機動戦士ガンダムSEED REVERSE   作:meitoken

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まず……大変申し訳ございません。非常に今更ながら、恐ろしく初歩的な失念がありました。

ユリが乗るブレイズ……後のDESTINYでザクの武器として使われていたのを完全に忘れていました。なので、誠に勝手ながら急遽同じ意味でも違う名前にガンダムの名前を変えて前回までの分も合わせて修正いたします。


せっかく読んでくださっている皆さん、申し訳ございません。大馬鹿ものの作者です。


本編は運命の出会いです……ただし、アスランとカガリだけじゃありません。


PHASE-18 洋上の出会い

アークエンジェルの食堂でカズイがパネルを見ていた。アークエンジェルの進路からオーブへ行けないかと考えていたのだ。

 

「目的地はアラスカだぜ?オーブへよるなんて大回りになるだけじゃないか。」

 

「大体よってどうするのよ?私達今軍人なのよ。任務中は除隊できないって言われたじゃない。」

 

サイとミリアリアが現実を言い聞かせるも、カズイはまだ諦められない。

 

「でもこんな予定じゃなかったじゃない。アラスカに降りるってだけだったのに。」

 

流石に見苦しくなり、シュウも呆れてしまう。

 

「……それってキラが悪いとでも言いたいのか?」

 

「え?そ、そういうわけじゃないんだけど。」

 

ため息をついて、言い聞かせるように諭す。

 

「戦争なんて、予定通りには行かないんだから……スケジュール通りに進めば世の中苦労しないよ。」

 

カズイの余りに情けない姿にレナは呆れてしまった時……カガリとフブキが出て行くのが見えて、少し後をつけてみるとキサカが追い越していったので、空いている部屋に隠れた。

 

「カガリ、フブキ。」

 

「分かっている。何も言うな…私も兄様も何も言っていないぞ。」

 

「なら、良いですが…」

 

なんの話だろう?時折キサカが二人に対して敬語になるのを見ているが、どこかのお嬢様とお坊ちゃまなんだろうか?それにしては武器の扱いには馴れているし、あの砂漠の時のスーツとドレスもユリやレナより様になっていた……軍の偉い人の子供?

 

「だが、どうもカガリがキラとユリに入れ込んでいてな……俺も、あの三人にはヘリオポリスで助けられたから。」

 

「きっと、ハウメアのお導きなんだろう。」

 

ハウメア……オーブで崇められている神の名前だ。やっぱり、二人共オーブの関係者?

 

「で、なんで聞き耳を立てているんだ?」

 

フブキに言われ、レナは顔を出した。

 

「ごめんなさい……ちょっと、気になって。」

 

「諜報活動なら、もう少しうまくやれ。」

 

そう言って、カガリとフブキを見送ると、今度はキラがやってきてユリも食堂から鉢合わせた。

 

「あ……姉さん、レナ。その…この前の、砂漠のこと…………」

 

サイと喧嘩したときのことを言っているようだ。確かに、あれ以来少しキラとユリの仲は拗れている。

 

「ごめん、少し…言い過ぎた。今更だけど…」

 

「……私より、まずなんとかするべき人がいるでしょ?」

 

確かに、あれ以来サイとは会話する程度には持ち直しているが、決定的には……

 

 

 

ジブラルタルに降りたクルーゼ隊、イザークとディアッカがラウに対してアークエンジェルの追撃を強く進言していた。

 

「お前達にしては随分と珍しいな……」

 

キールが意外そうな顔をするが、ディアッカも不機嫌そうな顔を隠さない。アークエンジェル追撃に執着する二人をなだめるのにラウも苦労しており、レイスが意見をする。

 

「隊長、どうしてもと言うようですし……この子達だけでやらせてみては?」

 

「ほう、面白いことを言うな。…良かろう、君達だけでやってみるが良い。」

 

「ありがとうございます!」

 

イザークが勇んで感謝するが、すぐにそれが不機嫌に変わる。それは……

 

「では君達八人で隊を結成したまえ……指揮はそうだな…アスラン、君に任せよう。」

 

「え、私がですか?ですが、キールの方が良いのでは?」

 

ラウが肩をたたいて、ささやいた。

 

