ之と成長を感じる所なんだが、一方の俺の方

楯無さんと簪が1個1個プチプチと潰していく

何というか、まるで最後の1個になるまで

共同作業をするようにやっていくが知るか!

俺は般若心経を読み終えるまで死ねないんだ!

 

「是故空中無色 無受想行識 無限耳鼻舌身意 無職聲香味触法 無限界 乃至無意識界 無無明亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙……!!」

 

「うわぁ!?ラウラのレールガンが掠ったァ!」

 

あぁ、もうダメだぁ…おしまいだぁ…

一夏の風船は目視で分かるくらい減ってるし

俺の方もどんどん減ってる…やばいなコレ

あ、一夏の風船が全て割れた

 

「あ、やばい、しぬぅぅぅぅゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

「無罣礙故 無有恐怖遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸佛 依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪日 揭諦 揭諦 波羅揭諦 波羅僧揭諦 菩提薩婆呵 般若心経…ッ!!!!」

 

そろそろ俺の番と分った為、最後まで唱えると

目の前には楯無さんと簪が居るんだよなぁ…

 

「あの…何で2人揃って、目の前に居るんだ?」

 

「それは勿論、真を捕まえる為」

 

「えぇ、それも、簪ちゃんと一緒に…ね♪」

 

「…そっか…一思いにやれェェェェェ!!!!!」

 

そうして俺は…2人の息のあった攻撃で

最後の命綱である2個の風船が割れて

両方に確保されましたとさ…

あの、織斑先生?コレってどういう…

あ、はい、3人様にベットを持っていけと?

…分かりました、俺、頑張ります…

一夏の方は最後に誰が風船を撃ち抜いたかで

ギャーギャー言ってるのを尻目にラウラが

颯爽と一夏を回収した為、ラウラに発言権が渡された

多分だが、ラウラが最後に当てたんだろうな

誇らしげに一夏を抱き寄せて行ったもん

 

 

 


 

 

 

『皆さんお待たせしました!最後の競技、コスプレリレーでーす!』

 

『あの、黛先輩?何で最後は俺が実況解説なんですか!?確かに司会進行はやりましたが、実況解説は真がやってたじゃないですか!』

 

『え〜?だって真くんはほら、最後に出るじゃない?じゃあ、暇そうにしてた一夏くんを使わない理由にはなりません!って事で宜しくね〜!』

 

え〜、放送席はいつも通りFREEDOMしてるな

と言うか…

 

「アザトイさんは、ここなんだね」

 

「アザトイ!?今、僕の事、そう言ったよね!?」

 

「あぁ、簪が言った、あと俺も思ってる…てか、そりゃそうだろ、お前…今までの行動を考えてみろ?一夏に対してだけアザトイじゃん」

 

「うぅ…そう言われるとそうだけどぉ…」

 

そう、アザトイ改めデュノアはここである

いや〜、流石はアザトイさんだな

アザトイポイント稼ぐ為なら何とやらだ

まぁ、このアザトイさんは放置しといて

この競技、学年対抗色物リレーと書いてるが

本質的に何が色物なのかと言うとだな…

毎年、何やるかが変わってるらしい

だから、俺も分かんないんだけど…

 

「嫌な予感は凄いする」

 

「うん、同感、私も嫌な感じする」

 

「と言うか、楯無さんも知らなそうだし…何やらされるんだ俺ら…」

 

そうアンカー前の簪と話していると

放送席からとんでもない発言が飛んできた

 

『さて!毎年変わる今回のお題は〜…ずばり!【チキチキ!抽選☆コスプレ生着替えリレー】です!』

 

『はぇ?ナマキガエ?』

 

『あちらに御注目!』

 

放送席が指を指した方をむくと…

何と言うことをしてくれたのでしょう

結構大きめの簡易更衣室(カーテンで仕切られた奴)の前には抽選箱が

や、やりやがったぁぁぁぁ!!!!