「色々と因縁のある艦だ。それに、君の方が適任だ。キールには副官を担当してもらう。」

 

イザークはすぐに不機嫌になる。ディアッカも内心面白くなさそうだ。

 

「フロック隊、じゃなくてザラ隊ね。」

 

「ディアッカ、久しぶりに会ってそうそうやめてよ。」

 

ミサキがいつものように窘めるが、ディアッカは聞き流す。

 

「それとイリア、ミサキ、キールにはこの基地のシグーを手配する。」

 

レイスの発言にイリアが目を丸くする。

 

「え、よろしいのですか?」

 

「相手が相手だからね……生きていれば、そろそろミゲルも乗せてあげたかったわ。」

 

「…は!」

 

 

 

アークエンジェルは再び敵と遭遇した。先発隊として、ディンが二機…更にグーンが四機と不明機が一機いる。かなりの規模だ。

 

ストライクとフレイムはソードとアックスで出撃、ウインドはオワゾでディンの相手をすることにしてカガリとフブキも含めたスカイグラスパーを全機出撃させていた。

 

最初はバズーカも考えたが、それよりも実体剣を使った方が接近戦に持ち込んだときに有利と二人が判断したからだ。

 

「二人共、無茶しないでね!?」

 

〈ああ!〉

 

〈承知している!〉

 

レイラがカガリとフブキに念を押し、ムウが母艦を探す。

 

〈どこだい、子猫ちゃんは!?〉

 

「…少佐、せめて鯨って言ってください。」

 

 

 

ディンがスカイグラスパーを狙うが、レナがビームライフルを撃ってそれをさせない。グーンが海から顔を出して狙い、もう一度これを躱す。

 

「海と空の両方が相手じゃ!」

 

なんとかディンだけでも墜とさないと!!

 

 

 

フレイムはアックスで出撃しており、グーンの魚雷をバルカンで迎撃して受け流すが…頭のフォノンメーザー砲が飛んできた。

 

「フォノンメーザー砲…いくらPSでも当たったら!」

 

音波兵器ではビームほどの威力ではなくても、当たれば間違いなくやられてしまう。その前に近づくしか…!

 

そこへ警告音が鳴り、コンピューターが敵機を識別する。UMF-5ゾノ……グーンと同じ水中戦型のMSだが、後発だけあり、パワーもスピードも段違いだ。

 

〈姉さん、こいつは僕が!〉

 

ストライクが割って入り、剣でゾノを牽制する。

 

 

 

「ふん!二機がかりで来ても良いのだがな!半数は艦をたたけ!二機がかりでもう一機を!」

 

PSの情報は入っている。この水深ではパワー切れにして水圧で圧壊させることは出来なくとも、魚雷で破壊することは出来る。

 

「今日こそ、その機体バラバラにしてやる!このゾノがな!」

 

モラシムは虎の子として取っておいたゾノに搭乗して出撃し、先発隊としてカーペンタリアの輸送機からディンを二機派遣してもらっていた。自軍の機体は後詰めとして既に接近している。

 

 

 

ジブラルタル基地で六機の輸送機が発進した。先だってイザーク、ディアッカ、ニコル、シオン、ミサキ、キールは出発したが、アスランとイリアの輸送機は機器のトラブルで発進が遅れていた。尚、三機のシグーは元々ラウとレイスが地上に来た際に回すつもりだったのか元々イリアが塗りたかったライトブルー、ミサキはミントグリーンに塗られ、キールはこれまでと同じ黒にぬられていた。

 

そして、数時間後にようやく二人も発進した。

 

「すまんな、お待たせ。」

 

「いえ。」

 

〈んじゃ、アスラン。着くまで俺は一眠りするぜ。〉

 

「お前、さっきも寝ていただろう?」

 

〈寝られるときに寝とくのも軍人の仕事だろ?〉

 

こういう屁理屈は本当にイリアはうまい。ディアッカと馬が合うのもこういうところなのだろう。

 

そう思いつつ、アスランも初めて見る地球の景色を眺めることにした。

 

 

 

アークエンジェルはグーンの攻撃に晒されており、リニアカノン・バリアントと迎撃機銃のイーゲルシュテルンでは狙えなかった。

 