 

『選手はまず、あの抽選箱からお題を引きます。その後、お題の着替えを持っている先生方から受け取り簡易更衣室の内側で着衣して、途中設置してあるハードルや平均台を突破しバトンを繋ぐ事を目指してもらいます!』

 

『それを5度繋げた後にアンカーがゴールをすれば…え?あの得点が最後にしては少ないような』

 

『そう!なんと、この競走自体の得点は50点と少ない!が!1番、似合ってると判断された人のクラスに120点のポイントが与えられまーす!』

 

『いや、それ主観マシマシの厳正なる審査じゃないですか!と言うか誰が審査するんですかぁ!?』

 

『あ、審査は自称ファッションリーダー事、私、黛 薫子が審査致しまーす☆』

 

「…あ、俺、この競技に参加したこと後悔してきた」

 

「…(絶句)」

 

俺と簪、完全に撃沈していますよハイ

なんだよこれ…いや確かにヤバいわコレ

似合ってないと判断されたら終わりじゃないか!

 

「…でも、真は良いと思うよ、だって…中性的で似合いそうだし」

 

「それは褒めてるのか貶してるのどっち?」

 

「勿論、褒めてる(`・ω・´)フンスッ!」

 

泣きました、俺は泣きましたよエェ!

まぁ、そうこうしている内に時間だ…

まず第1走者にはオルコットが居るが

他だと3組のカラリナ・ペッシェさんは

良く話してるが、多分、あの人BTの才能ある

そのくらい、何というか…こう、分かる

 

『それじゃあ第1走者がスタートラインに立ったようだし、時間となりました!係員さん!』

 

『On your mark…Set…GO』パンッ!

 

1年の第1走者が一斉に飛び出す。

ちなみに俺は第五走者、つまりアンカーだ。

だから、こうして気楽に見てるが

アンカー前に簪が居るため

そこは血眼でも絶対に脳に焼き付けとく…

さて、先頭はオルコットだが…

 

『さぁ、セシリアちゃんが引いたのはぁ〜…なんと!』

 

「こ、これはぁ!クラシックなメイド服ではありませんのぉ!?」

 

『うっわぁ…動きづら過ぎるの引いてる…』

 

手渡された服を先生方から泣く泣く受け取り

結構大きめの両開き扉の更衣室へ行く

その間に、他のクラスも次々にくじを引いていくが

全員が阿鼻叫喚となっている事に冷や汗しか出ない

簪は俺の目を防ぐように後ろに回ってきて

俺の目を小さな両手で防いでくるが…

 

「なぁ、簪?俺の目を塞ぐの良いけど、シレッと抱き着いてきてない?」

 

「あ、バレた?…でも、いいでしょ?」

 

「…うん、嬉しいよ」

 

 

 

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・

 

第2所か第3の終わり前が過ぎ去るまで

簪による目塞ぎの結果、俺は何にも分からなかったけど

今は4組がリードしながら、1組と2組が接戦で

3組は衣装が尽く壊滅的な物を引いてしまい

少し遅れた最後方とちょっと大変な事になってるが…

まぁ、ある程度までなら俺一人で何とか出来る…かな?

とりあえず…まぁ…

 

「簪ぃ!頑張れぇ!」

 

「ちょ!?如月くん!?今、君、3組じゃないの!?」

 

「馬鹿野郎!彼女を応援しない彼氏が何処に居る!あ、良いぞ簪!そのままリードを保ってぇ〜!」

 

今走ってる彼女の応援が1番大事だろう!

簪は、余裕を持って走りながら流し目で

俺の方を向きながら抽選箱から取り出した

紙を見て少し赤面してから衣装を受け取り

直ぐに更衣室に入ったから分からないが…

まぁ、簪ならどんな衣装でも似合うから良いや!

 

「…これが私たちの宿命…がんばろうね」

 

出てきた簪は黒い髪をリボンで結んだウィッグを被り

薄焦げ茶緑色にクリーム色のセーラー風だがボレロを

感じる、何とも言えない制服に身を包んでいるんだが

何故か、車椅子に乗っている…まぁ、普通に出てきた後に

スっと立ち上がって全力疾走してるけど…平均台とか大丈夫?

いや、似合ってるから別にいいけどさスカート短!

 

「簪〜!物凄い似合ってる!可愛いぞ〜!!!!」

 

「簪ちゃ〜ん!輝いてるわよ〜♪」

 

やっぱり流石に恥ずかしいのか手を振るのは

何時もより抑え気味であったがそれも可愛い!

羞恥心を置いてきた俺は無敵だぞ!

 

「っと…そろそろか、んじゃ、まぁ…最後くらい任せとけ!」

 

俺はアンカーとして3組のみんなの居る方に向けて

親指を立ててから、トラックに出る、既に3組以外は

全員がアンカーを出している為、待っていれば

5秒以内に来てくれた、ロシア系のロングコートで

重い中、良く走って帰ってきてくれたよ

 

「真くん!後は…お願いします!」

 

「ありがとう!後は任せてくれ!」

 

盛大の笑顔で返して走り出す、既に4組は

更衣室まで入っている、つまり半周遅れ!

だけど、その程度、押し通してみせるさ!

姿勢を低くして一気に加速して走っていく

途中、ちらっと簪を見ると何故かさっき

更衣室から出てきた時に乗っていた車椅子に

座っていた為、軽く微笑んでから前を見る

2組と1組が更衣室に入ったタイミングで

抽選箱に手を突っ込んで一気に抜き取り

紙を開きながら中の文字を見るんだけど…

コレ、俺以外に渡ってたら、どうなってたんだ?

ま、まぁ、いいや、更衣室前に居る先生から

衣装を受け取る…事なく、そのまま更衣室に入る!

 

「ちょっ、如月くん!?」

 

「衣装は自前のがある!と言うか出された物は、その中に無い!」

 

俺は、お題に則った衣装を拡張領域から

素早く抜き出して着替えていく、勿論

着替えた物は拡張領域にしまい込んで

後は髪を軽く整えてやれば完成だ!

…いや、本当にソックリすぎる

ま、まぁ、それはいいや!

さぁ、走るぞ!

 

「また争いがしたいのか!あんた達は!」

 

俺が知ってる中で1番、俺が似合うと思う服であり

まぁ…本当は緑とかの方が良かったって思ってるが

ザフトレッドの象徴である赤色のザフト軍制服だ

コレは、親父が何気ない日に嬉々として渡してきたから

持ってるけど、そのレプリカって学園にあるんだ…

多分、このお題を混ぜた人は、こんなになるとは

思ってなかっただろうな…だってお題の内容は

『如月 真くんが持ってる私服』だもんな〜

4組は着替えてハードルを超えて平均台に乗ってるし

他2組もハードルを超えて行ってる、だけどコレなら…

 

「行ける!」

 

走り出した俺は、ハードルを一瞬力を入れた

脚で一気に飛び抜いていく、そのまま受身を取り

体勢を直ぐさま立て直したまま、もう一度跳躍し

10m程の平均台の上に着地し3完歩で走り抜ける

 

「エぇェェェェェェェェェッ!!!????」

 

『な、なんとぉ!如月 真くん、10個のハードルを1回で飛び抜き、そのまま平均台すら走り抜けていき1組と2組を追い抜き単独2番手に躍り出ました!彼は本当に人間なのでしょうか!?』

 

『いや、真はコレくらいはやりますよ?塔の上から落ちてきても無傷で動き出す男なんですから、でも流石に平均台の上に着地して止まる事なく走り出すのは聞いてない…』

 

『ですが!既に4組のアンカーは最終コーナーを抜けてゴールへの直線を駆けています!さぁ、追い付くのか!この速度で行けるのか!』

 

「絶対に…!絶対に、負けるもんかぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「俺が…!俺がァ!俺達が、勝つんだァァァ!!!!!」

 

4組のアンカーもラストスパートをかているが

既に射程圏内に入った!追い抜いてみせる!

脚に力を溜め込んで一気に解放していく

今回は斜め上ではなく、直線に向けて蹴りあげる!