「く!上部の砲の射線を取れれば!!」

 

サイが陽電子砲のローエングリンを除けば、主砲のゴットフリートを使える望みを口にして、マリューは咄嗟に考えついた。

 

「ノイマン少尉!一度だけで良い、アークエンジェルをバレルロールさせて!!」

 

「艦長!?」

 

宇宙艦、しかも400mを超える巨体を大気圏内で360°回転させるなど無茶苦茶だが、このまま行けばやられるのも時間の問題だ。

 

「ゴットフリートの射線を取る!一度で当ててよ、ナタル!」

 

「…分かりました!」

 

セオリーに忠実なナタルもこればかりは文句を言えず、パルが艦内にアナウンスを行う。

 

「グーン二機、来ます!」

 

「行きますよ!」

 

ノイマンは言われたとおり、アークエンジェルのスラスターを全開にして艦が180°逆さまになる。

 

 

 

居住区で船酔いを起こしてしまったフレイは慌ててベッドの柱にしがみついていた。

 

「ちょ、ちょっとやだ!なにぃ!?」

 

「無重力じゃねえんだぞ!!」

 

一方、格納庫のマードックは捕まるものもなく振り回されていた。

 

だが、その甲斐はあった。巨大な戦艦がいきなり180°向きを変えて真上にいるという光景を目の当たりにしたグーンのパイロット達も余りの事態に操縦を忘れてしまい、そのままゴットフリートで撃ち抜かれてしまった。

 

 

 

グーン二機の爆発とゴットフリートのエネルギーで巻き上げられた爆発でゾノが体勢を崩した。その隙をキラは逃さず、シュベルトゲベールをゾノに突き刺した。しかし、急所を外してしまい逆に組み付かれてフォノンメーザー砲を構えられた。

 

「こんな至近距離で!?」

 

もはや自爆覚悟なのは明白だ。キラはアーマーシュナイダーを突き立て、ゾノを蹴り飛ばした。ナイフの振動波で今度こそゾノはとどめを刺され、爆散した。

 

 

 

「ぐぅ!」

 

グーン二機の動きに翻弄されるが、ユリはあの感覚が来た。岩盤を見つけ、グーンが追ってくるのを確認すると案の定、相手は突っ込んできた。魚雷を撃つのに合わせてフレイムをスラスター全開で突進させ、更に魚雷の爆発で加速をつけた。

 

「えぇぇい!」

 

ビームアックスの実剣部分をグーンに突き刺し、そのままグーンの一機は爆散。続けざまに近くにいた一機をパンツァーアイゼンで捕まえ、そのまま距離を詰めてビームアックスで両断した。

 

 

 

一方、空ではムウとレイラが潜水母艦のボズゴロフ級を撃沈し、撃沈前に発艦したディンの内一機はフブキが潜水艦の爆煙を隠れ蓑に下から奇襲をかけてビーム砲とミサイルで撃ち落とした。が、もう一機の攻撃にカガリが被弾した。

 

〈カガリ、大丈夫か!〉

 

「ナビゲーションモジュールをやられただけだ!まだ、やれる!」

 

〈帰投できるわね?〉

 

「まだ、やれる!」

 

〈ふらふら飛ばれても邪魔なだけだ!後は俺達でやる!〉

 

ムウに説き伏せられ、カガリは頷くしかなかった。さっき、危うくムウが撃ってしまうところだったのをレイラとフブキに叱責された。もはや、従うしかなかった。

 

 

 

「なんとか、アークエンジェルから引き離したけど!!」

 

レナも苦戦していた。ディンをアークエンジェルから引き離すことは出来たが、今度はこちらが不利だ。パンツァーアイゼンでなんとか捕まえたところをビームライフルで撃ち落とすことはできたが、このままだと機体本体よりフライトユニットのエネルギーが持たない。

 

「こうなったら、一か八か!」

 

ディンが胸部のランチャーを発射した。しめた!

 

バルカンでミサイルを撃ち落とすのと合わせて距離を詰め、対艦刀で肉薄した。流石にフライトユニットでディン相手に接近戦とは思わなかったようで、そのままディンは串刺しにされた。

 

「やった……え、スカイグラスパー二号機?」

 

センサーがスカイグラスパーの二号機…カガリが乗った機体を捕まえた。

 

「アークエンジェルから離れていく…どうして?」

 

レナはスカイグラスパーの方へフライトユニットを飛ばした。

 

 

 

「くそ、方角が…アークエンジェルはどっちだ?」

 

〈カガリ、どうしたの!?〉

 

「レナ?ナビゲーションモジュールをやられて、方角が分からなくなったんだ!」

 

〈そうだったの…着いてきて!こっちのセンサーでまだアークエンジェルの位置が分かるわ!〉

 

「分かった……待て!」

 

センサーが別の機影を捕らえた。ザフトの輸送機が二機飛んでいる。

 

〈なんで、輸送機が…援軍!?〉

 

 

 

「地球軍機?なんで、こんなところに!?」

 

「おい!センサーが戦闘機以外にもう一つ、噂のMSじゃないのか?」

 

MS?まさか、ストライク!?

 

「君はMSのコクピットへ!いざとなったら機体はパージする!」

 

「しかし!」

 

「積み荷ごと落ちたら俺達の恥なんだよ!」

 

「…分かりました!」

 

 

 

イリアもまた、操縦士達に脱出を促されてシグーのコクピットに入った。

 

ったく、せっかくシグーに乗れるようになった矢先にこれかよ!

 

〈この海域には小さな島も多い!万が一の場合はなんとかそこに降りて救援を呼べ!〉

 

「そちらは!?」

 

〈パージしたら離脱なり脱出する!〉

 

「死なないでくださいよ?」

 

〈お互いにな!〉

 

 

 

「もし、アレが援軍なら…!」

 

この状況ではやるしかない!既に輸送機もこちらを機関銃で迎撃している。

 

オワゾのエネルギーを考えると、手っ取り早くやらないと!ビームライフルを構えるが、先に二号機が被弾した。

 

「カガリ!?」

 

が、それに気を取られてオワゾが機関銃に被弾した。

 

「しまった!……」

 

オワゾはコントロールを失い、墜落していく。が、運の良いことに島が見えた。

 

あそこに!

 

ウインドをジャンプさせ、島の方向へスラスターをふかした。それと前後し、オワゾが爆発した。

 

 

 

カガリはスカイグラスパーのコクピットで目を覚ました。

 

「こちら、カガリ。アークエンジェル、どうぞ。」

 

だが、反応がない。Nジャマーの影響で、通信が使えない。

 

やむを得ずにスカイグラスパーから降りるが、波にあおられて緊急用のバッグを流されてしまった。

 

しかたない……

 

「小さい島だな、無人島か?」

 

どう見ても、人が住んでいるようには見えない。アークエンジェルが救援をくれるのだろうか?

 

辺りを見回すと、木陰から見える影に息をのんだ。ヘリオポリスで見た、GAT-X303イージスだ……ということは、あの輸送機の一機が運んでいた機体!?

 

 

 

無人島に漂着したレナはウインドの通信で呼びかけた。が、アークエンジェルだけでなくストライクとフレイムも反応がない。随分と離れた海域に落ちてしまったようだ。

 

「確か、救難信号のユニットが…あった。」

 

腕から救難信号のユニットを発射し、海に浮かぶのを確認した。嵐でも来ない限りは沈まないだろう。

 

「とりあえず……ここにいても仕方ないわね。」

 

機体のバッテリーを節約するためにも岩陰に機体を鎮座させ、レナはコクピットから降りた。備え付けられた緊急用のバッグを持ってあたりを歩く。

 

「オーブ近くの海域だから……やっぱり無人島かしら?」

 

昔、家族でオーブの海で遊んだ記憶を思い出しながら辺りを見回す。

 

「こういう場合って…やっぱり、湧き水があれば良いのよね。」

 

辺りを見回すと、人影が見えた。赤いパイロットスーツ…ヘリオポリスで見た、シオンの着ているものと同じ。

 

ザフト兵!?さっきの輸送機の!?




前書きにあるように、ブレイズはDESTINYでザクの武器だったので同じ炎でもフレイムにしました。ASTRAYではあいつのとどめの一撃で使われてますが、一回だけですし。

重ねて申し訳ございません。今までのもこちらの改名に合わせて修正します。

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