姿勢は超前傾姿勢で、脚を停めれば転ぶ程に

身体が地面と水平になりながら飛ばしていく

そして4組の生徒をギリギリ追い抜いた所が

ゴール線をちぎり捨てた所であった

そのままゴールを超えて減速する為

脚を前に踏み込ませると地面が軽く陥没した…

 

「はぁ…はぁ…コレ、ふぅ…どっちだ?」

 

「はぁ…はぁ…ハァッ…!うぅ…多分、私の負けだぁぁぁぁ〜!」

 

電光掲示板に映った物は俺がゴールテープを

その速度に物を言わせて吹き飛ばしている時

つまり…俺の!俺達の!

 

「競争は俺達の勝ちだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

両手の拳を天高く掲げて勝利を味わう

あぁ、良かった…これで何とか優勝の土俵に上がれた!

その溢れんばかりの喜びを体現していたら

すると3組の皆が俺の元に走ってきて

囲まれたァ!?

 

「如月くん!ありがとぉぉぉぉ!!!」

 

「如月くんのお陰で私たち勝てるかもぉぉっ!(泣)」

 

「目立たないクラスが一花咲かせれたよぉぉぉ!!!」

 

「「「「「「わっしょい!わーっしょい!ワッショーイ!!!!」」」」」」

 

俺は皆からの胴上げを甘んじて受け入れる

そっか…皆、この半年くらい、一度も話題にならず

他の3クラスが何時も話題になっていた事に

少しだけ嫉妬心や対抗心を燃やしていたんだな…

そりゃそうか、皆、青春を謳歌したい年頃だもんな

 

ちなみにMVPは簪の衣装を1年の部が

楯無さんの華やかな和服が印象に強かったのか

MVPを取ってたよ、スゲェなホント、あの姉妹…

3年の部は雲式 優菜さんって言う格闘戦では

ダリル先輩すら追い抜いてる人がMVP取ってた

いや、あのドレス姿で大立ち回りはスゲェよ

 

 

 


 

 

さて、そんな訳で閉会式となった訳で

各学年の優勝クラスが発表されたんだが

やっぱり70点の差はデカかったんだよな

結構なリード点を稼げていたけど巻き返され

偏差で4組に負けたから学食券フリーパスは

貰えなかったけど総合MVP賞で俺が受賞したから

3組は1年間の学食デザートフリーパスを貰えて良かった

これのお陰で皆、少し落ち込んでたけど元気になったぜ?

皆、本当に頑張ってくれたから、良かった良かった!

ちなみに2年は偏差で1組の楯無さんのクラスが

3年の部はダリル先輩を抜かして1位をもぎ取った

オーストラリアから留学してきたファラス先輩が

リーダーを勤めてた2組が1位を取ってたよ。

 

「それでは、これでIS学園名物行事、秋の大運動会を……あら、山田先生?何でしょうか?」

 

そんな訳でホクホク顔の楯無さんが閉会の挨拶してたら

山田先生が壇上に上がってきた…どうしたんだろうか?

 

「え〜っとですね…IS委員会及び学園関係者からの多大なる要望により、ISによるエキシビションマッチを急遽行うことになりました。3組臨時代表!如月 真くん!壇上にお願い致します!」

 

「えっ!俺ェ!?」

 

何故か、俺が選ばれた事に不安そうな簪に向けて

ま、まぁ、大丈夫だよ!って笑顔で返して壇上に上がる

楯無さんは懐疑的な顔をしてるし、全生徒が?を浮かべてる

普通、表向きとは言え学園最強の楯無さんが

エキシビションに選ばれるべきじゃねぇの?

いや、確かにデスティニー使った俺の相手になるの

簪と楯無さんくらいなもんだけどさ…

でも、それなんて日常光景?

そんな事を考えていると山田先生が話し始める

 

「本当ならば如月くんの相手として予定していたのは更識 楯無さんと更識 簪さん両名なのですが、今回は当人の熱い要望により、この方となりました。」

 

山田先生が、上空…いや、ピットを指差すと

カタパルトから白色の機体が飛び出してきた

ま、まさか一夏!?と思ったが、そこに居る…

つまり…あれは!

 

「織斑先生かよォォォォォォォッッッ!!??」

*1
ヤケクソである

貴殿らに問いたい…運動会、要る?

  • 要るに決まってんだろ!
  • 早く修学旅行編に行け馬鹿野郎
  • ( 。∀ ゚)新刊まだですか?
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